皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


以前、プロードライザ交換の際に使用する便利アイテムとして、RIP-Felix氏が設計したTantalizer 0.9bをフォークしたPSlizer v1を製作しました。


こちら👇


JLCPCBに製造を依頼しました。

今回、新たにv1の派生版であるv2、v3を作りました!笑

ちなみに、v1を完全に置き換えるわけではなく、全て並行して使用していく予定です。

例えば、CECHA00の基板(COK-001)には、CELL/RSX合わせて8個のプロードライザがありますが、このうち4個をv1、4個をv3に交換するなど、基板の種類や状態などを考慮して選定していきます。

v2とv3の外観(3Dモデル)はこちら👇

・PSlizer v2

MLCCを6個→4個に削減しました。

基板の材質などは変更していません。

2.2、0.1、0.047、0.022μFを一つずつ実装することを想定しています。


・PSlizer v3(試製)


MLCCを採用せず、全て7343のコンデンサに置き換えました。
大元はFelix Tantalizerですが、高分子コンデンサを横に配置する箇所は独自設計です✨
ドリル穴を削除、基板のパターン変更、
高分子コンデンサ

素材をFR-4に変更し、基板を薄く(0.76mm→0.4mm)しました。

v3正式版は、右下のGNDパッドの直下にスルーホールを追加しました。


・実物の外観

上段は、左から試製v3→v1

下段は、左からv3→v2


・実装例

Panasonic SP-Cap EEF-KX0E471RB x3

Panasonic POSCAP 2R5TPE470M7 x1

の計4個を実装しています。


メイン基板は通称"Fリファ"な65nm RSX(CXD2991EGB)に換装されたものになります。



シールド取り付け後は下の画像のようになり、0.76mmのv1よりも、余裕のある設計になっています。


というわけで、PSlizer v2,v3についてでした!

MLCC搭載モデルのv1,v2については、早くも改訂版のv4(MLCC 5個モデル)を設計し、完全置き換えを検討しています笑

わざわざv2をつくった意味...


なお、当店では2026年4月1日以降、プロードライザの交換でPSlizerを標準で採用することにしました!

綺麗かつ確実に実装するため、手はんだ→リフロー実装に切り替えました。

以前は追加料金を頂戴しておりましたが、修理代金に変更はなく実質値下げとなります笑


部品の品質はもちろん、見た目の美しさにもこだわって、引き続きお客さまにご満足いただける信頼性の高い修理に努めます👍


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.4.4 作成

皆さまおはようございます☀️

PS-Customizeの渡邊です。


久々の記事投稿になります!

いろいろと面白いネタはあるのですが、なかなか時間がなく...💦


久々の更新一発目は、先日修理したCECH-4300Cについてです。


早速ですが不具合の内容は...無線機能が使えず、電源OFF時にノイズ音がするということでした。


原因についても前回の記事👆と同じく、無線モジュールのレギュレーター(RT8057GQW)でしたので、サクッと交換します!


新品に交換しました!

今回もモジュールがJ20H055ですね...


レギュレーターの交換が終わったら基板を清掃します。


RTX-001基板(1-893-504-31)

CELLは45nm(CXD2999AGG)RSXは28nm(CXD5305J)ですね〜


ファンも取り外して洗浄いたしました✨


仮組み動作確認を行ったところ、正常に起動して電源OFF時のノイズ音もなくなりました

...が、相変わらず無線機能が動作していません。


コントローラーは無線で接続できませんし、無線LANにいたっては初回検索時にアクセスポイントを検出できず、2回目以降はエラーになります。



この状態でアップデートをすると、間違いなく8002F1F9のループに陥るので、ファイルシステムの修復と設定リセットのみ試しましたが改善せず...


レギュレーター故障時にモジュール本体も巻き込まれたと判断し、交換のため外しました。


例によってAW-GM381-2-12040-0BHを載せる予定でしたが、実装中に壊してしまったのか、中古部品につき元から壊れていたのか、動作しなかったため断念...


プランを変更して、取り外したモジュールを直す方法がないか模索します。


以前、M様の4000Bを修理した際に取り外した「無線LANはOK、BluetoothがNG」というモジュールを用意して試しに実装してみたところ、無線LANのみ機能するようになりました。


ここでモジュール(J20H055)の状態を整理します。


A. M様の機体から取り外したモジュール

→モジュール自体は認識しているが、Bluetoothが使えない


B. 今回故障したモジュール

→無線LANとBluetoothがどちらも使えない


状況から考えると、Aのモジュールは"電源回路は生きているがMarvellのICが故障した"、対してBのモジュールは"電源回路のコンデンサやICが故障、MarvellのICは生きている可能性がある"と判断できます。


試しにそれぞれのモジュールの電源回路のコンデンサ、ICの抵抗値を測ってみると、BのモジュールではOL(オーバーロード/オーバーリミット)になっている箇所がちらほら...


