FFヒーター不具合 ~ オーバーホール ~ | キャンピングカーと雪山と

キャンピングカーと雪山と

キャンピングカー コルドリーブスとくるま旅

 

【1月5日】


 

年末年始キャラバン初日の12月30日に起こったFFヒーターの不具合

 

年末年始はキャンピングカーを販売しているお店は休業日

ホームゲレンデからほど近いバンテック新潟 上越本店

営業開始日が他のバンテック直営店より一日早い営業日でしたので、

飛び込みでFFヒーターを見てもらおうと前日に上越妙高に向かいました。

この日は道の駅 あらいでお目覚め

 

とても大きな道の駅ですが第二駐車場はショップもないのでとても静か

こちらに来ることはあまり無いけど、ここの利用は良さそう

 

朝一番、開店と同時におしかけちゃいました。

バンテック新潟 上越本店

 

新年早々アポ無しの飛び込みでしたが親切丁寧に対応いただきました。

現地でお店の人の点検でも相変わらずFFヒーターの排気口から

白煙とともに大量の煤が出てきます。

お店の人の判断はFFヒーターのオーバーホールが必要だとの事です。

しかし、バンテック新潟 上越本店ではFFのオーバーホールはせず、

取外して業者(カーセールス高橋)に作業依頼するとのことでした。

とりあえず専門家の判断でFFヒーターに煤がたまっているので、

オーバーホールが必要だという事はわかりました。

使えないことはないけど使用は控えたほうが良いとのアドバイスも貰いました。

 

 

 

【1月6日】


 

この日から多くのキャンピングカー販売店が営業開始

 

・・・・・カーセールス高橋編・・・・・

とりあえずホームゲレンデから一番近い

カーセールス高橋に電話で問い合わせてみました。

持ち込み修理は可能だけど現場作業がかなり立て込んでいて、

いまから予約なら一ヶ月以上先になりますとのこと(^_^;)

ま~ 購入者でもない持ち込み修理なんて後回しだろうから

塩対応でもなんら仕方ないよね。

電話での応答はとても丁寧で印象は良かったです。

 

・・・・・キャンパー厚木編・・・・・

我が家が購入した販売店とはメールでやり取りしていました。

メールによるとディーゼル車でFFヒーターに煤がたまるなんてレアケースらしい。

あまりにもレアケースなんで修理用の部品在庫もないから

オーバーホールとなると部品を取り寄せてからになるけど、

レアケースなだけにとにかく観てみないと判断つかないとのこと

 

こちらからメールで煤がたまるのはガソリン車よりディーゼル車では?

なにか勘違いしていませんかと問い合わせましたが、

かなりの長文でディーゼルで煤がたまるのは

ガソリン車の10分の1程度でディーゼル車ではほぼおきないとの返答でした。

 

・・・・・バンテック埼玉編・・・・・

電話で問い合わせたら指定日で入庫可能とのこと

いつも混雑している埼玉店だけど新年早々は意外と空いているのかな?

キャンパー厚木と違い滑りに行く通り道にあるバンテック埼玉店

こんな緊急時には販売店は近いほうが良いと実感してしまった。

基本的に毎週末滑りに行くので最短で作業出来るのが重要で、

FFヒーターの修理がどの様になるか判断つかないので、

キャンパー厚木ではなくバンテック埼玉店に修理依頼することになりました。

 

 

FFヒーターが使え無い状態での暖房はもっぱらエアコン暖房です。

エアコンって熱交換器なんで温度差が大きい方が消費電力が高い

なので夏の冷房より消費電力が高くなるのは仕方ない。

とある日の朝イチのエアコン暖房開始時点の電力消費量がこちらです。

外気温:-3度程度、車内温度:2度、エアコン設定温度:19度

 

モニターでもBMSでも100A超え、1.2kWとなかなかの消費量

夏の冷房では観たこともないエアコンの全開運転ですね。

車内があたたまるまでこの状態が20分程度続きます。

時間が長いので電気ケトルの比ではないですね。

鉛バッテリーならすぐにでも昇天しそうな激しさです。

こんな場面ではとても頼もしいリチウムバッテリー

但し、リチウムバッテリーも万能ではありません。

それは鉛バッテリーと比べて使用温度範囲が非常に狭いこと

こちらでも考察していますが、

 

充放電時の使用温度を考慮しないといけない事です。

放電温度:-10度 ~ 45度

充電温度:0度 ~ 45度

リチウムバッテリーの最適使用温度範囲

 

------------- 参考文献 -------------

JIS C 8712 密閉型小形二次電池の安全性

-----------------------------------

 

特に気にしないといけないのは充電温度です。

0度以下で充電を行うとリチウムは不可逆的な内部変化で劣化するようです。

でも、基本的にBMSで温度も管理しているので温度は気にせず使えます。

 

