2021年8月16日(mon)

 

私がブログ上で夏休みをとるのは5年ぶりになる。今年の12月で満10年になるので、それ以降は今よりも更新を緩やかにするつもりだが、今回ばかりはネタが尽きた。それにワクチンの一回目を接種したので、むやみに外出せず、守りに入っているという事情もある。

 

という訳でテレビのキャスターのように、少し遅い夏休みに入らさせていただく。今までの旅を振り返って印象的だったテキストを紹介させていただく。お時間のあるときにご覧いただければ有難い。

 

 

1 大人の青春18きっぷ?で道東へ 〔2019年9月〕 
 


落石岬灯台が回転を始める瞬間を映像に収めようと出掛けた。この地特有の霧に阻まれて、灯台の周囲に広がる断崖絶壁の景色をみることは叶わなかったが、それでも極上の時間を過ごせた。そしてこの旅では、道の駅「厚岸グルメパーク」で、生がきとウイスキーの組み合わせの素晴らしさを知り、日本最東端のイタリアンレストランとされる「Boschetto」で花咲ガニを丸ごと使ったパスタを戴いたのだった。



2 福島に学び、日本の未来を考える旅 〔2020年7月〕 

 


JR常磐線が9年ぶりに全線開通したというニュースに、福島県浜通りの今を自分の目で確かようと車で出掛け、いわき市から北上した。東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年近くが経ったが、まだ何も解決していない現状と廃炉に向けて課題が山積するのを目の当たりにしてショックを受けた。そんな中、一軒宿の微温湯温泉「二階堂」を訪れることができたのは一生の思い出になった。


 
3 いざ入道埼灯台へ(秋田車中泊旅) 〔2019年4-5月〕 

 

 

男鹿半島の先端に立つ入道埼灯台。この袂で車中泊して灯台とじっくり対峙することにした。二日目の昼過ぎに到着し観光客向けの食堂で昼飲みしたのもいい思い出だが、灯台が回転を始める時間に立ち会い、灯台の灯が360℃を照らし出す妖艶な夜に出会えた。それは折しも、平成から令和へと変わる特別な日だった。


4 二つの時代を行く 黒部ルート 〔2016年7月〕 

 

 

黒部峡谷鉄道の終点・欅平駅と黒部ダムを結ぶ黒部ルート。そのほとんどがトンネル区間で、エンジニアや資材を輸送するのが目的で、普段、一般の人は立入ることができない。それがインフラツーリズムの需要の高まりもあってか、関西電力が事前に予約を募って見学会を実施しているが、これが思った以上に倍率が高い。さっそく申し込み、2回目で黒部ダム発のコースを引き当てた。北陸新幹線を使えば日帰りも可能だったが、せっかくなので黒部渓谷にある、歩いてしか行くことしかできない黒薙温泉で一泊することにした。


 プティ・ヴェール(四国未踏の地 土佐へ!) 〔2019年12月〕 

 

 

高知市内のひろめ市場は、年末の金曜日の夜ともあって、その頃は意味不明な“密”だった。広場のテーブルに料理を持ち寄って食べるスタイルなので、ひとりでは臆するところがあったが、その喧騒と一線を画すプティ・ヴェールに入店した。それまで旅先でとる食事に重きを置いてこなかったが、このためだけにもう一度訪れたい。そう思わせるほど魅力的だった。この旅では、翌日に出掛けた四万十川のポタリングも、もちろん深く記憶に刻まれている。

 

6 鉄輪温泉 湯けむり紀行 + メイプル耶馬自転車道ポタ 〔2018年12月〕 

 

 

 

大分県には行きたくなる温泉がいくつもあるが、初めて訪れたこの時は、湯治の風情が残る鉄輪温泉を選んだ。地元の人が通う共同浴場を巡り、まちを彷徨い歩きながら昼飲みした。夕食はまちの大衆食堂でとるつもりが早い時間に閉じてしまい、偶然入った若者向けの店のホルモン焼きの美味さに驚いた。連泊したので翌日も迷わず同じ店を選んだ。中日は、以前から憧れていたメイプル耶馬自転車道を走ることもできて心が満たされた。


働き方改革で北海道へ 〔2019年6-7月〕 

 

 

この旅は、訪問先を詰め込んだ。夕張では旧北炭清水沢火力発電所のガイドツアーを申し込み、テレビ番組で観たキャベツ天丼を求めて江別駅からポタリングもした。でも一番の目的は小樽の日和山灯台の点滅を祝津パノラマ展望台から眺めることだった。

 

 

積丹ブルーと呼ばれる風光明媚な景色を求めて神威岬へ出掛けた。残念ながら霧雨に阻まれ、その姿をみることは叶わなかった。しかし、バスの中で偶然見つけた食堂まで歩き海鮮丼を食べながら昼飲みしたのが妙に心に残っている。


 讃岐うどん&讃岐ポタ 〔2017年7月〕 

 

 

「讃岐うどんの味は、全然違うんよ」。そう香川県出身の友人は言った。それが果たして真実なのか、ようやく訪れる気になったのは、どうしても行きたい二軒ができたからだ。宮武製麺所は高松琴平電鉄仏生山駅近くにあって問題なかったが、もう一軒の高柳食堂は八栗ケーブル登山口駅前にあり、自転車で坂を上って行かなければならなかった。それでもわざわざ出掛けた甲斐があった。



新日本海フェリー輪行 〔2016年8月) 

 

 

北海道東苫小牧港から秋田港までの一泊だけの船旅ではあったが、多くの時間をロビーで過ごすのが”通”なのだと常連客に教わった。秋田港では嵐の中へ自転車を漕ぎ出したのも今となってはいい思い出だが、この旅は留萌本線の留萌駅-増毛駅の廃止を見据え、沿線を自転車で走ったのが主な目的だった。さらに往路では飛行機輪行の初体験もしている。



10 大人の休日パスで肘折温泉へ 〔2018年12月〕  

 


ブロ友さんがお勧めの温泉地。それまで肘折温泉の存在を知らなかったが、こじんまりした温泉街は私の好み。さらに共同浴場もあった。図らずも翌朝には初雪が降り、風情ある温泉場をみせてくれた。この旅ではJR北上線ほっとゆだ駅に途中下車して、駅に隣接する風呂を堪能したのも忘れ難い思い出になった。