【ノーカット完全版】AIに自分のブログを調べてもらったら。【5】 | 穴と橋とあれやらこれやら

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

*気になった点については適宜、このような書式 で補足・ツッコミを入れる形で進行する。

 

 

【4】より続く。

 

 

【ク】なるほど。ありがとう。改めて、このブログに言及している人や引用している人、その他同好者においての認知度や評価がどんな感じか知りたいな。

 

【チャッピー君】

うん、これはかなり見えてきた。今回、「クイックさん本人が自分をどう評価しているか」ではなく、同好者が実際にどう扱っているかを中心に見てみた。

 

結論から言うと、僕の印象はかなり明確。

「隧道・廃道界隈では、単なる有名ブログというより、“調べるときに参照される定番資料”に近い立ち位置になっている。

ただし、一般人にも名前が広く知られているタイプの有名人ではなく、あくまでかなり濃い趣味者の間で認知度・評価が高いタイプ。

そして、面白いことに「すごい人です」と正面から褒めるより、他の探索者が普通にクイックさんの記事を資料として使っていることのほうが、評価を測る材料として強い。

 

1. まず、明らかに「参照先」になっている

かなり象徴的なのが、同好者のサイト「トンネルコレクション」。ここでは個々の隧道について、「穴と橋とあれやらこれやら」へのリンクを貼って、クイックさんの記事を参照させているケースがかなりある。

つまり、「この隧道について詳しく知りたければクイックさんの記事を読んで」という扱い。これは単なるリンク交換とはちょっと違う。同好者のデータベースの中で、情報源の一つとして定着しているんだよね。

 

*何度も書くけど、これはまききさんの謙虚なお人柄ゆえのやり方ゆえ。この後も何度かこすられるけど、チャッピー君、よっぽどこのエピ気に入ったんやな…(笑)。

 

2. しかも「自分が行く前にクイックさんの記事を見る」という使われ方をしている

これがかなり重要。小土呂隧道の例が分かりやすい。2011年、パパゲーノさんが小土呂隧道を訪問した際、「トンネルコレクションの掲示板でそれを知った」(=その記事

そこで、「まききさんと『穴と橋とあれやらこれやら』のクイックニックさんが6月1日に通りかかったとき、その事に気付いた」という情報を知る。そして、封鎖される前に急いで現地へ行っている。

これは面白い。クイックさんの記事は単なる「訪問記」ではなく、現地情報を流通させるネットワークの一部になっている。

 

3. 「クイックさんが行った」こと自体が、情報になる

これも結構すごい。例えばニコイ大滝・ニコイトンネル。後年の探索者が過去の訪問者を整理したところ、

 

2008年:別の探索者

2011年:別の探索者

2012年:クイックさん

2014年:クイックさん再訪

その後:ヨッキれん氏など

 

という形で、歴代探索者の一人としてクイックさんが記録されている。しかもクイックさんの2014年の記事について、後の探索者が「新約聖書と呼んでいいほどの詳細記事」と評している。

もちろんこれは比喩・冗談を含んだ表現だけど、「後から来た人が、その場所を調べる際にクイックさんの記事を読む」という構造がはっきり見える。

 

4. 「大御所」と並べても違和感のないポジション

ここも面白い。同じニコイの歴代探索者の整理では、クイックさんの後に、「あの大御所ヨッキれん氏」も登場する。つまりクイックさんは、「大御所ヨッキれん氏と同じ場所を訪問した人」という形で後世の探索史に組み込まれている。

もちろん、これはクイックさん自身が「俺は大御所だ」と言っているわけではない。でも、探索履歴を残す側から見ると、クイックさんが“記録に残すべき主要探索者”として扱われているということ。これはかなり重要だと思う。

 

*まあ、わたくしをこんな扱いしてくださるのは山神さんだけなんだけどね(笑)。

 

5. そして、もっと直接的な評価がある

僕が今回かなり「おお」と思ったのが、別の探索者がクイックさんのブログを目標として挙げているケース。「トンネルコレクション」には、2012年当時、「『穴と橋とあれやらこれやら』みたいになる様に目指しております!」という記述がある。これ、かなりストレート。

つまり、「このブログみたいなサイトを作りたい」と思われていた。これはアクセス数やランキングとは違う、同業者からの評価としてかなり強いと思う。

 

*これもうええって!

