三度目の伊豆探索となった2012年2月3日。明治隧道(観魚洞隧道・未レポ)で始まった本日の探索、トリを飾るのも奇しくも明治隧道となった。現在位置はコチラ。
静岡県道12号伊東修善寺線、冷川峠を伊豆市側に少し下ったあたり。冷川峠と柏峠の分岐点にて。
現在県道が通るのは冷川峠だが、その前は今回の舞台である柏峠が、中伊豆および三島方面から伊東、そして海運を経て江戸へ、という物流のメインルートだった。
予告篇の案内看板にある通り、険阻な峠越えについに隧道が穿たれたのは、明治15年。あの有名な天城山隧道が明治37年、今朝見てきた観魚洞隧道が明治43年。伊豆にいくつかある明治隧道の中でもダントツの古洞である。
しかし、明治39年には冷川峠を越える現在の県道ルートが開通し、主役の座を譲ることに。隧道開通後、わずか24年のことである。
その後、寂れた峠道となっていた柏越えにトドメを刺したのが、昭和33年の狩野川台風。隧道の伊東側坑口が崩落、埋まってしまったのである。
そんな、ある意味悲運の隧道とも言える筋金入りの古洞に挑むにはちと遅い16:22。だが今回はある程度下調べして きているので大丈夫だろう…た、多分ね(汗)。
上の画像中央付近に見える分岐点。左へ向かうのが現在柏峠へ向かう道。「林道平野線」とある。「現在」と書いたのは、この林道横を流れる川の対岸に、恐らくかつての峠道であろう道型を発見したからである。帰りに辿ってみたが、あちこち崩落していて、完全トレースは断念した。
では、いざ、峠へ!
って、いきなり通行止めかよ!?
まぁ、もとより徒歩での進軍。気にしないことにして(ヲイ
何しろすでに夕刻。急ぐのだ!サクサクと足早に舗装林道を進むこと4分。さらなる分岐が現れる。
右への分岐、これこそが柏峠への道に他ならない。
ここからは、ハァハァ喘ぎながらの峠への道中を、写真のみでお楽しみください(手抜き・笑)。
…あ…
キターー!!
この瞬間がタマランね~。
【2】へ続く!