2011年7月16日、この趣味で初めての紀伊半島（和歌山県）彷徨。
今宵ご紹介するのは、薬水橋梁から1時間25分後に出会った橋。とはいえ、まだ時刻は7時10分(笑)。
どんな橋かってぇと、
こんな橋。
幅員、重量制限ともに、ちょっとした驚きだ。
なにしろ・・・
こんなに長い橋！
が、そんなことより真に驚きなのは、
その延長全てがボウストリングトラス！こりゃスゲー！
当時のわたくし、もちろん大いにテンション上がった。が、これ以降それなりに経験値を積んできた今だからこそ、改めて思う。
こんな橋、関西圏じゃ見たことない！
ボウストリングトラスなんて、だいたいが1スパン。我が経験値において、マルチスパンのものって見たことあったかなあ・・・っていうレベル。しかるにこの橋は、合計何スパンなのかわからないほどの連続っぷり。
予告篇で書いた「知る人ぞ知るトラス・モンスター」なんてのは、昨夜戯れに思いついたフレーズだが、
そう形容してもあながちハズレじゃないと思うのだ。
橋梁趣味界ではほぼ無名だと思われるこの橋、もっともっと知られていい。
「麻生津橋」。
反対側の親柱にはお誕生日。
「昭和十年三月架設」。
まあ納得かな。この型式でそう新しい橋はないだろうし。・・・しかし、後ほど意外な情報が・・・。
それとは別に、この親柱の右側面にも気になる追加情報が。
「麻生津橋嵩上工事 昭和39年11月竣功」。
理由は不明だが、嵩上げ工事がなされたようだった。やはり防災面かな？
嵩上げ感があるのかと、少しサイド気味に見てみたが、
特になし。
こんだけ長い橋だけに、
車で移動。それにしても圧巻の、連続トラス。
対岸へ。
向こうの家屋とか見ても、やっぱ特に嵩上げ感はないなあ・・・。
ってことで、
南側より。
こっちはブロックの位置がヘンな感じに・・・。誰かクラッシュしたか？
右の親柱。
「紀の川」。
全然関係ないけど、この紀の川本流に架かる橋で最も上流に位置するのがこの橋であります。参考までに（なんの・笑）。
左の親柱。
「をふづはし」。
えらいシンプルな親柱だけども、オリジナルかなあ。
申し訳ないけど、この親柱にちょっと登らせていただいて・・・
得られた眺めがコチラ。
眼福至福ぅ～(笑)。
なかなか見られないぞこのアングル。元の画像データで確認してみたが、おそらくボウストリングトラスは10連だと思われる。空前絶後！
悔やまれるのは、ちゃんとしたサイドアングルで撮り忘れたこと。さぞかし見ごたえあっただろうに、しくった～。
最後に、ちょっと探して発見した銘板。これが謎だった。
「昭和26年（1951）」。
え？どういうこと？
架橋が昭和10年。嵩上げが昭和39年。んで、トラス銘板は昭和26年って、どないやのん？
もしかして、一度流失してるんだろうか。でも、戦後になってからもボウストリングトラスって造られたのだろうか？まあそう記されてるしそうなんだろうけど、なんかいろいろ解せんな～。
最後の最後によくわからないことになったが、そうした場合に拙ブログではどうしているかといえば・・・
ご存じ、何も解決せずに完結(爆)。