皆さまこんにちは☀️

PS-Customizeの渡邊です。


先日、東京都S様からのご依頼でお預かりしたCECHB00ですが...

流石に看過できない点があったので取り上げることにしました。


今回のお客さまは、かなりのゲーマーなようで...笑

本当は我々が出品している機体の購入を検討していたそうなのですが、タイミングが悪くどちらも出品しておらず、たまたまフリマサイトで見つけた機体を購入したと伺いました。

各種メンテナンスもしてあるうえ、高負荷なGran Turismo 6でも動作確認済ということで購入を決めたとのことでした。

現時点で動作に問題はないが、内部の状態を確認して不足している部品の追加などして欲しいということで、ご依頼を承りました。


それでは早速👇


...う〜ん笑

初っ端からヤバい雰囲気....

封印が貼ってあるのに中のトルクスネジがなく、天板がスライドしてしまう状態です...

驚いたことに、到着時点からこの状態だったそうです笑


出品者には問い合わせたそうなのですが、往復送料もかかるし、一応使えるしということで、しばらく使用していたとのことです。


続いて内部を見ていきますよ〜


電源ユニットのネジも一本取り付けられていませんでした。



組み付けが間違っていますね〜

アースの線は写真のように中に通すのではなく、手前の電源ユニットの固定部の隅に沿わせます。


CELL/RSXブレイサーが取り付けられていました。

何の意味があるかわかりませんが、アルミテープが貼付されています。


CMOSバッテリーは、純正品のガワを破いて新品の電池を入れ、ビニールテープで固定されていました。

実用的には問題ありませんが、美しくはないですね〜


プロードライザの代替コンデンサは中華なノーブランドのタンタルコンデンサが使用されていました。


グリスの塗布量はやや多く少しはみ出ていますが、概ね問題なさそうです。

たまにとんでもなくベチャベチャなグリスが使われていたり、量が多すぎて周りがグリスまみれなこともあります。


正直、ここまでは特段問題はありません。


さて...本題はここから!!

よ〜く見ると、RSX側にフラックスの塗布痕が!!


故障歴がない機体と伺っていたので、お客さまに確認したところ、購入先のスクリーンショットを送っていただけました。




間違いなく

*修復歴なし本体をメンテナンス

って書いてありますよね...


その他にも、FW 3.30なのにGran Turismo 6で動作確認済...???

(これまたお客さまに確認しましたが、出品者による記載ミスだったそうです。)


Sysconのテストポイントははんだ付けした形跡があるので、一度はアクセスされているはず...!


で、ログを取ったところ...👇

3034 =バンプゲートによるYLOD

がズラーっと並んでいました!!


修復歴がないはずでは...笑


実装がどうだろうと、

流石に3034のリフロー復旧機を修復歴なしと称して売るのは歴とした詐欺ですよ、ざ○○り○H○Pさん...

残念なことに、当店が確認しているのはこれが最初ではありません。


仮に説明文のコピペで消し忘れていたとしても、気付いた時点で修正または購入者に伝えるべきです。

消し忘れる時点で詰めが甘いと思いますが...

今回のお客さまも「YLOD復旧品などとは言われなかった」と仰っているので、どう考えても知っててやっていますよね。


過去には、岡○タ○○ィ○○ゲーミングや○ーアイ○○ターが、RSXを炙った機体を修理したことには触れずにメンテナンス済と言って出品していたり...

部品を抜き取ったり不要な炙りをする某チェーン店のス○ホ○○タル(ゲー○○ス○タ○)など、いい加減なことをする方は残念ながらいます。

低電圧化もされていました。


ファンテーブルは私が考案したVer.5とほぼ同じ笑

p0のdutyだけ25%(0x40)→23%(0x3D)に変えているようで、丸パクリってわけではないでようですが...


Ver.5は写真の通り公開しますので、皆さまご自由にお使いください笑


誤解なきように記しておきますが、ファンテーブルのカスタム+低電圧化は、バンプゲートへの根本的な対策ですが、これにより欠陥が解消されるわけではありません。


・なるべく熱サイクルを減らす

・アンダーフィルのTg-10°C以下で動作させる

ことでバンプゲートによるYLOD発生のリスクを低減させることができ、長寿命化、延命、再発抑制には一定程度寄与しますが、熱サイクルによりいつかは故障します。

オリジナルと対策済でどのくらい差が出るかは、まだまだデータを取る必要がありますが、少なくともオリジナルの倍以上は寿命が延びるのではないかと考えています。


確かに、3034復旧機にこれを行うことで、延命できるとは思いますが、まだ検証すべき点が多いのも事実です。

2〜3年前に修理させていただいたファンテーブルのカスタム等をしていない機体は、何台かは3034 YLODが発生して、当店へ再修理で戻ってきていますし、逆に故障歴がない機体でファンテーブルのカスタム等をした機体は、現在(2026年6月で約1年)のところ3034 YLODが発生したという報告は受けていません。