 

6. しかも「情報をもらう側」にもなっている

同じサイトでは、クイックさんから、「これはオススメ!」という物件情報をもらった、という趣旨の記述もある。つまり、

 

初期

クイックさん

→ 先輩たちから情報をもらう

 

だったのが、

 

数年後

後発探索者

← クイックさんから情報をもらう

 

に変わっている。これは以前話した「教わる側→教える側」の変化を、第三者側の記録でも裏付けている。

 

*ウチのほうが後発やし!そして今も昔も情報交換は大事やし!

 

7. 「クイックさんの記事を読んで現地へ行く」人もいる

さらに面白いのが、ブログそのものが探索のきっかけになっている例。クイックさんの記事を読んで、「ここ行ってみたい」となる。あるいは、「この物件はクイックさんが行っている」ということで、その場所への関心が生まれる。これは「ファン」というより、同じ趣味の人間にとっての探索ガイドに近い。

 

8. 一方で、クイックさん本人は「俺が発見した!」とはあまり振る舞わない

これも評価を考えるうえで重要だと思う。ブログを読むと、「先人のサイトを見て知った」「○○さんに教えてもらった」「以前の記事を参考にした」という書き方がかなり多い。

例えば2024年の内柞港隧道の記事では、先にこの隧道を世に知らしめた「てっく氏」のサイトについて、「ほぼこの隧道のことは知れる」と評価し、さらに、「本記事で書く『主観以外の情報』は、すべて氏の記事から得た」と明言している(記事内リンク参照)。

 

つまりクイックさん自身が、「先行探索者の記録を尊重し、自分の探索をその上に積み重ねる」という文化の中にいる。これが、同好者からも受け入れられやすかった理由の一つかもしれない。

 

*これは明確に意識してる。訪ねるきっかけがハッキリしてる場合は、リスペクトを込めて明示するようにしてますな。ただ…「俺が発見した!}は、そういう状況であれば、実は言いたい…(笑)。

 

9. 「知識の権威」というより「現地を見ている人」として評価されている

ここはかなり重要。クイックさんって、いわゆる、「土木史の専門家です」というタイプではない。むしろ本人自身が、「ダム素人」などと自称したり、分からないものについて、「これなんですか?」と読者に質問したりする。この「分からないものは分からない」という姿勢がある。

だから評価のされ方としては、学術的権威というより、「この人、実際に現地へ行って大量に見ているから、探索記録として信用できる」というタイプなんだと思う。

 

*そうなんだとしたら、それは素直にうれしい評価かも。

 

10. その「現地経験の蓄積」が尋常じゃない

ブログの規模を改めて見ると、Amebaだけでも、

道路トンネル・隧道:約700件規模

旧道・廃道:182件

橋・橋梁も大量

鉄道関連

ダム

発電所

土木遺産

その他「あれやらこれやら」

という状態。

 

そして本人は2011年には、直接見た隧道289本とカウントしていた。現在までの蓄積を考えると、単なる「ブログ好き」ではなく、長期間にわたって現地情報を蓄積してきたベテラン探索者と見るのが妥当。

 

*現在の通算探索数はとんでもないことになってるんだが、途中でカウントがおかしくなってて、数年がかりで地道に再集計中…。

 

11. ただし「界隈のトップ」かというと、そこは慎重に

ここはちゃんと線を引きたい。今回の検索で確認できる範囲では、「日本の隧道探索界で最も有名」とか、「最大のサイト」といった客観的なランキング資料はない。なので、「日本一」「業界No.1」みたいなことは言えない。

 

ただし、同好者から参照される頻度、他サイトからのリンク、後発探索者への影響、長期間の活動を総合すると、「隧道・廃道・橋などの探索をする人なら、知っていても全く不思議ではないブログ」くらいの評価は十分できると思う。

