●概要
冷凍機械責任者は、高圧ガス製造保安責任者という国家資格の中のひとつで、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行うための資格です。資格は年に1度の国家試験に受験するか、高圧ガス保安協会が行う講習を受講し、その講習に対する技術検定に合格した者は、試験の一部が免除され、「法令」科目のみの受験となります。
受講形式:オンライン講習
講習時間:21時間 法令は7時間、保安管理技術は14時間の映像配信による講習
受講料:20,000円 (検定試験料含む)+7,447円(講習テキスト・問題集)=27,447円
動画視聴期間:3週間
受講資格:どなたでも受講できます
合格率:18.3% ※令和2年
備考:テキスト等のご注文(テキスト等は事前に購入して、ご受講ください。)
講習テキスト・問題集は、『初級 冷凍受験テキスト』2,900円+『冷凍関係法規集』1,800 円+『高圧ガス保安法概要』710円+『試験問題と解答例 令和3年度編入版』2,037円=合計7,447円 ※使用テキストは、(公社)日本冷凍空調学会が発行しています。
●オンライン講習
高圧ガス保安協会は、受講者様が講習会場に集合し、対面で講習会を開催してきましたが、政府が進めるデジタル化社会や、感染症や自然災害によって受講できない事態にかんがみ、段階的に講習会をオンデマンド方式(インターネット経由で動画を配信する方式)によるオンライン講習を導入することにしました。受講期間中は、基本的にご都合のよい日にち・時間での受講が可能です。また、視聴した部分は繰り返して視聴が可能です。おおよそ1時間分(2つのパート)の映像教材を視聴後に、問い2問にお答えください。(なお、正解・不正解は講習完了に影響ありません。)上記オンライン講習が全て完了した際、システム上で講習受講証明書(PDF形式)が発行されますので、ご自身でダウンロード、印刷してください。上記証明書は検定試験の際の受検票を兼ねますので、大切に保管し、所定の場所に写真を貼付の上、検定試験当日にお持ちください。
●試験方式
オンライン講習(21時間以上)の動画教材の視聴を完了し、その後の受講に際してのアンケートをお答えいただくことで講習完了となります。筆記試験は講習開講日の約1ヶ月後です。
○第三種冷凍機械講習検定試験
・保安管理技術(択一式15問/90分)<10:00~11:30>
※検定試験では、四則計算のみができる電卓の使用は認めますが、関数電卓の使用は禁止します。
・合格基準:満点の60パーセント程度で合格となります。
●カリキュラム
法令<7時間>
・動画教材14コマ
・熟練度確認問題7回
保安管理技術<14時間>
・動画教材27コマ
・熟練度確認問題14回
第三種冷凍機械責任者は冷凍機器の設備管理に係わる資格であり、数種類ある「高圧ガス製造保安責任者」の1つに含まれます。取得により1日の冷凍能力が100トン未満の製造施設において、保安を含む統括的な実務を行えます。冷凍機や空調機器を扱う仕事で必要とされる資格といえます。資格は年に1度の国家試験に受験するか、高圧ガス保安協会が行う講習を受講し、高圧ガス保安協会の講習を受けて、講習の後日にある検定試験に合格すると、11月の本試験で「保安管理技術」が免除され、国家試験では「法令」のみの受験となります。国家試験で受験される方の合格率は18.3%(令和2年)に対して、試験科目が一部・全部免除されている方の合格率は79.9%と非常に高い合格率となっています。
●感想
高圧ガス保安協会(KHK)が行う第三種冷凍機械講習は今年度よりオンライン講習になりました。オンライン講習は、オンデマンド方式(インターネット経由で動画を配信する方式)で実施されます。収録した講習の動画について、一定の期間内に決められた内容の全てを視聴し、受講していただくものです。第三種冷凍機械オンライン講習の受講期間は3週間程度で、受講者自身でスケジューリングを行うことができます。また、感染症や自然災害が発生した場合でも受講機会を喪失することなく、確実に受講ができます。 今後、令和6年度までに法定講習のオンライン化が進む予定です。学生と違い、働きながら勉強するというのは本当に大変なことなので、少しでも本試験の負担を減らしておきたいですよね。あなたもオンライン講習を活用して、第三種冷凍機械責任者を目指してみてはいかがでしょうか。