え~、前の小説ですが、最後が以上に沢山空いてます。
何にも書かれていません。
無駄にエンターキーを押し続けたのが過ちでした。
お詫びいたします。
それと、長い間更新をサボっていたことも同時に詫びておきます。
え~、前の小説ですが、最後が以上に沢山空いてます。
何にも書かれていません。
無駄にエンターキーを押し続けたのが過ちでした。
お詫びいたします。
それと、長い間更新をサボっていたことも同時に詫びておきます。
佐々木公園で怪我(寺井に大量出血)させた敏磨は、後日先生にこっぴどく説教され、少しだけ反省した。
光満と寺井が復帰したのは6月の始め。
復帰した日に、敏磨は寺井に「全身爪楊枝で串刺しの刑」の餌食にされたので、今回は敏磨は最初からリタイアである。
また、2年3組に転校生が来ていた。
彼の名前は亀鳥 仁(かめとり じん)である。
題名で分かるだろうが、かなりの巨漢だ。
さらに、仲間というか手下というか、もう一人のデブを連れているのである。
もう一人のデブの名前は、笹身 正和(ささみ まさかず)である。
「笹身」と広辞苑で調べると、『(笹の葉の形をしているからいう)鶏の胸の部分の上質肉。』とあるが、正和の場合、体脂肪率35%いってんじゃねぇの?くらいな感じに醜い贅肉がついているのだ。
では、今日の昼休み時間まで話を飛ばします。戻ることはありません。
休み時間、教室でダブル巨漢に勝負を申し込む男がいた。
彼は自称「柔道の天才」である。
「ご指名は?」とまるでホストクラブの受付人みたいなことを言う正和。
「亀鳥君でお願いしまッス。」と柔道の天才。
「オッケー。」と亀鳥は承諾した。
審判は正和で、挑戦者が柔道の天才、という形で、試合開始!!!
試合開始早々挑戦者が「ウオオオオ!」と叫んで仕掛けた。
何故か柔道をやっている人間なのに蹴ろうとした。ていうか蹴った。
しかし、「ポヨ~ン」とベタな音を立てて足が、いや挑戦者がふっとんで壁に激突した。
亀鳥がズシンズシンと近寄る。
挑戦者は立ち上がって構える。
が、ガッチリと捕まれ身動きが取れない。
「セサミー!マット用意しろー!」
「笹身だボケェェェ!」
とか言ってる間にマットが用意される。
「ジャーマンスープレックスー!」
「バックドロップだろうが!!」
と、技の名前は間違えても、威力は抜群。
挑戦者は試合開始3分でマットに沈んだ。
「やってみます?寺井さん。」
「殺ってみますか。」
寺井の瞳孔が開いているように見えた。まあ、あくまで盲目だが。
光満は早速デブ二人に申込んだ。
条件は、ダブルスで殺し合い。援護OK。
ダブルデブーズはこの条件を承諾した。
そしてとうとう試合開始。
寺井は輪ゴムを構えた。光満は銃を構えた。
しかし、その瞬間「パコォン!」と気持ちいい音を立てて光満はふっとんだ。
正和に蹴られたらしい。
亀鳥は、寺井にジャーマンスープレックスをかけようとして近づいた。
しかし、寺井はお決まりの輪ゴム攻撃で亀鳥を殺そうとした。
が、またしても「ポヨ~ン」と音を立てて弾かれた。
しかし、輪ゴムの衝撃で亀鳥は吐いてしまった。
そこで、光満方面から、「ボォォォォォォォォォォォォォ!!!」という音がした。
物凄い音とともに、青白い光線が正和と亀鳥を焼き払った。
光満が、どこから出してきたのか、両腕にバズーカを持っていた。
「何してんの光満!私の出番を取るな!」
「うるせぇなぁ。現実を見ろ。お前に出番なんか来なかったじゃないか。」