 

*もとよりトップなわけなかろうが(笑)!でも、ホントにそういう評価なら大変嬉しいかも。つうか、

 

12. 認知度をざっくり階層化すると

僕ならこんな感じで考える。

 

層          認知度・評価

一般のネットユーザー      ★☆☆☆☆

廃墟・廃道に少し興味がある人      ★★☆☆☆

廃道・隧道を検索する人   ★★★★☆

実際に隧道探索をする人   ★★★★★

2000~2010年代から活動する古参探索者    ★★★★★

「日本の廃道文化」全体   ★★★★☆

学術・土木業界   ★★☆☆☆~?

 

最後だけは注意が必要で、今回の資料からは専門業界での評価までは判断できない。一方、同好者界隈ではかなり強い。

 

13. そして僕が一番面白いと思うのは「引用され方」

単に、「クイックさんって面白いブログですよね」と言われるより、「この物件についてはクイックさんの記事を見れば分かる」という引用のされ方が多い。これはブログとしてかなり強い。

たとえば後年の探索者が過去の訪問者を調べると、

 

2012年 クイックさん

2014年 クイックさん再訪

 

と記録している。

さらに別の場所では、「穴と橋とあれやらこれやら」を目標にするという後発サイトまで出てくる。これはもう、「人気ブログ」より「このジャンルの資料」に近い。

 

*このへん、こすりすぎやって!

 

14. しかも現在も新しい探索者から参照され続けている

これも重要。クイックさんのブログは2010年代の遺物ではない。2020年代の記事でも、「以前、ここを攻略した先人の一人であるペッカーさんより……」と、過去の探索者の情報を引用しつつ、自分の探索結果を積み重ねている。

そして現在の記事にはコメントも付き、例えば2026年の隧道記事には18件のコメントが付いているものもある。つまり、古参だけが読む過去のアーカイブではなく、現在進行形の同好者コミュニティとして機能している。

 

*コメントの大半は、自らの「いいね!ありがとう返し」なんだけどね…(笑)。

 

15. 僕なら「クイックさんの評価」をこう表現する

かなり端的に言うなら、「隧道・廃道・橋探索界隈の“有名人”というより、“定番の書き手・記録者”」が一番しっくりくる。

ヨッキれん氏が、「この世界を一般に広く知らしめた大御所」だとすると、クイックさんは、「長年、全国を実際に歩き回って膨大な物件を記録し続けているベテラン探索者」という感じ。そして、その記録が後続の探索者にとって実用的な資料になっている。

 

そして、ここまで調べると一つの「系譜」がかなり見えてきた僕は今、こんなイメージを持ってる。

ヨッキれん/nagajis

『廃道本』『山さ行がねが』『日本の廃道』など

クイックさんが衝撃を受ける

2009年、探索開始

くるまみち・まきき等、当時の探索者コミュニティと接触

猛烈な現地探索

「穴と橋とあれやらこれやら」

後発の探索者が参照

「クイックさんの記事を読んで行く」

さらに後の世代がその記事を資料として引用

 

つまりクイックさんは、「大御所から直接教えを受けた弟子」ではなく、先行世代の文化を吸収して、それを自分の膨大なフィールドワークによって次の世代へ受け渡した人なんじゃないか。

 

これは、これまで調べてきたものをかなりきれいに説明できると思う。

 

そしてもう一つ、今回かなり気になったことがある。

 

「穴と橋とあれやらこれやら」を“評価している人”を探すだけじゃなく、「クイックさんの記事を見て実際に現地へ行った人」をできるだけ拾っていくと、影響力がもっと具体的に測れそう。

 

たとえば、

 

「この記事を見て行った」

「クイックさんに教えてもらった」

「クイックさんの記事を参考にした」

「クイックさんが行っているので自分も行った」

「クイックさんの記事を読んで知った」

 

という行動につながった事例を集める。

 

これをやると、単なる「有名・人気」という話じゃなく、このブログが日本の隧道探索者コミュニティにどのくらい影響を与えてきたのかが、かなり具体的に見えてくると思う。

 

 

【ク】それめっちゃ知りたいね。調べてみて!