面白いことに、ファン爆音(CELLの殻割が必要)な機体は、becountが多くても例に漏れず3034 YLODは発生していませんでした。

何が言いたいかというと、ファンがそれなりに回転してRSXの温度が低く抑えられていれば、3034 YLODの発生を抑制できる、すなわちファンテーブルのカスタム+低電圧化は間違いなく効果があるということです。

これが3034復旧機にも当てはまるのか、どの程度効果があるのか、現在手持ちの3034を復旧した試験機で詳しく検証しています。


ロクに自分で検証せずに安直かつ姑息に売る、ましてや修理歴を偽装するのはダメです。


自分がやっていることの確証が取れるまでは時間がかかりますし、検証にも相当な時間を要します。

面倒くさいという気持ちはわかりますが、横着すると結局自分に返ってきますからね...


自分だけが痛い目を見るのであればいいのですが、そういうわけではありません。

個人できちんと修理されている方や民間の修理業者全体の信頼を地に落とし、なによりお客さまの期待を裏切る行為に他なりませんので、厳に慎んでいただきたいと思います。


実装の見た目ががどうだとか、サーマルパッドが二重だとかはぶっちゃけどうでもいいので、こういう偽装だけは本当にやめてください。

何も知らずに購入されたお客さまに伝えると、非常にガッカリされる方が多く、伝えるのを躊躇うほど心が痛みます。


最後に、これからPS3を購入される方へ


粗悪品をつかまされないためにも、しっかりと確認、検討して購入されることをお勧めします。

当店においても例外ではありません。記載していない事項や気になる点があれば、必ずご確認ください。


特に

・元の封印シール貼り直し

・中身を見せない(写真は参考、作業例など使い回しで実際の写真がない等)

・メンテナンス品であっても、説明文をよく読むとジャンク扱い、保証なしの記載がある

場合は要注意です。


...たいぶ長くなってしまいましたが、今回のお客さまについては、-12基板に交換&必要なメンテナンスをしてご返送します。

この3034復旧基板については、PLAYSTATION.FACTORY 吉満宛に送り、その後どうなるか...

あとは任せましたよ〜吉満さん!!笑


ご覧くださいまして、ありがとうございました。



2025.6.9 作成

皆さまおはようございます☀️

PS-Customizeの渡邊です。


月火は自宅と倉庫の整理に勤しんでおりました🧹

本日は、U様のCECHA00の修理作業をはじめ、オークションで落札されたリファなCECHB00の発送作業、薄型機 CECH-2000Aを出品をする予定です。


薄型機は滅多に出品しないのですが、毎回厚型機ばかりだと面白くない(?)ので、気分転換に用意してみました笑


大変ありがたいことに多数の修理ご依頼をいただくなか、スキマ時間でメンテした機体になります。


それでは早速👇


☆殻割り&プロードライザの交換


CELL(45nm)、RSX(65nm)はどちらも殻割りしてグリスの塗り替えました!
適切に加熱して慎重に作業しないと...もれなくパッケージごと剥がれたり、ヒートスプレッダにVRAMがくっついてきます笑
サーマルパッドも全て交換しています。


プロードライザについては、CELL/RSXのプロードライザ各2個をPanasonic SP-Cap EEF-HX0E471RおよびPOSCAP 2R5TPE470M7に交換いたしました。

PSlizer v3を使用してリフローにて美しく実装!✨

CELLもSP-Cap&POSCAPの混載でしたので、種類を揃えました👍

45nm用CELL/RSXブレイサーも追加!


CMOSバッテリーは新品に交換!


・CELL 45nm(CXD2992AGB

45nmはCELLの最終シュリンク(90→65→45)で、VDDCラインは高分子コンデンサ+0805 MLCCになっています👍


・RSX 65nm(CXD2991GGB

RSXは65nmで、二世代目(90→65→40→28)に位置します。

2009年以降製造のRSXについては、基本的にバンプゲートの問題は解消されていると思われます。

90nmでは、唯一CXD2971B1GB 0944HJLがバンプゲートの影響を受けていないと考えられています。

これが載った機体は5台くらいありますが、どれも起動するか1002 YLODなので、本当に影響を受けていない可能性が高そうですね👍

90nm RSXに交換されたリファービッシュ基板には、2971B1GBのほかにCXD2971-1GBが載っている場合があります。これについては、残念ながらバンプゲートの影響を受けている可能性が高いです。

詳しくは、後日記事を作ろうかと思います。

CXD2982系(65nm)については2008年から製造されており詳細は不明ですが、おそらく問題ないはずです。


バンプゲートの問題はないものの、デフォルトのファンテーブルでは平気で80°Cを超えるので、近くに実装されているプロードライザにとっては地獄のような環境です笑


当たり前ですが、ヒートシンクユニットも取り外してしっかり清掃&洗浄します👍


オーバーホール済と謳いながら、表面のホコリすら落としきれていないような商品も見受けられますが、果たしてそれはオーバーホール済と言えるのでしょうか...笑


ヒートシンクの隙間にもホコリはありません。


ファンも取り外してしっかり洗浄!



