2012年2月3日、第三次伊豆探索。この日のネタで記事にしているのは観魚洞隧道、曽我浦片隧道五号&四号、網代隧道、御石ヶ沢トンネル旧廃道、柏嶺隧道、京入道橋。
今宵ご紹介するのは、時系列では網代隧道の前に訪ねた、ちょっとデリケートな物件。入口まではストビューでもカバーしてるから問題ないとは思うが、一応所在地と詳細地図は控えておくことにする。
つうわけで、いきなりドン!
ちょっと狭いが、これだけ見たらさほどのデリケートさは感じられないと思う。鎌倉にあるような、ポストの付いたガチなプライベートトンネルよりはだいぶソフト。
無骨なコンクリートポータルだが、
切石のアーチ環ふう意匠が施されているのがポイント。
扁額や銘板はなく、
延長はこの程度。
さてこのトンネル、何がデリケートかと申すと、手前にある(落ちてる)この看板の内容が…。
危険
落石・崩落のおそれがあります。
トンネルに近寄らないで下さい!!
持主
持主!持主ってことは、このトンネルは公道ではなく私道…つまりプライベートトンネルってことになる。憧れのプライベートトンネル…(笑)。
実はここ、急勾配の狭小路を登り詰めたところにあり、トンネルを抜けてすぐに行き止まりになっているのが県別マップルにもきっちりと載ってたので見に来た次第。
ごく局地的な地図をご覧あれ。
「持主」とは、トンネル手前のお屋敷の住人か、あるいは抜けた先の建物の所有者か(ていうか、それって同一人物かも)。
とりあえず、落石はともかく崩落の危険性があるようにはとても見えないが、持主さんの警告に注意を払いつつ、自己責任にて入洞。
入口側の鉄板の構図…でもフラッシュ焚いちゃ台無し。
向こうの擁壁切れ目にある白いものが、例の看板である。
で、こちら、
ドン詰まり方向の鉄板の構図。
一台車が停まってる…が、あれはわたくしが乗ってきたレンタカー。そう、転回できるのか不安を感じつつも突っ込んじゃったんですな(笑)。
で、どん詰まり側抗口が
こちら~。
入口と同じく、
アーチ環ふう意匠が。
このトンネル、ビジュアル的には昭和20~30年代くらいのものではないかと推測されるが、プライベートトンネルとなると、それこそ直近のお屋敷で聞き込むのが最速かつ確実なんだろう。まあこの立地じゃ不審者過ぎて、当時も今もやらないだろうけど(笑)。
抜けた先ではこんな駐車スペースがあったので、一瞬だけお借り。
ここらの写真をちゃんと撮ってないのが悔やまれる。
最後に、
道のどん詰まり近くからの一枚。
こうして見ると、お屋敷と山の隙間を抜いた、洞門みたいな感じですな~。この写真左側の建物があったが、普通の住宅だったか空き家だったかそれ以外だったか、さすがに記憶がない。
今昔マップなど見ても、細かい場所過ぎて判然としない。
いつ、誰が、どういう目的で、行き止まり道路のどん詰まりにトンネルを穿ったのか。
こういうミステリアスな物件もよいですな。
気になる方は、探してみてくだされ。すぐに見つかると思う(笑)。
以上。