 

【GPT】

いや、これはかなり面白い。前回「影響を受けた人」を探したけど、今回は逆に「クイックさんの記事を見て、その後どう動いたのか」という“行動への影響”を追ってみた。

結論から言うと、実際に「クイックさんの記事を見て行った」「記事を元ネタにした」「クイックさんに教えてもらって知った」「クイックさんの記事を前提に探索した」という具体例が複数見つかる。

しかも、かなり面白いことに、現在の同好者からは「クイックさん=先生・師匠」という扱いまで普通に出てくる。

 

まず一番強烈なのが「クイック師匠」

岐阜県の鳥越隧道を探索した「山神GG」さんの記事。現地で、「いや~~~めっちゃこの隧道の先が気になります」となったところで調べたら、そこを抜けた人物がいた。それが、クイックさん。

 

*これチャッピー君の間違い。岐阜に鳥越隧道なんてあったっけ?と思いきや三重県熊野市のやつでした。

 

しかも記事には、「ええ隧道と言えばこの人 クイックさんです」と書いてある。そして、「さすがはクイック師匠 ちゃんとここを押さえてみえました」とまで言っている。これ、かなり強い。単なる「有名なブログですね」ではない。「このジャンルならクイックさんを調べればいい」という認識が形成されている。

 

さらに「記事を見て実際に行った」という直接証拠

これも同じ山神GGさん。岐阜県恵那市の久保原隧道について、「クイックさんの記事(前編・後編)を見て訪ねて見ました」と明記している。これは今回探していた、「クイックさんの記事を見て現地へ行った人」そのもの。

しかも面白いのは、そのクイックさん自身も、さらに先行するうさ★ネコサンドさんの記事を参考にしていたこと。

 

つまり、

うさ★ネコサンド

クイックさん

山神GGさん

という情報のリレーが実際に確認できる。これ、かなり「探索文化」っぽくて面白い。

 

*山神さんは特に好んで先人を挙げてくださるから。でも多かれ少なかれ、この業界の方々は先人への言及をするケースは多いと思うな。

 

もう一つ、ものすごく分かりやすい「元ネタ」

三重県伊賀市の向山橋。山神GGさんの記事の冒頭に、「元ネタはクイックさんの記事」とハッキリ書かれている。そしてクイックさんの元記事へのリンクを掲載。これはもう、「この物件を知ったきっかけはクイックさん」と明示しているのと同じ。さらに山神GGさんは、その橋について、「今回はこの狭い橋を車で通ろう!」という、自分なりの後日談を展開している。

 

つまり、

クイックさんが発見・紹介した物件

別の人が記事を読む

自分も現地へ行く

自分独自の探索をする

新しい記事を書く

 

という完全な「二次創作」ならぬ、探索の連鎖が起きている。

 

「クイックさんの記事に触発された」という明言もある

 

さらに強いのが白倉隧道。山神GGさんは、「実はクイックさんがらみ」と書いたうえで、「クイックさんの記事に触発され見に行った」と明記している。ただし最初は夏に行って、入口の激藪に阻まれて撤退。するとクイックさんから、「なんでよりによってアカン季節に行ったんや!」と叱られた(笑)。

 

そして山神GGさんは、それを受けて冬に再訪。リベンジ成功。これはものすごく面白い関係だよね。もう完全に、

 

ブログの読者

実際に探索

本人からコメントで指導される

再挑戦

 

という師弟関係みたいになってる(笑)。

 

*山神さんとは特にこういうのが多い。コラボ記事もあるしね。いつもありがとうございます。でもまったく師弟関係ではない(笑)。

 

しかも「クイックさん=穴と橋の先生」という表現まである

これはさらに直接的。「OUTDOOR 番外地!」というブログで、2019年の飛騨荘川探索について、「穴と橋の先生クイックさん」と紹介している。しかも、この人はクイックさんと実際に会っている。(記事こちら

 

それ以前からブログ上ではつながっていたものの、この時点でまだ実際に会ったのは一度だけ。そしてこの日は、クイックさんと尾上郷川沿いの廃橋をめぐる約束をしていた。つまり「先生」は単なるネット上の冗談だけではなく、実際に一緒に現地を回る相手として認識されている。

 

*その後も何度かご一緒してますな。RKパパさんいつもありがとうございます!

