2023年1月8日、福生の玉川上水沿いお散歩。この日のネタで記事にしているのは、熊川の橋兼用堰。今宵ご紹介するのはこの日後半に訪ねた、メインターゲットだった物件。
ちなみにこの前日、しばしのレオパ暮らしのため東京入りした。つまり引っ越し翌日、さっそくにお出かけしたってわけだった。
その、ファーストコンタクト。あーあれだ。
遠目にもわかる異形。ちなみにこれは川ではなくって玉川上水。
そのお姿がこちら。
伝わるだろうか?このズッシリ感。うーん、ド逆光。
先にこっちから見て行こう。順光のほうがわかりやすいだろう。
ドーン!とね。現在地こちら。
お名前は、
しゅくばし。
拙ブログ内でも何度か言及してきたのだが、いや~好きだ、この開口部のないマッシヴな高欄。この手のコンクリート橋にたま~に出会うと、とっても嬉しくなる。記事にした中で憶えてるこの手の橋は…世古口橋、太田橋、今橋(記事タイトルは庚申堂橋(仮))くらいかな。
もういっちょなんかやった気がするけど、思い出せない。
これらをご覧いただくとわかるようにけっこう個性豊かなんだが、この橋に比較的似てるのは世古口橋かと思う。
しかし、やはりこの橋にも特筆すべき個性があった。そのへんはもうちょい後で。
お誕生日は…おっ、
平成六年三月改修。
でも実は、もっともっと古いのだ。ちゃーんと調べてきてるんだから。
改めて、高欄の全景。
端部の形も個性的。
そして、
高欄上面に貼られた笠石…っていうのだろうか、これも。
先ほど見たように平成に改修されているが、福生市観光協会のページなど見るに、「美観を十分考慮して、旧態を尊重し修復」したとある。てことは、この笠石スタイルもオリジナルの意匠だったのだろうか。なかなかカッコいいのよね~。
橋上から望む、
玉川上水・下流方向。
そしてこちら、上流方向。
向こうにまた香ばしいものが見えているが、あれはまた別の機会に。
ようやく、漢字のお名前。
宿橋。
上流側からのサイドアングル。
改修といってもすでに30年近くも前のこと、それなりにヤレた雰囲気をまとい始めていた。
本来のお誕生日は、
昭和十一年十二月成。
今見えているものがすべて改修の結果なのか、あるいは改修前から引き継がれている(改修を受けていない)部分があるのかはわからないが、高欄の経年感は実に自然で、これも「旧態を尊重」してもらった結果なのだろうか。
ちなみにこの昭和十一年に鉄筋コンクリート橋に架け替えられる前は、粗末な木橋だったという。
最後に、下流側からのサイドアングル。
ここまでくれば、めっちゃきれいだなあ玉川上水。
メインターゲットだった宿橋、期待どおり楽しめた。
以上。