さてと。めんでぇことになってきやがったぜ。
野間口先生がトイレで倒れている。
俺の推理では野間口先生が怪しいと思っていた。
トリック的なものはというと、氷川台さんの事件は、野間口先生が話を終え、階段を降りた時に電機が消えるように仕掛けてあるのではないか、ということ。
しかし、今回の被害者が野間口先生だと言うことは、野間口先生が犯人である可能性はごっさ低い。
だとしたら他の人・・・
とはいえ、他の人の正体が分からないのだから、犯人の見つけ様が無い。
・・・・・・参った_______
警察の聴取も殆ど意味なく終わったようだし、だんだんと解決が遠ざかっていく。
・・・・・・フ、と思った。
待てよ・・・・・・
もしかしたら・・・・・・
「すみません、警察のおじさん、野間口先生の証言を聞かせてください!!」
「おじさんじゃなくてお兄さんと呼びなさい!!えーとね、さっき聴取したんだけど、野間口先生は手を洗ってから出口の方に体の向きを変えた瞬間に突然誰かに刺された、と証言しているよ。」
へぇ・・・・・・
勝ち目ゼロの言い訳だな。
あとはここにいる全員にその時間何をしていたかを聞けばいい。
それで全てが分かる。
「はい!分かりました!有難うございました!警察のおじさん!」
「だからお兄さんだって・・・・・・」
そんな悲しそうな警察のおじさんを放っておいて、早速ここにいる人に聞き込み調査をすることにした。
この式典には約50名が招待されたらしい。
「なら簡単だ」
そう呟いてから聞き込みはじめた。
そして、37人目に、「その時間はちょうどそのトイレに行ってました。」
という証言が聞けた。
俺はその人を連れてさっきの警察のおじさんの所に行った。
「警察のおじ・・・じゃなくてお兄さん!あの時間にトイレに行っていたという証言をした人を連れてきました!」
「お!でかしたなクソガキィ。それじゃ、名前を聞かせてもらいましょうか。」
「へぃ。俺の名前は雷坂 神路(かみなりざか かみじ)と言います。」
とその男は答えた。
「じゃ、早速荷物検査をさせて頂きます。ちょっとトイレに来てください。」
・・・・・・一緒に行こうとしたけど、気持ち悪いからやめた。
15分後、警察のおじさんは手錠をかけた雷坂さんを連れてきた。
「・・・・・・午後5時27分、現行犯逮捕。」
といって、鳳凰の間を後にしようとする警察のおじさんをひきとめた。
「警察のおじ・・・お兄さーん!ちょっと待ってください!!」
といって駆け寄る。
「雷坂さん、あなたはなぜ野間口先生のことを襲ったのですか?」
「・・・・・・」
「話さないと極刑にしますよ」
「いやむちゃくちゃでしょ」
と警察のおじさんのツッコミ。
「実は・・・計画殺人だったんです。野間口さんと一緒に、あの男(氷川台さんのこと)を殺して、野間口先生には悪いけど、犯人像から外れてもらおうと思ってたんです。あのような大怪我をさせて。」
「じゃ、もう1つ質問ね。僕の家の隣のニートを殺したのも貴方達?」
「・・・・・・」
「言わないと極刑にしますよ」
「なんでそうなるの」
とまたもやツッコミ。
「はい。ちなみに、貴方の家を焼いたのが野間口先生で、ニートを殺したのが私です。」
「じゃあ名画の”武富士”を破ったのも貴方達?」
「その通りです。理由は、野間口先生が左右同形が好きなんですけど、その絵が左右同形にならなかったからです。それで、私を誘って、この殺人を計画したんです。」
「へぇ・・・・・・」
俺は警察のおじさんにアイコンタクトを送った。
警察のおじさんは頷いて、野間口先生にも手錠をかけた。
これにてこの事件は一件落着。
翌日。
日本経済新聞の一面に俺の顔が写っていた。
「ふぅ・・・・・・また一歩名探偵に近づいた。」
と呟いた。
「あ、やべ。今日も学校行ってねーじゃん。」
そんなことをボヤきながら、俺は学校に行くために着替えた。
暇山 尽。
この名前が本当に全国に轟いたのは、今から10年後の話である______
完