南桑隧道 (山口県岩国市美川町南桑) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

以前ご紹介した筒賀隧道に続き、2025年9月24日、本格再始動のYHST周遊1日目中盤からもう一件ご紹介。時系列では、こっちのほうがだいぶ早い。

 

 

はい、これ。

今しがた向こうから通り抜けてきたんだが、そこで路肩にスペースがあったのですかさず停めてきた次第だ。現在地はこちら

 

 

 

 

地図をご覧いただくとわかるが、この道は国道187号。

にもかかわらずの、素掘り隧道!

 

国道にある素掘り隧道(坑門を持たない)としては、覚えてる範囲では四町作第一隧道(国道410号)や小湊一号隧道(国道135号)、小山手隧道(国道425号)なんかを記事にしてるが、決してありふれてはいない。はず。ましてや、小湊一号隧道もそうだが、二車線国道だとなおさらだ。

 

 

 

 

覆いかぶさるような、

巨大な岩を貫いていて迫力がある。

 

 

 

 

洞内の様子。

当然のごとく、照明もない。その短さゆえか。

 

 

 

 

抜けて東側より、引きで全体を。

車道を通すなら、ここは確かに隧道なしでは攻略できないと思える。

 

Q地図によれば、なんとこの隧道の建造年は1916(大正5)年。この隧道が掘られる前に道があったのだとしたら、錦川にせり出した桟橋でこの大岩をクリアしていたか、あるいは現在とは異なる山越えの旧道があったのだろう。

 

 

 

 

もちろん現在ではモルタルで覆工されているが、

いつまで完全素掘りだったんだろうな。

 

 

 

 

実はこの隧道、初の長州遠征となった2021年9月27日に、一度通過している。

事前には、短すぎて地図上で全く気づいてなかった。この時は逆方向…つまりこの写真のほうからやってきたのだが、カーブを回ったらいきなり隧道があってビックリしたっけ。

 

もちろん停まって撮影したかったんだが、全然車を停める余地がなくって断念した…そんな因縁の隧道を、4年ぶりの再訪で記録できて満足満足。

 

 

 

以上。