これなら、いわゆるニコイチ作戦が使えるかも!笑


というわけでMarvellのICを入れ替えてみます。

周りの極小コンデンサをずらさないように...気をつけて外します。

(土台になっているのは、先日出品したファン付きCECHA00製作の際に取り外した電源ユニットのカバーです笑)


フラックスで若干汚れてしまいましたが、無事に移植して再実装完了!




結果は...



やりました〜!!直りました!

無線LAN、Bluetoothともに動作OKです!


組み上げたら修理完了!

最新版ファームウェア 4.93への更新も問題なくできました✨


今回の修理でモジュールの在庫が切れてしまったので、早急に発注しないとですね...!


以上になります。

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.3.28 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


今年3台目の出品は、CECHH00 SSです!

去年末から行っている在庫整理で程度の良い機体が出てきたので、一通りのメンテナンスを行いました。

CECHH00以降の機体は出品する機会があまりごさいませんので、お探しの方はぜひご検討ください!


ではでは早速!!👇


☆プロードライザ交換の様子

・配置後

・リフロー実装後


ソルダーレジストは実装に必要な最低限の箇所を丁寧に削ります。
代替コンデンサは、Panasonic製 POSCAP 2R5TPE470M7(CELL/RSX)、6TPE330MAP(CELL)を採用しました。

鉛入りはんだペーストを塗布して、リフロー実装を行いました。


☆プロードライザ交換&殻割り後
・CELL(65nm、CXD2981AGB)

・RSX(90nm、CXD2971-1GB)

・殻割り後

CELL/RSXの殻割りも行って、グリスを塗り替えました。

それぞれのVDDC低電圧化も行っており、XMB待機時で100W前後、Gran Turismo 6 レース中は122W前後、Gran Turismo 6 メニュー画面待機時は97W前後でした。


☆総使用時間(becount)


基板の総使用時間は約67日です。BringupとShutdownの差も大きくないので、値通りだと考えられます。


☆CELLブレイサーの追加


CELLのヒートスプレッダとヒートシンクの圧着改善および基板の反り防止のために公式修理で使用されたパーツを再現した同等品です。

当店所有の3Dプリンターで印刷したもので、耐熱温度が高いPETG製になります。


☆オーバーホール

・筐体やパーツの洗浄


筐体関係、ヒートシンクなどは全て温水にて洗浄いたしました。


・サーマルパッドの交換


VRMのサーマルパッドは新品に交換しました。

☆スタンバイ時のLED色変更

基板の点検中に赤色🟥LEDが外れているのを発見したため、せっかくですのでLEDの色を変えてみました。

純正パーツから青色LEDを移植しました。


・青色LED実装後

手はんだですが綺麗に実装できました。

若干斜めっているものの合格範囲内かな...?


・点灯確認


電源OFF時は青色🟦に点灯します。電源ON時は仕様どとり緑色🟢に点灯します。


・電源OFF(スタンバイ)


青色🟦に点灯します。


・YLODが発生すると...

一瞬の黄色🟡点灯は空色🩵に変わります笑

(一時的にCFWを導入して、LEDツールから色を切り替えて擬似的に再現)


☆仮組み動作確認

ファンテーブルのカスタムや低電圧化など、全ての作業が終わったら仮組みをして動作確認を行います。


☆本体外観


ガラスコーティング剤を塗布しました。多少の小傷はありますが、全体的に良好な状態です。


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.3.2 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


続いては先日修理を終えたNintendo Switch Liteのネタです!知人から承ったご依頼です。

今回は「左アナログスティックが動作しない」という故障になります。


分解前の様子がこちら👇

お子さまがFortniteなどをプレイされるようで、アナログスティックのラバーが取れています笑


早速分解します👇


ホコリはそれなりですね〜


閲覧注意ですが....

酷い汚れですね...💦


腐食によるものか、割れてしまっている箇所や脆くなっている箇所がありました。



とりあえず、最も汚れが溜まる各種ボタンを全て取り外して清掃します。


併せて、割れていた部品などもUVレジンを使用して接着、補修しました。


続いて基板の清掃を行います。

グリスは電子部品洗浄剤で徹底的に落としました!


各種ボタン、ゴムパッド等は超音波洗浄機にて洗浄します✨

洗浄後の様子👆


新しいアナログスティックを取り付けます。


R側も新品に交換いたしました!