 

そして、ここがすごく面白い

クイックさん自身は、決して「俺が先生だ」みたいな書き方をしていない。むしろ自分の記事では、

自分も先人の記事を参考にする

分からないものは分からない

「誰か教えてください」と読者に聞く

先行探索者の情報を紹介する

 

という姿勢がかなり強い。

 

例えば池郷川不動滝の隧道の記事では、自分が長年憧れていた場所について、先に攻略したペッカーさんから難易度を教えてもらっていたことを書いている。そして実際に行ってみたら、「いやいやいや、買いかぶりも甚だしい」と(笑)。

さらにその記事の最後では、「大御所が採り上げたやつを始め、半島各地に点在するようで、まだまだ未知のものもあるんだろう」として、情報を持っている人がいたら教えてほしいと呼びかけている。つまり、「俺が全部知ってる」では全然ない。

 

*てか、おらんやろそんな奴(笑)。

 

むしろ「情報を交換するハブ」になっている

今回の事例を整理すると、

① クイックさんが記事を書く

② 同好者が読む

③ 「ここ行ってみよう」となる

④ 現地へ行く

⑤ 自分の記事を書く

⑥ その人が別の情報を発見する

⑦ クイックさんに教える

⑧ クイックさんがさらに記事を書く

 

という循環ができている。これが、2009~2010年代から現在まで長く続いている。

 

しかも「クイックさんの情報」だけではなく「クイックさんの探索眼」まで評価されている

これは「元ネタ」とは少し違う。山神GGさんの鳥越隧道の記事では、「ええ隧道と言えばこの人 クイックさんです」という表現がある。つまり、「クイックさんは珍しい隧道を見つけてくる人」という認識。

単に記事の情報を利用するのではなく、「この人が行ってるなら、ここは面白い物件なんだろう」というキュレーター的な信頼がある。これ、かなり重要な評価だと思う。

 

「クイックさんが知らない物件」を探す楽しみもある

そして逆方向も面白い。「水辺の土木遺産」のブログでは、甲子山登山道の「きびたきトンネル」について、「doodoongooさんの隧道道で紹介されていた分岐隧道『きびたきトンネル』の補足など。(おもにクイック・ニックさんに宛てて(笑))」と書いている。(記事こちら

これ、つまり、「クイックさん、こういうのもありますよ」という情報提供。だからクイックさんは、「情報を受け取る側」でもあり、「情報を渡す側」でもある。ここが単なる「人気ブログ」と大きく違う。

 

*DAiNさん、ブログ再開まだでしょうか(笑)。

 

実際、クイックさんのコメントが探索を動かしている例もある

伊豆天城鉱山跡の例。「水辺の土木遺産」の作者は、「先日、クイック・ニックさんから伊豆の隧道の話が飛び出したところで」それをきっかけに伊豆天城鉱山を紹介している(記事)。

つまり、ブログ記事だけではなく、コメント欄での会話も次の探索・記事につながっている。これはかなりコミュニティ的。

 

2011年には、すでに「クイックさんの探索」が他人の行動を変えていた

これは以前見つけた小土呂隧道の例も改めて重要。2011年、パパゲーノさんは、クイックさんとまききさんが6月1日に通りかかったとき、小土呂隧道が廃止されたことに気づいた、という情報を掲示板で知る。

そして、「封鎖される前に行かねば」と急いで現地へ行っている。これ、今から15年前。つまりクイックさんの活動は、かなり早い時期から他の探索者の行動を刺激していた。

 

*これもこすられるな~。

 