固定テープについては、一度全て剥がして、新品を元の状態と同じように貼付しました。

ぶっちゃけ、あってもなくても実用上問題ないのですが、このような細かい箇所も正確に復元します。


破ってそのまま、養生テープやセロテープなどで固定などは流石に...


becount(総使用時間)は、69日程度です。少なめで動作良好です👍
SW系Sysconでは、becountコマンドで参照できないため、HEX値を読み取って10進数に変換する必要があります。
04BA→1210(回)
04B2→1202(回)
005AFFE3→5963747(秒)→69日0時間35分47秒

となります。


☆仮組み動作テスト

Gran Turismo 6の動作もバッチリです👌

当たり前ですが、縦&横置きどちらでも動作OK!!


☆作業終了

筐体は全体を磨いてガラスコーティングを行いました。
元々やや傷の目立つ筐体でしたが、概ね良好な状態です👍

動作確認をして作業終了です!


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.6.3 作成

皆さまこんにちは☀️

PS-Customizeの渡邊です。


昨日メンテナンスを終えたA様ご依頼分のCECHB00の作業内容についてになります!


ゲームプレイ中に突然電源が落ちることがあるということで修理を承りました。


それでは早速やっていきましょう👇


☆分解前

封印シールが剥がされた跡がありますね...

折れている箇所と、写真ではわかりにくいですが、剥がした際にできるシワが折れた箇所から平行になって続いているので一度分解されている可能性があります。


珍しくDVD系ディスクが縦置きでも読み込むので、ピックアップレンズが交換されているのでしょうか?笑

ただ、Blu-ray系ディスクが怪しく、一部読み込まないPS3のソフトやBDビデオディスクがあったため、交換する必要がありそうです。


分解すると...

スイッチ基板とメイン基板側でネジの色が若干違うのが確認できるかと思います。


白〜黄色っぽい(色温度 約4000K)ネジは日本製

青みがかった白色(色温度 約7000K)なネジは中国製

の機体で採用されています。


メーカーで修理された場合を除いて、オリジナルの状態でこれらのネジがまばらに取り付けられていたり、組み合わせが異なることは基本的にありません。


メイン基板へはアクセスされていないようでしたが、ドライブのレンズを交換したのかな?といった様子でした。


☆殻割り&プロードライザの交換

メイン基板は-12基板でした✨

COK-001基板には、-12,-22,-32と3種類ありますが、最も品質が高いリビジョンになります。

CELL/RSXともに殻割りしてグリスの塗り替えを行いました。

サーマルパッドについては、EE+GSとSBはそのままですがVRM周りは全て交換しました。


プロードライザの劣化によるYLODを予防し、高負荷時に電源が落ちることがないよう、CELL/RSXのプロードライザ各2個をPanasonic SP-Cap EEF-HX0E471Rに交換いたしました。

PSlizer v3を使用してリフローにて美しく実装!✨


CELL/RSXブレイサーも追加いたしました👍


プロードライザはAorB面のどちらか交換するか、参考程度に...👇

基板B面

S6M02585


基板A面

S7A00734


ロットに注目すると、

CECHA00,B00では、2005〜2007年製のプロードライザが実装されています。

赤字が製造年で青字がロットだと思われます。

例えば、S6〜はS7〜より古く、S6A〜はS6B〜よりも古いです。


今回の例では、基板B面のプロードライザのほうが古かったので、B面を代替コンデンサに交換しました。


ぶっちゃけどちらでも良いと思いますが、当店では、原則としてロットを見て古い方を替えるようにしています。

実際のところ、低ESRな高分子コンデンサを8個載せれば、片側は剥がしたままの状態でも動きますからね...笑


...とはいえ、CELL/RSX実装面(A面)の方が劣化が早いという意見があれば、エアフローが悪いB面の方が劣化していることが多いという意見もあります。

実際どうなっているかは取り外すまで判りませんし、そもそもプロードライザは歩留まりが低いうえ熱に弱いというコンデンサとして致命的な弱点がありますので、心配なら両面全替えが良いでしょう。


なお、中華タンタルコンデンサなど、背が高いコンデンサ(2mmを超える)を採用する場合は、基板A面に取り付ける必要があります。


ピックアップレンズは、全てのディスクを縦置き一発読み込みOKなものに交換しました。



becount(総使用時間)は、67日程度です。少なめで動作良好です👍


☆仮組み動作テスト

Gran Turismo 6や低温状態でのPS2の動作もバッチリです👌

当たり前ですが、縦&横置きどちらでも動作OK!!


