ムラサキノオトの一部過去作品をBoothで通信販売しています。 https://purplesounds.booth.pm/
次回のイベント参加予定はM3-2018春(スペースD-06b)です。
  • 11Mar
    • 秋葉原で1500円で買ったUSBマイクを他のダイナミックマイクと比較してみた

      こちら2016年の10月か11月頃に、秋葉原のあちこちの店で売られていた、USBでもXLRでも接続できるハイブリッドなダイナミックマイクです。当時は結構大量に在庫していたように見えたのですが、いつの間にか見かけなくなりました。まだどっかで売ってるんでしょうか?ノーブランド品で、本体のどこを見てもメーカー名や製品名の表示はありません。見た目はSHUREのBETA57Aにちょっと似てます。同一製品かどうかの確証がありませんが、"CrazyTalk 5"という写真やイラストをしゃべらせるソフト(?)の付属品でついてくるマイクに良く似ています。CrazyTalk 5 USBマイク付きhttp://www.ah-soft.com/ct_5/mike.htmlこちらのサイトではマイク単体での直販価格が\5,480(税込)と掲載されています。私が持っている現物(以降USB/XLRマイクと書きます)は、タイトルのように\1,500(税別)で購入したものです。CrazyTalk 5のマイクは特徴として、・カーディオイドマイク(USB/XLR使用可能)・ダイナミックマイク(USBデジタル出力)・PCデジタルオーディオワークステーションと互換性あり・微細な音も再現可能なため、声やアコースティックインストゥルメント、その他のサウンドソースのレコーディングに最適・高品質のA/D変換(16bit,48Kサンプルレート)・カーディオイドピックアップパターン・ソリッド・ダイカスト構造と書かれていますが、これはUSB/XLRマイクを購入した時にタグに書いてあった内容と同じです。試しにalibabaで検索してみましたが、似たものは発見できても、これとまったく同じものは現在見当たりません。コネクタ部分がどうなっているかというと、こんなんです。Mini-USB端子がパソコン接続用のデジタルアウトで、その横に一般的なマイクと同じXLRオス端子(アナログアウト)があります。この部分を見るとわかるように、一般的なハンドマイクと比べると胴が少し太いです。このため、SHUREのSM58のような一般的なハンドマイク用のホルダーには入らないかもしれません。手元にあった他のダイナミックマイクと外形を比較してみました。AUDIX OM3、USB/XLRマイク、Beyerdynamic M58、AIWA DM-68Aです。XLRコネクタにケーブルを挿すとこんな感じ。Mini-USB端子の方はロックが無いのでケーブル引っ張ると抜けますから、ハンドマイクとしてはアナログで繋がないと危なくて使えないと思いました。ネット放送用なんかで机上のスタンドに固定して使うなら良いかな。好奇心から中が見たいのでとっととバラします。というか、2本買ったうちの1本は振ると何かが外れているような音がします・・・。グリルボールを外すとカプセル部分がぽろりと外れてしまいました。カプセルを固定するゴム系接着剤が不足していたようです。胴内に基板が見えます。カプセル部分です。思ったよりしっかりとした造りに見えますね。底部のネジを外すと内部の基板が引き出せます。正方形の一番大きなICは、C-MEDIA製USB ADCのCM6327Ahttps://www.cmedia.com.tw/applications/microphone/CM6327Aです。専用のドライバは不要で、つなぐだけでUSBマイクとして認識されます。デジタルゲイン機能で-16dB~45dBに対応とあるので、ワンチップで直接A/Dしています。小さいほうのICはEEPROM(MICROCHIP 24LC028)。アナログ出力については、単純にカプセルから電解コンデンサを介して出力ピンへつながっているだけのようです(出力ピンとGNDの間には抵抗が入っています)。上の写真にあった各マイクと、録音比較してみました。・声の比較DynMic_Compare01.flac・持ち鈴(高い澄んだ音)DynMic_Compare02.flac・USBでパソコンにつないで直接録音した声。DynMic_Compare03.flacアナログ接続した場合に比べるとゲイン上がっていますが、ヒスノイズも若干目立ちます。つなぐ相手(HA)にもよりけりですけど、USBよりはアナログ接続で使ったほうが音質は良い気がしますね。比較音声でも言及していますが、グリップ部が太いせいか叩くと若干胴鳴り感があります。プラスチックの安っぽい感じでは無いので、1,500円だと思えば造りや質感はむしろ良いと感じます。でも使いみちは今の所無い。再組み立てにあたり、接着剤で胴にしっかりとカプセルを固定しました。このマイクについては当時記事を書くよーと言って写真をとったままで、1年以上すっかり忘れてました。私の他に買った人は、その後どうお使いなのかなぁ。(がんくま)

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  • 09Mar
    • Dolby DP564 Multichannel Audio Decoder の修理

      DP564は、DVDなどの音声をドルビーデジタルやドルビーサラウンドで作った際に、それが民生機でダウンミックスされた時にどのように聞こえるかをオーサリングスタジオ等で検証するための機械です。AES/EBUデジタル入力(BNC)と光仕様のデジタル入力端子が付いていて、出力はヘッドホン(ドルビーヘッドホン対応)と8ch(L/R/C/Sw/Bs/Br/Bsl/Bsr)のAES/EBUデジタル出力(BNC)および+4dBアナログバランス出力です。マスターボリュームや、調整用のノイズジェネレーター、チャンネルディレイが付いているので、AVプリアンプ的な使い方もできなくはないですが、DTSにもDolby Atmosにも対応しません。対応フォーマットはDolby Digital/Dolby Digital Surround EX/Dolby Pro Logic & Pro Logic II、24bit/96kHzまでです。この他にLANにストリーミングされた音源の再生や、ドルビーデジタルに重畳されたSMPTE TCを表示・出力する機能があります。故障内容は、通電後しばらくたつと画面がフリーズしてしまうというもの。フリーズするまでの時間はバラバラで、1分で固まる時もあれば15分位固まらない時もあります。しかし固まらずに動き続けることは無く、再起動すると一時的に正常表示に戻りますが、必ず再現する故障です。画面がフリーズしても音は出続けており、ボタンを操作すると反応し、完全にハングアップしているわけではないようでした。なお、業務機である本機には電源スイッチというものが無く、再起動にはコンセントの抜き差しが必要でとても面倒です。■原因を探る天板を外してみます。オーディオ機器には見えない感じ。回路図はネット上に見当たりませんでしたが、このレベルだと私の知識では果たして歯が立つかどうか・・・。経年劣化の定番、電解コンデンサの容量抜けを疑いましたが、電解コンデンサなんてスイッチング電源ユニットを除けばヘッドホンアンプ部など数えるほどしか無く、あとはひたすら表面実装の部品ばかり。電源からの出力と各レギュレーターの出力も異常なし。画面表示部のVFD基板は、以前修理したLucidの88192と同じで日本のノリタケ伊勢電子製で、蛍光管とはいえ128x64ピクセルのドットマトリクス表示です。基板に一個だけ導電性アルミ固体電解コンデンサが使ってあり、明らかに電源用なので、とりあえずこれを付け替えてみましたが変化なし。Twitterで「VFDドライバICの劣化で表示が熱暴走しているのでは?」というご意見をいただきましたので、それもあり得るな、とVFDドライバ(ISE97002KS)に熱伝導シールでヒートシンクを貼ってみましたが、変化なし。しかし、そのご意見を参考にVFD基板ではなくメイン基板上のチップを触ってみると、CPUがかなり熱いことに気が付きました。お試しでCPUの上に鉄の板を置いてみると・・・、1時間たっても固まりません(この機種は放置するとスクリーンセーバー表示になります)。CPUはNXP/freescaleのMPC860TVR80D4(PowerQUICCというIBM/モトローラのPowerPCを組み込み用にした32bit MPU)で、80MHz対応品ですが実際の動作クロックは不明です。この規模になるとオーディオ機器というより、もはやコンピューターですね。CPUにもヒートシンクを貼りました。この時点では「ちょっと大きすぎたか?」と思っていましたが・・・。RAM(48LC8M16A2-75G 2個)にも手元にあった超薄型ヒートシンク(まず貼る一番ハイブリッド)を貼りました。 これで丸一日音を出しながら放置してもフリーズしなくなりましたので、天板を戻しました。すると、なんと2時間ほどでフリーズするのです。しかも今度はボタン操作もできなくなります(音は出ていますが)。天板を外してヒートシンクを触ってみると、当たり前ですが天板を外している時よりも熱い。ここからが意外と苦戦。■温度と相関関係があると思うのだが秋月電子で超お買い得な温度計モジュールを買ってきて内部に設置し、温度を比較してみます。測定時の室温は16~18度位。温度計のプローブはヒートシンクの上にテープで貼っただけなので、ヒートシンク自体の温度を正確に示しているわけではありませんが、それでも天板有りの場合はじわじわと上昇し、1時間半位たつと43~46度に達してフリーズします。天板を外していると温度は26~18度から上昇せず、フリーズは起こりません。天板の有無で変わる温度は5~6度程度かと適当に考えていたのですが実際に測定してみると全然違いました。本機の冷却はフロントパネル下部のスリットと、背面パネル上部のスリットによる自然対流方式です。大きな熱源はCPUの他に、3つある電源レギュレータICで、特にフロントパネル寄りのDSPチップ付近のものが熱くなります。測定の結果から、天板をメッシュにすれば解決できそうですが、ラックマウントすることを考えるとファンによる前後方向の排熱を考えないといけません。CPUのヒートシンクにファンを付けるよりは、背面スリットにファンを付けて内部温度を下げるほうが効果的と思われましたので、まず3cm角のファン1個で冷えるかどうか実験しました。+12V用のファンですが、全力だとうるさいので電源はスイッチング電源の+5V出力からもらいました。が、結果はケース内温度あまり下がらず効果なし。続いて、CPUヒートシンク自体にファンを付けてみました。すると、38.1度という今までになく低い温度で画面がフリーズしました。えっ?と指でヒートシンクを触っても熱くありません。CPU温度とフリーズには相関関係があると思っていたのですが、もしかして違うのか???■二種類のフリーズの罠落ち着いてよく観察してみると、フリーズには二種類あるのです。一番最初に確認していたように、画面だけがフリーズして、ボタン操作はできる状態(この時、スクリーンの表示は瞬いている)と、画面もフリーズしてボタン操作も一切できない状態(この時、スクリーンの表示は静止状態)。どちらの場合も音は出続けていますが、もしかすると前者が表示系(VFDドライバ?)の熱暴走で、後者がCPUの熱暴走なのではないだろうか。温度計を2つに増やしました。天板に近い、VFDドライバのヒートシンク付近の温度も測るようにしました。その結果、CPUがフリーズするCPUヒートシンク温度43~46度よりも低い内部温度で、画面だけが先にフリーズする場合があることが確認できました。そのまま温度が上がり続けると、画面がフリーズした後に時間を置いてCPUもフリーズするのです。私はそれまで、両者を同じ現象だと思い込んでいたので、矛盾が生じていたのです。画面のフリーズの原因がVFD基板内にあるかどうかははっきりしませんが、VFDドライバはCPUよりも高い位置にありますので、ケース内に熱気がたまると悪影響を受けやすいように思います。CPUだけ冷やしても駄目、という結果なので、背面パネルの排熱ファンを2つに増やしました。フロントパネルのスリットから、空気が吸い込まれていくのを手のひらで感じることができます。これで天板を付けて内部温度を測定すると、通電後30分ほどで、天板付近で28~29度、CPUヒートシンク付近で37度位で安定し、天板有りでもフリーズしなくなりました。しかし、今は冬なので、夏場は更に対策を考えないと再発しそうな気がします。せめてあと2~3度下げられればマージンが増えるのだけれど。今回は修理というよりは改造で、ファンの音がするようになってしまったのが残念です。海外のebayに出品された同機種にも"screen locks up"という記述が見られましたので、この症状はもしかすると傾向故障なのかもしれませんが、元々の設計にはCPUやVFDドライバの放熱を考慮した気配がまったく無く不思議に思われます。結果として「VFDドライバICの劣化で表示が熱暴走しているのでは?」というご指摘はかなり鋭かったように思いますが、ISE97002KSってDigi-keyにもRSオンラインにも無いので入手難しそう。■音を聞いてみるD/Aは全チャンネルAKM4935VFが採用されており、オペアンプはMC33078が多用されていますが、他にも5534A、2134UA、072Cと幅広く使われています。DSPはNXP/freescaleのDSP56311VL150が2つです。お試しで2ch PCM Audioを再生してみたところ、デフォルトではドルビーヘッドホンの設定が有効になっていたり、ProLogicによるサラウンド効果が有効になっていたりするので正常な音になりません。これらを切って単純にステレオD/Aとして聞いてみましたが、ヘッドホンは中庸な音です。アナログバランス出力は分解度が高くさらっとキラキラした音です。入力した信号に応じて各信号のメタ情報を表示してくれます。なお、本機のデジタル同期入力はWordClockではなくAES3-ID referenceとなっています。基本的にモニター用途(スレーブ)でしか使わないと思います。(がんくま)

