【基本情報】
Renogy MPPT チャージコントローラー 40A ROVER LIシリーズ
密閉型、ゲル、補水式、リチウムなど様々なタイプのバッテリーに充電できます。
革新的なMPPT技術を持ち、99%という高い追跡効率、
同時にピーク変換効率も98%に達します。
定格バッテリー電流:40A
定格負荷電流:20A
最大PV入力短絡電流:50A
最大バッテリー電圧:32V
最大ソーラー入力電圧:100VDC
充電回路の電圧降下: ≤ 0.26V
放電回路の電圧降下: ≤ 0.15V
動作温度: -35℃ to +45℃
最大端子サイズ:8AWG(8SQ)
定格負荷電流:10% to 90% NC
寸法:23.8 x 17.3 x 7.8 cm
重量:2 kg
Renogy MPPT 40A ROVER LIシリーズ
【禁断の】
バッテリースイッチと走行充電器の間にリレーを取付けた続きです。
長い間、ソーラー充電と走行充電の2系統同時充電を避けてきました。
自分の考えとしては2系統同時充電が出来ないとは思っていません。
充電器製造メーカーが「推奨しない」としているというのが理由でした。
自分で検証した結果、推奨しないという理由は何となくわかったけど、
気にするほど致命的な理由ではないと感じたのも確かです。
ですが、今回この2系統同時充電を本当に電力の足りない時期限定で
最大充電量で乗り切るために使用することにしました。
まっ 2系統同時充電しか選択できないのではなく、
充電の入力ソースとして選べる選択肢の1つのオプションとしての設定で、
普段、電力消費の少ない時は何時もの様に2系統同時充電はあまりしない設定です。
あとはせっかく購入したソーラー充電器が余っているってのもあります(笑)
使わないで遊ばせておくのはもったいないしね~
基本的にソーラー入力可能な走行充電器を使用しているので、
普通の使い方なら2系統同時充電にはならないのですが、
真夏に最大充電量で充電をしたいと考えた時、
ソーラー入力可能な走行充電器はちょっと難しい(^_^;)
理由はソーラーからの入力はかなり不安定な充電のためです。
当然ながら木陰や建物の影などで充電量が落ちます。
夜には入力が無いので走行充電器の最大充電になったり、
朝方はソーラー入力が弱くて走行充電が定格の半分でしか稼働しないとか、
そもそもカムロードのオルタの発電量が足りているなら問題ないけど、
2台同時に走行充電器の最大量で充電するには問題があります。
文章で説明するのは難しいけどそう言う事です。
早い話が充電側がカムロード側の供給量を超えるのが問題で、
カムロードの供給量を超えない様に充電量を調整する必要がある事です。
その時に不安定なソーラー込みで考えると設定値が難しいんですよ(^_^;)
最大充電量の時は単純にソーラーは単独で充電してもらって、
走行充電器単体の充電量の制御で最大値を見極める方が簡単です。
なんかプライベーターでも遂にここまで来たかと言う感じですけど(笑)
我が家はサブバッテリーが2系統あるから難しいのではなく、
1つの大きなサブバッテリーでも走行充電器2台同時充電なら同じです。
【施工】
Renogy ROVER LIシリーズの配線はこちらも参照
ソーラー充電器を設置するのは前回同様ここですね。
コルドリーブスの広い電装庫は設置場所に困りません。
高さを合わせた木材の端材で簡易的に作った
ソーラー充電器用の土台を用意してネジ止めして、
本体とBluetoothユニットのBT-1の設置が完了しました。
充電器の下に大きく空間を開けたので冷却も期待
電装庫の排気の流れ方向なのでよく冷えそうです。
あとはソーラーの入力と出力の配線を行うだけです。
ソーラー充電の配線は簡単です。
ソーラー入力:2本とサブバッテリー出力:2本の配線だけ
圧着端子も必要なくネジで押し潰して接点と接触させます。
5.5SQの配線で取り回したら配線は終了です。
DCホームアプリでもソーラー充電器を認識しました。
ソーラー充電器の設定を変更する内容はありません。
Renogyで揃えると1つのアプリで全て管理できるのは便利
【最終的に】
走行充電切替改善 前編で施工した走行充電器用リレーと、
今回施工したソーラー充電器を入れた回路は下記参照
最終的な電装システム回路図
我が家は生セルでサブバッテリーのリチウム化を行っていますが、
設置スペース的な問題がないなら今なら組バッテリーが安いかな
100Aだけではなく大容量タイプの組バッテリーも増えてきたし、
選択の自由度がかなり上がってきたと思います。
スペース的な問題が無いなら生セルを選ぶ必要もないけど、
大容量を積むならスペース問題は避けられないのも事実。
大容量タイプの組バッテリーの中身も生セルを使っているので、
自分で生セルを組むのと変わりはありません。
大容量組バッテリーなら配線の取り回しが楽出来る程度の違い。
自分でBMSの設定が出来無いのはデメリットですけど(^_^;)