メイン基板A面

型番は、HDH-CPU-10です。


シールドとヒートスプレッダ間のグリスを塗り替え、ヒートパイプと放熱プレート間は熱伝導シートに置き換えました。


組み立て後の様子

液晶保護ガラスは割れていたので、新しいものを貼付いたしました!


裏面

通気口など、細かな箇所もキレイになっております👍


動作チェックでは、

・ホーム画面の表示

・タッチ操作

・L/Rスピーカーの動作

・充電

・カセットの認識

・SDカードの認識

・インターネットへの接続

・各種ボタン操作

を確認いたしました。

以上で修理は完了となります!


ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.2.11 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


どんどん投稿していきますよ〜笑

まずは、昨年ご依頼いただいたCECHA00 個人メンテナンス機の作業内容についてです。

起動や動作は問題なく、グリスの塗り替えとRSXの殻割りを依頼者さまにてされたとのことでした。殻割り後の点検やその他メンテナンス等を承りました。


早速分解していきます...👇


RSXは殻割り済ですので、ヒートスプレッダごと外れました。

現状正常に起動しており、動作もバッチリでしたが...RSXをよ〜く見ると...笑


サーマルパッドについて、二重になっていたり、厚さが足りず接触していない箇所がありました。


グリスの拭き取りおよび基板の清掃まで完了!


続いて、RSXの補修を行います。

傷や凹みの具合によると、殻割り時に使用した工具で削ってしまったようです...

この状態でも動作に問題はありませんが、剥がれたコンデンサを取り付けておきます。


ドナーのRSXからコンデンサを取り外します。


ランドを整えて...


手はんだで取り付けました!

殻割り時に凹んでしまった部分?にも念のためソルダーレジスト修復剤を塗布しておきます...👍


プロードライザも交換し、サーマルパッドもプリカット済かつ正しい厚さのものに交換しました!


フラットケーブルや無線アンテナの固定テープも新品を貼付!


BDドライブユニットのセンサーを固定するテープも...


新品に交換!


組み立てて作業終了!



以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.2.11 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


今年に入って初の出品になります!

おかげさまで修理依頼を多くいただいており、出品する機体のメンテナンスは空いた時間にしかできないので、前回から2ヶ月空いてしまいました...💦


今回は、

・使用時間僅少(約18日)

・BD-410ドライブ搭載

・箱付きフルセット

な機体をご用意しました✨


ではでは早速!!👇


☆プロードライザ交換の様子

ソルダーレジストは実装に必要な最低限の箇所を丁寧に削ります。

鉛入りはんだペーストを塗布して、リフロー実装を行います。


☆プロードライザ交換&殻割り後

Panasonic製 POSCAP 6TPB470Mを採用しました。

CELL/RSXの殻割りも行って、グリスを塗り替えました。


☆総使用時間(becount)

基板の総使用時間は約18日です。BringupとShutdownの差も大きくないので、値通りだと考えられます。

ここまで使用時間が短い機体はなかなか見ませんね〜👍


☆CELLブレイサーの追加

CELLのヒートスプレッダとヒートシンクの圧着改善および基板の反り防止のために公式修理で使用されたパーツを再現した同等品です。

当店所有の3Dプリンターで印刷したもので、耐熱温度が高いPETG製になります。


☆オーバーホール

筐体関係、ヒートシンクなどは全て温水にて洗浄しております。


☆仮組み動作確認

ファンテーブルのカスタムや低電圧化など、全ての作業が終わったら仮組みをして動作確認を行います。


☆ファンテーブルのカスタムと低電圧化を施した機体の温度について


本機では、一時的にCFWを導入して各場面における温度計測を行いました。

なお、ファンテーブル Ver.6の公開時点で採用していたVIDテーブルと現在採用しているVIDテーブルに差があります(現在の方がより電圧を下げています)ので、全体的に温度がやや低い傾向があります。


・Gran Turismo 6 レース中

冬場ということもあるかもしれませんが、レース中でもCELLは50°C以下で動作していました。

RSXも53°CでTg-17°Cとなっています。


・Gran Turismo 6 メニュー画面で3分待機

レース終了後、メニュー画面で待機させました。

CELLの温度は-1°Cとほぼ変わりませんでしたが、RSXは46°Cまで下がりました。


・XMBで5分待機

XMBって意外と高負荷なんですよね笑

Gran Turismo 6のメニュー画面より、GPUへの負荷が大きいため+3°C、対してCPUは更に-1°Cとなりました。


・ファン速度を100%にしてしばらく待機

CFWの機能でファンを全速回転させるとどの程度まで温度が下がるのか気になったので試してみたところ、どちらとも40°Cを切りました。


・電源投入から30秒後

室温が25°C前後でしたので、完全に冷え切っている状態から30秒ほどで30°C前後まで上昇します。その後、10分ほど放置すると、XMB待機時の温度になります。


☆本体外観

筐体リフレッシュ(研磨+ガラスコーティング)を行っていますので、全体的に綺麗な状態です。


☆付属品について

写真のとおり、フルセットとなります!