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    • サトーパーツ KE-1 電鍵の分解清掃

      今のNTTの正式名称は日本電信電話株式会社(Nippon Telegraph and Telephone Corporation)で、民営化される前は電電公社(日本電信電話公社)と呼ばれていました。今でも社名に「電信(テレグラフ)」が入っているけれど、モールス信号による電信なんてのは、普通の人が一般生活をおくる上では今やまったく縁がない世界です。私は以前アマチュア無線をやっていましたので電信(CW)の資格を持っています。が、もうかなり長いことアマチュア無線で電波を飛ばしたことがありません。昨年見に行った帆船海王丸(初代)の無線室。机上右側に縦振れ電鍵(HI-MOUNDのHK-3か8?)が見える。なのに先日、急に縦振れ電鍵(モールス信号を打電するために手で操作する一種のスイッチ)が欲しくなってオークションで入手したのが、このKE-1です。この電鍵、見た目がJRCのプロ用電鍵KY-3Aにちょっと似ています。しかし高価な本格電鍵と違って販売当時はたいへん安価な製品(千数百円で買えたらしい)で、電信の資格を取るための「練習用電鍵」や「入門用電鍵」という位置付けだったそうです。かなり古びていて使用感もあり、机上にしっかり置くために前の持ち主が付けたらしいゴムの台座も経年でヒビ割れ、歪んでいて、見た目がイマイチな状態です。しかし台座を付けている位なので、ちゃんと実用されていた(交信に使っていた)わけです。試しに自分で打ってみると左右にぐらつき(遊び)があって、使いにくいです。ネット上で調べると、新品の綺麗な状態を紹介したページ【当店コレクション】サトーパーツ製 KE-1型電鍵(大阪・日本橋の『無線とパソコンのモリ』)http://morimusen.blog.fc2.com/blog-entry-204.htmlと、昔使っていたものを磨いて綺麗にするページを発見しました。サトーパーツ KE-1(m0ver)http://d.hatena.ne.jp/m0ver/20091228/1261966900私も分解清掃してみることにしました。ゴム台座は接着剤で止めてあるだけでしたのでこれを剥がします。台座を外した所。内部がピカピカなので購入して早い段階で台座を付けたのでしょう。部品はバラバラにして金属部分はピカールで磨きます。ベークライトの台座やノブも洗剤で綺麗にしました。接点も磨く。ウン十年ぶりで輝きを取り戻した部品たち。支点の部分を分解すると、左右両側がボール軸受になっています。小さな鋼球6個を先端が円錐状のネジで締めることによって、支点がボールで浮く仕掛けです。安価な入門用電鍵とはいえ、こだわった仕組みになっていました。残念ながら、片側はこの鋼球が2つ失われており、左右にぐらつくのはこれが原因でした。鋼球をノギスで測ると1.5mm位のようです(後述)。必要数は全部交換しても12個ですが、ベアリング用の鋼球の通販を調べると販売単位が100個とか1000個とか書いてあって送料もかかり無駄が多いです。秋葉原の駿河屋プラモデル館さんで「ハイキューパーツ スチールボール 1.5mm」というものを買ってきました。とはいえこれも50個入っていますが・・・。本来の用途はフィギュアやジオラマのディティールアップ用らしいですが、ごめん、説明読んでもどう使うのか良くわからない・・・。でも多分、元はベアリング用の鋼球だと思います。軸受部分に硬めのグリスを塗って、ピンセットで1個づつスチールボールを並べます。すると、わずかな隙間が。どうやら元の鋼球の直径が正確には1.5mmではなく、1.55mmか1.6mm?位のようですね。もしかするとインチ系のサイズなのかもしれません。でも、この程度の隙間があっても円錐ネジで押し拡げられるはずなので、実用上の問題は無いはず。大きすぎて入らないよりはマシか・・・。数が有り余ってるので左右12個とも新しいスチールボールに入れ替えました。磨いた部品を元通りに組み立てて完成。打鍵時のぐらつきも無くなりました。本当に通信に使うなら台座を付けねばなりませんが。以下、清掃前との比較です。磨くと光るものは分解清掃の達成感が高くて良いですね。さて、電鍵の使いみちですが、実は効果音としてモールス信号を録ることが稀にあります。せっかく分解清掃しても通信に使わないのがちょっと申し訳ないのですけれど、以前も戦争中の再現映像で無線室のシーンがあり自分で録音しました。といっても私は横振れのエレキー育ちで、昔使っていたキーは実家に置いたままです。このKE-1を入手する前は手元に横振れのバグキー(HI-MOUND BK-100)しか持ち合わせがなく、やむを得ずそれで録音しましたが、戦時中の日本軍はバグキーを使っていないでしょう。強引にBK-100を縦置き(縦振れ)にして使ってみたりもしましたが。そもそも免許はとったが欧文QSOだけで和文は覚えなかったので、その節は平文暗文など色々と調べて音を作りました。最近欧文もあやしい。最も一般的にイメージされやすい縦振れ電鍵を持っておこうと思ったのは、そのせいでもあります。とはいえ、現役の音響効果で電信の免許持っている人はあまりいないかも(他にいらっしゃるのかしら?)。無線室のシーンで背景にながれるモールス信号のピーピー音、電信(CW)と無縁な人には環境音のように聞こえるかもしれませんが、電信経験者にはあれは字幕で文字を出しているのと一緒なんですよ、と制作陣には言いたい(たまに音楽の中に意味のあるモールス電文が入ってるとびっくりしますよね)。ディレクターや監督は、映像化する前に電信経験者に相談して、シーンをぶち壊さない内容の電文で音を作っていただきたいです。(がんくま)

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  • 03Mar
    • SONY CFD-S50 CD読み込み不良の修理

