次のように、同じ数字の入った整数(11、22、100、101など)を除いた整数が並んでいます。
 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,12,13,・・・,98,102,103,・・・
(1)50は何番目の整数ですか。
(2)100番目の整数は何ですか。
(3)3けたの整数は何個ありますか。

 

場合の数の基本問題です。

(1)と(3)はいずれも10秒程度で解けるでしょう。

(3)は、「同じ数字の入った整数(中略)を除いた整数」という言葉に騙されないことが大切です。

(2)は、2桁以下の整数で条件を満たすものが90個であることがすぐにわかるので、あと10個を調べつくせばよいでしょう。

詳しくは、下記ページで。

 甲南中学校2024年3期算数第4問(問題)

 甲南中学校2024年3期算数第4問(解答・解説)

 

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 500円硬貨(こうか)、100円硬貨、50円硬貨がたくさんあります。これらの硬貨を使って1600円を支払(しは)う方法は何通りありますか。ただし、使わない硬貨があってもよいものとします。

1600円の支払い方を表のようなもので書き出して規則性を見つけて解くこともできますが、少し違う解き方をしてみましょうか。
1600円以下の100の倍数の金額(0円も含みます)を500円硬貨と100円硬貨で支払う方法を考えればいいですね。
1600円に足りない分は50円硬貨で支払うことができるからです。
因みに、表のようなもので書き出して解く場合も50円硬貨の枚数についていちいち考えてはいけません。
意味のない無駄に作業になりますからね。
さて、話を戻します。
 0円~400円・・・それぞれ1通り(500円硬貨が0枚)で、合計1×5=5通り
 500円~900円・・・それぞれ2通り(500円硬貨が0枚か1枚か)で、合計2×5=10通り
 1000円~1400円・・・それぞれ3通り(500円硬貨が0枚か1枚か2枚か)で、合計3×5=15通り
 1500円と1600円・・・それぞれ4通り(500円硬貨が0枚か1枚か2枚か3枚か)で、合計4×2=8通り

(なお、上記の作業において、100円硬貨の枚数についていちいち考える必要がないことに注意しましょう。)
したがって、1600円の支払い方は全部で
  5+10+15+8
 =38通り
あります。
余裕のある人は下の問題もぜひ解いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 1/12=1/△+1/□となる整数△と□の組をすべて求めなさい。ただし、□は△以上であるとします。また、解答欄(らん)をすべて用いるとはかぎりません。
(解答欄は10個ありました。)

 

単位分数の和の問題です。

通常、範囲をしぼって調べつくせば簡単に解決します。

単位分数2つや3つである程度大きな数(例えば1に近い数など)を作る場合、大きな単位分数が限られているため、答えの候補はそんなにありませんからね。

 

 

 

ただ、今回取り上げた開成中の問題の場合、与えられた分数(1/12)が小さいので、範囲をしぼって解こうとしても答えの候補が多くて面倒ですね。

そこで、解説では、通分を分析して解いています。

ただ、答えが8個もあったので、結果として、あまり楽になったという感じはしませんね。

△は12より大きく、12×2=24以下の整数で、17とか19とか明らかにありえないものがあるため、全部調べつくしても3分ぐらいでできそうですからね。

詳しくは、下記ページで。

 開成中学校2010年算数第1問(3)(問題)

 開成中学校2010年算数第1問(3)(解答・解説)

 

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 AB=2、AD=3の長方形ABCDにおいて、辺ABの中点をE、辺ADを2:1に分ける点をFとする。このとき、∠AFE+∠BCEの大きさを求めよ。
 
(注)
中点→真ん中の点
∠→角

 

小学生でも簡単に解ける問題で、解くのに10秒もかからないでしょうね。

正方形を3つ組み合わせた図形で、色を塗った角の大きさの和を求める問題は、どの中学受験の塾のテキストでも取り上げられている典型問題で、一瞬で答えを出せる小学生がかなりいますが、今回取り上げた塾高の問題はこの問題と同じですからね。

  
詳しくは、下記ページで。

 慶應義塾高等学校2021年数学第2問(1)(問題)

 慶應義塾高等学校2021年数学第2問(1)(解答・解説)

 

この問題を難しくした問題が下にあるので、余裕のある人は解いてみるとよいでしょう。

論点は、上で紹介した典型問題と同じであることが見え見えですが、解き始めてみると、意外と難しいと感じると思います。

 

 

 

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 図においてAB=3、AC=2、直線AEは∠BACの二等分線であり、AE⊥BEである。点Dは直線AEとBCの交点である。
(ⅰ)線分の長さの比AD:DEを求めよ。
(ⅱ)面積の比△ADC:△BEDを求めよ。

  
(注)
直線AEは∠BACの二等分線→直線AEが角BACの大きさを2等分するということです(図の2つの〇を見ればわかることですね)。
⊥→垂直

 

灘中学校や東海中学校など、レベルの高い平面図形の問題を出す中学校の受験生を教えるときに取り扱う問題の1つです。

直角三角形を2つ組み合わせて二等辺三角形を作り出す解法のマスターにちょうどいいですし、解説で紹介した2つの解法を確認すれば、いわゆる隣辺比、ベンツ切り、等高図形の面積比の確認ができますからね。

行き掛けの駄賃として、角の二等分線定理も確認できるので、この1問を通じて様々なことを学ぶことができます。

こういう学習は、志望校対策で過去問を取り扱う際にも大切なことです。

単に過去問を解いて、解けたとか解けなかったとか確認するだけでは不十分です。

すでに実力が完成してほぼ満点を取れるのであれば、時間を短縮して過去問に取り組み、解けなかった問題の解法等を確認する勉強でもいいでしょうが、そうでなければ、こんな学習をしても本当の実力はつきません。

過去問を学ぶのではなく、過去問で(様々なことを)学ぶことが肝要です。

詳しくは、下記ページで。

 ラ・サール高等学校2010年数学第2問(2)(問題)

 ラ・サール高等学校2010年数学第2問(2)(解答・解説)

 

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