「開始早々ぶっ飛ばされた奴に言われたくないね!」
そこから二人の喧嘩が始まり、2年3組の教室はものの見事に焼き払われたそうだ。(終)
スーパーワゴーム事件(命名:敏磨)から数日後の休日、敏磨と光満と、恐怖の、いやホントに恐怖の寺井の三人で敏磨の家で遊ぶことになった。「何で寺井誘ったんだよ年増男。」「あれ?前回まで敏磨君って呼んでなかった?」「いいから質問に答えろやコラ。」「すみませんでした。いや、何か俺らの話を聞いていたらしく・・・」「断ればよかったのに。」「コバティー。言葉には気をつけようね。」光満は寺井の方を向いて、「すみませんでしたっ!」と謝った。「ん?何?どうかしたの?」と数日前には見せなかった笑顔で答えた。とりあえず被害者はゼロ。午前中はテレビゲームで盛り上がり、昼食は近くのマックで食べた。ここでビックリ仰天。寺井が食べまくるのだ。敏磨のおごりだからか、寺井一人で1200円分も食べてしまった。
まあそんな話は部屋の隅にでも置いといて。事件は午後に起こった。マックから帰ってきて、敏磨がテレビをつけたのが事件のきっかけとなった。敏磨が「笑っていいとも!」を見ていた所、光満が「年増男!リモートコントローラー、略してマザコン貸せや!」「いやリモコンだよ!?それに俺はマザコンでもないし年増男でもない!」そこで寺井が「じゃかしいんじゃボケェ!さっさとリモコン貸せやファーザーコンプレックス、略してリモコン!」「いや意味不明だし!略し方間違ってるよ君たちィ!」「うるせェェェ!!」バキュン!と輪ゴムが放たれる。敏磨がさっと避けると、その輪ゴムは敏磨が飼っていたハムスターに直撃し、ハムスターは破裂した。あれだ、メジャーの投手が投げた球がはとに当たって破裂しちゃいましたね級にハムスターも気持ちいいほど破裂した。「ぎゃー!俺の大事な大事なプー太郎がー!」「ブタじゃねーんだからせめてハムにしろよ!」「ハムもブタじゃねーか!」「うるせーんだよプー太郎コンプレックス、略してプーコン!ハムスターの一匹でギャーギャーいってんじゃねぇぞハムコン!」「何?俺はマザコンなの?ファザコンなの?プーコンなの?ハムコンなの?ポリゴンなのォォォ?」「表出ろやてめぇらぁ!」「やったろーじゃねーか!」「あんたら全員私の輪ゴムの餌食じゃぁぁ!」
ここで各一の武器を紹介。敏磨:手足、刀、プー太郎を殺された恨み。 光満:ピストル、張り付け台×2、薪、ガソリン、ライター。 寺井:輪ゴム、手足、その他諸々。
そして、広場に着いた。位置について・・・試合開始!!
いきなり敏磨と寺井が凄いことになってる。寺井の方から輪ゴムがとび、それを敏磨が斬る。そのたびに「ギィーン!」という金属音が鳴る。「輪ゴムでギィーンはないでしょ?」光満精神的ダメージ。光満は張り付け台をセットし、ピストルの弾を確認して構える。
「ククク・・・あばよお二人さん。」と光満は呟く。光満は温厚そうな顔をしているが、実は物凄く腹黒いのだ。
しかし、引き金を引こうとすると、「どぉりゃァァァ!!」と寺井が叫び、シュッ!と何かが飛んで、光満の手に刺さった。手に刺さった物は、1本のつまようじだった。「く・・・」と光満がうろたえていると、「ズドゥン!!」と音を立てて猛スピードででかい輪ゴムを放ち、光満に直撃。張り付け台も破壊され、ベンチで寝てたホームレスにも直撃し、哀れ二人揃って気絶。その後敏磨と寺井の戦いは15分間続いたが、てらいに隙が生まれ、そこを見逃さずズバッと一斬り。敏磨の勝利にてこのケンカ終了!!!!