箱と本体のシリアルも一致しております👍



以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.2.8 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


引き続き、昨年のご依頼の作業内容を記事にしようと思ったのですが...

先日修理したCECH-4000Bがなかなか興味深い故障でしたので、先にこちらを紹介します。


不具合の内容は...前回の記事と同じく、電源ボタンを押しても電源が入らない、赤ランプも点滅していないということでした。


原因についても前回の記事でのとおり...👇

無線モジュールのレギュレーター(RT8057GQW)でした。


サクッと交換します!


新品に交換しました!

今回もモジュールがJ20H055でしたが...


レギュレーターの交換が終わったら基板を清掃します。


RSXは28nm(CXD5305C)ですね〜


筐体も洗浄いたしました✨

・Before

・After


仮組み動作確認を行ったところ、起動するようにはなりました。

...が、Blutooth機能(コントローラーの無線接続など)が動作していませんでした。


ソフトウェアのバグを疑い、セーフモードからの上書きアップデートや設定リセットでは改善せず...


モジュールが故障しているのであれば、8002F1F9でアップデートループに陥るはずですが、問題なく通過しました。

モジュールこそ一つですが、内部的にはWi-FiとBlutoothは分離しています。片方が動いていればアップデート時に正常判定される可能性がありそうです。


ソフトウェアとハードウェアのどちらも怪しいですが、悩んでいてもキリがないので、無線モジュールを取り外しました👇


パパッと交換再実装!

J20H055→AW-GM381-2-12040-0BH


モジュール交換後、HDDも交換してファームウェアを再インストール&初期化し...

元HDDに戻しました!


結果は...


無線で繋がるようになりました✨

Bluetoothも動作OKです!


組み上げたら修理完了!!


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.2.2 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


今年初の投稿が月の中旬とは...笑

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます🙇


私事ですが、本日は24歳の誕生日でございます🎂

夕飯にガトーショコラ&ウイスキーを食べました🍰🥃

チョコ+ウイスキーは美味ですね✨


そんなことはさておき、昨年末最後の作業のご紹介です!


まずはじめはこちら👇

Tektronix 2455Bという、オシロスコープの内部になります!



普段弄っているPS3(20年前)でさえ、埃だらけのものが多いのですが...

その倍近く経った製品にもかかわらず、全くといっていいほど使用感がありませんね!

(もちろん、使用頻度や環境による差も大きいとは思いますが...笑)


この実装も昔の機械感(笑)がありますね〜

「Tektronix 1989」時代を感じます...✨


電源ユニットのコンデンサも見ていきましょう...



コンデンサの膨張や液漏れはなさそうですね〜


上から見るとこんな感じ👇

電源ユニットのクリアランスは十分に確保されていますね!


続いて、ランダムにコンデンサの静電容量を測ります。

回路により、実装したままでも測れる箇所がありますが...


定格10.0μFに対して、10.12μFでした!

各所に様々な種類のものが採用されていますので、一概には言えませんが、著しい劣化はなく問題なさそうです。


ほぼホコリはないですが、電源ユニットのカバーを外して電動エアダスターで清掃します。


組み立てて....CH1〜4まで表示!





簡単な測定ですが、波形も異常なさそうです👍


電源系のコンデンサはともかく、信号系のコンデンサは基本的に同じ種類のものを使用するのが安全です。

静電容量が同じであっても、より低ESRなものを採用すると、信号に悪影響を与える可能性があります。

よって、チェック時点で明らかな異常が見受けられない場合は、無闇に交換しないほうがよいです。



作業のご紹介は以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.1.22 作成

皆さまこんにちは☀️

PS-Customizeの渡邊です。


少し前になりますが、修理を終えたCECH-4000Bの作業内容のご紹介です。

不具合の内容は...電源ボタンを押しても電源が入らない、赤ランプも点滅していないということでした。


通電しない原因は、電源ケーブルの断線、電源ユニットの故障、ヒューズ切れ、レギュレーター故障等...疑うべき要因がたくさんありますが、CECH-4000系ではまず真っ先に疑うべき箇所があります笑


それがこちら👇

無線モジュールのレギュレーター(RT8057GQW)です。これは、5VSBから電源を取っているので、赤ランプが光っている=プラグを挿した時点で電源が供給されます。

これが故障(ショート)すると、通電しなくなることがあります。


試しに取り外したところ、赤ランプが光るようになりました。間違いなさそうです。


原因がわかったので、交換していきます。

新品に交換しました!

