今、成田空港にいます。
これからインドに出張です。
待ち時間があるので、今日会社の中で起こったことを共有します。
午前中はオフィスで勤務していたのですが、
2次面接官が最終面接官である部門のトップの方に報告していると、
部門のトップの方がオフィスの中で2次面接官に対して大きな声で怒鳴り出しました
「なんでお前はこんなやつを通過させたんだよ、言ってみろよ、なんでだよ」
オフィスの中はシーンと静まり返り、
気まずい空気になりました。
2次面接官は、
「大変申し訳ございません、次回からは能力のある人だけを通過させるように致します」
と真っ青な表情で謝罪をしていました。
こんなことが社内で発生しているのですが、このようなことを知って、
皆さんはどう思いますか?
面接官も大変なんだなぁ~って思ってくれましたか?笑
そう、大変なんです。能力のない人を上にあげると、
上からみんなの前で自分が殺されるのです。。。
それが嫌なので、面接官は必死に通過させるロジックを組み立て、
上の人を説得するのです。
実は、面接官はこれに一番エネルギーを消費します。
人を説得するのは、頭を使うんですよね。
ということで、今日は、1次面接、2次面接、最終面接で、
どのような面接官が出てきて、主に何を見るのか、
そして、応募者はどのように対策を行えばいいのかをお話します。
中には5回面接を行う場合もありますが、
今回は3回で中途面接が終わるケースで話をします。
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【目次】
① 1次面接の面接官、実施目的、対策 ② 2次面接の面接官、実施目的、対策 ③ 最終面接の面接官、実施目的、対策 ④ まとめにかえて △▼▽▲△▼▽▲△▼▽▲△▼▽▲△▼▽▲△▼▽▲△▼▽▲
① 1次面接の面接官、実施目的、対策 1次面接には、どのような人が面接官として出てくるのでしょうか。
一般的には現場のリーダーと呼ばれる人が出てきます。
私も1次面接官を担当しており、
2次面接官にエスカレをするという位置づけにおります。
基本的にはマネージャークラスで管理職の方が1次面接官を務めます。
1次面接の実施目的ですが、
2次面接官を説得するロジックがあるかないかを確認することです。
前の記事でも書きましたが、
1次面接を通過させるには、それなりのロジックが必要です。
しかも、そのロジックが合理的で2次面接官を説得できるものでないと、
2次面接官から怒鳴られて、自分が殺されてしまうのです。
ゆえに、2次面接官に説明できる材料を面接で1次面接官は探しに行きます。
これが1次面接の実施目的です。
どうです?分かりやすいですよね。
従って、目的を果たすために、
1次面接官は、面接評価シートに沿って、前回の記事でも書いた通り、
シナジー効果を発現できるかを詳細に見ていき、定量化していきます。
各評価項目にそって、5段階で、この項目は3、この項目は2、この項目は4と
点数をつけていくのです。
この作業をしていく中で、2次面接官にエスカレする材料を探しに行き、
ロジックを組み立て、ストーリーを作ろうとします。
これができないと、1次面接官は面接中に不採用という判断を下します。
私の場合は、確かにこのように全ての評価項目に点数をつけて、
総合得点が70点以上であれば、2次面接官にエスカレするようにしていますが、
結局、最終的には、現場で部下として仕事を任せることができるか、
自分が上司だとしたら、部下として一緒に仕事をしたいかという目線で
判断をすることが多いです。
なので、応募者には前職のビジネスでのエピソードを中心に聞くようにしています。
これが1次面接の流れです。
この流れをインプットしたら、
応募者はどのように対策を練ればいいのでしょうか。
簡単ですよね。
1次面接官が1次面接を実施する目的を果たすお手伝いをしてあげればいいのです。
つまり、1次面接官はどのように2次面接官にエスカレをするのか、
面接中に考えるのですが、
応募者は、そんなことは考えなくていいですよ、すでに私があなたの為に、
2次面接官の方にエスカレをするストーリーを作ってきましたので、
このストーリーをあなたは2次面接官の方に伝えるだけでいいんです!
と言える状態にしておくことです。
これが対策です。
究極的には、1次面接官が面接中に行うであろう、
面接評価シートでの定量化作業を自分が代わりにやってあげるのです。
つまり、面接評価シートの土台となっている、
“社会人基礎力”の12の要素を5段階で事前に自己評価したものを印刷して、
1次面接官に面接の時に最初に渡してあげたら親切ではないですか?
簡単に自己紹介をお願いしますと言われたら、
これを渡してあげて、
「これを見てください、多くの企業が面接評価シートを作成する際に
参考としている経済産業省が提唱した社会人基礎力の一覧表なのですが、
この12項目を5段階で自己評価するとこのようになります。
そして、私の強みはここで、弱みはここです・・・」
と言うんです。
1次面接官は、この社会人基礎力の12項目を面接評価シートに転記すれば
いいだけなので、負担はかなり減ります。
これで、1次面接官が知りたい、
「応募者は企業側に何を貢献できるのか」の問いが
解消されます。
これを行った上で、2次面接官へのエスカレのストーリーを
応募者が直接伝えるのです。
前回の記事で書いた面接中に結論を出す3段階のプロセス、覚えていますか?
