JLCPCBからTINY用UPDI HVプログラマ基板が届きました!(作りました) | トドお父さん通信

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きのう、5月20日の夕方にJLCPCBさんに頼んでいた基板が届きました。

5月12日の夕方にJLCPCBで基板を手配して、たった8日間で届いたことになります。

 

料金も基板$2、OCS NEP送料が$1、PayPal手数料が$0.5で合計 $3.5、550円でした。

この料金でこの納期で手作りの基板が手に入るとは、いい世の中になったものです。

 

早速開封すると、40x33mmの基板が5枚入っています。

面付けして、30枚も注文してなくてよかったです。5枚もあれば、十分でしょう。

 

 

回路も、前に手作りで作っているので、KICADのパターン設計が間違ってなければ

大丈夫でしょう。

 

夕食が終わってから、家庭内無給残業ですw

 

ほとんどチップ部品を使ってますので、慣れてない人には一部大変かもしれません。

部品は1608サイズのチップ部品がほとんどです。ICやFETはピッチが細かいですが

それでも、0.65mmピッチくらいですので、少し練習すればなんとかなると思います。

 

小物部品からつけていきますよ。

 

チップ部品のCR類は、秋月から買ったり、ALiExpessからチップ部品セットを買ったりしてます。

 

はんだ付けスタンドもあると便利ですよ。

 

さて、できました。

これから、ターゲットのATTINY402のブレッドボードを付けて動作確認します。

 

あれ、どうもうまくいきません。

パワーオンリセットのスイッチを押してもなかなか3.3Vが下がらず、スイッチを離しても

UDPIラインに12Vのパルスが出てくれません。

なんでだろうと四苦八苦していたら、12時を回っていました。

なんと、家庭内深夜残業になってしまいました。

 上がUPDI信号線、下がTG_Vcc

 

いろいろと調べて、原因はターゲットの電源に付けていた100uFのパスコンとわかりました。

これを外すと、ちゃんとパワーオンリセットしたあとに200uSの12V HVPパルスがでるように

なりました。

 

 上がUPDI信号線、下がTG_Vcc

 

でもいけませんね、ターゲットにパスコンついているのは普通ですから。

対策を考えました。

まず、ターゲットへの電源ライン TG_Vccのブリーダ抵抗 10kΩ → 1kΩに変更します。

ターゲット基板の電流値が小さくて、パワーオンリセット(POR)時にダラダラ電圧が下がっている

ためです。 これで3V時 3mA、5V時 5mA流れるので、立下りは改善されるはずです。

 

 立下り、3秒くらいかかってました

 

次に、PORの立ち上がりが遅い時の問題対策です。もともとQ2の時定数はR5 100kΩとC1 0.01uF

で決まり、τ=CxR= 1mS です。τは電圧が0.69になる時間ですから、Q2 AO3400のオン電圧は

もっと低いので、400uSくらいでオンしていました。

これを10倍くらいにしちゃいましょう! C1 0..01uF → 0.1uFです。

この2つの対策でどうでしょうか?

 

 

 上がUPDI信号線、下がTG_Vcc

ターゲットのパスコン 100uFの時のPOR立ち上がり

 

 上がUPDI信号線、下がTG_Vcc

ターゲットのパスコン 10uFの時のPOR立ち上がり

 

おっ、うまくいきましたね。

まず、PORスイッチを押した時のTG_Vccの電圧立下りが早くなりました。

スイッチを離したときの立ち上がりは前と変わりませんが、HVパルス発生までの遅延が3~4mS

くらいあるので、電源がほぼ完全に立ち上がってから12V HVパルスが出るようになりました。

 

ターゲットのパスコンが10uFくらいなら、全く問題なし。

100uFではPORスイッチをチョン押しだと、TG_Vccが十分下がらずリセットがかからない時が

あります。 この時は、1秒くらい押してくださいね。

 

 

もちろん、UPDI信号線にHVPを掛けるためには、同時にHVPスイッチも押すことが必要です。

さて、これで新型ATTINY用のHVP対応UDPIプログラマーが完成です。

定数を修正した最終の回路図を添付しますね。

 

 

次は、ATTINY402を使って音声再生、ATTINY1614を使って複数曲オルゴール再生、

音声アンプの試験等を行う予定です。

 

それでは、次回以降をお楽しみに~