【レシオスイッチの修理】
Urei1176の特徴でもあるメーター周辺の４連スイッチですが、かつてはラジオや無線機、ホテルのベッドサイド操作盤などで使われ、秋葉原の複数店舗で見かけたこの部品も、今ではなかなか見なくなりました。しかし2016年6月現在、国内では唯一、秋葉原の東邦無線さんで入手することができます。
東邦無線さんのWeb
http://members.jcom.home.ne.jp/2240481201/home.htm
連動スイッチのページ
http://members.jcom.home.ne.jp/2240481201/touhou15mm.htm
4連2回路ロックスイッチ15mmピッチが1176のスイッチになります。店頭で注文するとその場で組んで下さいます。ボタンは15mm用角釦の黒がまったく同じものです。黒以外の色があるので交換して遊んでみるのも面白いかも。
なお、Universal Audio社製の現行品1176LNについては、個人輸入さえ覚悟すれば基板ASSYで部品の在庫を持っている会社があります。
Studio Electronics社のGR ratio switch Assy
http://www.studioelectronics.biz/sunshop/index.php?l=product_detail&p=1153
※MC76の配線は基板直付けになっているのでこの部品を使うには改造が必要です。
さて正当な修理としてはGR RATIO基板を取り外し、古い４連スイッチを取り外して東邦無線さんで購入した新しいスイッチと交換して半田付けしないといけないのですが、
見た感じ軸が少し残っているので強力な接着剤で買ってきたボタンを付ければそれでいけるかもしれん。「セメダインスーパーＸハイパーワイド」を使ってみた所、なんとかなりそうな感じです。
ボタンは５個買ったので、また脱落したら残りの４個と４連スイッチで本格的に修理することにして、今回の購入品は保守部品としました。
【メーターランプの交換】
MC76および1176黒パネル(Rev.D/E)の純正品として指定されているバルブは#1819です。実際にMC76から取り外した、切れた球にも缶体横に"1819"の刻印があります。
#1819バルブの規格表(PDF)
http://www.newark.com/pdfs/datasheets/spc/TA-268.pdf
1819は接栓がBA9s、電圧28V、電流0.04A(40mA)という仕様です。1176黒パネル用の交換球として海外から輸入することもできますが、同じ仕様を満たす球なら純正品でなくとも使えます。
(例)RS ONLINEの互換品
http://uk.rs-online.com/web/p/filament-indicator-lamps/1716009/
オーディオ製品の内蔵ランプの他、自動車や船舶のインジケーター用途にも使われているらしいので、カー用品店をあたってみましたが、24V品はあっても28V品は置いてありません。このランプ回路には整流後の直流電源電圧がそのままかかっており実測で41〜43V程度で、これを電球を直列にして使っています（片方切れたら両方消えます）。となると24Vでも良い気もしますが、28V品でもちょいちょい切れます。
国産品で、東西電気産業の製品に適合品があります。しかも純正品より長寿命。
TOZAI T10BA9S28V0.04A
http://www.tozaidensan.co.jp/lamps/denkyu/kogatalamps_3.htm
amazonで10個単位で買えますが、10個1100円の電球の送料が1000円なのはちょっとなぁ。
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B011BGHBOE/
それでも、「電球はいつかまた切れるものだし」と思って購入しました。
届いた電球を比較すると、純正の1819はガラスが歪んでいるのに対して、国産品は綺麗です。
交換し、ガラス部分に付着した指紋をぬぐってから通電すると無事点灯しました。
つづく
(がんくま)
Purple Audio MC76のメンテナンス(1)
Purple Audio MC76のメンテナンス(3)
Purple Audio MC76のメンテナンス(4)
Purple Audio MC76のメンテナンス(5)
追記：本機は２年後に再修理をしています。
Purple Audio MC76 の再修理（１）
Purple Audio MC76 の再修理（２）
Purple Audio MC76 の再修理（３）
Purple Audio MC76 の再修理（４）
Purple Audio MC76 の再修理（５）
Purple Audio MC76 の再修理（６）
Purple Audio MC76 の再修理（７）