      結構新しいCDラジカセで、2013年10月発売らしいです。ラジカセと言うやつは、とにかく電源さえ入れれば単体で音が出る、という簡単さが素晴らしく、スタジオでは「CD-Rに焼いた音源が普通に再生できるかどうか」や「音が悪い再生機器で再生した場合のシミュレーション」で使用します。この製品は知名度の低い海外ブランドでもなく、デザインもすっきりしているのでスタジオに置いても悪くないな、と思って2、3年前に購入しました。が、購入後1年半ほどでCDを読まなくなってしまいました。症状からするとピックアップ不良の可能性があり、保証は切れているので有償で修理をすると買った値段の2倍以上の金額が予想されます。だったら新しいの買ったほうが良いよな、となるのが悲しくて、自己責任で修理してみることにしました。分解は⇒の印のあるネジを全部外してバックキャビネットを後ろに引き抜くだけなのでとても簡単です。ただし、深い穴の底にネジがあるので金属棒部分が長いドライバー(通称長ドラ)が必要です。修理屋が良く使っている長ドラよりもネジのサイズが小さいので、意外と持ってる人が少ない工具です。引き抜く途中で電源の赤色のハーネスも抜きます。メイン基板を外し、ピックアップとモーターへの配線を外すとデッキ部分が現れます。しかし、見たことあるよーな、無いよーなピックアップだな。あれ、これSONYじゃなくて・・・SANYOのピックアップでは?見たところSF-P101Nですが、型番はEP-C101となっており、中国製(または台湾かも?)のセカンドソースのようです。SANYO亡き後金型や製造装置が中国に渡ったのでしょうか。調べてみるともともとSF-P101NはSONY KSS-213Cとある程度互換性があるような話がありますので、SONYも自社ピックアップ製造をやめてこれを使うようになったのかな。BOSE CDA-12 2600円 : ニコニコ調剤ジャンク館https://nicojunk.exblog.jp/12079529/原因追求のため、レンズをクリーニングしてからレーザー出力調整用のVRを回してみますと、とりあえず読みますが・・・不安定。時間をかけて調整を試みたものの、外周に行くとまったく駄目です。ピックアップ交換しか無いようです。EP-C101はebayかalibabaで入手できますが、オリジナルのSF-P101N自体がいつものCDパーツマンさんから取り寄せ可能です。SF-P101Nにはいくつかピン違いのバージョンがあるようですので取り外したEP-C101と同じ16Pバージョンを取り寄せました。デッキの分解で難儀なのがクランパー式には無い黒いプラスチックのカバーで、これの4つ足が振動で外れないようにゴム系接着剤で止めてあり、そのまま無理やり外すと足の爪が折れます。このカバー部品の入手はおそらくピックアップの入手よりもずっと難しいので、アセトンで穴に詰まっている接着剤を柔らかくしてから、ゆっくりと取り外しました。交換して通電してみると、読むけど不安定。あれ?もしかしてモーターか回路か?でもモーターはそれらしき回転をしていますし、回路にも調整ができるような箇所は他にありません。コンデンサもまだ新しいはず。再びレーザー出力のVRを調整すると、今度はちゃんと読むポイントがありました。でもKSS-213Cに比べるとSF-P101Nは調整がクリティカルですね。VRを回した向きや量に反応があまり比例しないような感じです。最近発売された各社のCDラジカセでは、このEP-C101を使っているものを他にも見ますので、今後は細々とこれに頼ることになっていくのでしょうか。比較写真。SF-P101Nのほうは静電気破壊防止のランドの半田を除去する前です。ケースを少し開けると調整箇所が見えるので、作業自体はやりやすい。カセット部分のゴムベルトもまだまだ新しいです。せっかくピックアップ交換したからこのまま長持ちするといいけれど、どうかな~。やっぱり古い機械のほうが部品は劣化はしてるけど中の造りはいいな、と感じます。当ブログの記事を参考に修理をされる場合は自己責任でお願いします。(いわくま)

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  • 12Jan
    • Nuendo(Cubase)を起動するたびに出ていた邪魔なエラー表示を消す

      2018年あけましておめでとうございます。これが最初のブログです。まだNuendo6を使っています。OSやプラグインのアップデートをあれこれと行っているうちに起動時に毎回エラー表示が出るようになってしまいました。キャンセルをクリックすれば問題なく動くので放置していましたが、100回以上キャンセルを繰り返した挙句にようやく対策。OS: Windows10 Pro 64bit(Version1709)DAW: Nuendo 6.0.7 Build2277■エラー1つめ"user privileges insufficient to start a low level driver"というエラーが出ていました。参考ページの説明によると、"Windows環境でiLokドライバやインストールされているプラグインのバージョンが古い場合に報告が多いエラー"だそうです。iLokは最新なので関係なし。スプラッシュウィンドウの下部のロード表示を見ていると、Mic Mod EFX(Antares)でこのエラーが出ているみたい。使っていないのでアンインストールしたら出なくなった。[参考ページ]user privileges insufficient to start a low level driver というエラーが表示され使用することができません - Q&A Slate Digitalhttp://midmagazine.jugem.jp/?eid=83■エラー2つめWavesのプラグインをアップデートしてからですが、Nuendoを立ち上げるたびに"Select Waves 9.6PlugIns folder"のウィンドウが開き、どこを指定しても何度も聞き直してくるのでその対策。[参考ページ]wavesに関する覚書「Select Waves 9.6PlugIns folder」http://blog.livedoor.jp/transamramair/archives/52416466.html上記のページを参考に解決できましたが、実際にやってみると結構面倒、というかアンインストールと再インストールで1時間近くかかるので時間に余裕がある時しかできません。(1)Waves CentralのINSTALLメニューからインストールされているプラグインを全てアンインストールする。これでC:\Program Files (x86)\Waves\Plug-Ins V9\以下に入っていたプラグインのdllが消えました。が、C:\Program Files (x86)\Waves\フォルダといくつかのファイルは残っています。ReWireのフォルダに実行ファイルが残っていますがWavesのものなので、結局C:\Program Files (x86)\Waves\フォルダそのものを手動で消しました。(2)Waves Centralをアンインストールする。C:\Program Files (x86)\Waves Central\unins000.exeと、C:\Program Files (x86)\Waves Central\Utilities\unins000.exeを実行します。最後にC:\Program Files (x86)\Waves Central\フォルダ自体も手動で削除。(3)他のVSTPluginフォルダに残っているWaveShellを消す。C:\Program Files\VSTPluginsC:\Program Files(x86)\VSTPluguinsC:\Program Files\Steinberg\VSTPluginsC:\Program Files\Steinberg\Nuendo 6\VSTPluginsなど、VSTのプラグインパスが通っているフォルダを調べて、Waveshellが残っていたら手動で削除。WaveShell-VSTx-xxx.dllみたいなファイル名のやつです。きるぜむおーるです。この段階でNuendoを確認のために起動するとプラグインフォルダを聞かれずに起動できた。(4)Waves Centralを再インストール。インストール後に起動するとユーザー名とログイン状態が維持されていました。アプリと別のフォルダに記憶されているっぽいな。(5)プラグインを再インストールWaves CentralのINSTALLメニューから、オンラインでプラグインを再インストールします。うちはDiamond Native V9とVU Meter V9で、15分位かかったかな。(6)確認Nuendoを起動したら何のエラーも問い合わせも開かず起動しました。ほんの数秒の差だけど忙しい時はそれでもイラッとしてたのさ。しかし、Nuendoを起動後、何の操作もせずに終了すると異常終了(動作を停止しました表示)するのは治らないが、こちらはまったく実害が無い。■その他Windows10になってからバックグラウンド動作が増えましたがその設定していなかったので「スタートメニュー>設定>プライバシー>バックグラウンドアプリ」から色々とアプリのバックグラウンド動作を外しました。実際にはWindows UpdateとChromeのバックグラウンド動作が重いのだが。Chromeは chrome://settings/ の詳細設定から"Google Chrome を閉じた際にバックグラウンド アプリの処理を続行する"をオフに出来ます。Windows Updateについては「設定>更新とセキュリティ」から、作業中は一時的に更新をオフにする設定などで対応しています。私が使っているマウスの中で、ELECOMのEX-G(M-XGM10UBBK)という有線マウスに限り、使っている最中に動かなくなる現象が頻発していました。下記のサイトを参考にUSBのセレクティブサスペンドの設定を行った結果、この現象は改善されました。これ、もしかするとUSBバスパワーのAudio I/Fにも影響が出ていた可能性がありますね。音はFireWire経由で出しているので今まで気にしたことなかったんですが。[参考ページ]ELECOM FAQサイトhttp://qa.elecom.co.jp/faq_detail.html?id=5731参考ページを作っていただいた皆様、ありがとうございました!(がんくま)

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  • 27Dec
    • 冬コミ向け頒布品の進展状況

      冬コミ向け作品の準備が佳境です。ムラサキノオトの参加スペースは 2017.12.29(1日目) 【東ウ-37b】です。 新作のドラマCDに関してはやはり完成がギリギリになってしまいそうです。→なんとか完成しました!会場で是非!!https://ameblo.jp/purplesounds/entry-12335155034.html旧作も多少持っていくつもりです。オリジナルTシャツ第一弾「低賃金Tシャツ」は完成品が届きました。https://ameblo.jp/purplesounds/entry-12337509419.html大変良い感じに出来上がっております!お楽しみに!!(がんくま)

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  • 25Dec
    • TOA RH-200 Remote Head Amplifier(2)