モジュールがJ20H055なのが気になりますが、多分壊れてはいないでしょう...


レギュレーターの交換が終わったら基板を清掃します。


RSXは40nm(CXD5302A1GB)ですね〜

CECH-4000に採用されている基板のRSXは、40nmまたは28nmのどちらかが実装されています。

CECH-4200からは28nmに統一されています。


筐体は洗浄いたしました✨


仮組み動作確認をして...


組み上げたら修理完了!!


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.12.21 作成

皆さまおはようございます☀️

PS-Customizeの渡邊です。


なかなか更新が滞っおりまして...笑

ぼちぼち投稿していきますよ〜!


...早速ですが、プロードライザ交換の際に使用する便利アイテムを製作しました!

製作といっても一からではなく、フォーク(悪く言えばパクリ)です...笑

以降、このアイテムについてはPSlizer v1といいます笑

格安PCBメーカーはいろいろあるかと思いますが、今回はJLCPCBに依頼しました。

11/13に30枚発注、11/22に届きました!

思ったより早いですね👍


ちなみにフォーク元はこちら👇



RIP-Felix氏が設計したTantalizer 0.9bです。

Tantalizerでは、7343Dが3個、0805が6個実装できます。


当店では1206のMLCCを使用しているため、これが実装できるようにパターンの位置を調整するなどしました。

Panasonic製POSCAPとMLCCを載せた様子👆

位置は完璧ですネ!


またまた長くなる余談ですが、PSlizer v1では基板の素材にもこだわっております。

最もベーシックで安価なFR-4基板ではなく、低誘電率&低損失なテフロン基板(ZYF-300CA-C)を採用しております。


・データシート(中英科技)

比誘電率(Dk):2.94±0.05

誘電正接(Df):0.0016


注目すべきは誘電正接(Df)です。

一般的に周波数が高くなるほど誘電正接の値も大きくなり、損失が増える傾向にあります。

ものすごく簡単に言えば、「交流の電気エネルギーがどれだけ熱として失われるか」を表す値で、この値が小さいほど、損失≒発熱が少なくなります。


一般的なFR-4はDfが0.02前後のものが多いです。

今回採用したテフロン基板は0.0016で、一桁違います。

PSlizer v1(Tantalizer)は、高分子コンデンサとMLCCを組み合わせて、出来る限り幅広い周波数帯をカバーすることを目的としたものですので、基板の損失が大きい(Dfが高い)と特に高周波数帯での効きが悪くなる可能性があります。


それを避けるために、今回は基板そのものの損失を極力下げるという選択をしました。


...とは言っても、実用上FR-4基板でも大きな問題はありません。

以前の記事でも紹介したとおり、高周波ノイズの影響は然程大きくありませんので、MLCC云々をどうのこうのするよりも、低ESRな高分子コンデンサを使用することの方が重要です。


テフロン基板にしたところで、性能が跳ね上がるわけでもありませんが、少なくともFR-4基板よりは無駄な損失が生じない基板であることは間違いありません。


直接実装すればいいのにもかかわらず、一枚余計なものを挟むわけですから、可能な限り高品質なものを製作するべきだと個人的には考えます。


その他の仕様に触れておくと、

銅厚:1oz(35μm)

表面仕上げ:ENIG(1μin)

基板厚:0.76mm


銅厚は1ozですが、電気的な仕様を考えても全く問題ありません。(そもそも、基板厚により2ozは選択できません。)

ENIGは、HASLより平坦性や耐食性、耐酸化性に優れています。


なが〜い余談はこの辺にして、コンデンサを実装していきましょう👇


有鉛ペーストはんだを塗布...



プリヒーターで予熱...


ヒートガンでリフロー実装!

綺麗に実装できました✨


裏面はこんな感じ👇

RUマークを印刷しておきました。

正にULが評価、認証した材料ですので、偽装ではありません👍

UL94規格に基づく難燃性はV-0ですので、万が一発火しても燃えにくいです笑


実装した様子

先日出品したリファービッシュ機に実装しました。


簡易的な測定ですが、1個or2個実装交流成分のVppが減衰しているので、きちんとノイズを除去できていると考えられます。


1個実装


2個実装


というわけで、PSlizer v1についてでした。

理論的な要素が強いですが、こう言った細かい箇所を詰めていくのも修理屋としての楽しみの一つです笑


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.12.18 作成