☆作業終了


筐体は全体を磨いてガラスコーティングを行いました。

最終動作確認をして作業終了です!


A様、動作確認終了後にメールさせていただきます。

この度はありがとうございました😊


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.5.29 作成

皆さまおはようございます☀️

PS-Customizeの渡邊です。


昨日メンテナンスを終えたH様ご依頼分のCECH-4000Bの作業内容についてになります!


起動時に日付設定を求められるとのことで、CMOSバッテリーの交換とオーバーホールを承りました。


それでは早速やっていきましょう👇


☆分解開始


おそらく、分解にあたって高難易度なのは手前のカバーの取り外しです。
ここが思うように外れないので、ツメを折ったことのある方は結構多そうです...笑

ディスクドライブ下の隙間に手を入れて手前側に引いて2箇所のツメを外して...
まだ引っかかっている手前の部分を右側から順に真ん中まで外します。
真ん中まで外れて、右側全体が浮いたら、左にスライドすると綺麗に外れます!
説明が難しいですが、とにかくコツを掴めば大丈夫です笑

☆CMOSバッテリーの交換&オーバーホール

基板を清掃したのち、新品のCR2032に交換しました👍


オマケで45nm用CELLブレイサーを取り付けておきました笑


CELL(45nm)とRSX(28nm)は👆

CECH-4000Bでは、RSXが40nmと28nmの基板が混在していますが、本機は28nmでした。

元のグリスを綺麗に除去したのち、新たなグリスを塗布しました。



基板の実装ICは👆

BDドライブのコントローラーはメイン基板側に実装されています。


基板の型番はNPX-001(1-887-357-11)です。


RSX CXD5305E(28nm)

赤字の部分はA〜L(D,Gは欠?)まであります。


CELL CXD2996GB(45nm)

45nm全般(特に2996BGBと2999AGG)は、殻割りの難易度が高いので、ご自身で挑戦される方は要注意!

CELLを破壊すると再起不能です。


Samsung K4Y12324TE-KCB3

CECH-2100系(SUR-001)以降、XDR DRAMは512Mbit 4枚→1Gbit 2枚になりました。


ファンもヒートシンクも洗浄いたしましたので非常に綺麗です✨


☆仮組み動作テスト


Gran Turismo 6の動作や各種ディスクの読み込み、4000番台でよく故障する無線機能もバッチリです👌



当然ですが、ツメは一箇所も折れていませんよ〜笑


☆作業終了


最終動作確認をして作業終了です!


H様、動作確認終了後にLINEにてご連絡させていただきます。

この度はありがとうございました😊


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.5.28 作成

皆さまこんにちは☀️

PS-Customizeの渡邊です。


昨日メンテナンスを終えたT様ご依頼分のCECHB00の作業内容についてになります!


去年の11月にお買い上げいただいた機体で、残念ながらYLODとなってしまいました...

基板交換と更なる対策を施して全体をアップグレードさせていただきます!


それでは早速やっていきましょう👇


☆旧基板、旧実装


安定の斜め付けですね笑
中華タンタル採用が数十台、POSCAP/SP-Capに切り替え後、斜め付け手実装&リフロー実装が合わせて100台以上あるかと思います...
アフターサービスやメンテナンスで当店へ戻ってきたものは、全てPSlizerに交換させていただきます!

☆基板交換→殻割り&プロードライザの交換

メイン基板は、-12基板に交換します。

メンテナンス前はこんな感じ👆


プロードライザの劣化によるYLODを予防し、高負荷時に電源が落ちることがないよう、CELL側のプロードライザ2個をPanasonic SP-Cap EEF-HX0E471Rに、RSX側の2個をPanasonic SP-Cap EEF-SX0E471ERにそれぞれ交換いたしました。

CELL/RSXともに殻割りしてグリスの塗り替えを行いました。

サーマルパッドについては、EE+GSとSBはそのままですがVRM周りは全て交換しました。


PSlizer v3を使用してリフローにて実装!✨


フラックスの残渣はなく、綺麗に実装しています✨


☆超軽微なNoPS2_Menuの修理

動作確認時に低温でPS2を起動させるとPlayStation2ロゴでフリーズするという現象が発生!