      ■RH-200 vs AMEK9098DMARH-200の性能はどんなものか?測定器が無いため簡易的ではありますが、業界鉄板マイクプリの一つ、AMEK 9098DMAと比較してみました(ビンテージ機種のため、9098側の性能にもばらつきがあると思いますが)。比較に使用した機材はProTools HD192+Lucid 88192で、ProToolsのSignal Generatorの出力を88192経由で各マイクプリに入出力しています。残留雑音の比較です。RH-200のゲイン表示は7セグLED2桁で0~72の間です。0VU=-20dBFS付近で、この数値は1dBステップになっていますので、インピーダンスにもよりますが、通常使う域においてはほぼdB表示と見て良さそうです。AMEK 9098も2つのゲインツマミで66dB+6dBつまり+72dBまで上げられます。両者に同じレベルの基準信号を入れてゲインアップの最大値+72dBにすると、ほとんど同レベルに増幅しますので、微調整して両者の増幅度を揃えました。1kHzの正弦波の信号でメーター読み76.7dB増幅です。この最大増幅度の状態で入力を抜き、機器内部のホワイトノイズを録音しました。録音したノイズをレベルメーターで比較します。もちろんLucid 88192のノイズも加わっていますが、条件は同じなので9098とRH200の比較にはなるでしょう。マイクプリの入力は信号線をGNDに落としたSHORTと、開放したOPENの2種類を測定しましたので、下記の波形は左から9098のSHORT/OPENと、RH-200のSHORT/OPENの4種類になります。結果は、AMEK 9098DMA SHORT時 -68.5dB OPEN時 -56.1dB TOA RH-200 SHORT時 -69.2dB OPEN時 -48.6dBとなりました(音響特性フィルターによる修正をかけても測定値は変わらず)。9098はビンテージ機器の中ではかなり静かな部類に入るので、RH-200もS/Nに関しては十分優秀と言えるでしょう。ただし、入力端子に何も繋がず開放にしたままでフェーダーを上げているとノイズが大きいようです。SHORT時の残留雑音の周波数も比較してみました。そのままだとノイズが微小で画面に出ないのでクリップゲインで+36dB上げています。AMEK 9098DMA 音響特性フィルター無しAMEK 9098DMA 音響特性フィルターCAMEK 9098DMA 音響特性フィルターATOA RH-200 音響特性フィルター無しTOA RH-200 音響特性フィルターCTOA RH-200 音響特性フィルターAAMEK9098のほうには50Hz起因のハムが乗っています。微小なので実際の録音では気にならないのですが、電源の電解コンデンサが経年劣化してリップルを取り切れていない可能性があるかも・・・。以下は基準信号のホワイトノイズで比較したRH-200のHPFスイッチの特性です。80Hz以下が落ちますがさほど急峻なカーブではありません。TOA RH-200 HPF OFFTOA RH-200 HPF ONなお、ここに記載の測定結果は全てRH-200のアナログ出力を使った場合です。さて、S/Nについては良いことが分かりましたが肝心の出音はどうでしょうか。両者にU87aiとAT4050をつないで録音してみましたが、やはり9098のほうがメリハリと輪郭があって聞きやすい音です。RH-200は若干おとなしい感じ、悪く言えばもやっとした感じになります。男声だと違いがさほど目立ちませんが、女声だともやり具合がわかりやすいので、もしその場で両者を聴き比べたならば、大抵の人はAMEK9098の音を選ぶと思います。メーカーの性格からして、本機の想定用途が放送設備用なのか、プロダクション用なのかが私にはイマイチ判然としませんが、もちろん普通に高品位なマイクプリとして使えます。中古で入手した値段を考えれば十分すぎるほどお買い得な音質です。更にいじろうと思えば、合計で10個使われているOPA2134PAが全てソケット挿しなので交換が可能ですし(追記:製造時期によりNJM5532が使われている場合があります。この場合はソケット挿しではなくフラットパッケージの表面実装なので交換は難易度高いです)、各段のカップリングが日ケミの無極性電解コンデンサ(KME)なので、この辺交換していくと出音も変化するものと思いますが、そこまでやるかどうか。また、前に書いたように本機は出力をトランスではなくラインドライバでバランス出力化していますが、その先で新電元工業製のアイソレーションフィルタを通しています。おそらく業務用機器として出力ショートや逆電圧付加などの異常発生に対して手堅い設計になっているのだと思いますが、音質的にはどうなのか。CN602から直接出力を引き出すハーネスを作ると音質比較ができると思いますが・・・。録音用マイクプリとしては、前述のゲイン可変時のプチノイズとチャンネルセレクトがあるので、ゲインの調整が瞬時に細かくできない点が気になります。この点連続可変できるアナログATTは良いですね。AES/EBU出力が付いているので、A/Dコンバーターとして使えること、4chあるので、ドラマCDのセリフ収録時に1-2chをHAに使ってアナログコンプに入力し、その出力を3-4chでA/D変換してオーディオインターフェースに送る、といった使い方ができそうなのが個人的に面白いです。■デジタル出力最後に、本機のワードクロック(WC)入力に信号を入れ、どこまでロックするか調べます。入力無しの場合は内蔵OSC(INT)でLOCKしていますが、これはどうも48kHzのようです。WCを入力すると外部入力(EXT)に切り替わりLOCKします。外部入力が無くなると自動的にINTに切り替わります。アナログ出力はA/Dとは別系統で出力しているので、WCが途切れたり切り替わったりしても音声は途切れません。44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz以上4つのfsで試してみましたが、44.1kHz/48kHzについてはEXTでLOCKしますが、残念なことに88.2kHz/96kHzについては無視されてINTでLOCKします。AKM5393VSとCS8404Aはどちらも96kHzまで対応しているICなので、いけるかな、と思っていたのですが。簡単な改造でなんとかならないものか。(がんくま)

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    • TOA RH-200 Remote Head Amplifier(1)

      修理話ではないのですが、TOA社の単体マイクプリアンプを入手しましたので触ってみます。"RH-200"という型番で検索してみるとRolandのヘッドホンがヒットします。そーいえば持ってるなこのヘッドホン。いやいや、資料が無いぞこのマイクプリの資料が。前の持ち主の情報では「特注品」だそうですが、真偽の程は果たして???私にはわかりません。過去に何度かオークションに出品されたことがあるようで、履歴を見た限り高値になったことも無いようです。TOAという会社は古参メーカーで音響機器なら何でも作る会社ではありますが、公共施設などの設備用放送機器のイメージが強くて、制作技術系の音響機器のブランドとしてはやや印象が薄いですからね。以下、いろいろと推測で書いておりますので内容が間違っていたらすいません。■前面側1Uラックマウントサイズで4ch分のHAを搭載しています。各チャンネルにはHPF/PHANTOM/SELECTのLED照示式押しボタンと、SIGNAL/CLIPのLED表示が付いています。PADやMUTEの機能はありません。押しボタンが多いので、見た目マイクプリというよりは切替機のような趣です。操作部にはロータリーエンコーダーのツマミが一個。照示式のENTERボタンと右側にADDRESS/REMOTE/LOCAL切換えのトグルスイッチが付いています。任意のチャンネルのSELECTを押してエンコーダーのツマミを回すとゲインが0~72の間で可変でき、変更の都度ENTERを押す必要はありません。電子ボリュームなのでチャンネル間の誤差が少なくガリも出ません。が、エンコーダーを回してゲインが切り替わる時に「プチ」と小さなノイズが入るので、録音中に回すのはどうかなと思いました。私が入手した個体はエンコーダーのツマミのキャップがありませんで、操作に問題は無かったものの、違和感無い程度にツマミを交換してみました。使用したツマミはサトーパーツの 6.1φ用アルミ製ツマミK296R1です。更に右側にあるRUNとLOCK INT/EXTは動作表示用で、RUNは制御CPUの稼働を、LOCKはワードクロックの内部・外部ロックを表示するものと思われます。■背面側入力系はXLRのバランス入力で4ch分、出力系はXLRのAES/EBU DIGITALで各2chづつで2系統、加えてバランスアナログ出力用のD-Sub 15ピンコネクタがあります。この他、INPUT/OUTPUTと書かれた謎のD-Sub 9pinコネクタが2つ。"Remote Head Amplifier"という名称から考えれば遠隔制御用の通信ポートと思われます。説明書は付属しませんでしたので、スペックはまったく不明です。テプラで貼ってある番号からすると2003年製でしょうか。■アナログバランス出力仕様不明のアナログ出力用のケーブルを作ります。テスターでD-Sub15ピンの中からGNDを探します。本機は電源コネクタの横にFG(シャシーアース)とSG(信号アース)が分かれて出ています。メイン基板上のアナログの出力フィルターアレイの手前に"CN602"という12pinのハーネス用コネクタがあり、出力コネクタと繋がっています。おそらく調整・検査用なのでしょうが、ここに4ch分の出力が綺麗に並んでいます。各チャンネルに信号を入れながらオシロで波形を見ていきます。【TOA RH-200 Analog OUTPUT】D-Sub15pin:01 ---- ch.1 GND ----- CN602:03/06/09/12D-Sub15pin:02 ---- ch.1 COLD ---- CN602:02D-Sub15pin:03 ---- ch.2 HOT ----- CN602:04D-Sub15pin:04 ---- ch.3 GND ----- CN602:03/06/09/12D-Sub15pin:05 ---- ch.3 COLD ---- CN602:08D-Sub15pin:06 ---- ch.4 HOT ----- CN602:10D-Sub15pin:07 ---- N.C.D-Sub15pin:08 ---- N.C.D-Sub15pin:09 ---- ch.1 HOT ----- CN602:01D-Sub15pin:10 ---- ch.2 GND ----- CN602:03/06/09/12D-Sub15pin:11 ---- ch.2 COLD ---- CN602:05D-Sub15pin:12 ---- ch.3 HOT ----- CN602:07D-Sub15pin:13 ---- ch.4 GND ----- CN602:03/06/09/12D-Sub15pin:14 ---- ch.4 COLD ---- CN602:11D-Sub15pin:15 ---- N.C秋葉原で調達した材料を使って、D-Subからのブレイクアウトケーブル(D-Sub 15pinメス→XLR-3-12Cx4)を製作しました。長さは60cmとしました。■中身を見てみる使用ICを見ていきます。以下、各IC名からのリンクはデータシートです。プリ部はバランス受けの初段がAnalog Devices SSM2017で、以降の増幅にはBurr-BrownのOPA2134PAが使われています(追記:製造時期によりNJM5532の場合があります)。音量制御は Cirrus Logic CS3310-KSです。"リモートヘッドアンプ"という仕様から各種操作が全てロジック処理されるようになっており、そのために TOSHIBA TC9164AFやSSM2402といったアナログスイッチが間に入っています。アナログ出力はOPA2134PAからTexas Instruments DRV135UAでバランス出力化された後、新電元工業製アイソレーションフィルタ HDF-0512Dを通ってD-Sub 15pinから出力されます。デジタル系はA/DがAsahi Kasei Microdevices AKM5393VS、AES/EBU出力のドライバはCS8404Aです。AKM5393はProToolsのDigi002やRMEの96/8PST、BEHRINGERのSRC2496やDCX2496と同じADCです。これら2つのICから推測すると、24bit/96kHzまではいけるのではないかという期待を持ちます。ワードクロックは無入力でも内部クロックでロック表示しますが、内部・外部の切り換え方法の有無は不明です。制御系はH8プロセッサ(HD64F3067)を搭載しており、前述の謎のD-Sub 9pin(INPUT/OUTPUT)にはICL232CBEがつながっていますので、RS-232Cで制御するようです。おそらく、フロントパネルのADDRESS/REMOTE/LOCALスイッチをADDRESSにして、ロータリーエンコーダーとENTERボタンを使って個体設定をし、REMOTEへ切り換えて使用するのではないかと思いますが、私のようにスタンドアローンでパネル操作をして使っている分は"LOCAL"に切り替えておけば事足りるようで、現在のところそれ以上は特に追求していません。電源部は制御用のデジタル回路用と、オーディオ部の+24V電源用と-24V電源用に、それぞれ個別の3枚の電源基板があります。電解コンデンサ・個体電解コンデンサ類は、ほぼ全部日ケミ製で総じて造りは良いです。見かけ上の特徴として上部に放熱用のファンの開口部があります。このファンは電源ユニットの間に位置するものの、実際には何かに風を当てて直接冷やしているわけではなく、1Uラックの下から上に向かって風を流しているだけです。おそらく、ファンの電源を抜いても即熱暴走などの問題はおこらないと思われます。車載用や、空調のない狭い場所での利用を想定されていた可能性があります。大型ホールなど、マイク設置場所とデジタル卓本体が遠い場所で、舞台袖のラックにこのHAを積んで使っていたりしたのかな??(つづく)

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  • 19Dec
    • オリジナルTシャツ第一弾!

