2015年4月29日、この趣味で初めての能登遠征・初日。比類なき大平隧道に続いて険酷隧さんに案内していただいた隧道をご紹介。
タメなく、どうぞ。
おぉ~!ここ(も)来たかった~!!
一見してわかるこの隧道の特徴は、もちろん
この木造屋根(?)である。高さ制限標識がバエてるわ~(笑)。
素掘り隧道の場合、洞内の補修や落石対策としては、モルタルまたは波板での覆工が一般的だが、まれに変態的なケースがある(こんなのとか)。が、ここのような木造の屋根がしっかり組まれたようなところは、我が経験値では他に思い当らない。
案外メジャーでもない物件なのだが、
かねてから自分の目で見てみたかった隧道に、テンション急上昇~!
残念なことにボケボケで使い物にならない写真も多かったのだが、色々舐めるよーに観察(笑)。
非常にしっかりと造られていて、やっつけ感は皆無。定期的にメンテが必要なはずだが、地域の方がされてるのだろうか。つうか、ここって公道じゃないのか?まさか行政が屋根を!?(笑)
今思ったけど、
ここの屋根ってどうやって固定してるんだろう。上から釘付けにできない限りは、下からなんらかの方法で、ってことになるんだろうけど…。
見る人が見ればパッとわかるのかも(笑)。
柱の基礎がコンクリートでちゃんと固められていたり、木材どうしの結合に鎹(カスガイ)が使われていたり、このあたりも安心感十分。大工さんの仕事かな?
鉄板の構図も、
ひとあじ違うね~。
それにしても…
単なる落石対策なら、先述したような一般的な手法が圧倒的に簡単かつ保守の手間も軽いと思われるのだが、なぜにこんな手のかかる方法を採ってるんだろうか。
わたくし不覚にも気づいてなかったのだが、険酷隧さんの記事を見るとこの柱、どこかからの再利用っぽい(桟橋とか?)。木材の二次利用のためとか、なんらかの文化的、技術的継承とか、絶対何か理由があると思うんだが。
や、なんもなかったら、エー!なんですが((爆))
引きで。
うーむ、良い。それもすこぶる(笑)。
隧道を抜けた先にも
しっかりと轍が伸びている。この先にも農地があるんだろう。
空前絶後、未曾有の屋根付き隧道。
お近くへ立ち寄られた際は、ぜひお訪ねくださいませ~。
あ、道はそれなりですので、自己責任で(笑)。この時は険酷隧さんのワゴンRに同乗させていただいたので、気が楽だった(笑)。
いや、素晴らしかった。
険酷隧さん、その節はありがとうございました!coin蝉逝きたかったDEATH。
以上、完結。