「うぅ~・・・プー太郎ォォォ!お前のことは忘れないぞォォォ!」こう泣き叫ぶ敏磨の姿が、他の二人の姿より惨めに見えたそうだ。(文部科学省調べ。
ふわぁ。と、大きな欠伸をする生徒が一人。ここは某中学校(なにがしちゅうがっこう、という校名だ)2年3組の教室。欠伸をした生徒の名前は、佐々木 敏磨(ささき としま)だ。年増ではない。敏磨だ。あだ名は残念なことに「年増男」だ。そして、その隣に座っている生徒は、「ハラー・ヘッターとバイキングレストラン」という本に読みふけっている。彼の名前は小林 光満(こばやし てるみつ)だ。あだ名はコバティー。リバティーじゃないよ。リバティーって、あれだよ。リバティークラブっつう散髪してくれる所だよ。コバティーです。そして、彼らから遠く離れた教室の隅に座っている凶悪な女。彼女の名前は寺井 澄子(てらい すみこ)だ。盲目の身でありながら、様々な武器や技を駆使し、年増男とコバティーに被害を与えるという女。しかも罪の意識が全くないという、冷酷無情な女だ。これから書く物語の大半の加害者は寺井になると思われる。その他の登場人物はその都度紹介する予定だ。
5月6日、火曜日。2時間目の歴史の授業中に、被害者が出た。授業中に、敏磨がブツブツと「今日も寺井にやられるのはまっぴらご免だからな~・・・どうにかして戦えないものか・・・・・・」と呟いたところ、それが寺井に聞こえてしまった。(ちなみに、てらいの聴力と感覚は獣なみに発達しているから、どんなに小さい声も聞こえるし、誰がどこに居るかもわかってしまうのだ。)すると、寺井はいきなり輪ゴムを持って構えた。
何をするつもりなのか?それは一瞬の貴方達の思想にお任せしちゃいましょう。寺井はおもいっきり、「ギリギリギリ・・・」と音が出るくらい輪ゴムを伸ばした。なおもブツブツ言い続ける敏磨と、てらいの殺気に気付いた光満。そして、「バキュン!}という音を立てて、輪ゴムは放たれた。光満は、「危なーーい!」と叫んだが、その努力もむなしく、「パァン!」という音と共に敏磨は倒れた。「グハァ・・・」輪ゴムが当たった衝撃で、敏磨の髪の毛が沢山抜け落ちた。光満が敏磨を心配していると、すぐさま「ドゥン!」と音を立てて二の矢ならぬ二の輪ゴムが放たれた。光満は、「ドゥンてなんやそれー!」と叫びながらぎりぎりで避けた。輪ゴムが当たった所を見ると、壁からプスプスと煙が上がっていて、輪ゴムは壁に突き刺さっていた。その瞬間、敏磨は頭を上げた。「ぐ~・・・いつつ。何が頭に刺さったんだ?」と敏磨は言う。そのとき、寺井は「チィ。殺れなかったぁ~。」と能天気に高い声で言い始めた。「輪ゴムだよ。それと、止血した方が良いって、その頭。」「誰が頭悪いってェェェェェ!?」「そんな事言ってないから。それと、やっぱり止血しなって。」そんな会話を敏磨と光満は交わした。
次の事件は教室での昼食休憩で起こった。飯を食べてる最中に、敏磨が「いい加減にしろっての。授業中に輪ゴで攻撃って普通あるかよ?」そのとき、寺井の目がキラーンと光った。それを察知した光満は、「いいかい敏磨君。僕がせーのって言ったら机の下に隠れてね。」すると、寺井の目がギラーンと光った。「いや、お前も一緒に隠れた方がいい。」敏磨が言う。寺井は輪ゴムを構えた。しかし、今回の輪ゴムはちぃとビッグである。さっきの輪ゴムより一回り大きい。確実に仕留める為だ。「いや、避けにくそうだから、皿を盾の代わりにしようぞ。」「あいよ。」と光満が返事をする。二人は皿をカチャ、と構えた。そのとき、「ドゥドゥン!!」と音が鳴り、輪ゴムが飛んでくる。「バリバリィーン!!」二人は少し怪我をした。皿の破片がかすったりして。
・・・・・・そう。輪ゴムが皿を割ったのだ。「もう愚痴を言うのはやめようか。怖いもん。」「オッケー。」二人がそういった瞬間に、「パァン!」と輪ゴムが二人に命中。「ブフッ。もう・・・何にもいわねぇ。」「グハッ。そうしようか。」バタッ、と二人は倒れた。「やっと終わったぁ~」と寺井が言う。
・・・・・・恐るべし、寺井 澄子。これからもこんな感じでドタバタしますが、宜しくお願いします。
えーとですね。
これから毎週1回のペースで、1回で終わる超短編小説を書こうと思っています。
曜日は未定ですが、原稿が完成したら更新するようにします。
これからもこのつまらないブログを宜しくお願いしますw
さてと。めんでぇことになってきやがったぜ。