      ムラサキノオトでは、サークル史上初となるオリジナルグッズを頒布します。満を持して発表するのは、夏の普段着に!アルバイトの面接に!演劇舞台スタッフ用の作業ウェアとしても重宝するオーソドックスな黒Tシャツ!!前面は黒無地のまま、背中には大胆・豪放な筆使いでおおらかなる主張を込めました。振り返った瞬間、誰もが慈愛に満ちた思いやりの心であなたを見送るに違いありません。[Tシャツ前面・後面]※題字のサイズ・位置は微妙に変わる可能性があります。揮毫は、何度かムラサキノオト作品にもご出演いただいている音響劇団RBCのバッキー(中略)コバヤシ氏。フリーサイズとなるLと、XLの2種類のサイズを取り揃えております。同人即売会会場での頒布価格は1,600円を予定しています。12月29日(金)のコミックマーケットC93へ参加するムラサキノオトスペース【東ウ-37b】にて、是非、お買求め下さい!!(がんくま)

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    • MUR-012 「俺だけがいる街」

      オーディオドラマ 「俺だけがいる街」Release: 2017.12.29 コミックマーケットC93【東ウ-37b】 39分 ステレオ イベント価格500円通信販売ページ(Booth):https://purplesounds.booth.pm/items/728710ムラサキノオト2年ぶりの新作ドラマCDです。例によって賑やかにやらかしてます。勢いで作ったのでぜひ勢いで聞いて下さい。[ジャケット][あらすじ]もし、女だけしかいない世界に男が一人だけ迷い込んだとしたら??ひょんなことから、男がほとんど死に絶えたパラレルワールドへ飛ばされた若い男が経験したのは、夢のハーレム展開ではなくドッタンバッタンの大騒ぎ。男=社会悪、君はこの世界を生き延びることができるか!?[試聴ファイル]SoundCloudで作品冒頭から10分程度を試聴できます。[登場人物・キャスト]渋沢 仁: 田口右京獅子堂 京子: ツキノベ拓也&ナレーション: 塚多知樹桜木 エミ&アナウンサー: 重森あすか桐生院 風香: かがみがわとうこ京子の同級生: 未帆/mi-no風香の同級生: 辻本早耶香ナンパされる女の子: 憐歌/未帆ナンパ男: もっちゃん[スタッフ]脚本・演出: がんくま技術: やましたパスタ あきちゃん 白うさぎ TATSUYA おりかさ みつべ 零二 かえる ぱっつん S-CLu(Mikulove) 甘栗太郎 王 -king- ジェイソン協力: YAGアニメ音響科[ジャケットイラスト・デザイン]あをいゆうみ [ 満月のてっぺん : http://manten00.blog.fc2.com/ ]※本作品はCD-EXTRA形式で作成されておりますので、パソコンのCD-ROMドライブに入れるとシナリオ等が表示されます。ドラマ本編の再生にはMediaPlayerやiTunesなどをご利用ください。CDプレーヤーでも普通に再生できます。(がんくま)

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  • 02Dec
    • 冬コミ用新作ドラマCDの録音を行いました

      先日、冬コミ用のドラマCDのセリフ録音を行いました。前作「群青」がリリースされたのは2015年の冬でしたので、今回の収録作品がC93でリリースできれば2年ぶりの新作CDになります。内容は、女しかいないパラレルワールドへ飛ばされてしまった男の話で、コミカルテイストな感じに仕上がりそうです。12月15日頃には出演者や試聴ファイルなどの詳細情報をアップできると思いますのでお楽しみに!なお、ムラサキノオトの冬コミ参加スペースは【12月29日(1日目・金曜日)東ウ-37b】です。(がんくま)

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  • 10Jun
    • Frontier Design AlphaTrackをWindows10で使う

      同製品はWindows7以来、しばらく使っていなかったのですが、一人録音の時にブース内から外のDAWを操作する時にあると便利なので、久々に使ってみることにしました。なお、加水分解でベタベタになってしまう青い塗膜は4、5年前に薬剤でぬぐっているのでうちのはベタベタしてません。現行のWindows用最後のドライバは、TACSYSTEMさんの製品紹介ページから辿れるメーカーサイトhttp://frontierdesign.com/Support/Downloadsにある、AlphaTrack Windows Installer v1.3で、Windows7用のものですが64bitにも対応しています。これをWindows10で普通にダブルクリックしてインストールすると、最後の所で「このOSには対応していません」みたいな英語が表示されてUSB-MIDIデバイスとして認識されないと思います。デバイスマネージャーを開くとAlphaTrack自体はリストにありますが、「このデバイス用のドライバーがインストールされていません」状態になっています。インストーラーが動いていれば C:\Program Files\AlphaTrack 以下に必要なファイル類が展開されていますので、デバイスマネージャーからドライバインストールの参照先として上記のフォルダを指定してやればドライバーがインストールされます。Windowsの設定を切り換えて再起動する、「署名なしのドライバーをインストールする」手順は不要でした。後は通常のインストールと同様に使うアプリに応じてPlug-inを入れます。Nuendo6 64bit(Cubaseも一緒)の場合は、Cubase/Nuendo 64-bit Win Plug-in v1.0.7(AlphaTrackCN64.dll)を、C:\Program Files\Steinberg\Nuendo 6\Componentsフォルダにコピーし、Nuendo起動後にデバイス設定>リモートデバイスから+/-の+ボタンをクリックしてFrontier AlphaTrackを追加し、AlphaTrackのタブ内でMIDI IN/OUTに"Alpha Track"を指定します。HUIモードで使うのであれば、Cubase/Nuendo 64-bit Win Plug-in v1.0.7(AlphaTrackCN64.dll)を入れずともリモートデバイスのMIDI IN/OUTに"Alpha Track"を指定すれば動きます。REAPER4用の設定ファイルはメーカーサイトには無く、下記からダウンロードできます。AlphaTrack (PRO) Control surface pluginhttp://forum.cockos.com/showthread.php?t=81889(がんくま)

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  • 07Mar
    • SONY MegaStorage 300CD CDP-CX350 の修理

      このブログでもCDプレーヤーの修理の話を何度か書いています。ぶっちゃけ、自宅にあるCDプレーヤーの数が尋常じゃないです。9~10台位持ってるかも。なので、買う必要性はまったく無いのですが、今回のSONY CDP-CX350は、ハードオフのジャンク品コーナーで見かけた時「これどういう仕組みで動いてるんだろう?知りたい、中が見たい、バラしたい」という欲望にかられ、うっかり購入してしまいました。CDが300枚入るチェンジャープレーヤーです。「~動いてるんだろう?」と書きましたがジャンク品なので「動きません」と明示されていました。ジャンク品にしてはリモコンも付いていて傷も少なく、外観は良い状態。過去の名機を掲載している「オーディオの足跡」様に紹介ページがありました。1999年発売で定価\59,000、意外と安くないですか?SONYは1980年台から多種多様なCDプレーヤーを作っていて、複数機種を同時に販売していた上、CD搭載のミニコンやラジカセ等も大量に作って売っていました。きっと1999年頃にはCDプレーヤーの生産技術も枯れていたのでしょう。チェンジャー部分は特殊ですが、それ以外の部分はこなれていて必要最小限の設計となっている印象を受けます。 外形サイズは大きいが、持ってみると意外と軽く、重量は3.5kgしかありません。CDを300枚入れると、CD1枚15gとして4.5kgですから、CDの重さのほうが本体の重量に勝ります。この300枚チェンジャーはCDP-CX300が原型で、構造はCX350に至っても殆ど変わりません。ネットを検索すると、CX300を分解してベルトを交換している動画がありました。Sony CDP-CX300 300 Disc Changer Belt Repair and Maintenance While FullSony CD Player Belt ReplacementSony 300 Disc CD Changer CDP CX355 Repair and Demonstration私が購入したものも通電するとモーターがうなるだけでトレーが回らず、これらの動画と同じ故障です。動画を参考に分解します。内部で目を引くのが、回転するCDトレー円盤です。他のCDプレーヤーには無い風景で、面白くて何枚も写真をとってしまいました。なんとなく原子炉の格納容器とか、核融合炉、未来の宇宙船やスペースコロニーの内部を連想しませんか??動かない原因は、背面パネル近くにある2本のゴムベルトが劣化して伸びたり外れたりしているためです。まずはこれらを交換しないと他の部分の動作確認もできません。 外そうとしたら溶けてべとべとのねちょねちょです。あまり使っていた形跡が無いので保管中に固着して溶けてしまったようです。プーリーから外した後、溶けたゴムをアルコールで溝の中まで拭き取ります。 このようにゴムベルトが溶けてしまった場合はサイズがわかりませんので、リード線を使って円周を測り、円周率で割って直径を出し、そのサイズより少し小さい内径のベルトを取り寄せると修理できます。しかし、ソニーは個人にも部品を売ってくれる貴重な会社です。まずは純正品の在庫をあたってみます。先程の2箇所のベルトは、CDトレーの円盤を回すベルトと、CDをトレーから取り出して、読み取りデッキ部分のクランパーで挟み込むローディング動作のためのベルトの2本です。この他に、CDトレーの下にフロント扉を開閉するためのベルトがあります。こちらは溶けてはいませんでしたが交換します。よって必要なゴムベルトは全部で3本です。ソニーサービスステーションで調べたパーツ型番は次のとおりです。・CDトレー回転用ゴムベルト/ローディング用ゴムベルト4-216-061-01 \300/本(要2本)・フロント扉開閉用ゴムベルト4-219-326-01 \500/本直径はCDトレー回転用ゴムベルト/ローディング用ゴムベルトのほうがやや大きい。お値段は千石電商で売っている汎用ゴムベルトより高いですが、実際に純正品の直径を測ってみると、どちらも汎用品にあるサイズではないので、手に入るうちは純正品を使ったほうが良いです。もしもメーカーの在庫が尽きたら、少しサイズが小さめな汎用品を使うことになるでしょう。部品は、発注した翌日にはサービスステーションに届いたとの連絡がありました。部品引取後、早速、プーリーにベルトをかけ替えできる所まで分解して交換します。交換に際し、ベルトに油分が付着しないように気をつけます(もし付着したらイソプロピルアルコールで清掃すること)。フロント扉の開閉用ベルトも交換します。扉の開閉歯車部分と、CDを読み取りデッキにピッキングする機構の歯車部分にはそれぞれメカ位相がありますが、ベルトを交換するだけなら位相がズレる所まで分解する必要はありませんでした。回転トレーの位置は、外した時とズレていても自動で認識してくれます。 ベルト交換後、グリスが枯渇している摺動部分にはプラスチックグリースを塗って元通りに組み立て、通電すると、扉とトレーが回転し、無事にCDを読み込みました。この仕組みが見たくて買ったので、音が出なくても結構満足(笑)。トレーの位置と表示盤数がズレていたりすると隠しメニューを使った位置調整が必要らしいですが、特に問題は無いようです。ネット上で英語版のサービスマニュアルが入手できれば、位置調整方法などはそちらでわかるでしょう。再生音を出してのチェックではCD1枚中に2~3回音が飛んだので、デッキメカ部分を分解します。使われているピックアップはKSS-213Bでした。症状が軽いので、デッキメカは分解せず、ピックアップのレーザー出力も調整せず、レンズ部分をイソプロピルアルコールでクリーニングして、スピンドルとスライドシャフトに軽く注油するだけにしました。今のところそれで大丈夫なようです。付属のリモコンは液晶にライン抜けがあります。でも、使えるリモコンが付いてきただけでも上等です。文字入力もできて、CDプレーヤーからの文字情報を通信表示できる、なかなか高度なリモコンです。買えばけっこうなお値段なんじゃないかな。この機種、購入価格も安く修理も簡単で満足度高かったのですが、じゃあこれ日常的に使うかといえばそうでもない。でも使わないとまたゴムベルトが固まったり溶けたりしてしまいます。適度に使い続けるの大事なんですよね~。当記事を参考にした修理は自己責任でお願いいたします。(がんくま)