ゲームリセットすると、2回目以降は全く問題なく動きます。

本体が完全に冷えた状態→電源投入後すぐにPS2ソフトを起動させないとこの挙動は発生しない(少しXMBで待機した後にPS2ソフトを起動させるとフリーズは発生しない)ため、正直わからないレベルではありますが...当店の基準ではこれはアウトなので、しっかりと修理します👍


NoPS2_Menu(PS2のロゴが出ないがPSボタンを押すとメニューは表示される、本体が温まるとPS2が動作する)のほとんどは、平滑コンデンサ(C6620)の静電容量低下が原因です。

コンデンサの仕様は、2.5V220μF±20% 3528ですので、同等品に交換することで修理します。


交換後は、電源投入後すぐにPS2ソフトを起動させても問題なく動作するようになりました!

代替コンデンサは、新品のPanasonic POSCAP 2R5TPE220MIBを採用しました。

すでに廃盤品で在庫限りですので、無くなり次第、同POSCAPの2R5TPE220MAZBに切り替えます。


取り外したコンデンサ(おそらくNEC/TOKIN NeoCapacitor TEPS〜系)の静電容量を測ると239μFでした。

過去の修理からのデータでは、概ね250μFを下回るとロゴでフリーズするなど動作が怪しくなります。

タンタル系で定格220μFだと、実測260〜280μFほどあるので、オーバー分が前提の設計なのかもしれませんね...


定格330μFのPOSCAP 2R5TPE330MAZBの在庫もあり、先日試しにNoPS2の機体で交換してみましたが、正常に動作するようになり、特に他の動作に問題は生じませんでした。

NoPS2対策として、マージンを増やすべく330μFに交換するのもアリだと思います。



CELL/RSXブレイサーを追加いたしました。


becount(総使用時間)は、66日程度です。少なめで動作良好です👍


☆仮組み動作テスト
Gran Turismo 6や低温状態でのPS2の動作もバッチリです👌

当たり前ですが、縦&横置きどちらでも動作OK!!


☆作業終了


無水エタノールで表面のこびりつきを除去し、再度ガラスコーティングを行いました。

最終動作確認をして作業終了です!


T様、動作確認終了後にメールさせていただきます。

この度はありがとうございました😊


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.5.26 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


金曜日にメンテナンスを終えたO様ご依頼分のCECHA00の作業内容についてになります!


過去に読み込み不良でゲームホスピタルにて修理されたことのある機体です。

現在は3034なYLODが発生しているようで...当店で修理ならびにメンテナンスを承りました。


それでは早速やっていきましょう👇


☆分解〜内部の確認





紙テープが切られたままで、元のグリスを完全に拭き取らないまま、新たなグリスを塗布していますね〜

基板の周りにも元のグリスの破片が所々に付着しています...笑

とはいっても、ゲームホスピタルに依頼された後に当店で承った機体においては、今までの中で一番マシな状態です。


ゲームホスピタル(スマホスピタル)は、いわゆるチェーン店ですが、過去に当店へ依頼されたお客さまで当該店を利用した方の機体は軒並み状態が悪く、補修や部品の追加が必要だったり、最悪の場合だと基板交換が必要になるケースがありました。

具体的には、部品が抜き取られていたり、ボディを破損させておきながらお客さまにはダンマリ、修理不可としながらも点検料が高額...などが見受けられました。

もちろん店舗により違うかとは思いますが、あまりいい印象は持っていません。


偉そうにアレコレ言えるほど出来た人間でもありませんが...

実装の見た目など機能に直接関わらないことは瑣末なことで、それぞれが思うようにやればよいでしょう。

我々は見た目が汚いのを是としませんが、修理にあたって動作するようになることが重要(中華コンデンサを使おうが、実装の綺麗さなどは気にならない)と考えるお客さまも一定数いることは事実です。

ただ、無断で部品を抜き取る、お客さまを騙すなど悪質な行為は、民間修理業全体の信用を著しく毀損するもので、全く看過できません。


PS3のメンテナンス機で修理歴がないと謳っているものがリフローしたものだったり...

記事にしていないことで、これはマズイでしょ...というものはそこそこあります笑


余談はここまでにしましょう。


元の基板は予想通り3034でしたので、リフローして仮復旧させました。データ等は特に何もありませんでした。


☆基板交換→殻割り&プロードライザの交換


メイン基板は、-12基板に交換しました。

プロードライザの劣化によるYLODを予防し、高負荷時に電源が落ちることがないよう、CELL/RSX 各2個のプロードライザをPanasonic SP-Cap EEF-HX0E471Rに交換いたしました。

CELL/RSXともに殻割りしてグリスの塗り替えを行いました。

サーマルパッドについては、EE+GSとSBはそのままですがVRM周りは全て交換しました。


PSlizer v3を使用してリフローにて実装!✨


当然ですがフラックスの残渣はありません!