充電温度:下限値 0度、リリース温度 5度

Charging under temperature:0℃(カタログ値)
Charging under temperature release:5.0℃

放電温度:下限値 -10度、リリース温度 0度
Discharge under temperrature:-10.0℃(カタログ値)
Discharge under temperrature release:0.0℃

 

今までの経験でホームゲレンデ近くの駐車場で、

車内温度が-10度を下回ったことはなく、

放電のほうが充電可能温度より下限値が低いので、

まずは念のためエンジンをかけないで(充電しないで)

バッテリーだけでエアコンで暖房運転をして車内を暖めます。

その状態で車内温度が10度程度まで上がるのを待ちます。

大容量で放電しているのでバッテリー・BMS自体も発熱して温度上昇

生セル自体も温度が上がって程よくなってきたところで、

エンジンを掛けて走行充電を併用しながら車内全体の温度をどんどん上げていきます。

ある程度温度が上がったらエアコンは30A程度でON/OFFしながら運転しています。

一旦車内の温度が上がったら電力消費はだいぶ少ないと思います。

とりあえずの目安として朝の時点で150A程度バッテリーの残量があれば

上記ルーティーンでアイドリング併用で朝のエアコン暖房が可能です。

我が家のスノートリップは一日の走行距離が30km弱なので、

走行充電はあまりあてに出来ていません。

アイドリングでしのぐってのもありますけど、

休んでいるときにエンジンの振動が気になるので極力アイドリングは避けたい。

週末1泊程度なら外気温次第ではエアコン付けっぱなしも出来るでしょうが、

2泊以上のスノートリップならアイドリング無しでは厳しいですね。

 

低消費の電気アンカなどをインバーターで一晩使用していると、

BMSに耐えず電流が流れているのでそれほど本体温度が下がりません。

BMSだけ温度が上がっていて本体の温度が上がっているのかは微妙ですけど(^_^;)

朝イチのバッテリーの温度表示は車内温度より高めに表示されています。

エアコン暖房は最初の40分程度は充電より放電のほうが多いので、

放電可能温度なら充電問題を気にしなくても良いのかもしれません。

 

北海道とは違いホームゲレンデのある本州では

放電が出来ないマイナス10度以下を経験していないので、

我が家はバッテリーの自己ヒート機能が必要とは思っていません。

しかも自己ヒート機能は安定した外部充電が必要だし、

自己完結で自己ヒート機能を使えるわけではないので使用条件が限られます。

基本的にFFヒーターがあれば我が家は車内温度が下がらないように、

24時間付けっぱなしにしているので自己ヒート機能は不要です。

マイナス10度以下の環境で暖房無しで使用開始するにしても、

エンジンをかければFFヒーターの運転が可能なので、

サブバッテリーだけに頼る状況は考えられないし、

そもそも車内がマイナス2度程度でも寝袋から出ている頭が寒くて眠れません(笑)

マイナス10度以下に対応した寝袋でもないので、

一切暖房のないマイナス10度以下の環境での就寝は無理ですね。

そんな状況が無いので自己ヒート機能は使い道が無いと思いますし、

そもそもエンジンで発電できて車内の家電をほぼ動かせる

キャンピングカーにはバッテリーの自己ヒート機能は不要だと思っています。

 

我が家のスノートリップは24時間FFヒーターを使用します。

FFヒーターは電気の消費も燃料の消費もそれほど多くないので、

FFヒーター24時間稼働が我が家の基本となっています。

但し、就寝中や滑りに行っている時は14度程度の低めの温度設定です。

FFヒータスイッチをオプションのマルチコントロールに変更済みなので、

設定温度は1度刻みで任意に可能です。

 

設定温度が低いので乾燥も気にならない程度

FFヒーターの一晩の使用電力はトータル20Ah程度だと思います。

エアコン暖房のメリットはFFヒーターの暖房と比べて車内の結露が少ない

爆雪で装備がかなり濡れた時は車内も湿度が高い

そんな時は除湿も兼ねたエアコン暖房を併用で効果を発揮します。

今回でエアコン暖房のメリットもかなり理解できたので、

FFヒーターが直ってもエアコン暖房は併用してきたいと思います。

エアコン暖房に伴って冬もサーキュレーターを設置しました。

FFヒーターの暖房と違ってエアコンは温かさが天井付近に溜まりがち

FFヒーター不具合によって我が家の冬の暖房の質が上がったかも(笑)

 

 

 

【1月8日】


 

年末年始休暇の最終日

滑りを1日切り上げてバンテック埼玉店に入庫

症状とバンテック新潟店の話をしてオーバーホールですねと言う事に

 

作業開始から1時間程度でFFヒーター本体の取外し完了

 