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  • 30Jan
    • McIntosh MA6200 プリメインアンプ修理

      民生機ですが知人から修理を依頼されました。要望のあった動作不良箇所は次の通り。・モードセレクター切換時に音が出なくなる時がある指摘症状は確認できました。モードセレクターというのはMA6200のパネル右下にある"STEREO"や"MONO(L+R)"や"L+RtoL"などの出力信号経路を切り換えるスイッチで、普通のプリメインアンプには付いていません。そういえばこのアンプ、ラウドネスに加えてグライコが付いているのも珍しいですね。モードセレクターを切り換えて音が出ない時に、パネル左下のインプットセレクターを回すと音が出る場合があるので、インプットセレクターもあやしい。分解します(写真は修理中のもの)。各ツマミは強く引けば外れます。マッキントッシュに特徴的な透明感のある黒いパネルはガラス製なので、傷はつきにくいのですが、衝撃を加えると割れるので慎重に取り外します。問題のモードセレクターとインプットセレクターの作業前の様子です。どちらも回転する金属円盤に真っ黒な汚れが付着しています。アップで見るとこんな感じ。これをクリーナーの溶剤と綿棒を使って、板を曲げないように清掃していきます。普段の修理で使用している溶剤は、エタノール、イソプロパノール、サンハヤトのリレークリーナー、灯油、アセトン、自動車用のパーツクリーナーなどですが、汚れや使用部材の種類によって使い分けます(溶剤によってはプラスチックやゴムを溶かすので注意が必要)。場合によってはコンパウンドも使用します。綿棒は、どこでも入手できる通常の綿棒が広い面積の清掃や先をほぐしてホコリや汚れを取るのに向いていますが、直角部分の角や狭い溝の清掃には専用の「工業用綿棒」を使います。普通の綿棒より高価ですが、これが無いと清掃は不可能です。清掃中の様子。回転板や接点は両面にあるので、写真に写っている部分の裏側にもあります。インプットセレクターの回転板は全4面で、そのままでは清掃が難しいので分解します。回転板の汚れが落ちて金属光沢に戻っていく様子がわかりますが、実際には円盤表面の大部分は接点ではありませんで、板の切れ目の角や中心軸に近い直角部分の角、板を挟むバネ状の金属接点側の汚れや摩耗で接触不良が発生していますから、回転板の見た目が綺麗になった所で満足せずに細かい部分をケアしていかねばなりません。バネ接点の内側は細く切った耐水ペーパーを挟んで軽く磨き、爪楊枝の先で軽くバネ圧を調整します。すべての接点を清掃できたらブロアーで粉を飛ばし、念のため各バネの先端にDeoxIT(CAIG)の接点復活剤を施してから、揮発性のリレークリーナーで全体の汚れや復活剤を流し去り、仕上げに回転板に薄く接点グリス(導電グリス)を塗って組み立てます。ついでに回転機構部分のグリスも補充し、配線を接続して動作確認を行います。駄目な箇所が出たらもう一度。そんなこんなで、マメにやると結構時間がかかって面倒な作業です。お手軽修理としては単純に接点復活剤をスプレーすることで一時的に接触が回復する場合もありますが、自分の経験では半年~1年後に症状が再発する場合が多いです。セレクターの部品は摩耗しますので、乱暴にガチャガチャと回転させず、切り換えを丁寧に行うと寿命が伸びると思います。が、といってまったく回転させないと接点が酸化して汚れが付着しますので、時々回してあげる必要もあります。ツンデレですね。依頼症状が改善したところでAUXにCDプレーヤーをつないで試聴してみると、音が眠いというか、高域がだらっとしています。これはこれで好きな人は好きなのでしょうが、個人的にはイマイチです。TAPE INに音源をつなぐと音が違うので調べてみると、AUX1/2とTUNERの入力にのみカップリングコンデンサーが入っていました。まず間違いなくこれの劣化が原因なので、持ち主に音が変わる可能性を確認してから交換します。全体に部品の実装密度が低いMA6200の内部にあって、カップリングコンデンサーの短冊状の基板はRCAジャックの根本に半田付けで固定されていて、取り外しが面倒です。寿命が長いフィルムコンにすることも考えましたが、実装場所が狭いので、一般的なニチコンMUSEにしてみました。高域低域ともに出音が改善されました。このように製造から30年以上経過しているので、普通に考えて化学製品であるすべての電解コンデンサの特性が劣化しているはずですが、依頼症状は完治しているので全電解コンデンサを交換するつもりはありません。交換すると音も変わってしまうので、自分の所有物ならともかく、持ち主がそれを良しとするかはわかりませんので。使ってある電解コンデンサは一部をのぞいて日本製(ニチコン)で、このアンプが長寿命であるのに貢献していると思います。今後の傾向を把握するために電源・パワーガード基板のみ、電解コンデンサを交換してみました。交換するコンデンサはオーディオ用の高級品ではなく、交換前と同じニチコン製の一般用コンデンサです。このアンプが設計製造された当時はオーディオ用のコンデンサなどというものは無く、利用されているのは今で言う一般電源用コンデンサです。過去に修理したアンプでも、利用部位を問わずにすべてをオーディオ用電解にしてしまうと、出音にパンチが無くなる現象が出たので今は考えて使っています。しかし技術の進歩で電解コンデンサって小さくなりましたね。電気的な知識が無いと、小さくなったコンデンサでスカスカになった基板の写真を見せると怒る人も以前いらっしゃいましたが(苦笑)。金色の2つのチューブラー型コンデンサはドイツ製で、この状態で一度試聴を行った後、これのみ部品箱にあった必要以上に耐圧の高いニチコンKWにしました。今回交換した中で一番音が変わったのはここで(といっても程度問題ですけど)、イージーゴーイングなゆるい音から、やや繊細で深みのある(弾性がある)音になりました。大抵の場合、特性が回復すると今風の音に近付くわけで、私はこっちのほうが良いと思いましたが、念のため元に戻せるように、交換部品は保存して持ち主に返却します。これがもし自分の持ち物だったら、折を見てフォノアンプとグライコのオペアンプ周辺→パワーアンプ基板の順にコンデンサを交換し、音の変化を見ていくと思いますけど、前述の通りで特に致命的な問題が出ているわけではないので、リキャップは現状に不満が出てからで良いと思います。今回未着手のイコライザー基板(下側)。フォノアンプはシャシー下面にあります。1979年発売の製品ですが、ガラエポ基板なのも良いですね。右側のパワーガード表示部へ繋がるフラットケーブルは接着剤が劣化して剥離しますので補修します。左右のパワーアンプ基板と背面パネル裏側。「無線と実験」を読んで自作アンプを作った経験があるような人は、マッキンの部品配置や配線を理想としていた。各ハーネスの接点と、2つ付いているリレーの接点とソケット、オペアンプの足も洗浄しました。黒いガラスのパネルは、裏側に光を伝えるためのアクリル板が付いていて、光を遮ったり、ガラスを金属部分に保持するためのスポンジが、ガラス裏や枠の金属レールに貼ってあります。このスポンジが加水分解で粉状に劣化してボロボロになっていますので、全て貼り替えます。本来アクリル板の裏に付いているゴムが溶け、ガラス板の裏側の黒い塗装に固着して塗装を剥いでしまっていますので(表側から見るとパネルに空気の泡が入っているように見えます)、固着したゴムを剥いだあと、黒いペンキを塗って修正します。アクリル板側には新しいゴム板を貼りました。以上で修理完了しました。今回の故障原因は経年劣化による摩耗や汚れなので、いつかまた再発するわけですが、できるだけ長く使えると良いのですが。でも、今まで30年間ノーメンテで保ったのだから、機械を褒めてあげないとね。(がんくま)

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      テーマ:
  • 15Dec
    • Windows10でIEEE1394ドライバー(Legacy)を使う

