【名称】小土呂隧道(おどろずいどう)
【所在地】夷隅郡大多喜町小土呂
【竣工】1949(S24)年
【延長】97m
【幅員】5.5m
【高さ】5m
2011年6月12日訪問
今のところおそらく千葉で「最新の」廃隧道(^-^;
北側より。
廃止になったのは今年(2011年)の5月頃と思われる。
というのも、「トンネルコレクション」のまききさんと「穴と橋とあれやらこれやら」のクイックニックさんが6月1日に通りかかったとき、その事に気付いたからだ。トンネルコレクションの掲示板でそれを知ったので、封鎖される前に行かねば、と焦って行ってきた時の記録がこれ。
訪問してから随分経過してしまったが、勿体ぶっていた訳ではなく(いや、ホントは少しだけ勿体ぶってたけどw)、写真が多すぎてまとめるのが大変だったから(^-^; しかし、いい加減、旬が過ぎすぎちゃうだろ、ということで、ちょっと頑張った(^-^; ここはお気に入りスポットなので、もっと入念に行きたいのだが…
片側一車線のみトンネル(反対車線は切り通し)という珍しい道だった。追い越し禁止の標識、、、幅員5.5mだから物理的には可能かもしれないが、ここで追い越しかけるってありえないよな(^-^;
平成の初め頃までは交互通行だったらしいが、その後西側に切り通しができて相互通行が可能になったらしい。そしてその切り通しが拡幅されてこちらはお役御免となった次第だ。
北側の扁額。「小土呂隧道」
北側坑口から内部を。
茂原と大多喜を結ぶ幹線道路なので、現役時代はそれなりに交通量もあった。廃止になりそうな雰囲気もあったので、近いうちにと思いながらも延び延びにしていたら、とうとう廃止になってしまった(;´Д`)しかし、現役時代はこんな写真は撮れなかっただろうなぁ。
ふり返って見た北側坑口。
そのまま前進。
当然ながら照明は落とされている。
南側坑口に抜けるところ。
南側坑口付近から(北側方向に)ふり返りの図。
水のしみ出しかけている天井。
そして通過。
このトンネルがお気に入りだった理由、、、
『雪国』ほどではないが、トンネルを抜けて大多喜に出ると、急に空気が伸び伸びとした雰囲気に変わるような気がするからだ。いや、自分がここを通って勝浦や養老渓谷の方に遊びに行く事がちょくちょくあったからなのだが(^-^;
ふり返って南側の全景。そういえば、こちらの姿は見た事がなかった。
南側の扁額。こちらも「小土呂隧道」
そりゃ、一方通行で反対車線からも見えない掘り割りの中だから見た事なくてあたりまえだわな(^-^; ここも現役時代に歩いて近づいたら、ドライバーを動揺させることになっただろうなぁ(^-^;
路傍にある後ろ向きの看板。んー、「凍結注意」とかか?
「トンネル内点灯」、、、こ、ここから、トンネルに出る車両が、、、(^-^;
なんてことはなくて、対面通行時代の名残なんだろうなぁ。
さて、そのまま進む。
くるりとふり返り。もう隧道は視界から消えている。
再び進行方向。
車で走っている時は、歩道でもあるのかというように見えたのだが、単にガードレールが二重に設置されているだけ。やはり、対面通行から一方通行に変更された時の名残なのだろう。
もうすぐ現道に合流。
現道に合流してふり返る。分岐の中央から延びている砂利道は民家に続いているようだが、隧道のできる前の旧道だったのかもしれない。
切り通しを通って北側に戻る。
高い斜面を見ると、ついつい上に登った時のことを想像してしまう。うー、手のひらに軽く汗がにじんでくる(;´Д`)
切り通しが茂原方面だけの一車線だった時は、中央の赤いバリケードの先を通って合流していた。そういえば、直前には少し線形が変わって、もうすこし現道に近いルートに変更されていたような気がする。
とりあえず、このゼブラゾーンなら安心して写真が撮れるなぁ、、、なんて思っていたっけ。
再び北側坑口に。
62年間、お疲れ様でした。
この先、この隧道はどうなるのだろう?閉鎖されてしまうのだろうか?平行する県道150号の駒返隧道 は柵で封鎖されている。さすがに永井トンネルや木ノ村トンネルのようにに入念に埋められる事はないと思うのだが、、、
ちなみに、9/11に通った時は北側坑口に簡易バリケードが置かれていた。