この日はFFヒーターを取外した状態で、

キャンピングカーに乗って帰宅できました。

作業はFFヒーター本体を分解点検して最大1週間程度で完了とのこと

作業内容は分解して確認してからの判断となるようです。

ベストはその日に修理完了を願いましたが無理でしたね。

ひとまずキャンピングカー預かり修理という最悪事態は避けられました。

とりあえずスノートリップであと一週エアコン暖房でしのげば

FFヒーターは直ってるはずなのでなんとか乗り切ろう。

 

 

 

【1月15日】


 

バンテック埼玉からオーバーホール完了の電話がありました。

最初に話を伺った通り修理は1週間でした。

オーバーホールの結果、ヒーター部分の交換が必要らしく、

交換部品の入庫待ちがありオーバーホールが終わったようです。

バンテック埼玉ほどのキャンピングカーの取り扱いが多い店舗でも

部品在庫がないなんてやはりFFヒーターのオーバーホールって珍しい?

FFヒーターの内部清掃だけなら当日でも出来そうですが、

オーバーホールは交換部品が必要なので目安は基本一週間です。

 

FFヒーター本体修理完了の報告を受けましたが、

流石に電話が来てすぐ行ける程の自由人でもないので、

希望日を連絡してスノートリップに備えることにしました。

 

 

 

【1月19日】


 

この週も木曜、金曜日と有給休暇を取得していました。

バンテック埼玉の定休日は水、木曜日なので、

木曜日は急遽出勤日として金曜日朝から修理でバンテック訪問です。

当初の予定通り木曜~日曜を滑りとして日曜日の帰り道、

スノートリップ帰りで作業をしてもらう方が効率よく出来るけど、

滑りを減らしてでもFFヒーターを直したかった(^_^;)

 

理由は前の週末にエアコン暖房だけで一晩過ごせるかチャレンジしたけど、

残量370Ahあったサブバッテリーが計算では持つはずが一晩持たず残量0Ah

放射冷却でヒエヒエの冬の朝はエアコン暖房だけでは過酷のようで、

寒さに弱いバッテリーは実用使用量も目減りしていると思います。

夏の冷房と違って冬の暖房の電力消費は半端ないってのが判明

朝方にピーピー鳴る残量低下を知らせる警告音に睡眠中に気がついて、

寝ぼけながらサブバッテリーからエクストラバッテリーに電源を切り替えたり、

エンジンをかけてサブバッテリーの残量を復活させたり、

エンジンをかけたら周りに迷惑だろうと移動したりと精神的に疲れた(^_^;)

サブバッテリーが完全独立で2ユニットあったから良いけど、

1つのサブバッテリーで完全に0Ahまで使い切ったら危ない所でした。

FFヒーターなしで氷点下の環境では充電量より

エアコン暖房の消費量のほうが多いので充電もままならないですからね。

気兼ねなくスノートリップは楽しみたいという性格なので、

滑りを減らしてでもFFヒーターの修理取付を優先しました。

 

金曜日はバンテック埼玉店に営業開始時間の10時に到着

 

オーバーホールの終わったFFヒーターを取付作業開始

11時30分に試運転も兼ねて作業が終了しました。

取外し1時間、取付1時間半と作業時間は短いけど、

本体オーバーホールを含めて最短1週間ですね。

 

オーバーホールの費用は46,200円でした。

作業内容の報告は特に聞いていませんので・・・

 

FFヒーター本体の作業内容は、

同時期に同じ症状のでたmtiさんのブログを参照してください。

 

ブログからすると作業内容的に同じだと思いますが、

バンテックの方がFFヒーターオーバーホールの費用は安い?

煤が溜まる原因は断定出来ませんが滑りに行く人は要注意かも

 

 


【まとめ】


 

購入から5年半、走行距離にして約10万km

毎週末スノートリップに出かけるのでFFヒーターの利用は多め

FFヒーターの排気口から白煙が増えてきたら要注意

 

今回FFヒーターが最悪のタイミングで不具合発生

年末年始が初めてFFヒーターを使用したってわけでもなく、

比較的寒がりな自分は秋からFFヒーターを多用していたのに、

年末年始のスノートリップ初日に故障ですからね。

休みは長いし販売店は年末年始の長期休暇中だし、

年末年始には何かしらのトラブルはつきものですかね(^_^;)

結局、FFヒーター無しでスノートリップは通算14日となりましたが、

暖冬の今年だからエアコン暖房だけでしのげたけど、

例年通りの厳冬のスノートリップはFFヒーター無しでは乗り切れない。

これからはたまにFFヒーターの白煙の状況も見ておこうと思いました。

 

 

キャンピングカーのお勧め記事はこちらです。

 

 

他のお勧め記事はこちらです。