【往路後篇】より続く。
進軍開始から48分。
山の神隧道に到達!
いや~、徒歩探索はやっぱ達成感が三割増しですなあ(笑)。道そのものも最高だったし。
再度念のため書いとくが、こんな状態ではあるけども、この道も隧道も現役。単にこの時まだ冬季通行止めが明けてなかった、というだけのこと。
歩いてくる時の雪解け水でもわかる通りだいぶ溶けたんだろうけど、それでもまだコレだけの雪が残っていた。
坑口上には、一本だけ
つつましい桜の木。
満開の桜並木もいいけど、個人的にこういうのもとっても好き。
さてさて、堆(うずたか)い雪に登って、東側坑口と正対。
愛想のない、コンクリポータル。
典型的な昭和中頃のご面相。これが50分弱も歩いてまで見に来る価値のある隧道かと問われると甚だ疑問だが(笑)、わたくし的には後悔ナッシン。あの道を歩けたことで十分に元は取った。
なんだけど。
扁額の字ぃ間違えとるやないか!
これ、業界の残念あるある上位にランクされるやつやん。
×「隨」 ○「隧」ですよ。ちゃんとしてもう~。
よく見たら、「道」も横棒が一本足りないな。なんやねん。まあ、ネタ的にオイシイのでいいんだが(笑)。
えー気を取り直して。
見下ろす洞内。
雪の堆積具合がわかる、目線の高さ。埋まりかけの廃隧道で味わうやつ。が、そこは現役隧道、洞内に変状は見当たらないようだ。
先ほど坑口左側に銘板があるのに気づいていた。見てみると
「竣工 昭和39年12月 施行者 株式会社米倉組」。
だいたい予想通りの年代だったが、この豪雪地帯で12月の竣工とは。かなりの突貫工事だったのだろうか。
おもむろに、洞内へと。
振り返って、鉄板の構図。
遠くの山々もイイね~。
・・・って、あら?坑口前の雪が?
おお~雪のアーチ!
融雪の産物だが、こりゃ面白い!てか、よく踏み抜かなかったな~。案外強いのね。
さて・・・
参りましょうか。
完全に向こうの明かりも見えていて、不安感はない。まあ、いかにも林道の隧道然とした、意外性ゼロな隧道ではあるな。
ちなみにこの隧道のスペックは、延長114m、幅員3.6m、有効高4.0m。ええ、もちろん帰ってから調べたんです(笑)。
さほど面白いこともなき洞内にて撮ってた写真、その壱。
なんだっけ。
継ぎ目から染み出す水に注目した、のかな。
その弐。
いや、なんだっけ(笑)。
これ、全然思い出せないけど、顔を出してた木片かなあ・・・?
(タイムスタンプによると)ゆっくりと5分かけて歩いてきたら、
あー、この展開ね(笑)。
西側は、水没していた。さほどの水深ではなさそうだが。
だが、心配ゴム用 ご無用。
こんな展開はお見通しよ!
雪の残る旧道への突入、当然長靴を装備してたのだった(スノ―シューまでは持ち合わせがない・笑)。
水没はすぐに、
泥濘へと変化。
どうやら土砂が流れ込んでいるようで、ぐっちゃぐちゃ。長靴なかったら、泣く局面(笑)。
さて・・・
西側はどうなっておるのかな?