千垣トンネルと千垣隧道(廃) 【前篇】 (富山県中新川郡立山町千垣) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2012年4月30日、初の富山遠征2日目。
 
この日のネタは結構記事にしてる。時系列で、この記事から始まる大川寺ホットスポット四連発、大山の人車軌道隧道熊野川第二発電所の吊り橋、そして…第一次のニコイ
 
 
今宵ご紹介するのは、大川寺ホットスポットから遡ること1時間、朝イチのメジャー物件「Z」に続いて早朝6時半に訪ねた物件…つうか場所。
 
 
ここは富山県道6号富山立山公園線・千垣地内。
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近代的なトンネルの東側より。
 
 
 
お名前は、
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「千垣トンネル」。訪問時で満14歳になりたての、若いトンネルであります。
 
 
 
そうくると、もう展開が読めるだろうけども…(笑)
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はい~、こうなっとります~。
 
 
いや~、この手の新旧並列は実にイイね~。案外少ないんだなこれが。
 
 
 
もちろん目的はこの旧隧道。

 

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センターラインの残る旧道がまたよろしい。
 
そしてこの時点でまた気になるものが登場しております…。
 
 
 
隧道に正対。
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地山から少し突出した、コンクリ製の無骨なポータル。
 
面白みに欠けるといえばそれまでだが、それなりの年季を重ねて雰囲気はあるかと。
 
 
 
先ほど書いた「気になるもの」、お気づきの方も多かろうが、
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この旧々道。コイツはヤバいっすな~。
 
今思えばなんで辿らなかったのか、ちょっと後悔している。まあご覧の状態なんで、藪はツライし危険だし、ではあったんだけども…。
 
 
 
で、上の写真右端に写り込んでる、小さな銘板。
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小さいけど、情報量は多い(笑)。
 
「完成年月日」は昭和40年3月。日が入ってへんやん!と心中でつっこんだ(笑)。現トンネルの銘板から判断すると、その現役稼働期間は34年ってところ。結構…短いほうかと思う。
 
あと路線名(道路名)が入っているのは比較的珍しいし、路線名が変わってないのも少し驚き(驚くことでもないのか?)。
 
 
 
扁額。
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「千垣道」。
 
あきませんやん、字ぃ間違ってますやん!
 
 
うむぅ、富山って…この例もあるけど…(笑)。
 
「隨」の場合は「隧」の旧字だというご教示もいただいたが、ここ千垣隧道の「随」は完全に間違いでしょ~。
 
 
 
で、とっくに気づいてたとおり、
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坑口からほどなくのところで、フェンス封鎖されていた。
 
坑口で封鎖せずに少し奥まっているのは、豪雪地帯ゆえか?
 
 
 
というのも、洞内は
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倉庫として再利用されているようだったので。
 
物品を出し入れするのに屋根があったほうがよろしいもんね~。しかしこの品々、なんか見たことあるようなないような?道路関係のものかな?
 
 
入れないものは仕方ないので…
 
 
フェンス前より、
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鉄板の構図。
 
うむ、間違いない。言うことなし!
 
 
 
さて、もちろん反対側(西側)にも参ります。
 
 
 
 
【後篇】に続く。