★1966年野村トーイ クラウン/マスターライン組立キット ~ブリキ自動車コレクションから215 | ポルシェ356Aカレラ

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★引続きコレクション整理のため委託出品中!!
手許のコレクションの中から重複等のため不要となったモノを2024(令和6)年3月1日(金)終了のヤフオクに色々委託出品していますので、是非ご覧ください(以下は抜粋)☆☆



1)ブリキ約22㎝バンダイいすゞベレット1500デラックス初版 1/18程度 ミラー/オーバーライダー欠品 箱無
ミラー1つとオーバーライダー3つが欠品していますが、パーツの多いシングルカラーの初版です。欠品が有る割に何故かボディは割と綺麗です。欠品パーツは最低1つが残っているため部品の複製が出来る人ならレストア可能かも。







2) spark 1/43ホンダTN360 クラシックチーム ロータス1979 箱付
このように未開封でしたが、出品に当り開封。定価はそこそこ高かったように思いますが100円スタートです。。



3)WHITE BOX 1/43トヨタランドクルーザーWピックアップ Bandeirante バンデランテ輸出向け左ハンドル1976 箱付
国内販売はされていないランクルの1台。ダブルピックアップというところがミソ。





4)FIRST43 1/43日産パトロール300 H-60左ハンドル輸出向け1970 箱付
これも海外向け左ハンドル車。書店売り国産名車Vol.304の焼き直し版ですが、良く出来ています。





5) herpa 1/87 IVECOフェラーリ レーシングカートランスポーター箱付 ミラー等付属パーツ付
HOスケールのトランスポーター。この種のトランポは派手で飾り映えしますが、手元に置いておくのは基本ポルシェのものだけに絞ることとしました。



6)tekno メルセデスベンツ バスO302白/黄色 箱無
デンマーク・テクノのベンツバス。既に4台位手放していますが、整理をしたらまた出てきました。箱無ですが割と綺麗です。


どこも開かなくなったトミカに見倣って欲しい、驚異のフル開閉アクション付。



7)カタログ1995年8月 マツダタイタン 1t/2-4t/ダンプ専用 A4判 24頁/48頁/40頁の3部セット
カタログは基本バス、トラックまで小まめにディーラー通いをして集めていた頃のもの。中味は殆ど見ていないため昨日貰ってきたばかりのような状態です。あまり思い入れのない1980年代以降のバス、トラックのカタログは一部例外を除き手放しています。



8)カタログ1993年3月 オートザムAZ-1ガルウィング 28㎝×28㎝ 20頁 赤表紙
キャラ車にもなったAZ-1。整理をして見つけた重複分。オートザム店が近所になく貰うのに苦労した想い出があります。つい昨日貰ったもののような感覚ありですが、このカタログを入手してから既に31年も経つとは驚きです。



9)カタログ1992年8月 ユーノスロードスター緑表紙
整理をして重複して持っていたカタログ。ユーノスロードスターはこの3種類をバラで出品。



10)カタログ1993年8月 アンフィニRX-7(FD)28㎝×28㎝ 48頁 銀表紙
整理をしたら1990年代半ば以前のアンフィニ時代のFDのカタログも結構重複が見つかったので今回6種類を全て1部100円で出品しています。




★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」の第215回記事として野村トーイの1966年クラウン&マスターラインライトバン&Wピックアップ等のコンバージョンキットをご紹介します☆☆☆ 



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●絵本「じどうしゃえほん」表紙
珍しい2代目クラウン後期型が表紙の絵本。クラウンのすぐ後ろにフェアレディSP310。


今回のテーマである野村製1/21クラウンとのツーショット



●2代目クラウン後期及びマスターライン1965年7月以降の実車カタログより抜粋
所謂、角テールの実車カタログより抜粋。

1965年輸出向けカタログ。輸出向けはフェンダーミラーが付きません。


セダンのフロント周りはスモールライトがバンパー埋め込みに変わり、ボンネットのプレスラインも中央に2本が狭く通っていたラインが拡がっています。


リア周りではテールライトが丸から所謂、角テールに変更された他、バンパーも替わっています。


マスターライン・ライトバン






ダブルピックアップ


1967年ダブルピックアップ最終型RS46P/MS46P




【1965年後期/66年前期 トヨペット クラウン デラックス(RS41型)実車 主要データ】(1965/1966 Toyopet Crown Deluxe Typ.RS41 Specifications)
全長4635mm・全幅1695mm・全高1460mm ・ホイールベース2690mm・車重1265㎏・3R型 水冷 直列4気筒OHV1897ccエンジン・最高出力90ps/5000rpm・最大トルク14.5kgm/3400rpm・乗車定員6名・最高速度140km/h・販売価格96万1000円(トヨグライド:102万5000円、同時期のマスターラインライトバン:74万5000円、マスターラインWピックアップ72万5000円、マスターライン シングルピックアップ66万円)