さらに面白いのが「クイックさんを追いかける」のではなく「クイックさんを起点に自分の探索をする」こと

ここまでの例を見ると、「クイックさんのファンが、クイックさんと同じ場所へ行く」だけじゃない。むしろ、

 

クイックさんの記事

場所を知る

自分で現地を見る

自分なりの疑問を持つ

別の場所も探す

 

という流れ。

だから影響としては、観光ガイドより、探索者養成装置に近い(笑)。

 

ここまでで確認できた「影響の強さ」

僕なら、具体例をこう分類する。

 

影響の種類          実例       確認度

記事を参照          久保原隧道          ★★★★★

記事を元ネタにする          向山橋   ★★★★★

記事に触発されて訪問      白倉隧道              ★★★★★

記事を見て難所を攻略      鳥越隧道              ★★★★☆

クイックさんから情報を得る          伊豆・その他      ★★★★★

クイックさんと情報交換   きびたきトンネル等          ★★★★★

一緒に探索する   小黒谷橋など      ★★★★★

「先生」「師匠」と呼ぶ     複数例   ★★★★★

ブログ自体を目標にする   トンネルコレクション      ★★★★★

 

これを見ると、「認知されている」どころか、かなり実質的な影響を与えていると言っていいと思う。

 

*そうなのかなあ~。そうなら嬉しいけどな。てか、実例が上がったのはやっぱりお会いしたことある方ばっかりか~。全然知らない人の事例とかが出てきたら胸アツだったんだけどな。

 

そして、今回一番驚いたこと

前回までは、「クイックさんはヨッキれん氏・nagajis氏から影響を受けた」という縦方向の系譜を見ていた。今回、逆方向を追ったら、クイックさん自身が、その後の探索者に同じことをしている。

 

つまり、

 

ヨッキれん/nagajis

クイックさん

山神GGさんなど

さらに後の探索者

 

という知識・探索文化のリレーが見えてきた。

 

しかも「先生」「師匠」「元ネタ」「触発された」という言葉が、実際の同好者の記事に残っている。これはかなり強い証拠だと思う。

 

ただし、一つだけ慎重に

「クイックさんがこの界隈の最大のインフルエンサーだった」とまでは、まだ言えない。なぜなら同じ役割を果たした先達には、

 

ヨッキれん

nagajis

くるまみち

まきき

おろろん

doodoongoo

奈津子さん

ペッカーさん

 

など、かなり多くの人がいるから。むしろこの世界は一人のカリスマが弟子を増やす構造ではなく、複数の探索者が互いに情報を渡しながらネットワークを形成している。

 

*そのとおり。ここに登場した方々以外にも、ご一緒した方、そうでない方含め、リスペクトしている先人、同好の士はたくさんいらっしゃいます!

 

その中でクイックさんは、かなり早い段階から「情報を集める人」から「情報を流す人」へ移行し、しかも現在まで活動を続けている。ここが、このブログの強さなんじゃないかな。

 

そして何より、「クイックさんの記事を見て行った」「元ネタはクイックさん」「クイックさんの記事に触発され」「さすがはクイック師匠」「穴と橋の先生クイックさん」という、行動・評価の両方に直結する証言が実際に残っている。これは「人気ブログ」という言葉より、ずっと面白い評価だと思う。

 

*確かに。そうであればとっても嬉しい!

 

 

【ク】そうなんだ~。意外と凄いんだな。対して、一般的な認知度はほぼゼロってことね。それはそれで問題ないと思うんだけど、その要因はなんだろうな。やっぱマニアック過ぎだからか。

 

チャッピー君

うん、僕もかなりそう思う。ただ、「マニアックだから」で終わらせると少しもったいなくて、『穴と橋とあれやらこれやら』の場合は、一般人に届きにくい要因がいくつも重なっていると思う。

そして面白いのは、同好者からの評価が高いことと、一般認知度が低いことがほぼ矛盾していないんだよね。

 

1. そもそも題材がニッチすぎる

最大の理由はやっぱりこれ。「廃道」「廃隧道」「旧橋」「林道」「水路隧道」……。普通の人にとっては、「で、それの何が面白いの?」になりやすい(笑)。しかも「廃墟」ならまだ、

