皆さまこんばんは🌙
PS-Customizeの渡邊です。
本日のメインディッシュは、Nintendo Switch Liteの修理です!
初代Switchが発売されたのが2017年3月ですが、もう8年も経つのですね...
その頃の私は中学3年生ですが、月日が経つのは早いものです...笑
そんなことはさておき...
当店では、基本的にメーカーで修理等を受け付けている機種の修理はお断りしています。
理由はいくつかありますが、一番は「メーカー公式の修理は最も安全で確実」だからです。
それこそ、PS3やXbox 360のようにリファービッシュ基板等に交換されるなど、メーカーに修理を依頼すれば、民間の業者や個人でできない修理(欠陥の解消や根治修理)がされる可能性があります。
対して、民間の修理ではいわゆる対症療法で修理をする(故障した部品を交換、基板そのものを丸ごと交換など)ので、仮に修理できたとしても基板や部品自体に欠陥がある場合は根本的な解決に至りません。
民間の修理の方が安い場合が多いですが、特段の事情がない限りメーカー公式修理をご利用ください。
というわけで当初はお断りしていましたが、どうしても内部のデータを救出したいとのことでしたので、上の点などをお伝えして、お受けすることにしました。
(事前にメーカーに問い合わせたところ、修理にあたりデータが消えるという案内があったそうです。)
それでは作業内容を見ていきましょう👇
当店に到着後すぐに検品しましたが、電源ボタンを押しても全く反応しません...
USBケーブルを接続して電流値を計測したところ...
0.11Aのまま変わらず、充電もされません...
分解して導通を確認しましたが、基板に5Vは通っているので、端子は正常なはずです。
端子直上のテストポイントのうち、一番左側が5Vを計れる場所です。
ここまでを整理すると...
・バッテリーを交換すると電源が入る
→基板は通電するが、電源が入らないのバッテリー残量が0%なのが原因
・起動すると「2101-0001」エラーが発生する
・USBケーブルを接続すると基板に5Vは通るが、充電されない
→充電制御用IC M92T36が故障している可能性が高い
...ということがわかりました!
早速基板を取り出して、M92T36を交換していきます。
湿気の多い時期になったので、基板のベーキングはしっかりと行いました。
新品の部品に交換したところ...
症状は変わらず!!
エラーコードが2101-0001から2134-0501に変わりました...笑
(過信は禁物ですが)はんだ付けはしっかりとできている自信がありますので、交換した新品のICが故障していると判断!
改めて別の新品に交換します👇
ホーム画面が表示されました〜!!✨
ここで気を抜かず、しっかりとメンテナンスもしていきます👍
スロットの中までしっかりとホコリ等を除去します。
もちろん3.5mmジャック内もしっかり清掃!
汚れが固着していたトリガー部分も入念にクリーニングします。
無水エタノール等を用いて汚れを拭き取ります。
パーツクリーナーを使用して、熱伝導グリスもしっかり除去!
ヒートシンクも綺麗になりました。
新しいグリスは、えくすとり〜むぐりす 12.8W/mkを採用!
個人で使用しているものなので、普段は絶対に使わないのですが、最近はPCも全くいじっておらず使う機会がないので活躍の場を与えます笑
背面プレートとヒートシンク間にもグリスが塗布されているのですが、熱伝導シートに交換しました。
RAMシールド直上は1mm、ヒートシンク直上は0.5mmにしました。
液晶保護ガラスは割れていたので、全面保護タイプに交換しておきました。(無料サービス)
気泡やズレ、ホコリの混入はなく、綺麗に貼付しています。
エラー履歴を見てみたところ、2101-0001と2134-0501がたくさん並んでしました笑
ひとまず、
・ホーム画面の表示
・タッチ操作
・L/Rスピーカーの動作
・充電
・カセット認識
・各種ボタン操作
まで確認できました!
ということで、修理は無事に完了いたしました!
ご覧くださいまして、ありがとうございました✨
2025.6.11 作成