★2代目トヨペット クラウンのブリキ玩具
1963年型として1962年秋に一斉にデビューしたクラウン・セドリック・グロリアの魅力的な国産高級車3車中、金属玩具(ブリキ玩具)の世界で最も沢山製品化されたのは2代目トヨペット クラウンでした。
アサヒ玩具製のスタンダードサイズ、バンダイの大小サイズ(小サイズはリモコン仕様の警視庁パトカーのみ)、イチコー(一宏工業)の中サイズ(1/14.5スケールの1963年式及び1965年式)、バットマン・黄金バットが乗車した激レアなオープン仕様やクレイジーキャッツ・プリントのバリエーションも発売された米澤玩具(ヨネザワ)の1963年式BIGサイズ、野村トーイの1964年式BIGサイズと1966年式22㎝サイズのセダン/コンバーチブル/ライトバン/Wピックアップのコンバージョンキット(ルーフはプラ製)など2代目クラウンのブリキだけ集めても立派なコレクションが出来る程、夥しい種類が発売されています。


★野村トーイ製1966年型クラウン/マスターライン コンバージョンキット
多数が発売された2代目クラウンのブリキ玩具の中で所謂、角テールの後期型はイチコーの2ndモデルとこの野村トーイ製の22㎝サイズの2種類のみ。野村製はクラウンセダン/同コンバーチブル/マスターライン・ライトバン/同ダブルピックアップの何と4種類に変換可能なコンバージョンキット(と言ってもボディとシャシー等をビスで止める程度の簡易キット)となっています。未組立の状態では一見プラ製のオモチャに見えますが、ルーフのみがプラ製でボディ、シャシー、前後グリル、ダッシュボード、ホイールキャップ等がブリキで作られたカテゴリー的にはブリキのオモチャの1つです(ボディはかなり硬質で一見ダイキャストにも見えます)。このようなキット型式のブリキ自動車の類例は1950年代から見られ、目新しいものではありませんでしたが、この野村製の場合は何と言っても4種のボディに組み換えられるところが特徴となっています。


【野村トーイ 1/22スケール 1966年 トヨペット クラウン デラックス /コンバーチブル/マスターラインライトバン/ダブルピックアップ4種 コンバージョンキット 主要データ】(1/22scale 1966 Toyopet Crown Deluxe/Crown convertible/Masterline Lightvan/Masterlinene double pickup truck 4 kinds conversion kit by Nomura Toy KEY DATA)
・製品名: 「ジュニアーキット トヨペットシリーズ」(JUNIOR KIT TOYOPET series)
・基本素材: ブリキ(ルーフ部:プラ製)
・野村トーイ 品番(管理番号): 不明
・発売時期: 1966年12月(1966年クリスマス商戦向け商品)
・販売価格: 都内550円/全国600円
・全長:220㎜ (実車比:1/21.1スケール)
・全幅:77㎜ (実車比:1/21.9スケール)
・ホイールベース: 125㎜ (実車比:1/21.5スケール)
・ボディカラーバリエーション: なし(淡青のみ)
・動力: 前輪フリクション
・特記事項: (1)野村トーイの製品カタログに掲載されなかった短命商品(2)1990年代より箱蓋(上箱)なしの未組立品が1ダース前後?流通。
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8
・2024年現在のアンティークトイ市場の推定評価額: 7~9万円 程度(箱付未組立ミントコンディションの場合)


●東京玩具商報1966年12月号に1度だけ掲載されたジュニアーキット トヨペット(国立国会図書館の蔵書より複写)
「NEW」の文字と「年末主力商品ご紹介」のタイトルから1966年のクリスマスシーズン向けに発売された商品だったことが判ります。野村トーイのカタログには掲載された形跡がなく、子供が組み立てる際に手を切るといったクレームがあったのか?理由は不明ながら短期間で生産中止となったものと思われます。




全国600円、都内550円と記載されています。




●野村トーイ 1/22スケール 1966年 トヨペット クラウン/コンバーチブル/マスターラインライトバン/ダブルピックアップ4種 コンバージョンキット (上蓋欠・未組立)
過去30年~40年で市場に出てきたモノの大半は上箱が失われており、上箱欠の状態でどこか同じ場所に多数がストックされていたものと思われます。現在手元にあるのは1990年頃に入手したもので、例によって上箱が失われています。




本来はこの上箱が付きます(ヤフオク出品画像より転載)。






上箱の裏面が組立て方の説明となっています。


ホイールキャップをタイヤにハメ込み、フリクション部分、前後シートとボディ上下をビス止めするだけのため、ドライバーが使いこなせれば簡単に出来上がります。ダッシュボードと前後グリルは出荷前にボディに取付済。