次は、「企業側に応募者にどのような活躍の場を与えることができるか」を
1次面接官が考えて、結論を出すんでしたよね。
これも1次面接官に考えてもらう必要は無いですよね。
これも応募者である私が代わりに考えてきましたので、
あなたは2次面接官に伝えるだけでいいです
と言える状態にしておくのです。
とにかく、1次面接官がやることを応募者が代わりにやってあげるのです。
すると、1次面接官からものすごく感謝されますよ。
「この作業、本当は私がやらないといけないんだけどね、
ほとんどあなたにやってもらっている感じだわ・・・ははは」
とまで言わせたら、こちらの勝ちですよね。
これが対策です。
これについては、
「実は人事部の方とOBOGの方と事前にディスカッションをしていまして、
こういう方向性なら私が御社で活躍ができ、かつシナジー効果を発現することができるとすり合わせをしております」
とまで、言えることが重要です。
その次は、
「今、採用すべきか?」ですよね。
この採用のタイミングの問題も、1次面接官に考えてもらう必要はないですよね。
事前に、人事部の方にヒアリングをして、
今、ちょうど御社のこの部門ではこういう人材を募集していて、
私が入っても役割やポストが重複するという人材は他にいないということを
確認しております
と、言える準備をしておくことが大切です。
つまり、私には今、御社に入社して、すぐに活躍できる場があることも
事前に人事部とすり合わせております、
と言い切れることが重要です。
そして、最後に結論を出さなければならない「採用できるか?」については、
1次面接の段階では、入社意思を示すというよりも、
他の競合他社ではダメな理由を明確に言うことで、
御社が第一志望であることを伝えればいいです。
このようにして、1次面接では、1次面接官がやらないといけないことを
面接中に代わりにやっていあげるというパフォーマンスを見せれば、
ほぼ確実に通ります。
これが対策です。
② 2次面接の面接官、実施目的、対策 2次面接官は、役員や上級管理職が出てくることが多いです。
1次面接で面接評価シートをベースに細かく定量化してあるので、
その定量化されたもののうち、異常値と言われる、点数が低い項目や、
逆に点数が高い項目を深堀質問して、理解を深めていくことから始めていきます。
1次面接官が面接評価シートにコメントを残しているので、
そのコメントも参考に深堀質問をします。
ただ、これはアイスブレイクの位置づけです。
1次面接で概ね採用条件を満たしていると評価されているので、
2次面接では、主に、「社員として信用できるか」という観点から面接をするようです。
※私は1次面接官を担当しており、2次面接官は務めたことがないのですが、2次面接官にエスカレをしているので、2次面接官とコンタクトを取る中で、2次面接の位置づけを理解しているつもりです
細かい質問をするというよりは、応募者の仕事を進める上で大切にしていることや、
これだけは譲れないというポリシーなど考え方や信条を確認することが多いと聞いています。
その為に、ケース問題を扱い、こういうケースだとあなたはどう考えますか?
この場合はどうですか?と深堀質問をして、考え方や信条を見ていき、
社員として信用できるかという問いに答えていくようです。
対策としては、
前半のアイスブレイクは1次面接官を完全に味方にして、
1次面接官の方とすでに御社で活躍できるイメージをすり合わせましたなどのに言い切ることです。
そして、ケース問題に関しては、
模擬面接を事前に繰り返し行い、量をこなすしかありません。
ただ、やみくもに量をこなすというよりは、
ケース問題をパターン化し、何をどこから聞かれても答えられるように自分の中で
戦い方を決めておくことが重要です。
これは机の前で自分1人でやるよりも、模擬面接を実施していく中で、
FBやレビューをもらいながら整理していった方が効率的です。
あとは、マインドセットとしては、1次面接と同じで、
2次面接官も最終面接官にエスカレをしないといけないので、
そのお手伝いをしてあげるというスタンスを持つ事が重要です。
冒頭で触れたように、2次面接官ですら、
社内で大きな声で怒鳴られるのです。
③ 最終面接の面接官、実施目的、対策 最終面接では、社長や経営メンバー、部門のトップの方が出てきます。
細かい内容や考え方・信条はすでに1次・2次面接で確認しているので、
最終面接では単純に、ウチに入る気が本当にあるのかだけを確認すればいいです。
つまり、応募者の入社意思確認をすることが実施目的です。
対策としては、
まず最終面接官以外(人事部、OBOG、1次・2次面接官)は、
すでにOKを出していると思わせてしまうことが大事です。
また、これは駆け引きになってしまうのですが、
貴重性をアピールしたいので、すでに2社より内定を頂いていますが、
御社が第一志望で転職活動を進めているので、御社より採用通知を頂ければ、
他の2社は辞退する所存ですと言ってしまえばいいです。
具体的にどこの企業から内定をもらっているの?と聞かれても
現時点では、お伝えすることはできません、採用通知を頂いた後に、
お伝えさせて頂きますと言い切ってしまえば大丈夫です。
④ まとめにかえて ということで、面接の各フェースにおける面接官、実施目的、対策を
述べてきましたが、
ポイントは面接官の代わりにエスカレのストーリーを
作ってあげるということですね。
また、最終的には、あなた以外はみんなOKを出していて、
他の競合他社からも内定をもらっている状況なので、
早くあなたがOK出さないと他に行ってしまうよ
と思わせることが大事です。
私の転職支援塾では、面接評価シートに基づき、模擬面接を行い、
定量化した結果をもとにレビューをし、PDCAを回しています。
ケース問題のパターン整理も一緒に支援しておりますので、
まずは私と気軽にチャットできるコミュニティに参加してみませんか?
Partakerとのチャットコミュニティ「P.I.C」 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
◆ Partakerの経歴
東京外国語大学大学院修士課程修了。日経ビジネス記者を経て、
日系大手コンサル会社に就職。アメリカ支店の駐在員経験を経て、
大手外資系戦略コンサル会社に転職。現在、マネージャー兼1次面接官として、
勤務中。副業として、就活生及び転職志願者の活動を支援中。
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