Urei1176の特徴でもあるメーター周辺の４連スイッチですが、かつてはラジオや無線機、ホテルのベッドサイド操作盤などで使われ、秋葉原の複数店舗で見かけたこの部品も、今ではなかなか見なくなりました。しかし2016年6月現在、国内では唯一、秋葉原の東邦無線さんで入手することができます。
東邦無線さんのWeb
http://members.jcom.home.ne.jp/2240481201/home.htm
連動スイッチのページ
http://members.jcom.home.ne.jp/2240481201/touhou15mm.htm
4連2回路ロックスイッチ15mmピッチが1176のスイッチになります。店頭で注文するとその場で組んで下さいます。ボタンは15mm用角釦の黒がまったく同じものです。黒以外の色があるので交換して遊んでみるのも面白いかも。
なお、Universal Audio社製の現行品1176LNについては、個人輸入さえ覚悟すれば基板ASSYで部品の在庫を持っている会社があります。
Studio Electronics社のGR ratio switch Assy
http://www.studioelectronics.biz/sunshop/index.php?l=product_detail&p=1153
※MC76の配線は基板直付けになっているのでこの部品を使うには改造が必要です。
さて正当な修理としてはGR RATIO基板を取り外し、古い４連スイッチを取り外して東邦無線さんで購入した新しいスイッチと交換して半田付けしないといけないのですが、
見た感じ軸が少し残っているので強力な接着剤で買ってきたボタンを付ければそれでいけるかもしれん。「セメダインスーパーＸハイパーワイド」を使ってみた所、なんとかなりそうな感じです。
ボタンは５個買ったので、また脱落したら残りの４個と４連スイッチで本格的に修理することにして、今回の購入品は保守部品としました。
【メーターランプの交換】
MC76および1176黒パネル(Rev.D/E)の純正品として指定されているバルブは#1819です。実際にMC76から取り外した、切れた球にも缶体横に"1819"の刻印があります。
#1819バルブの規格表(PDF)
http://www.newark.com/pdfs/datasheets/spc/TA-268.pdf
1819は接栓がBA9s、電圧28V、電流0.04A(40mA)という仕様です。1176黒パネル用の交換球として海外から輸入することもできますが、同じ仕様を満たす球なら純正品でなくとも使えます。
(例)RS ONLINEの互換品
http://uk.rs-online.com/web/p/filament-indicator-lamps/1716009/
オーディオ製品の内蔵ランプの他、自動車や船舶のインジケーター用途にも使われているらしいので、カー用品店をあたってみましたが、24V品はあっても28V品は置いてありません。このランプ回路には整流後の直流電源電圧がそのままかかっており実測で41〜43V程度で、これを電球を直列にして使っています（片方切れたら両方消えます）。となると24Vでも良い気もしますが、28V品でもちょいちょい切れます。
国産品で、東西電気産業の製品に適合品があります。しかも純正品より長寿命。
TOZAI T10BA9S28V0.04A
http://www.tozaidensan.co.jp/lamps/denkyu/kogatalamps_3.htm
amazonで10個単位で買えますが、10個1100円の電球の送料が1000円なのはちょっとなぁ。
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B011BGHBOE/
それでも、「電球はいつかまた切れるものだし」と思って購入しました。
届いた電球を比較すると、純正の1819はガラスが歪んでいるのに対して、国産品は綺麗です。
交換し、ガラス部分に付着した指紋をぬぐってから通電すると無事点灯しました。
つづく
(がんくま)
Purple Audio MC76のメンテナンス(1)
Purple Audio MC76のメンテナンス(3)
Purple Audio MC76のメンテナンス(4)
Purple Audio MC76のメンテナンス(5)
追記：本機は２年後に再修理をしています。
Purple Audio MC76 の再修理（１）
Purple Audio MC76 の再修理（２）
Purple Audio MC76 の再修理（３）
Purple Audio MC76 の再修理（４）
Purple Audio MC76 の再修理（５）
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Purple Audio MC76 の再修理（７）