駒返隧道 | 道にあるちょっと古いもの

道にあるちょっと古いもの

トンネルや橋など、ちょっと古めの道路構造物を訪ねた記録

【名称】駒返隧道(こまがえしずいどう)
【所在地】夷隅郡大多喜町下大多喜/長生郡睦沢町妙楽寺
【竣工】1907(M40)年
【延長】86m
【幅員】4m
【高さ】4.5m



2011年6月12日訪問

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

ここは千葉県道150号大多喜一宮線(おおたきいちのみやせん)の大多喜町と睦沢町の境界にある切り通し。路肩を見ると陰気な穴っぽこが。南側より。

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

構図を変えてもう一枚。隣にこんなに立派な切り通しがある現在では全くの役立たずだが、当然ながら現役時代は切り通しなどなく、険しい尾根を通り抜けることができる頼もしい存在だったのだろう。

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

近づいてみると結構ちゃんとしたした坑口を持っていた。封鎖されているが、内部は綺麗。

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

南側の扁額。「駒返隧道」

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

南側に捨てられていたゴミ。。。(´-ω-`)
ったく、なんでわざわざこんな所にゴミを持ってくるんだか、、、そんな労力を払うならクリーンセンターに持って行けばいいのに、、、
たまたま近くを通りかかったおじさんも、腹を立てていた。というか、おそらく、そのおじさん、オイラの事も最初はゴミ捨て犯じゃないかと思って近づいてきたようだ(^-^; なにしろ、ステーションワゴンで荷台にゴチャゴチャしたもの(チャリ)を積んでるから(^-^; でも、車を降りていきなり写真を撮りまくっている姿を見て疑惑は晴れたようだった(^-^;

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

さて、そのまま歩いて北側坑口に向かう。

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

切り通しを過ぎて左を見ると
カーブミラー(の残骸)らしきものが…

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

現道から垂直に延びる道を進む。

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

と、見えてきた。

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

なんか、フェンス以外のものにもブロックされてるぞ(^-^;
北側坑口。

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

椎茸の原木?(^-^;
道の駅とかで売られている袋詰めの野菜って、こんなところで作られているのかなぁ?

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

北側の扁額。「駒返隧道」
こちらにも、竣功時期の記載はなし。ということで、この記事を書くときにちょっと調べてみた。
すると、驚くべき事に、明治隧道だったことが判明(;・∀・) てっきり、昭和初期~中期のものだとおもっていた。
ちなみに、この道の少し西に県道27号が平行するように走っているが、同じ尾根というか山をつっきる小土路隧道(先日廃止に、近日紹介予定)は戦後の昭和24年竣功。現在は27号の方が交通量が多いが、かつてはこちらの道の方が重要路線だったのだろうか?

道にあるちょっと古いもの-駒返隧道

北側のフェンスの隙間から覗いた内部の様子。高校近くは綺麗なアーチ状になっているが、中央部分は素堀りにコンクリ吹きつけの様子。う~ん、中に入って観察したいっ、、、でもいかにも私有地然としたところであまり挙動不審なことはできず・・・(^-^; 某氏はフェンスを乗り越えたらしいが(笑)