チッ。なんでこう簡単に人が死んじゃうのかねぇ。
物騒な世の中だねぇ。
そんなことを考えてた、その時、
「皆さん!警察です!道をあけてください!」
という声がした。誰かが警察呼びやがったな。
どうでもいいや。事件の解決が最優先だ。そう呟いてから現場をあさっていると、
「おいボク!子供は入っちゃいけないよ!!」
だってさ。俺の顔を知らんのか。しょうがないなぁ。
こうなったら奥義発動!
あらかじめ手に持っていた探偵バッジを警察官に見せる。
これで誰か分からなかったらキレてやる。
「あ!もしかして、君は史上最年少名探偵の・・・」
うんうん。でも、名前間違えたらマジギレするからな。
「暇山尽君だよね?」
ほっ、よかったよかった。正しく言ってくれたか。
改めて現場を探り続けると、奇妙な物を発見した。
警察官に聞くと、それはおちょこだということが分かった。
しかし、そのおちょこはど真ん中で切れていた。
これは_____
ダイイングメッセージか____
犯人からのメッセージか_____
今の所は分からない____
おっとっと。死因を確認してなかった。
死因は・・・ナイフでドスッ!って感じだな。
おもいっきり心臓にクリティカルヒットしてやがる。
次に被害者の身元の確認だな。警察に訊いた方が手っ取り早いかな。
「すみませんが、被害者の身元は判明しましたか?」
「ん?ああ。被害者の名前は、氷川台 正敏さん、35歳。今日の式典で最初に話した、野間口先生の弟子だ。家族は・・・・・・妻と、息子が一人。美術大学を中退していて、また___」
「あ、いえ、もう結構です。ありがと_____」
「話は最後まで聞いて下さい!!」
うげ。怒られちまった。
「で、何ですか?」
「これが重要かと思うんですけど・・・最近は、野間口先生との仲が悪くなっていて、よく怒りをかっていたそうです。理由は、祖間口先生が話してくれないので分かっていません。」
「そうですか。ご苦労様です。有難うございました。では、捜査にうつらせて頂きます。」
と言って、捜査に戻った。
・・・・・・その他には特に変わった事はなかった。
あとはこの事件の犯人を推理して捕まえるだけだ_____
俺の推理では_____
俺の中では_____
あの人しかいないと思う____
あくまで思うだけだが____
多分_____
犯人は_____
そこまで考えた時に、トイレの方から「誰かーーー!!」
と叫んでいる声が聞こえた。
「まったくめんどくさいなぁ」
そう呟いてから、トイレに行ってみる。
・・・・・・野間口先生が倒れこんでいた____
太ももにナイフがざっくり刺さっている_____
息は一応ある____
しかし____
面倒くさいことになってきた_____
またしても推理のやり直しか_____
なんとしてでも解決してやる。
名探偵の名にかけて。