      Windows2000/XP時代からあるFireWiee(IEEE1394)式オーディオインターフェースやDV機器の安定動作にはIEEE1394のレガシードライバーが必要な事を、DAW利用者はご存知かと思います。私もWindows7/8時代にレガシードライバーをインストールして使っており、そのままWindows10にアップデートして使っていました。 しかし先日HDDからSSDに換装する際にWindows10をクリーンインストールしたところ当然のごとくこのレガシードライバーは消え、再度インストールしないといけなくなりましたが、残念ながら簡単にはインストールできなかったので、その方法をメモしておきます。■使用環境 オーディオインターフェース:MOTU Traveler mk3 ノートパソコン:HP EliteBook 8570p OS:Windows10 Pro 64bit (バージョン1607 ビルド14393.576) アプリケーション(DAW):Steinberg Nuendo (バージョン6.0.7)このPCにはオンボードでFireWire(IEEE1394)インターフェースが備わっており、Windows10をクリーンインストールするとデフォルトで有効になるIEEE1394ドライバーは"JMicron OHCI Compliant IEEE 1394 Host Controller"というものです。オンボードのFireWireポートはMacintoshで一般的な6ピンではなくDV(i.LINK)仕様の4ピンコネクタです。内蔵チップセットは確認していないので不明です。玄人志向製のExpress Card/34の6ピンFireWireカードも持っていますが、今までオンボードのFireWireにTravelerを繋いでも問題なく使用できていました。しかしWindows10のデフォルトドライバーでは"JMicron OHCI Compliant IEEE 1394 Host Controller"を選んでも"1394 OHCI Compliant Host Controller"を選んでもスムーズに動いてくれません。■Windows8.1用のレガシードライバーをインストールするがドライバーの更新で表示されない 使用するのはWindows8.1用のレガシードライバー(KB2970191)です。[参考] Windows 8.1 または Windows 8 の FireWire ポート ベースのデバイスが正常に動作しません。 https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2970191まずはこのmsiファイルを上記のページからダウンロードして保存します。 そして説明のとおりにダブルクリックしてインストールします。 "Windowsキー+X"のメニューから"プログラムと機能"に進んで見ると"1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy)"がインストールされているように見えます。 しかし、デバイスマネージャーからIEEE1394ホストコントローラーのドライバータブを選んで、"ドライバーの更新"→"コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します"→"コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します"に進んでも、その一覧中に表示されているはずの"1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy)"が見当たりません。どうも使用環境によって表示される場合と表示されない場合があるらしいです。■msiパッケージを展開しようとするがエラー そこで、一旦"プログラムと機能"から"1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy)"をアンインストールして、KB2970191のmsiパッケージである"1394_OHCI_LegacyDriver.msi"から実体のドライバーファイルを抜き出すことにします。[参考] チラシの裏の電子工作: IEEE1394 LegacyドライバをWindows10にインストールする http://nax9800.blog.fc2.com/blog-entry-138.html手持ちのWinRARでmsiを見てみるとパッケージされているファイル名が見えますので展開しようとしましたが、「書庫が壊れています」とエラーが出て展開できません。単純にWinRARが対応していないのか、このmsiパッケージがネット上から実体ファイルを引っ張ってくる仕様なのか?■コマンドラインからmsiパッケージを展開する Windows10にはmsiパッケージを展開するためのソフト、msiexec.exe が備わっているので、これを使うことでmsiパッケージからドライバーファイルの実体を展開することができました。[参考] nanoblog(ナノブログ): msiパッケージをmsiexec.exeで展開する http://nanoappli.com/blog/archives/478例えばダウンロードしたmsiパッケージがユーザー名"gankuma"のダウンロードフォルダにあって、実体ファイルを C:\TEMP フォルダに展開する場合、"Windows+X"から"コマンドプロンプト(管理者)"を起動し、次のように操作します。 ※msiexec.exe のコマンドの説明は上記のブログ記事に詳しいです。Microsoft Windows [Version 10.0.14393](c) 2016 Microsoft Corporation. All rights reserved.C:\Windows\system32>cd C:\Users\gankuma\DownloadsC:\Users\gankuma\Downloads>dir ドライブ C のボリューム ラベルがありません。 ボリューム シリアル番号は AAF6-1257 です C:\Users\gankuma\Downloads のディレクトリ2016/12/15 15:00 <DIR> .2016/12/15 15:00 <DIR> ..2016/12/15 12:40 208,896 1394_OHCI_LegacyDriver.msi 1 個のファイル 208,896 バイト 2 個のディレクトリ 391,614,660,608 バイトの空き領域C:\Users\gankuma\Downloads>start /wait msiexec.exe /a 1394_OHCI_LegacyDriver.msi targetdir="c:\TEMP" /qn /li "c:\TEMP\install.log"C:\Users\gankuma\Downloads>cd C:\TEMPC:\TEMP>dir ドライブ C のボリューム ラベルがありません。 ボリューム シリアル番号は AAF6-1257 です C:\TEMP のディレクトリ2016/12/15 13:31 <DIR> .2016/12/15 13:31 <DIR> ..2016/12/15 13:31 <DIR> 1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy)2016/12/15 13:31 32,768 1394_OHCI_LegacyDriver.msi2016/12/15 13:31 2,528 install.log 2 個のファイル 35,296 バイト 3 個のディレクトリ 391,609,114,624 バイトの空き領域C:\TEMP> エクスプローラーからC:\TEMPフォルダを開くと、無事にドライバーファイルが展開されていました。"ドライバーの更新"→"コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します"から、参照ボタンを押、ドライバーが展開されたフォルダを指定してインストールすることで、ようやくレガシードライバーが選択できるようになりました。Legacyドライバー導入前はつっかかりもっかかりだったオーディオインターフェースでしたが、今のところ問題なく使用できています。(がんくま)

      10
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  • 08Oct
    • TOA F-600SR レストア(5)

      ◆パンチメタルカバーの補修F-600SRは出荷当時グレー塗装だったはずですが、私が入手した時にはツヤ消しブラックで塗られており、その上から剥げたところや錆びたところをツヤ有りブラックで乱暴に塗られていて、ちょっとみすぼらしい感じです。まずサビと古い塗膜を400番のペーパーで削り落とします。削ったら一瞬出荷当時のロゴが出現。ツヤ消しブラックのスプレーで再塗装しました。キレイになりました。正面から見ている限り、元のオンボロスピーカーにはもう見えません。欠品しているカバーの止めボルトをどうするか。上の写真ではとりあえず手元にあったM6の六角ボルトとゴムシートでそれっぽく仕立ててみましたが、イマイチ印象が薄いです。この部品の入手が可能かどうか、TOA社に問い合わせましたが、F-600SRの部品は2005年に提供終了しているので無い、とのことでした。後継機種のF-601SRも同じ部品なので期待したのですが、ちょっとつれない返事で残念です。無いものは無いと割り切って代替策を考えます。代わりに手配したのは EPS-K M6-20-12 という化粧ビスです。http://kitweb.co.jp/products/ornament/eps/eps-k.htmlサイズや見た目はわりかし近いです。クロームのままでは光るので艶消し黒で塗りました。◆入出力端子をフォンにする。ノイトリック製のXLRジャックが付いているので、片方を取り外し、トモカで売っているノイトリック仕様のコネクタプレートを買ってきてフォンジャックを付け、半田付け。F-600SRでは全てのコネクタが中で並列接続されているのでどこに付けても音は鳴ります。しかし、ネジは締まりましたが斜めです。旧タイプの縦長ITT-Canonと同じサイズのようです。美しく作ろうと思ったらプレート自作するしかないなぁ。◆スタンドアダプターを付けるF-600SRの横にはスタンドアダプターを付けるM8の穴があるので、CLASSIC PROのSM10を取り寄せてM8*25mmの蝶ボルトと平ワッシャーで固定します。スタンドで立てると横に寝かせた状態になります。見た目だけならBOSE 301っぽく見えなくもない。あり得ないデカさだけど。前述のようにツイーターとバスレフポートの位置を入れ替えているので天地を逆にすれば左右対称に設置できます。縦置きでスタンドに設置するEV SX300と比べると横幅をとりますのでステージが狭い場所だと少々目立ちます。重量もやや重く、設置運搬はSX300のほうがやりやすい感じです。サイズ自体はF-600SRのほうがSX300よりも小さく、特に奥行が短くて薄いので、天井から吊るしたり奥行きが狭い場所で使ったりするのには向いていると思います。◆鳴らしてみる個人的な印象としてはSX300と比べると音が丸いです。高域が透き通るような突き抜け方をせず、低域も無理をして伸ばしている感が無く、全体に地味目な印象。ヤマハやEVのPA用スピーカーと比較すると、飛びがイマイチな印象になるかもしれません(一般家庭における小音量試聴なのでパワー入れたらまた印象が変わるかも)。もともと公共施設などの設備用スピーカーに定評があるメーカーなので、パキッとした抜けの良いサウンドでは無いようです。人声については安定していて聞きやすく、ボーカル中心の音楽は芯があって良い感じに再生するように思います。ネットワーク基板上にある"HF -2dB"のジャンパを"HF 0dB"に差し替えてみました。すると最初の地味な音から、シャッキリとした今風の音?に変化しました。それでも高域の上限が伸びるわけではありませんが、解像度は多少改善されます。PA的にはこっちのほうが普通な気がします。背面に高域調整用のボリュームがあるので、このジャンパは0dBにしておいてボリュームで調整するほうが実用的なのでは?なお最初に書いたように、ネットワークのコンデンサーを交換する前後の比較では、ガサガサした痩せ気味の音から、音楽的で肉厚な音に変化したので、製造からかなりの年月が経過しているこのスピーカーの中古品を入手したら、コンデンサーの交換をお奨めします。当記事を参考に作業をされる場合は、自己責任でお願いいたします。(がんくま)

      21
      テーマ:
  • 01Oct
    • TOA F-600SR レストア(4)