確実かつ綺麗に実装しています。


グリスの塗り替え→ヒートスプレッダの装着が完了したら、サーマルパッドの上側テープを剥がします。



CELL/RSXブレイサーを追加いたしました。


無線アンテナとメディアスロットのフラットケーブルの固定テープは新品を貼付いたしました👍

破れたままにしたり、養生テープやカプトンテープ、セロテープで補修するのは見た目が悪いですね...苦笑



becount(総使用時間)は、161日程度です。それなりですが、動作は良好です👍


☆仮組み動作テスト

Gran Turismo 6や低温状態でのPS2の動作もバッチリです👌

当たり前ですが、縦&横置きどちらでも動作OK!!


☆作業終了

研磨前


研磨後


元々は表面が全体的に濁っていたのですが、磨き+ガラスコーティングで概ね綺麗な状態に復元しています。

最終動作確認をして作業終了です!


O様、動作確認終了後にメールさせていただきます。

この度はありがとうございました😊


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.5.25 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


一昨日メンテナンスを終えたCECHA00の作業内容についてになります!

Mさまは、一年半ほど前に当店へご依頼くださったリピーターの方です。

今回も大変お世話になりました...✨🙇


ファンの回転数が高くなり温度上昇の警告が出るとのことで、再メンテナンスを承りました。


それでは早速やっていきましょう👇


☆'24年11月〜'25年1月 修理時の仕様

実装は手はんだですね〜

この頃から、Panasonic SP-Cap EEF-GX0E471Rを使用しています。

当時は綺麗な実装だなぁと思っていましたが、今見るとちょっと微妙に感じるのが不思議...笑


CELL側のプロードライザの交換は必須ではなかったので、換えていませんね...


グリスの塗布量は多過ぎず少な過ぎずでバッチリですね👍

以前は、殻割りについても必須にしていないので、この機体では行っていませんでした。

温度上昇の警告はこれが原因のはず...笑


筐体は、上底ともに8cmの穴あけ+ファン取付加工を行っております。

せっかくですので、アフタークーリング化しようと思います✨


☆プロードライザの交換

ログを取ったところ、0801001が発生していたので、高負荷時に電源が落ちていた可能性があります...笑

Gran Turismo 6もプレイされているようなので、おそらく間違いない...

RSX側のEEF-GX0E471Rは丁寧に取り外して流用したうえ、CELL側のプロードライザも交換します。


☆プロードライザ交換後(基板B面)

CELL/RSXともにPSlizer v3を使用してリフローにて実装いたしました✨

CELL側には、EEF-HX0E471Rを採用しております。


CELL/RSXブレイサーの追加、サーマルパッドの交換も行いました。

☆殻割り後(基板A面)

CELL/RSXともに殻割りしてグリスの塗り替えを行いました。

サーマルパッドについては、EE+GSとSBはそのままですがVRM周りは全て交換しました。


becount(総使用時間)は、57日程度です。少なめで良好ですね〜👍

使用される頻度にもよりますが、交換時点では一桁〜20日前後だったのではないかと思います。


アフタークーリング化するための作業は👆

たったこれだけですが、15〜30分くらいかけて丁寧に作業します。

電源を取っている箇所は、ショート防止のため収縮チューブにて絶縁します。

モジュール本体についても、配線が完了したら同様に収縮チューブにて絶縁します。


セロハンテープやガムテープで絶縁するなど、雑な作業は絶対にしませんのでご安心ください笑


これで、電源投入をせずともスタンバイ状態でファンが回転するようになります。静音性を高めるため、電圧は12→8Vに下げて回転数を少し下げました。

(常時100%回転よりも寿命が延びるはす...!笑)


ファンテーブルのカスタム+低電圧化を行っているので、外部ファンについては補助の意味合いが強いです。

オリジナルの機体にファンを付けるだけでは効果は小さい(無意味というわけではありません)ですが、ファンテーブルのカスタムと組み合わせることで真価を発揮します。


基本的にはファンテーブルのカスタム+低電圧化で問題ないですが、ファンを外付けすることで電源ユニットをより冷却したり、外気を直接取り込むことができるので、全体的に本体の温度がやや下がり、各種実装部品の長寿命化も期待できます。


☆仮組み動作テスト


Gran Turismo 6や低温状態でのPS2の動作もバッチリです👌

当たり前ですが、縦&横置きどちらでも動作OK!!