4種のボディ:左からセダン、コンバーチブル用のフロントウインドと幌畳みパーツ、ライトバンのルーフ部、ダブルピックアップのルーフ部。ライトバンとダブルピックアップは取り外し式のトランクを外してルーフとボディを接合させます。マスターラインはクラウンとホイールベースと全幅は同じながらクラウンより全長とリアオーバーハングが55㎜長いため、この製品ではマスターラインを基準にスケールダウンされたのか、クラウン及びコンバーチブルはトランク部が実車よりも長大に見えます。


4種を作り替えたサイドビュー






(以下、4種類を組み上げた個々の詳細画像)


(1)野村トーイ1/21スケール1966年クラウンデラックス(セダン)










手前は1/65ダイヤペット207番1966年トヨペット クラウンデラックス




室内


シャシー裏。X型シャシーが再現されています。ボディとシャシーは小さなネジで止めます。




●1966年クラウンセダン角テール 当時物 4種の並び
大きい方から1/14.5イチコー、1/21野村トーイ、1/40ダイヤペット143番、1/65ダイヤペット207番。イチコー製には同年式パトカー等の緊急車仕様があり、プラモデルでは今井科学が1/40スケールのパトカー(2020年11月3日記事参照)をリリースしている他、立体造形物としてはトヨタ・ノベルティのアンチモニー製煙草入れもあります。

















(2)野村トーイ1/21スケール1966年トヨペット クラウン コンバーチブル
実車では販売されていないものの、警視庁等のパレード用に作られた例があります。玩具の世界ではこの野村トーイ製以外に米澤玩具がバットマンや黄金バット乗車仕様をコンバーチブルでリリースしています。












室内


ダッシュボードはあまり正確ではないものの、一応実車を参考にしてプリントされています。




(3)野村トーイ1/21スケール1966年トヨペット マスターライン ライトバン














●1966年トヨペットマスターライン ライトバン ボディのミニチュア4種
大きい方から1/20スケール煙草入れ(関東自動車工業製1963年カスタム)、1/21野村トーイ、1/42モデルペット(1963年マスターライン)、1/64TLV。立体造形物としては、他に大盛屋がカスタムの1963年と64年、ダイヤペットが大盛屋64年金型流用の東芝カー(販促用非売品)と救急車を出しています。










(4)野村トーイ1/21スケール1966年トヨペット マスターライン ダブルピックアップ
















●ダブルピックアップの国産ミニチュア3種
1970年代までのダブルピックアップの貴重なミニチュア3台。大きい順に野村トーイ1/22マスターラインRS46V、大盛屋1/40ダットサン320、トミカ1/64ダットサン620。







●貴重な広4ナンバー1967年マスターライン ダブルピックアップMS46P現存車の動画




※2代目クラウンの実車カタログについては2013年1月6日の自動車カタログ棚からシリーズ第102回記事をご参照ください。

※イチコー2代目クラウン(ノーマル)については2024年2月4日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第213回記事をご参照ください。

※イチコー2代目クラウンのパトカー等緊急車については2019年12月8日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第39回記事をご参照ください。

※バンダイ2代目クラウンについては2019年3月21日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第19回記事をご参照ください。

※アサヒ玩具2代目クラウンについては2019年8月4日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第32回記事をご参照ください。

※米澤玩具(ヨネザワ)2代目クラウンについては2019年10月13日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第37回記事をご参照ください。




★オマケ(その1): 警視庁創立150年 特別展
2024(令和6)年2月20日(火)~3月3日(日)まで警視庁創立150年の特別展示がポリスミュージアム(東京都中央区京橋)で開催されていると聞き観てきました。明治~大正期に使われた運転免許証や制服の変遷を見ることが出来るほか、1964年と2021年の新旧2度の東京オリンピック警備対策本部の看板、関東大震災で焼失した旧庁舎の看板も初公開されています(入場無料)。


1917年インディアン赤バイ(後の白バイ)の同型車両


警視庁創立150年特別展 解説


意外にも戦後になって登場した最初期のパトカーは白一色だったのが、白黒塗分けとなった1955年のパトカー。1940年代~1950年代初頭あたりのアメ車が多かったようです。


1964年東京オリンピック時の通訳用パトカー(トヨタパトロールFS40)


初期の覆面パトカー(クラウンバンRS56V)


免許証の変遷。使用済免許証は免許更新時に回収されていた時代もあったと思いますが、現在は古い免許証を記念に手元に残している人も多いのでは?




★オマケ(その2): MINI GT新製品 1/64ポルシェ911GT3赤&GT3ツーリング黒(992型)
税込定価2200円。例によって左右ハンドルが出たうちの左ハンドルのみ入手。品番はGT3赤が662番、GT3ツーリング黒が606番。








★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Ticket to Ride」 1965
邦題:涙の乗車券。高嶋弘之氏(1934年ー)による邦題は「抱きしめたい」と共に何とも秀逸。手許にあるレコードは1965年5月15日発売の東芝音楽工業オデオンレコード370円定価時代の黒盤(規格番号OR-1261)。このジャケ写も好きな1枚☆


解説は高崎一郎氏


歌詞