2015年4月29日、初めての能登半島遠征。午前には険酷隧さんに超絶隧道をご案内いただき大満足!改めて、その節はありがとうございました。
その後いろいろシバキ倒しながらやってきた、ここ穴水町。時刻ははや16:35。
場所はコチラ。
国道249号線・七海(しつみ)第二隧道、西側坑口。
なかなか渋い面構えのコンクリート隧道である。銘板によると、昭和42年3月の竣工。ほぼわたくしと同年代のおっさん(謎)だ。
それはいいのだが…
匂う。プンプン匂うよ。
右カーブで隧道へ突っ込む国道に対してまっすぐに伸びる、意味ありげなスペース。コレは…「アレ」を期待していいサイン。
とはいえ、空振りの可能性もある。左にあるコンクリの擁壁、コレ単なる国道の擁壁ではないのだ。
その正体は、
のと鉄道の廃線跡。先ほどのコンクリ擁壁は、路盤の土留めでもあったわけで。
ちなみに振り向いた奥の方には…
我慢だ!我慢だぞクイックよ!!
ダイジェストでも書いたけど、のと鉄道の遺構関連は最初から追いかけるのを断念していた。うー悔しい~。
まあとにかく。
国道を直進しているスペースも、単なる保線関連用地であって国道とは関係ない、というオチも有り得るわけで。
だが、我が直観は告げていた。
「いやいや、在るよ。ココは。」と。
ほれ、道(だった)らしきものが、ずっと奥へ続いておるではないか。
それは現道と同じように右へとカーブしはじめ、そして…
…ああ…
やはり出た。強烈なオーラを放つ廃隧道が。
この遠征で初めて出会った、ガチ廃物件。お断りしておくと、この物件は別にわたくしが発見したわけでもなんでもなく、帰って調べたらもちろん先人が存在した。つまり単に自分が下調べしてなかっただけなんやけど、その分感動はデカかった。
しかもだ。この隧道、タダモノではなかった。
【2】に続く。