PS-Customize、PLAYSTATION.FACTORYの出品物、メンテナンス機は、特記がない限り縦横どちらの置き方でも全てのディスクを読み込みます。


レーザーの確保に苦戦し、縦置き保証をしていない頃(約2年前まで)は、「縦置きにすると特にDVD系ディスクが読み込まないことがある」としており、横置きでの使用を推奨していました...(今考えると恥ずかしい〜笑)

いわゆるリフレッシュ品でも、縦置きできないものをはじめ、一部ディスクが読み込めないなど不良率が高く、縦置きできなくても全てのディスクを読めば使用せざるを得ない状況でした。


いまでは、私が考案したとある方法により、このレーザー問題はほぼ解消し、在庫は潤沢にございます笑

PLAYSTATION.FACTORY 吉満にも共有しており、同じく十分な在庫がございます。

読み込み不良でお困りの方は是非我々にご依頼くださいませ!


話を戻しまして...メンテナンス済PS3の出品物を見ると、上のように「縦置きだと読み込みできないことがある」旨を記載して縦置きは動作保証なしとしていることがしばしば見受けられます。

この挙動はピックアップレンズの構造によるものゆえ、この事実だけを記載しているだけであれば特に問題はないかと思います。


しかし、「横置きにしないと本体が壊れる」「縦置きで読み込まないのは仕様の範疇」など、その理由について事実と異なることを書いている方も少なからずいるようで、なんとも残念です...


・横置きにしないと本体が壊れる

→「壊れる」の定義が分かりませんが、横置きにしたとき壊れやすくなるという根拠はありません。

むしろ、ファンテーブルのカスタムなどをしていない(未改造、未メンテナンス、完全オリジナル)機体においては、横置きの方がバンプゲートによるYLODが発生するリスクがやや高まります。

デフォルトのファンテーブルでは、縦横それぞれの置き方でRSXの温度を比較したとき、横置きの方がやや高くなります。


・縦置きで読み込まないのは仕様の範疇

→Sonyが横&縦置きのどちらの置き方も可としている≒すなわち縦置きで読み込めないのは不具合です。


長い余談はここまでにして話を戻しましょう...👇


☆作業終了


ファンガードは取り外しても良かったのですが...
厚さ10mmゆえフィンが薄く、回転中に接触すると折れてしまうかもしれないため、そのままにしておきました👍

筐体は綺麗に磨いて、ガラスコーティングしております。

最終動作確認をして作業終了です!

M様、動作確認終了後にメールさせていただきます。

この度もありがとうございました😊


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.5.20 作成

皆さまこんにちは☀️

PS-Customizeの渡邊です。


おかげさまで、ご依頼も多くいただいており...

修理&メンテナンス作業の毎日でございます笑


GW期間も本日で終了で、明日からご依頼品の作業を再開いたします!

今しばらくお待ちくださいませ🙇


さて、今回は閑話ということで海外版PS3 CECHE01という、北米で発売された機体を取り上げたいと思います。

HDDは80GBで、PS2互換機能があるモデルです。


それでは早速...

分解開始!


メイン基板A面は👇になります。

基板のレイアウトがCECHA00やB00と若干違うのですが、おわかりいただけますでしょうか?


☆CECHC,E系の目玉!新たに設計されたGS相当のIC

CXD2972GB

CECHA00およびB00では、CXD2953AGBというEE+GSチップが載っていた(フルハードウェア互換)のですが、本機ではEEをCELLでエミュレートし、GS相当のチップのみ残しました。(セミハードウェア互換)


フルハードウェア互換が90%以上のタイトルを問題なくプレイできるのに対し、セミハードウェア互換では80〜85%ほどに落ちているとのことです。


例えば、Gran Turismo 4では...

セミハードウェア互換機では、ビデオ出力をハイビジョン(1080i)に設定すると、プレイ不能(画面カクカク、フリーズ)になります。


同じくレースゲームのOutrun 2 SPでは、"車選択画面でフリーズ"しプレイ不能になります。


この他にもフリーズやフレーム落ち等の不具合が発生するソフトはいくつかありますが、後述するとおりデメリットだけではなくメリットもあります。


・SB(SouthBridge)

CXD2979GB

プロセスルールは、A00やB00に載っているCXD2973GBと同様に90nmだそうですが、一回り小さくなっています。


・プロードライザの交換

Panasonic SP-Cap EEF-SX0E471XEを採用!

PSlizer v3を使用しリフローにて実装しています。


・CELL

希少な黒CELL(IBM製)のCXD2964AGBです!

90nmですね〜


・RSX

これまた珍しい2007年製のCXD2971GBです。

残念なことにバンプゲートの影響は受けています...苦笑


・XDR DRAM

ELPIDA X5116AC-3C-Eです。

JPNなので日本製ですね〜


・メイン基板の型番

1-873-513-31です。


☆画質を比較


・CECHA00


・CECHE01


CECHA00の方が若干縦に伸びているように見えます。

輪郭など細部を見るとE01はクッキリ描画されているのに対し、A00はボヤけています。


並べるとこんな感じです👇

違いがわかりやすいですね!


