2012年2月3日、第三次伊豆探索。この日のネタで記事にしているのは、曽我浦片隧道五号&四号、網代隧道、御石ヶ沢トンネル旧廃道、柏嶺隧道、京入道橋。
今宵ご紹介するのは、この日の最初に訪れた国登録有形文化財物件。
国道135号から旧道に入って、200mも行かないあたりで、
見えた。
とても楽しみにしていた
観魚洞隧道、西側(熱海側)坑口。現在地コチラ。
ここまでの藤棚みたいな構造物がなんなのか気になってたが、地図を見れば一目瞭然、この上にロープウェイが架空されてるから。
持ち送りがあしらわれた、
立派な扁額。
駿河湾にせり出した「魚見」崎を貫くことから、「観魚」と命名されたのだろうか。イキですな…(笑)。
ポータルから想像がつくとおり、この隧道、
総石造隧道である。
建造は明治43年、延長110m、幅員4.1m有効高3.0m。ほぼオリジナルの姿を留めた現役明治隧道として、土木学会選近代土木遺産Bランク、そして冒頭に書いたとおり、国登録有形文化財に認定されている素晴らしい土木遺産である。
抜ける手前で振り返り。
雰囲気を壊さないランタンちっくな照明が、石造の洞内にベストマッチ。グッジョブだ。
抜けて、東側(伊東側)ポータル。
あいにくこの日はなんかの工事をしていて、矢板が邪魔だった…が致し方なし。
こちらも同じ扁額だが…
なんかめちゃめちゃキレイやな!
もしかして…復元?少なくとも、文字への色付けは近年に…というか、定期的にメンテされているのだろう。大事にされてるな~。
隧道から離れて引きで見てみたら…あららら!
先ほど「何らかの工事」と書いたが、どうも上からザーッと崩れてきたのを後片付けしたばかりっぽい。ヤバいやつやん…(汗)。
そして今気づいたけど、隧道から続く道は桟橋になってて、しかもコンクリっぽいアーチが連なっている。こ、これは…確認はほぼ不可能か…。ここ、ガチな断崖絶壁やし。
最後におまけ。
その断崖絶壁、右下に視線を移すと…
こんな謎なトンネルが見えてる。
地図で見ると、公道では辿りつけなさそうに思えるんだが。これめっちゃ気になってるのだが、誰か行った人いないかな~。
以上。