審査員の審査戦略(4)
審査員は規格の条項をたどって審査をしていると
思っている人が多いかもしれない。条項は頭に
入っているが、審査はプロセスをみている。
条項ではない。
例えば、インフラストラクチャーという条項がある。(6.3)
この要求事項を審査するといっても、あまりにも抽象的すぎて
何を審査すればよいのかわからない。
つまり規格の解釈について様々な想像をして審査すれば
場合によっては組織の抱える問題とは別のものに
陥る可能性がある。従って、組織の抱える問題や仕組み
そのものを審査すればよい。そこで「計画」に合致していなければ
不適合が見つかる。「計画」とは、要求、目標、ルールである。
審査は、プロセスを見て、問題(不適合)があれば それはどこの条項に
あうことなのかを見る。つまり条項はプロセスを見るきっかけとして使い、
不適合の根拠として使う。
内部監査でよくみかけるのは、規格の条項を質問形にして審査して
いるが、被審査側は何のことかさっぱりわからくなるのは当然のことと
いえる。
審査員の審査戦略(3)
組織がISOに何を期待しているのか。これは直接 伺うしかない。
指摘は出さないで欲しい というところもあれば
どしどし出し欲しい というところもある。
審査は顧客の期待に応えなければならないので
それに向けて努力するが、指摘を出す、出さない
はジャッジの問題なので、QMSの成熟度次第と
いえよう。従って、これについては、ジャッジを
ブレさせるわけにはいかない。
では、組織の期待として他に何があるだろうか。
それは規格の目的を知りたいというところが多い。
規格の解釈ではなく、目的である。
では、それを意識した審査戦略を考えてみよう。
(次回へ)