野間口先生がトイレで倒れている。
俺の推理では野間口先生が怪しいと思っていた。
トリック的なものはというと、氷川台さんの事件は、野間口先生が話を終え、階段を降りた時に電機が消えるように仕掛けてあるのではないか、ということ。
しかし、今回の被害者が野間口先生だと言うことは、野間口先生が犯人である可能性はごっさ低い。
だとしたら他の人・・・
とはいえ、他の人の正体が分からないのだから、犯人の見つけ様が無い。
・・・・・・参った_______
警察の聴取も殆ど意味なく終わったようだし、だんだんと解決が遠ざかっていく。
・・・・・・フ、と思った。
待てよ・・・・・・
もしかしたら・・・・・・
「すみません、警察のおじさん、野間口先生の証言を聞かせてください!!」
「おじさんじゃなくてお兄さんと呼びなさい!!えーとね、さっき聴取したんだけど、野間口先生は手を洗ってから出口の方に体の向きを変えた瞬間に突然誰かに刺された、と証言しているよ。」
へぇ・・・・・・
勝ち目ゼロの言い訳だな。
あとはここにいる全員にその時間何をしていたかを聞けばいい。
それで全てが分かる。
「はい!分かりました!有難うございました!警察のおじさん!」
「だからお兄さんだって・・・・・・」
そんな悲しそうな警察のおじさんを放っておいて、早速ここにいる人に聞き込み調査をすることにした。
この式典には約50名が招待されたらしい。
「なら簡単だ」
そう呟いてから聞き込みはじめた。
そして、37人目に、「その時間はちょうどそのトイレに行ってました。」
という証言が聞けた。
俺はその人を連れてさっきの警察のおじさんの所に行った。
「警察のおじ・・・じゃなくてお兄さん!あの時間にトイレに行っていたという証言をした人を連れてきました!」
「お!でかしたなクソガキィ。それじゃ、名前を聞かせてもらいましょうか。」
「へぃ。俺の名前は雷坂 神路(かみなりざか かみじ)と言います。」
とその男は答えた。
「じゃ、早速荷物検査をさせて頂きます。ちょっとトイレに来てください。」
・・・・・・一緒に行こうとしたけど、気持ち悪いからやめた。
15分後、警察のおじさんは手錠をかけた雷坂さんを連れてきた。
「・・・・・・午後5時27分、現行犯逮捕。」
といって、鳳凰の間を後にしようとする警察のおじさんをひきとめた。
「警察のおじ・・・お兄さーん!ちょっと待ってください!!」
といって駆け寄る。
「雷坂さん、あなたはなぜ野間口先生のことを襲ったのですか?」
「・・・・・・」
「話さないと極刑にしますよ」
「いやむちゃくちゃでしょ」
と警察のおじさんのツッコミ。
「実は・・・計画殺人だったんです。野間口さんと一緒に、あの男(氷川台さんのこと)を殺して、野間口先生には悪いけど、犯人像から外れてもらおうと思ってたんです。あのような大怪我をさせて。」
「じゃ、もう1つ質問ね。僕の家の隣のニートを殺したのも貴方達?」
「・・・・・・」
「言わないと極刑にしますよ」
「なんでそうなるの」
とまたもやツッコミ。
「はい。ちなみに、貴方の家を焼いたのが野間口先生で、ニートを殺したのが私です。」
「じゃあ名画の”武富士”を破ったのも貴方達?」
「その通りです。理由は、野間口先生が左右同形が好きなんですけど、その絵が左右同形にならなかったからです。それで、私を誘って、この殺人を計画したんです。」
「へぇ・・・・・・」
俺は警察のおじさんにアイコンタクトを送った。
警察のおじさんは頷いて、野間口先生にも手錠をかけた。
これにてこの事件は一件落着。
翌日。
日本経済新聞の一面に俺の顔が写っていた。
「ふぅ・・・・・・また一歩名探偵に近づいた。」
と呟いた。
「あ、やべ。今日も学校行ってねーじゃん。」
そんなことをボヤきながら、俺は学校に行くために着替えた。
暇山 尽。
この名前が本当に全国に轟いたのは、今から10年後の話である______
完
チッ。なんでこう簡単に人が死んじゃうのかねぇ。
物騒な世の中だねぇ。
そんなことを考えてた、その時、
「皆さん!警察です!道をあけてください!」
という声がした。誰かが警察呼びやがったな。
どうでもいいや。事件の解決が最優先だ。そう呟いてから現場をあさっていると、
「おいボク!子供は入っちゃいけないよ!!」
だってさ。俺の顔を知らんのか。しょうがないなぁ。
こうなったら奥義発動!