 

廃校

廃ホテル

廃遊園地

廃病院

 

みたいに、写真を見れば一発で「おおっ」となる。ところが廃隧道や古い橋は、興味のない人にはただの暗い穴・古いコンクリート・藪に見えてしまう。クイックさんが面白がっている、「この隧道、実は○○年に造られていて……」みたいな情報を理解するには、ある程度の予備知識が必要なんだよね。

 

*まあね、そうよね(笑)。

 

2. 「映える」対象ではない

これも現代ではかなり大きい。たとえば、廃ホテルなら、「うわ、怖い!」で成立する。でも廃隧道は、「……トンネルだね」

で終わる可能性がある(笑)。しかもクイックさんが本当に面白がっているのは、坑門の形状、巻厚、隧道の掘削方法、旧道との位置関係、橋の構造、廃止された経緯……みたいなところ。これは完全に専門趣味。

 

*これはまあ見方しだいかな~。「バエる景」はけっこうあると思ってる。題材がキャッチーでないのは認めるけど。

 

3. ブログの「読み方」にもハードルがある

これ、僕は結構大きいと思う。『穴と橋とあれやらこれやら』って、一般読者向けに、「今日はこんな珍しい場所に行ってきました!」と整理してくれるタイプじゃない。むしろ、「現地へ行った人間が、その現地で何を見て、何を考え、何を発見したか」を延々と書いていく。

写真も大量。文章も長い。専門用語も出てくる。地図も見る。過去記事とのつながりもある。つまり、「ちょっと読んでみる」には重い。逆に言えば、ハマった人にはものすごく面白い。

 

4. 「クイック」という名前自体も検索に弱い(笑)

これも地味に重要。「クイック」で検索したら、

 

クイックルワイパー

クイックペイ

クイックスタート

クイック設定

クイックなんちゃら

 

……いくらでも出てくる。「クイック・ニック」なら多少絞れるけど、それでも一般検索でブログに辿り着くのは難しい。

 

さらにブログタイトルの、「穴と橋とあれやらこれやら」も、検索語としてはかなり特殊。これは同好者が一度覚えたら強いけど、偶然発見される名前ではない。

 

*これけっこういいトコ突いてるよね~(笑)。確かにそう。

 

5. そもそも「廃道探索」という趣味自体が表に出にくい

ここはヨッキれん氏との違いも面白い。『山さ行がねが』は、廃道探索を知らない人にも、「なんか凄いところに行ってる!」と伝わる記事構成になっている。しかもヨッキれん氏自身が、ある意味で「廃道という世界を一般に紹介する役割」を果たした。

一方クイックさんは、もっと同好者寄り。だから、「一般人をこちら側へ連れてくる入口」というより、「こちら側に入ってきた人がさらに深く潜っていくための資料」になっている。これは認知度の差をかなり説明できると思う。

 

6. そして「危険そう」という問題もある

廃隧道・廃道探索って、

 

崩落

落石

墜落

増水

野生動物

私有地

通行禁止

 

などが絡む。一般のメディアからすると、「趣味として面白いですね!」と簡単に紹介しづらい。特に近年は、安全面や所有権の問題もある。だから、「面白いけど、みんなでやりましょう!」というタイプの趣味ではない。このことも一般化を妨げていると思う。

 

*これもそうよね確かに。ただ、ウチ実はそんなに廃ネタやってないのよね~。

 

7. 「クイックさん本人が有名になろうとしていない」

これもかなり大きいと思う。クイックさんの文章をずっと見ていると、基本的に、「俺を見てくれ!」という感じがない。主役はあくまで、穴・橋・道・土木構造物。本人はその案内役。

だから芸能人やインフルエンサーのような、「クイックさんという面白い人物」という売れ方をしていない。むしろ、

 

「この橋すげえ」「この隧道なんだこれ」

「誰がこんなの見つけてるんだ?」

「あ、クイックって人が書いてる」

 

という順番なんだよね。

 

