"名阪国道が無料で供用されている限り、
名阪間の幹線道路は安泰だと思う"
名阪国道って最強(恐)ですよね。
73kmの距離を自動車専用道で稼げるし、名阪伊賀ドライブインのオムライスも美味しいし…。
たまご亭のオムライス
(2021年12月12日撮影)
よく、"有料道路を避ける"という表現がある。
高速道路であれば並行する一般道、一般道であれば旧道と言った具合に大体の場合迂回できる。
名阪国道が有料道路であったときに並行する道路は何かと言えば、国道25号の非名阪区間となる。
歴史を辿ってみると、既に名神高速があったものの、一般道だと国道1号が「亀山→甲賀→大津→京都→大阪」と遠回りする上に渋滞が激しかったことで更なる幹線道路の整備が求められた。
国道25号は国道1号とは異なり京都を経由せずに奈良、大阪まで延びる最短ルートとして注目されたが、亀山から奈良市区間に集落の狭隘な区間があった。
が立てられている。"非名阪"は伝説化されていて、少し前までは旧五月橋や「焼おにぎり」(錆びた国道標識)を見ることができた。悲しいことに初めて走行したときには既に解体工事が始まっていて、焼おにぎりも撤去されていた。
それが過去の話になった現在でも、未だに注目を浴びている。
私自身、"目的地=非名阪"で車を走らせたことは何度もあった。そんな伝説の二桁国道ではあるが、よく考えてみると現在でこそ走りやすくなった幹線国道も、昔はどれも同じような感じだったのではないか。

改良前の国道1号鈴鹿峠
(国土交通省資料より)
以前、関バイパス関係で鈴鹿峠の資料を探していて出てきた画像である。
一瞬、
ジオラマか
と思った(←正直)。
タンクローリーや看板標識、パイロンと言った設置物がどうも現実の物には見えなかった…(笑)。
だが、問題は…
現在でこそ峠にしては珍しい片側2車線の一通方式(非対面通行)が採られている鈴鹿峠バイパスだが、改良前は1車線、トンネルは信号制御と何処かでよくお目にかかっていた酷道を彷彿させる。
何だか、雪が降る前に…
脱線ぎみになってしまったので纏めてみる。
典型例が、直ぐ目の前にあったということ。
しかも天下の一国、改良前の姿は非名阪と通ずるところがあると思う。
実は、名阪国道建設の舞台裏について国交省北勢国道事務所がドラマを公開している。
まさに、「時代に求められた悲願の道路」。
無料で供用されることになった亀山・天理73kmの有料化をめぐる議論が、以前あった。
実際に有料化を進めていくことは非常に困難な話だと思うが、賛成か反対かと聞かれたら「賛成」と答えるかもしれない。
それには名阪国道の構造上の問題は勿論だが、周辺道路に視点を広げて考えてみる必要がある。