あらかじめ手に持っていた探偵バッジを警察官に見せる。
これで誰か分からなかったらキレてやる。
「あ!もしかして、君は史上最年少名探偵の・・・」
うんうん。でも、名前間違えたらマジギレするからな。
「暇山尽君だよね?」
ほっ、よかったよかった。正しく言ってくれたか。
改めて現場を探り続けると、奇妙な物を発見した。
警察官に聞くと、それはおちょこだということが分かった。
しかし、そのおちょこはど真ん中で切れていた。
これは_____
ダイイングメッセージか____
犯人からのメッセージか_____
今の所は分からない____
おっとっと。死因を確認してなかった。
死因は・・・ナイフでドスッ!って感じだな。
おもいっきり心臓にクリティカルヒットしてやがる。
次に被害者の身元の確認だな。警察に訊いた方が手っ取り早いかな。
「すみませんが、被害者の身元は判明しましたか?」
「ん?ああ。被害者の名前は、氷川台 正敏さん、35歳。今日の式典で最初に話した、野間口先生の弟子だ。家族は・・・・・・妻と、息子が一人。美術大学を中退していて、また___」
「あ、いえ、もう結構です。ありがと_____」
「話は最後まで聞いて下さい!!」
うげ。怒られちまった。
「で、何ですか?」
「これが重要かと思うんですけど・・・最近は、野間口先生との仲が悪くなっていて、よく怒りをかっていたそうです。理由は、祖間口先生が話してくれないので分かっていません。」
「そうですか。ご苦労様です。有難うございました。では、捜査にうつらせて頂きます。」
と言って、捜査に戻った。
・・・・・・その他には特に変わった事はなかった。
あとはこの事件の犯人を推理して捕まえるだけだ_____
俺の推理では_____
俺の中では_____
あの人しかいないと思う____
あくまで思うだけだが____
多分_____
犯人は_____
そこまで考えた時に、トイレの方から「誰かーーー!!」
と叫んでいる声が聞こえた。
「まったくめんどくさいなぁ」
そう呟いてから、トイレに行ってみる。
・・・・・・野間口先生が倒れこんでいた____
太ももにナイフがざっくり刺さっている_____
息は一応ある____
しかし____
面倒くさいことになってきた_____
またしても推理のやり直しか_____
なんとしてでも解決してやる。
名探偵の名にかけて。
うわああああぁぁぁぁぁぁぁ~~!!
俺の家が!飯が!パソコンが!戯戯王が!!!
・・・・・・気付けば、もう既に消防隊は来ていて、消火活動を始めていた。
・・・・・・僕は発狂した。
「早く!我が家を救え!早く!火を消せ!早く!まだローンがのこ___」
「ええぃ!うるせぇ!黙れ!消え失せろ!この世から去れ!お前なんか死んでしまえ!学校行って授業中寝てて先公に怒鳴られとけ!」
・・・・・・なんだってんだ。フン!消防士のくせに。人間として、いや、生命体として失格だろ。
・・・・・・フ、と気付いた。
あまりにもおかしすぎる。
何故こうもいっぺんに不可解なことが重なる?
招待状が来るまではおかしくないとしておこう。
だが、ニートが死んでいて、それを俺が発見した時に家が燃えるというのは、単なる偶然じゃないだろ。
もしかしたら_____
全て計画通りか?
だとしたら____
俺の家が焼けているのも___
俺がこうして困り果てているのも____
見ているのかもしれない____
相当な近距離で____
そんなことを考えてるうちに、消火活動は終わっていた。
奇跡的にテレビ、DVDプレーヤー、パソコン、戯戯王が消えている以外、損傷はなかった。
まあ、俺的に言ってみればパソコンが消えるのは致命的損害だが。
・・・・・・さっきとは別の消防士に出火の原因を聞いてみた。
「どうやら雑誌、マンガ、新聞の束の上に毛布をかぶせ、ライターで火をつけられた可能性が高いよ。」
おお、結構優しいな。な~んて、そんな事言ってる場合じゃないな。
とりあえず消えた物を買い出しに行かなくては。
アキバにある石丸電機で揃えることは出来た。
あとは焼けた壁を修理するだけ。家に着いた。
・・・・・・異変、発見。
野間口先生が直筆でサインを書いてくれた名画「武富士」がど真ん中で切れている。
俺には絵の価値ってもんが分からん。まあいいや、見たいな感じでそれをゴミ箱に放り込んだ。
そして、6時間かけて壁の修理完了。
後は3日後の式典を待つだけだな。それまで学校は行かない。計画を立てたらその通りにするのが俺だ。
そして3日後。
手紙の通りシャインパレス緑坂「乱華の間」についた。時間ピッタリ。
とうとう式典開幕。まずは野間口先生の言葉。
「えー、今回は様々な人のご協力のお陰で、このような式典、及び美術展を開くことが出来ました。
ありがとうございます。」
パチパチパチパチパチ・・・・・・
皆拍手していた。でも俺の手は皿とフォークを持っていて、拍手できなかった。
すると、急にあたりが暗くなった。その瞬間に、近くで「キャーーーーーー!!」
と、叫んでいる声が聞こえた。
・・・・・・フッ、と明かりがついた。悲鳴の場所に行ってみる。
・・・・・・・・・・・・人が一人、倒れこんで瞳孔を開きっぱなしにしていた。
・・・・・・殺人事件、発生。
あ~あ。めんどくさいことになったな、こりゃ。
お隣さんの良き相談役の拒食症になりかけのニートが死んじゃってるよ、おい。
おまけに冬だってのにハエがたかってやがる。結構時間たってるな。
さ~て、どうしたもんかね。 まあこの部屋にある物あさるか。
・・・・・・うげっ!床びしょびしょじゃん。水と血が混ざった液体がぁ~。
なんてこと言ってらんねぇな。んで、ナイフがほとんど体貫通しちゃってるよ。
結構刃渡りが長いナイフだな。しかも、仰向けになって死んでやがる。
これはおかしい。普通ならうつ伏せになって死ぬんじゃないのか?