リチウム化は生セルを選ぶか組バッテリーで組むかは
メリット・デメリットを考えての選択でしょうか。
生セルと言うと難しそうですが組バッテリーと違いはそれ程ありません。
2年半以上続くサブバッテリーのリチウム化に関する記事ですが、
流れを把握するなら以下のまとめは必読です。
サブバッテリーのリチウム化まとめ:400Ah
エクストラバッテリーのリチウム化まとめ:230Ah
【基本設定】
我が家のサブバッテリーユニットは本当に色々な
使い方や充電設定が出来る様になっています。
逆に選択肢が多すぎて最適な設定の組合せが難しい。
ま~ あれこれ弄っているのも楽しいんですけどね(笑)
今のところ我が家に合った設定はこんな感じです。
まだ夏本番で使用してみて変わるかもしれません。
消費量の少ない今ならこの設定でいつでも満充電です。
満充電と言っても我が家のBMSの設定では14.6Vではなく、
13.6V程度を満充電としているので平時から満充電を避ける設定です。
充電が終われば13.3V付近で電圧は落ち着くので、
リチウムの満充電問題は該当しないと思います。
各バッテリーと走行充電とソーラー充電の我が家の初期設定
バッテリースイッチ:走行充電器2台同時使用に設定
サブバッテリー 400Ah
基本的に12Vの使用と停車時エアコン駆動に使用
・走行充電器:G1タイプ(初期型)
・充電量設定値:20A(実充電量:17A)
※実充電量最大値:45Aまで変更可能だが普段は最大設定にはしない
・運転席から走行充電入切:可能で入設定
・運転席からソーラー充電入力:可能で入設定
・車内12V電源:切替可能で入設定
・2系統同時充電最大充電量:68A(ソーラー充電:23A+走行充電:45A)
・ソーラー充電最大:23A
・走行充電充電量最大:45A
エクストラバッテリー 230Ah
基本的に走行時エアコン駆動と車内100Vに使用
・走行充電器:G4タイプ(最新型)
・充電量設定値:50A(実充電量:50A)
・運転席から走行充電入切:不可
・運転席からソーラー充電入切:可能で切設定
・車内12V電源:切替可能で切設定
・トータル最大充電量:50A
・ソーラー充電最大:25A
・走行充電充電量最大:50A
我が家の使用方法に適した設定なので参考程度です。
しかも状況に合わせて最適設定はまだ変わる予定です。
色々な設定や入切が出来るので使い方に合わせて、
各バッテリーの残量や使用状況に合わせて、
運用は多数考えられるのでよりその状況に合わせた設定になります。
ま~ 選択肢が多い分、どうするか落とし所に悩みますね。
こんなに多くの設定変更が出来るサブバッテリーは
一般ウケはしないかなりマニアックな充電仕様となっています。
でも自分で操作するのが好きな人なら分かると思うけど楽しいですよ(^_^;)
基本的に運転席にいながらにして全て操作できるのは良いですね。
本格的な検証は来年の猛暑日と言われる日ですかね。
エアコンを使わない時期でも常時60Aオーバーの充電量なので、
普段は2時間も走らないうちに満充電になってしまいます。
やはり本格的な夏を迎えないと実力の検証ができないかな。
夏は車両側の電力使用状況も違うし今検証してもあまり意味が無いかも。
まっ 夏に向けてある程度の見当くらいはつけておきたいと思います。
基本的にアイドリングはあまりしないので80Ah程度の走行充電は、
メインバッテリーの持ち出し無しで出来る様な気がしてます。
【まとめ】
エクストラバッテリー側の走行充電器の途中にリレーを入れて、
運転席からのスイッチで入切出来たらもう少し使い易くなるかな?
なんて将来的な課題が思いついたけどそもそも必要かな?
まっ バッテリースイッチがあるので手動で切替え出来るので、
夏本番で多用するなら考えましょう(笑)
今のキャンピングカーで電気的な不満はあまり感じてません。
エアコンを使わない時期なら自宅に居るように使い放題です。
1,500Wクラスのインバーターが2つあるので、
エアコンと電子レンジや電気ケトルの同時使用も出来る仕様です。
たまに意味不明な挙動をする時があるけど、
何が原因かいまだに分かっていないのが現状です(^_^;)
具体的に言うと電気ケトルの様な高負荷の使用時に極稀に12Vだけ落ちる、
かと言って毎回ではないしエクストラバッテリーを使えば落ちたことないとか、
なかなか原因の特定が出来てないのが現状です。
ま~ 極稀に有ることだからそんなに気にならないけど、
不具合的にはその位と言えばその位の事なんだけどね(^^)
サブバッテリーシステムとして完璧を目指すと気になります。
バンテック側の回路設計が悪いって事もあるので根本的な問題かもしれません。
まっ 売り物ではなく自分で使うだけなので大した問題ではありませんけどね。
キャンピングカーのお勧め記事はこちらです。
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