伊藤忠商事に在籍しているOBの方が会社説明会を開いてくださったので、
質疑応答の際に、私はその方の志望動機を聞いてみました。
「なぜ伊藤忠商事に入ろうと思ったのか、志望動機を教えて頂けますか?」
すると、意外にも
「外大のOBがウチに入りたい人はいるか?って聞いてきたので、はい、入りたいですと答えたら、そのまま入れたんだよね。昔は面接をしないで、OBが大学に来て、会社説明会を開いて、ウチに入りたい人はいるかと聞いて、その場で手を挙げたら、その人は合格という時代だったんだ。今は、誰でも面接が通らないと、企業に入れないという厳しい時代になってしまったので、皆さん、大変ですよね」。
との回答でした。
私は特に志望理由が無く、OBに誘われたから伊藤忠商事に入ったという
先輩の話を聞いて、参考にならず、この人は、今、伊藤忠商事を受けたら、
絶対に内定はもらえないだろうなと思いました。
しかし、時代は変わるもので、その人の批判をしていても仕方がないので、
なぜ面接が必須になったのかの背景と目的を考えてみました。
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【目次】
① 面接が必須になった背景とは?
② 面接の目的とは?
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① 面接が必須になった背景とは?
私が思うに、背景としては、2つあり、
1つ目は、インターネットやAIが発達したことにより、大量情報社会の中で、これからビジネスパーソンとなる人に、もはや知識や経験を求めても仕方なく、むしろ、制限時間内に情報を処理できる能力を問うべきだという風潮になったことで、
2つ目は、採用のミスマッチが多発していることにあります。
実際に会って、面接をする中で、
・ 制限時間内に情報を処理できる能力があるのか
・ 採用したらミスマッチという結果にはならないか
を確認するようになったのでしょう。
これらは、書類だけでは判断することができないので、
面接というプロセスを追加したものと見られます。
まずは1つ目に関して。
一言で言うと、パソコンやスマホで調べれば知らないものは知ることができるので、
知識や経験は評価の対象外となったということです。
昔は知識量が多く、様々な経験をしていれば重宝されたが、
今は、パソコンやスマホで誰でも知識量を増やすことができるし、
いろんな人の経験談も調べることができます。
一方で、情報が大量に溢れている中で、制限時間内に必要な情報をインプットし、
整理し、アウトプットするという情報処理能力が求められる時代にシフトした為、
この能力が無いと社会では生き残れなくなりました。
昨日、同時通訳者があるシンポジウムで実際に同時通訳している現場を
見に行ってきましたが、
同時通訳者でさえ、スマホの翻訳機能で分からない単語があれば調べて、
通訳するという作業をしていました。
昔は、分からない単語があったら、訳せない為、
同時通訳者として失格だと批判され、
どんな単語やフレーズでも暗記をしなければ一流の同時通訳者にはなれない
といった、根性主義的な要素が強かったようですが、
今は、そうではなく、翻訳機を使って訳せれば、良しとされているようです。
一つの単語を翻訳機で調べても、複数の意味が表示され、限られた時間の中で、
自分の頭の中で、この状況の中ではこの意味であると整理し、通訳をしていきます。
一般企業のビジネスマンにおいては、むしろ、お前の知識や経験はあてにならないから、
ちゃんと調べて、その結果を俺に見せろと上司から言われるくらいです。
つまり、パソコンやスマホを有効活用して、限られた時間の中で、
必要な情報を取りに行き、自分なりに整理して、人に伝えるというこの3つの作業能力が
高いかどうかが、企業に入った後、むしろ、評価の対象となるのです。
この情報処理能力が低いと、企業に入っても、足手まといとなり、
組織に貢献することができず、評価も低くなり、居心地が良くなく、
会社をすぐに辞めてしまうという結果になってしまう為、
実際に会って、面接を行い、情報処理能力の有無を確認するのです。
確認の仕方は、面接官によりますが、
よくある方法としては、様々な角度から質問を行い、
答えを出すまでにどのくらい時間がかかっているのかを見るというのが挙げられます。
要は、質問をしたら、黙り込んでしまう時間が長くないかどうか、
分からない中でも、自分なりにベストの答えを出しているかを見る面接官が多いです。
やはり、黙り込んでしまう回数が多いと、
情報処理能力が無いと見なされてしまいますよね。
よく黙り込んでしまうケースが多い質問は、
・ それって、ウチじゃなくてもできますよね?
・ 他にもあなたのような人が受けに来ていますが、あなたを採用するメリットは何ですか?
・ そのあなたの強みは●●●の場合、活かされないと思いますが、どう思いますか?
・ あなたを動物に例えると何ですか?
・ 無人島に何か1つ持っていけるとしたら、何を持っていきますか?
などが挙げられます。
面接では、全ての質問に3秒以内に答えるという方針をもっておくことを
お薦めします。
※模擬面接をたくさん経験して、3秒以内に話し始めるという癖を身に着けるのです
これによって、自分には情報処理能力があるということをアピールするのです。
次に2つ目に関して。
採用のミスマッチは、どの企業でも深刻な問題だと捉えているようで、
優秀だと思って採用したが、入社後、全く使えず、
具体的には、相手が言っていることを正確に理解せずに、自分勝手に動き、判断し、
認識がずれた行動をし、コミュニケーションがうまく取れないという人が多いというのが実情です。
特に優秀な学歴を持っている方は要注意です。
アメリカのコロンビア大学でMBAを取得した人を実際に採用してみたのですが、
入社後、MTGに参加してもらい、議事録を取ってもらい、内容を見ると、
書いてある内容が実際の決定事項やTo do事項とは全く違うのを見て、
驚いた経験があります。
確かに英語はペラペラなのですが、議事録すら取れず、
議事録が取れないということは、相手が言っていることを正確に理解していないということになるので、当然、次の行動が一個一個ズレているんですよね。
そのような人は、ビジネスにおいて、不要だと思われてしまいますし、
実際に優秀だと思って、採用したが、ミスマッチを起こして、
悩んでいる企業は多いです。
被雇用者は、自分がやりたいことがその企業ではできないということが判明した為、
ミスマッチだと思いますが、
企業側が思うミスマッチとは、優秀だと思って採用した人が、現場では全く使えなく、
組織に貢献しないことです。
企業側としては、このようなミスマッチを避けたい為、
複数回、面接を行い、マッチするかどうかを確認するのです。
② 面接の目的とは?
だいぶ話をしてしまいましたが、このような背景のもとで、
企業側は、
① 制限時間内における情報処理能力の有無
② 客観性・社会性(相手の言っていることを正確に理解し、相手に合わせられる能力)
の2点を面接で見たいということに尽きるのです。
であるからにして、
志望企業より内定を勝ち取りたいのであれば、
この2点をアピールしなければなりません。
次の記事では、面接官がこの2点を見る為に、
面接で何を確認するのかをお伝えします!
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◆ Partakerの経歴
東京外国語大学大学院修士課程修了。日経ビジネス記者を経て、
日系大手コンサル会社に就職。アメリカ支店の駐在員経験を経て、
大手外資系戦略コンサル会社に転職。現在、マネージャー兼1次面接官として、
勤務中。副業として、就活生及び転職志願者の活動を支援中。
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