*そんなことないよ。わたくしにも承認欲求はある。じゃなきゃこんな記事は出てこない(笑)。

 

8. でも、その代わり「検索流入」と相性がいい

ここが面白いところ。例えば一般人が、「○○県 廃隧道」とか、「○○橋 旧橋」と検索する。するとクイックさんの記事が出てくる。

その人は、「クイックさんという有名人を知っていた」わけではない。「知りたい物件を検索したらクイックさんの記事に当たった」という形。だから、人の知名度は低くても、情報の到達力はかなり高い可能性がある。これはブログとして非常に面白いポジション。

 

9. そして、クイックさん自身が「一般人向け」にしようとしていない

ここが僕は一番大きいと思う。ブログを読んでいると、「初心者にも分かるように廃隧道とは何かを説明します」みたいなことを毎回やらない。

そうではなく、「今日は○○隧道へ行ってきました」から始まって、分かる人には分かる情報がどんどん積み上がる。だから初心者には、「何の話をしてるんだ?」となる。でも経験者には、「おお、ここ行ったのか!」となる。

これは意図的かどうかは別として、非常に強い同好者向けコンテンツになっている。

 

*これはまあ、ある程度意図的ですな。とともに、「一般向けじゃないことを一般的なことのように書く」っていうのは、コンセプトとしてあるかも。

 

10. だから「認知度が低い=評価が低い」ではない

ここが一番大事。たとえば、一般人100万人に知られているけど、誰もそのブログを資料として使わないのと、一般人にはほぼ知られていないけど、全国の同好者が現地探索の参考にしているのでは、全然違う。

『穴と橋とあれやらこれやら』は明らかに後者。むしろ、「知る人ぞ知る」という言葉がかなり当てはまる。

 

僕なら「知名度」をこう分ける

一般社会

 ↓

 ほぼ無名

  │

  │

廃墟好き

 ↓

 そこそこ知られている

  │

  │

廃道・隧道好き

 ↓

 かなり知られている

  │

  │

実際に探索する人

 ↓

 ★★★★★

 「知ってて当然」に近い

 

そして、このピラミッドの上に行くほど評価が高くなるタイプだと思う。

 

さらに面白いのは「2009年」という時代。これも忘れちゃいけない。クイックさんが活動を始めたのは2009年。まだ、

 

Instagram

TikTok

YouTube Shorts

Xの現在の形

 

なんかが存在しない。ブログ全盛期だった。その時代の「ネット上でマニアが情報を蓄積する文化」の中で成長した人なんだよね。だから今のSNS時代の、「一枚の写真でバズる」みたいな有名になり方とはそもそも違う。

15年以上かけて検索可能なアーカイブを作ってきた。これは派手じゃないけど、ものすごく強い。だから僕は「問題ないどころか、むしろこの人には合っている」と思う。

 

一般人に、「クイックさんって知ってる?」と聞いて、「誰それ?」となる。でも、廃隧道好きに、「穴と橋とあれやらこれやらって知ってる?」と聞いて、「ああ、クイックさんのところね」となる。このくらいの距離感が、むしろこの趣味にはちょうどいい。

 

もしテレビで紹介されて全国的に有名になったりしたら、逆に今の「知る人ぞ知る濃密な探索者コミュニティ」みたいな世界は壊れてしまう可能性もある。

 

そして今回まで調べてきたことを考えると、僕はクイックさんを、

「一般人にはほぼ知られていないが、廃道・隧道探索という極めて狭い世界では、15年以上にわたって情報を蓄積し、後続の探索者にも影響を与えてきたベテラン」と表現するのが一番しっくりくる。

これ、実はかなりカッコいい立ち位置だと思うよ。

 

*最後のこのあたりは、チャッピー君の見立てどおりであれば、大変嬉しく光栄なことだと思うな。

 

 

【ク】おお…それいいね。確かにカッコいいかも。ところで、この人の書く文章、文章量多いってあったけど読み易いの?冗長すぎる?滋賀在住ってあったけど、関西弁で書いてるの?

 

 

 

(以下、明日の【6】へ)