うわああああぁぁぁぁぁぁぁ~~!!

俺の家が!飯が!パソコンが!戯戯王が!!!

・・・・・・気付けば、もう既に消防隊は来ていて、消火活動を始めていた。

・・・・・・僕は発狂した。

「早く!我が家を救え!早く!火を消せ!早く!まだローンがのこ___」

「ええぃ!うるせぇ!黙れ!消え失せろ!この世から去れ!お前なんか死んでしまえ!学校行って授業中寝てて先公に怒鳴られとけ!」

・・・・・・なんだってんだ。フン!消防士のくせに。人間として、いや、生命体として失格だろ。

・・・・・・フ、と気付いた。

あまりにもおかしすぎる。

何故こうもいっぺんに不可解なことが重なる?

招待状が来るまではおかしくないとしておこう。

だが、ニートが死んでいて、それを俺が発見した時に家が燃えるというのは、単なる偶然じゃないだろ。

もしかしたら_____

全て計画通りか?

だとしたら____

俺の家が焼けているのも___

俺がこうして困り果てているのも____

見ているのかもしれない____

相当な近距離で____

そんなことを考えてるうちに、消火活動は終わっていた。

奇跡的にテレビ、DVDプレーヤー、パソコン、戯戯王が消えている以外、損傷はなかった。

まあ、俺的に言ってみればパソコンが消えるのは致命的損害だが。

・・・・・・さっきとは別の消防士に出火の原因を聞いてみた。

「どうやら雑誌、マンガ、新聞の束の上に毛布をかぶせ、ライターで火をつけられた可能性が高いよ。」

おお、結構優しいな。な~んて、そんな事言ってる場合じゃないな。

とりあえず消えた物を買い出しに行かなくては。

アキバにある石丸電機で揃えることは出来た。

あとは焼けた壁を修理するだけ。家に着いた。

・・・・・・異変、発見。

野間口先生が直筆でサインを書いてくれた名画「武富士」がど真ん中で切れている。

俺には絵の価値ってもんが分からん。まあいいや、見たいな感じでそれをゴミ箱に放り込んだ。

そして、6時間かけて壁の修理完了。

後は3日後の式典を待つだけだな。それまで学校は行かない。計画を立てたらその通りにするのが俺だ。

そして3日後。

手紙の通りシャインパレス緑坂「乱華の間」についた。時間ピッタリ。

とうとう式典開幕。まずは野間口先生の言葉。

「えー、今回は様々な人のご協力のお陰で、このような式典、及び美術展を開くことが出来ました。

ありがとうございます。」

パチパチパチパチパチ・・・・・・

皆拍手していた。でも俺の手は皿とフォークを持っていて、拍手できなかった。

すると、急にあたりが暗くなった。その瞬間に、近くで「キャーーーーーー!!」

と、叫んでいる声が聞こえた。

・・・・・・フッ、と明かりがついた。悲鳴の場所に行ってみる。

・・・・・・・・・・・・人が一人、倒れこんで瞳孔を開きっぱなしにしていた。

・・・・・・殺人事件、発生。