      ◆サランネットの張り替えツイーターとバスレフポートを覆うフロントグリルのサランネット、元々グレー系の色だったはずなのに赤茶けた色になっており、触るとボロボロと粉が落ちます。切って剥がすと、フレームは硬質樹脂製で前面側には両面テープが張ってありました。サランネットの端は溶接したかのように綺麗に圧着されています。木材ならタッカーで固定できますがプラスチックなので、接着剤で止める位しか考えつきません。布の寸法は織り込み分も含めて39x26cm程度です。コイズミ無線で売っている規格品のジャージー布45cmx60cmを購入して2枚作ります。色は黒や、もっと明るいシルバーやライトグレーも考えましたが、フレームの色が濃いのでやはり本来のグレー系に落ち着きました。ジャージー B3112-45(ストレートグレー)http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=103357702フレームに新しい両面テープを貼ります。内側の穴に近い側に貼ったほうが後々のたるみ防止に良いようです。霧吹きで少しだけ湿らせたジャージー布(表裏に注意)を机の上に敷き、まず長辺の片側を付ける。残りの両面テープをはがし、布を少し引っ張りながら貼る。引っ張りながら貼らないと後で触っただけでたるみます。続いて4隅の角を先に接着します。接着剤として「セメダインスーパーX」を使用しましたが、結構時間がかかるので瞬間接着剤のほうがサクサクと固定出来て良いのかもしれない。先に4隅を貼ってから長辺側・短辺側に引っ張って貼ることで、上手い具合に角部分の布の折り畳みを無くすことができます。長辺側・短辺側も接着して、乾いたらカッターで余長を切ります。欠損しているダボ部分は、家具用の直径6mmの木製ダボを切って中心に穴を開け、爪楊枝を芯材にして接着剤で固定しました。使用したジャージー布は、店頭では暗い色に見えましたが装着してみると意外と明るい。つづく(がんくま)

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      テーマ:
    • TOA F-600SR レストア(3)

      ◆バスレフポートのスポンジ復元フロントグリルを外した際の外見上の特徴でもある三角形のバスレフ穴には、もともとスポンジが付いていたようです。このスポンジは加水分解でボロボロになってしまって跡形も無く消え、ウーハーを外すと内部に粉状になって落下していました。欠片から推測するに、かなり目の荒いスポンジだったようです。スポンジが無くても機能に問題は無いのですが、吸音材が外から丸見えなので修復します。スポンジは身の回りの様々な製品となって存在していますが、スポンジ自体を単品で売っているのはあまり見ません。ホームセンターの台所用品コーナーにあるのはサイズが小さく目も細かく、色も黄色やピンク、緑など落ち着きません。換気扇のフィルターは薄いし白いしで駄目です。2cm前後の厚みがあって、目が粗く、黒い色で15cm角以上の面積があるスポンジ、どこかで見たことあるんだがな~~~そうだ車用のエアフィルターだ、と近所の二輪車用品店へ行くと、バイク用のエアフィルターのうち、乾式の汎用品に良さそうなのがありました。しかしオフロードバイク用品の中にもっと良さそうなのがありました。DRC スキッドプレートフォーム 品番:D58-17-012 サイズ:30cm×15cm×4cmhttp://www.drcproducts.com/body/d58-17/index.html店頭では何に使うものかわかりませんでしたが、後から調べると、"スキッドプレートとエンジンの隙間に使用し、泥つまりや飛び石による致命的なダメージを未然に防ぐ"ものだそうです。ううーん、専門外なので高熱に耐える位しかわからんな。現物合わせでサイズを調整してカッターナイフで切り出します。スポンジなので少し大きくても押し込めます。これをさらにスライスして半分にし、厚さ2cmのものを2枚作成。接着剤にはゴム系のG17を使いました。厚さも見た目も丁度良い感じです。目の粗さはこんな感じで向こうが透けて見えます。つづく(がんくま)

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    • TOA F-600SR レストア(2)

      ◆ツイーターの位置を入れ替えるF-600SRはツイーターの位置がセンターではないので、縦で使っても横で使っても左右非対称です。昔はこういうスピーカー多かったですね。至近距離で聞かない限り問題は無いのですが、分解してみると簡単にツイーターとバスレフポートが入れ替えられる事がわかったので試しに入れ替えてみました。左右対称になりました。ネジ4本で外せるツイーターは、定指向ホーン部分と一体となっているTOA HW-43。ネットワークとツイーターの間には高域調整用のボリュームが入っています。◆コーン紙に着色する退色が著しいウーハーのコーン紙を着色してみることにします。Soundcraft Spirit Absolute2 の修理で使った残りの練習用墨汁を使います。着色前の様子。赤っぽく退色しているだけでなく、パンチメタルカバーの模様がついてまだら模様になっています。まず表面のホコリを筆で念入りに掃います。コーン紙を塗るのは人生初めてなので、厚塗りにならないように墨汁を水で薄めてみましたが、後述のようにあまり水気が多くなっても良くないようです。まずはエッジに近い円周部分を細い筆で塗って、真ん中は10号筆で塗り、センターキャップ周りは再び細筆で塗りました。1本目を塗った際に、コーン紙が水分でふやけて少し波打ちました。2本目は筆に液がたっぷりにならないように、墨液のしたたりを切って手早くさっと塗るよう心掛けました。塗りむらが多少出ていますが、パンチメタルカバーが前面に付くので気になりません。センターキャップは何故か退色が少ないのでそのままです(元々センターキャップのほうが色が濃いのかもしれません)。コーン紙のふやけは1~2時間ほど乾かすとだいぶ取れましたが、紙コーン相手だとやはり水分多めになるのは良くないようです。二度塗りはせず。乾くと少し光沢が出ました。写真だと違いがわかりにくいのですが、見た目だと左右の色違いとマダラ模様がほぼ目立たなくなりました。音のことだけで言えば塗らないほうが良いのでしょうが、このスピーカーの用途としては見かけも大事なので、塗って良かったです。再生音の変化は特に感じられません。少なくとも顕著に音が変わったような印象はありません。しかし、日焼けが酷かった割には外観に傷が多いというのは、どこかで長期間固定運用されたのちに取り外されてドサ回りで使われていたのだろうか?◆スチロールシートの交換ウーハーの最終取り付け時に、ユニット円周のリング状のスチロールシートを交換してみました。このシートはバッフル板やユニットの保護のためか、もしくはバッフル板とユニットの間の密閉性を高めるためか、どちらかのために入っているのだと思います。今までも何度か薄く潰れたものを再利用していました、が、本来ならエンジンのガスケットのように再利用できないものなのかもしれません。材質は発泡ポリエチレンのように思います。自作スピーカー用には、もう少し立派な密閉材を見たことがありますが、今回は、これに良く似たものとして、陶磁器などを包む際に使う「割れ防止シート(製品名:ユタカメイクA-230)が代用できないか実験です。元のグレーのシートと比べ、やや密度が低い気がしますが、圧力がかかると潰れてくれるのは変わらないと思います。元のシートはウーハーに接着剤で止めてあったので、スチロール対応の「パワーエース」で接着しました。その結果、こちらも顕著な音質の変化は感じられませんでした。次回開けた際にどのように潰れているかを検証するつもりです。つづく(がんくま)

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    • TOA F-600SR レストア(1)

      TOA製のスピーカーF-600SRを入手しました。このスピーカーについてはネット上で検索してもさほど情報がありませんので記録を残しておきます。製品仕様: http://www.toa-products.com/faq/siyozu/f-600sr_sa1j.pdf取扱説明書:http://www.toa-products.com/download/download/manual/f-600_mt1j.pdf12インチウーハーとホーンツイーターによる2WAYバスレフ型フルレンジで耐入力360W、能率98dB、再生周波数65Hz-20kHz、樹脂製エンクロージャーで重量16kgというスペックは、PA用スピーカーのド定番エレクトロボイスのSX300に近いです。格安で2本組を購入したもので、かなりの使用感があってくたびれています。軽くチェックした所、ウーハーもツイーターも生きているようなのでレストアして使おうと思います。◆レストア前の問題点 ・エンクロージャー全体に傷、汚れ、飛沫痕がある。本来の色はダークグレーのはずですが、黒で塗ってあります。 ・ウーハーのコーン紙が日焼けで退色している。 ・バスレフポートの詰め物が劣化して無くなっている。 ・フロントグリルのサランネットが劣化して破れている。 ・フロントグリルの取り付け用のダボが1本折れている。 ・ウーハーのパンチメタルカバーに塗り直しの痕や塗装の剥がれ。 ・ウーハーのパンチメタルカバーを止める化粧ネジと凹ワッシャーが左右合計で4個欠品。 ・入出力端子がXLRになっている(フォンかスピコンにしたい)。 ・スピーカースタンドのマウントが無い。加えて、しばらく鳴らしているうちに ・低域の再生具合に左右で差があることが判明しました。1kHz以上だとあまり変わらないが、100Hzや315Hzだと明らかに左右で差が出ます。ウーハーの日焼け具合に差があるので、もしかするとエッジの劣化具合の差で低域の出方に差が出ているのかな?と思いましたが、ユニットを入れ替えても症状が変化しなかったので、ネットワークに問題があるようです。◆ネットワークの修理ウーハーはネジ4本で取り外せます。PA用らしく交換を前提としたネジ穴になっていて、4本ユニットだけでなく8本にも対応しています。ユニットはTOA BST-172です。外すとその下にネットワーク基板があります。回路図を作成。PA用なので過入力保護回路(CP1/CP2)が入っています。過大入力時にツイーター側は切断、ウーハー側は音量が下がって音が出る仕掛けです。また、基板上にツイーターの0dB/-2dBのATT切り替えジャンパがあって、-2dB側(回路図上の赤い線)がジャンパされていました。ネットワークのコンデンサはすべてルビコン製の両極性電解です。見た目では膨らんだり液漏れしたりしている様子はありませんが、F-600SRの製造終了は1999年だそうなので、製造後20年ほど経過していると思われます。もっとも怪しい低域側の15μF/100Vに加えて、高域側の3.3μF/100Vと6.8μF/100Vも全て交換することにします。寿命が長いフィルムコンにしようかと迷いましたが、製造当時に近い状態にしてみたかったのと、実装スペースの関係から、PARC audio製の同容量・同耐圧の電解コンに交換。低域が弱かった個体は交換で特性が復活しました。この時点で交換していない個体と聞き比べると、交換していない側の音が逆にシャカシャカスカスカに聞こえます。2台ともすべてのコンデンサを新品に交換としました。どちらも低域が出るようになって、相対的にツイーターの印象が落ちたが、弾力のある肉厚な音になりました。コーン紙の日焼け具合からして、日の当たる場所にかなり長期間置かれていた可能性があり、その間の温度上昇により電解液の劣化具合に左右で差が出たのかもしれません。つづく(がんくま)

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