2012年3月17日、神奈川県西部彷徨。この日のネタで記事にしているのは、千束橋、旧・笹子橋、めがねみちトンネル、善波隧道。今宵ご紹介するのは千束橋から45分後、再び神奈川県に戻ってからの物件。
いきなり、ドン。
現在地こちら。神奈川県道727号川西線から酒匂川を渡る橋のたもとで、
言うまでもなく、
吊り橋である。主塔が高い!
主塔には「渡橋条件」なる厳めしい題目の掲示があったが、
20人以上は同時に乗れないってあるが、成人ならせいぜい10人ちょいで600kgに達してしまうと思うんだが。重量問わず20人を超えると、発生する振動が問題になるようなレベルに達するってことなのだろうか。ほぼ揺れなかった気はするが。
銘板などは見当たらなかったが、地図にもある通り「嵐橋」というようだ。その他の情報は不明だったが、Q地図様によれば1974(昭和49)年完成、延長82m、幅員2.2mということだ。
よってもちろん、
人道橋である。
この日は(この日も)天気が悪く、
滑りやすそうで慎重に歩いた。
この橋で特筆すべきは、
橋上からのこの眺め。
天空をゆく東名高速と、左からその下をくぐってゆく国道246号。写真ではわからないが、国道の一段上にはJR御殿場線が走っており、左に見切れたあたりに谷峨駅があるという位置関係。
そして、さらに目を凝らせば…
こんなステキなお方も~。
あの橋、先ほど通ってきたもので、上部構造だけでもいい感じだったのだが、まさかアーチ橋とはわからなかった。あれについては次回にご紹介する。
渡りきったところに、
一番どうでもいい情報だけ銘板が(笑)。
その脇にあったものが、なかなか良かった。
『ハイキングの皆さんへ』
無料の木の杖です。お使い下さい。
山北駅に下山する方は、246近くのログハウスの前に置き場があります。
うむ、良き善き。
Google Mapでのこの橋の口コミを読むと、2年前(2020年?)には「備え付けの杖がある」旨の書き込みがあるので、おそらくは今もあるのだろう。手づくりのぬくもりを感じる杖立や看板は更新されてしまったかもしれないけど。
で、改めて正対。
お気づきかと思うが、この橋、主塔が片持ち。技術的なことはわからないけど、向こうから手前に向けてまあまあの下り勾配となっているのとは関係があるのだろうか。
サイドぎみアングルで。
片持ちのケーブルもほっそい印象。一応吊り橋に分類されるけど、桁橋とのハイブリッド的な?箱桁自体の剛性と分担して橋を保持している感じだ。まさに「補剛桁」。
いや~、やっぱり
いかにも華奢でしょうケーブル。耐荷重600kgにも納得だ。
おまけ。
ここの県道、絶妙に狭いので、
軽のレンタカーをさらにこんだけ寄せて停めてた。何度か車は通りかかった気がするが、問題なく通れてて良かった。
つうわけで、【次回】に続く。