ちなみに、CECHE01は、リージョンコードの問題によりCFWを導入しないと、日本向けのPS1およびPS2のソフトがプレイできず、DVDビデオも再生できません。

この点は注意が必要です。

💡CECHE05という韓国版モデルであれば、CFWの導入は不要です。


どちらも入手は難しいですが、PS2のゲームをより綺麗な画質でプレイしたい方にはおすすめの一台かもしれません!


当店にも何台か在庫があるので、いつかはフルメンテして出品したいですね...✨


*CFWは、自己責任のもと個人で楽しむ用途に限って使用し、不正にダウンロードしたゲームをプレイするなど違法な目的で使用しないでください。その他、YLOD対策などと称してCFWやwebMAN MODなどを導入して販売している人がいますが、これは明らかに違法ですので厳に慎みましょう。


(そもそも、CFWはベースがOFWのはずなので、ファームウェアを改造している時点で著作権法などに抵触しているのかもしれませんが...笑)


ここまで、CECHE01についてでした!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.5.10 作成

皆さまこんにちは☀️

PS-Customizeの渡邊です。


一昨日、吉満氏に送ったリファなA00の基板ですが、京都府N氏のクーラー機で使用されます👍


👆本日中に仕上がるようですよ〜!


本記事では、当店で実施したメンテナンスをご紹介します。


まずはNoPS2_Menuの修理です👇

C6620の劣化によりNoPS2となっていました。


Panasonic POSCAP 2R5TPE220MIBに交換しました!

NoPS2_Menuの不具合は解消され、低温時でも異常なく動作するようになりました!

ちなみに、220MIBはESRが18mΩと低いのですが廃盤品のため、当店で確保している在庫が無くなり次第、現行品の220MAZBや330MAZBに移行します。


ほとんどの場合、静電容量の低下でNoP_Mや温P(温まるとPS2が動作する)を発症するので、330μFのコンデンサを使ってマージンを増やすのは有効かもしれませんね〜

(実験機では、330μFに増やした場合でも正常に動作することを確認しています。)


*ただし、ESRが高いコンデンサを採用したり、過度に静電容量を増やすのはあまり良くないと思われるので注意が必要です。


さて...ここからが地獄でした笑


修理後に動作確認したところ、

・HDMIでもMulti AVでも音が出ない

・ゲームを認識→起動させるとブラックスクリーンでフリーズ

という不具合が発生しました。


元々は正常に動いていたので、何かの実装部品が熱で故障したか、剥がれた、はんだボールが外れた等の原因が考えられます。


まずは、実装部品を正常に動作する基板と比較します。


......


見つけた!

拡大すると👇

C2117とR2108が剥がれていますね...笑


回路図を確認すると...



AVCG(Audio Video Clock Generator?)ですね〜

音が出なくなったり、フリーズするのも納得です。


ドナーボードから取り外したものを再実装しました!

拡大すると👇

バッチリですね👍


余談ですが、AVCGその他関連する回路が原因でGLODになることもあります。(大半はCELLまたはRSXの物理故障や殻割り失敗≒VRAM破損、XDR DRAMの故障のいずれかですが...)


この後、基板の清掃をはじめダイに塗布されたグリスの拭き取り、ファンテーブルのカスタムと低電圧化を行ってお送りしました!

ここまでは渡邊で、以降はバトンタッチします笑

完璧なマシンに仕上がるはず...!!


ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.5.10 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


本日はたくさん投稿する予定です!

まずはじめは消化ネタです笑


PS-Customize 渡邊は、PLAYSTATION.FACTORY 吉満と連携して日々仕事をしておりますが...お互いで本体や部品を融通したり、その他ネタな品々を送り合っています笑


深いネタではないですが、先日(といっても一ヶ月近く前になりますが)送ったリファービッシュなCECHA00の基板について取り上げます👍


PS3ではよくあるの故障で、いわゆるBD 12Vアウト(ディスクを吸い込まない)なマザーボードですね〜

ほぼ100%でMOSFET SI4943BDY(しばしば25V47μFのコンデンサも巻き込んで故障)の故障が原因です。


サクッと交換しました!

吸い込むようにはなったのですが、異音が...


ドライブを開けてみると👇

元々イジェクト不良だったのですが、まさかB-CASカードと紙切れが入っているとは...!笑


出品用に使うとのことですので、簡単な掃除のみでユニットをPLAYSTATION.FACTORY 吉満氏に送りました👍

今はお客さまに嫁いでいるはず!


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.5.9 作成