■Attack Control Potの交換
エフェクターの自作記事で良く出てくる台湾ALPHA社製のスイッチ付きBカーブ25KΩで、背面3ピンです。


もともと付いているのはCTS製で4ピンです。


ツマミを外すには1/16インチの六角が要ります。


付け替えるだけです。ハンダ付けさえできればいたって簡単です、と言いたい所ですが、このボリュームには抵抗とコンデンサも付いているので少々煩雑です。


付いているのは0.22uFのフィルムコンデンサと1/2Wと思われる470Ω金属皮膜抵抗です。フィルムコンが熱に弱いので流用はせず両方とも新品を付けます。


使ったフィルムコンは東信工業2EMMSSDCです。


配線方法は下記が参考になります。
FET/RACK (Older Version) Step 4 - Wiring Your Compressor
http://www.hairballaudio.com/blog/resources/build-guides/wiring-your-compressor-


交換するポットはパネルに固定する部分の軸が穴より細いので中心が出しにくいです。


ON/OFFで問題が出ているのは2号機だけですが、操作感を揃えるために1号機のものもALPHA製に交換しました。

■2号機のランプ明滅
調べて見た所、明滅は電圧の変動ではなくランプコネクタ部の接触不良でおこることが確認できました。ソケットの位置がズレると消灯してしまう(直列配線なので2つあるランプはどちらも消えてしまう)ので、振動で瞬断しているようです。ソケット部分を取り外し、電球を外して接点をクリーニングし、ソケットと配線の緩みを増し締めで調整して再実装した所、症状が出なくなりました。





■ヒューズの交換


私の不注意で修理中にヒューズを切ってしまいました。MC76のヒューズボックスは写真のような仕組みになっていて、上下を入れ替えるとAC電圧が変わります。切れたヒューズが250V 1/8Aでしたので、近似値として125V 0.3Aのヒューズと交換しましたが、マニュアルを読み直したところ、

Power Requirements: 100-125 Volts AC or 200-250 Volts AC selectable
At 115 Volts the current draw is 1/2 mA (typical)
and the unit should be fused for 1/8 Amps
At 230 Volts the current draw is 1/4 mA (typical)
and the unit should be fused for 1/16 Amps
Line Frequency can be 50-60Hz

と記載されています。

■テプラの貼付
中古品を購入した時から背面の文字がかなりかすれているので、今回テプラで文字貼りをしました。この背面の文字類はアルコールで簡単に落ちてしまうので、中古品を扱った業者さんがうっかり拭いてしまったのかもしれません。見栄えは悪いけど、使えないと意味が無いのでこれはこれで。


つづく
(がんくま)

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Purple Audio MC76 の再修理(1)
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