佐々木公園で怪我(寺井に大量出血)させた敏磨は、後日先生にこっぴどく説教され、少しだけ反省した。

光満と寺井が復帰したのは6月の始め。

復帰した日に、敏磨は寺井に「全身爪楊枝で串刺しの刑」の餌食にされたので、今回は敏磨は最初からリタイアである。

また、2年3組に転校生が来ていた。
彼の名前は亀鳥 仁(かめとり じん)である。

題名で分かるだろうが、かなりの巨漢だ。

さらに、仲間というか手下というか、もう一人のデブを連れているのである。

もう一人のデブの名前は、笹身 正和(ささみ まさかず)である。

「笹身」と広辞苑で調べると、『(笹の葉の形をしているからいう)鶏の胸の部分の上質肉。』とあるが、正和の場合、体脂肪率35%いってんじゃねぇの?くらいな感じに醜い贅肉がついているのだ。

では、今日の昼休み時間まで話を飛ばします。戻ることはありません。

休み時間、教室でダブル巨漢に勝負を申し込む男がいた。

彼は自称「柔道の天才」である。

「ご指名は?」とまるでホストクラブの受付人みたいなことを言う正和。

「亀鳥君でお願いしまッス。」と柔道の天才。

「オッケー。」と亀鳥は承諾した。

審判は正和で、挑戦者が柔道の天才、という形で、試合開始!!!

試合開始早々挑戦者が「ウオオオオ!」と叫んで仕掛けた。

何故か柔道をやっている人間なのに蹴ろうとした。ていうか蹴った。

しかし、「ポヨ~ン」とベタな音を立てて足が、いや挑戦者がふっとんで壁に激突した。

亀鳥がズシンズシンと近寄る。

挑戦者は立ち上がって構える。

が、ガッチリと捕まれ身動きが取れない。

「セサミー!マット用意しろー!」

「笹身だボケェェェ!」

とか言ってる間にマットが用意される。

「ジャーマンスープレックスー!」

「バックドロップだろうが!!」

と、技の名前は間違えても、威力は抜群。

挑戦者は試合開始3分でマットに沈んだ。

「やってみます?寺井さん。」

「殺ってみますか。」

寺井の瞳孔が開いているように見えた。まあ、あくまで盲目だが。

光満は早速デブ二人に申込んだ。

条件は、ダブルスで殺し合い。援護OK。

ダブルデブーズはこの条件を承諾した。

そしてとうとう試合開始。

寺井は輪ゴムを構えた。光満は銃を構えた。

しかし、その瞬間「パコォン!」と気持ちいい音を立てて光満はふっとんだ。

正和に蹴られたらしい。

亀鳥は、寺井にジャーマンスープレックスをかけようとして近づいた。

しかし、寺井はお決まりの輪ゴム攻撃で亀鳥を殺そうとした。

が、またしても「ポヨ~ン」と音を立てて弾かれた。

しかし、輪ゴムの衝撃で亀鳥は吐いてしまった。

そこで、光満方面から、「ボォォォォォォォォォォォォォ!!!」という音がした。

物凄い音とともに、青白い光線が正和と亀鳥を焼き払った。

光満が、どこから出してきたのか、両腕にバズーカを持っていた。

「何してんの光満!私の出番を取るな!」

「うるせぇなぁ。現実を見ろ。お前に出番なんか来なかったじゃないか。」

「開始早々ぶっ飛ばされた奴に言われたくないね!」

そこから二人の喧嘩が始まり、2年3組の教室はものの見事に焼き払われたそうだ。(終)