・・・・・・もしも他殺ならば。自殺でも普通はこんな格好にはならんがねぇ。
はて、困った。警察に連絡しようか?いやいや、それは避けよう。
「邪魔だクソガキー!」とか言われて追い出されそうな予感。
ま、解決してから連絡しようかな。
・・・・・・くさっ!異臭が漂ってる。窓開けよう。
お、なんじゃこりゃ。
ベッドの下に本を発見。
なんじゃこりゃ? 表紙見ただけで詳細を知る気が失せた。
ニートのくせにこんな本読んでるとは。驚きだな。
・・・・・・スーファミの古いゲームの攻略本がまだある。アホだろ。
・・・・・・床にくぼみがあることに気付いた。
だんだんと筋書きが見えてきた。
予想では_____
おそらく______
自殺だ_______
それも_______
他殺に見せかけた______
自殺だ_____
しかし、何故他殺に見せかけようとする?
心当たりがある_____
最近アイツ、俺を避けてた。
俺に対する_______
嫉妬と_______
うらやましいという感情_____
それが_____
恨みに繋がったのか______
辻褄が合う。真相もわかった。
氷にナイフを突き立て_____
仰向けに倒れこんで____
刺さった。
死んだ。
これだけだ。
それ以外何も無い。
解決した。
僕は電話を借りて_____
110番通報した______
暑い。 冬なのに____暑い。
自分の家に______
大きな火がついていた______
その封筒の中には、「暇山 尽 殿 そなたを有名画家の 野間口 駿介様の美術館開館記念のパーティーにご招待いたします。」 と書かれている。 うひひ。俺もそこまで偉くなっちゃったのか。「殿」だってよ。
ハハ。・・・ん? 「追伸」と書いてある。これまためんどくさそうな雰囲気だ。
「連続強盗犯の予告あり。是非ご協力いただきたい。」 だと。なぁ~んだ。結局は俺無しじゃ解決できないってワケか。日時は3日後の午後3時、シャインパレス緑坂「乱華の間」にてご集合ください。
・・・めんでぇ~。めんどくせぇ~。休日ぐらいゆっくり休ませろってんだ。あ、いつも休みみたいなもんか。
さぁ、どうしよう。僕は考えた。考えに考えた。何をかって?行こうか行かないかだ。でもまあ、半年ぶりにやってきたチャンスだ。一応行ってやらねば。嗚呼、とてつもなく暇だ。こんなときはお隣さんのお宅にお邪魔しよう。
・・・・・・ピンポーン。 誰も出ない。あれ?あいつニートの筈なのに。 もう一回ピンポーン。
・・・・・・誰も出ない。ドアを引っ張ってみるか。お、カギ開いてるジャン。早速中に入ってみる。
・・・・・・あらら、こりゃ大変だ。まだ冬だってのに、ハエがたかってやがる。何か起きたのか?
あってはならないもの、発見。
遺体だ。
「オイ!大丈夫か!」 遺体と分かっていても、叫んでみた。勿論、返事は来るわけが無い。
はて、困った。パーティーにも行きたいし、コイツも解決しなきゃ。
・・・なんとしても、コイツを今日中に解決してやる。
めんどいなぁ。こうもイッペンに重なるとは。