★1963年イチコー2代目クラウンデラックス ヤフオク出品~ブリキ自動車コレクションから 213 | ポルシェ356Aカレラ

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★引続きコレクション整理のため委託出品中!!
手許のコレクションの中から不要なモノを2024(令和6)年2月9日(金)終了のヤフオクに色々委託出品しています(以下は抜粋)。他に 1994年5月発行 日産プレジテント ロイヤルリムジン カード式カタログ 観音開きのクラウンをオマージュした2000年11月発行のトヨタオリジン A4判ハードカバー など実車カタログも多数出品していますので是非ご覧ください☆☆



1) AUTOart 1/18 ポルシェ911カレラRSRターボ2.2ワトキンスグレン1974 #9 箱付・未開封
これまで長年集めてきた大量のポルシェのミニチュアのうち、356以外のゼッケン付ポルシェは半分程度は手放しロードカーをコレクションの基本とすることとし、ゼッケン付ポルシェを順次手放すことにしました。基本的に展示をせずに買ったまま仕舞い込んであった未開封品が殆どです。



2)NOREV 1/18 ポルシェ911カレラRSR ブランズハッチ1000キロ1974#5 箱付
上掲のオートアートのような開閉部分はないものの良い出来です。



3)AUTOart 1/18 ポルシェ928 白 1978? 箱付・未開封
大スケールの928。







4)spark 1/43 ポルシェ911S #26ルマン10位 1971年 赤/白 箱付・未開封
911でもナローだけはゼッケン付も手元に残すべきか迷ったのですが、コンプリートに集めることは困難なためモンテカルロラリー優勝車など歴史的に重要なモノ以外は基本手放すことにしました。出品に当り初めて開封。







5)spark 1/43 ポルシェ911S #35ルマン1971年 白/黄緑 箱付・未開封
上掲4)と同じ年のルマン出場車。







6)spark 1/43 ポルシェ911S #36ルマン1971年 白/紺 箱付・未開封
上掲4)5)と同じ1971年ルマン出場車。







7)EAGLE 1/43ポルシェ911カレラRSR「TISSOT」#61ルマン1974年 箱付
1974年ルマン出場車。



8)EAGLE 1/43ポルシェ911カレラRSR「VAILLANT」#65ルマン1975年 箱付
1975年ルマン出場車。



9)EAGLE 1/43ポルシェ934ターボ「LOIS」#84ルマン1979 箱付
1979年ルマン出場車。



10)VITESSE 1/43ポルシェ911GT1(993) 「CHEREAU」#55 ルマン1995年 箱付
1995年ルマン出場車。



11)VITESSE 1/43ポルシェ911GT2(993) 「FA Turbo-EXPRESS」#82 ルマン1995年 箱付
1995年ルマン出場車。



12)HighSpeed 1/43ポルシェ911GT3(996)「FA Turbo-EXPRESS」レーシング
911初の水冷エンジンとなった996型はノーマルもレーシングバージョンもミニチャンプス製などが殆ど未開封のまま山のように手元にあり、しかし、実車同様に996のミニカーは概ね不人気のため元々は3000円以上の定価だったものが1000円でも売れないこともあり、しかし、例え今後20年保存しておいたとして(私が生きていない可能性もありですが)、値段が上がる可能性は左程高くはないようにも思え、買い値3000円が例え500円になったとしても手放すべきか迷っています。このように写真を撮ったら幾ら損をしても潔く手放すという方針でガンガン処分するという考え方もありですが、置き場所がある限りは売らずにおきたいという気持ちもあり、しかし、自分が急死などした際に残された家族が困らないようにミニマリストを目指すことはなくとも極力不用品は処分し持ちモノは少なくしておいた方が良いとの思いもあり大いに迷います。









★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」の第213回記事としてイチコーの2代目クラウンをご紹介します。イチコーの2代目クラウンについては2019年12月にパトカー等の緊急車をご紹介した後、ノーマルバージョンについては未紹介のままとなっていました☆☆☆
 



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★1963年型トヨペット クラウン
1963年型として1962年秋に一斉にデビューしたクラウン・セドリック・グロリアの魅力的な国産高級車3車中、金属玩具(ブリキ玩具)の世界で最も沢山製品化されたのは2代目トヨペット クラウンでした。
アサヒ玩具製のスタンダードサイズ、バンダイの大小サイズ(小サイズはリモコン仕様の警視庁パトカーのみ)、イチコー(一宏工業)の中サイズ(1963年式及び1965年式)、バットマン・黄金バットが乗車した激レアなオープン仕様やクレイジーキャッツ・プリントのバリエーションも発売された米澤玩具(ヨネザワ)の1963年式BIGサイズ、野村トーイの1964年式BIGサイズ等と2代目クラウンのブリキだけ集めても立派なコレクションが出来る程、夥しい種類が発売されています。

★イチコー製2代目クラウン
このように多数が発売された2代目クラウンのブリキ玩具の中で最も入手が難しいのは、3代目MS50系クラウンの玩具に基本金型が流用されたことで古くから知られるイチコー(一宏工業)の製品です。ノーマル、警視庁パトカー、消防司令車、救急車とバリエーションが存在しますが、何れも箱付未使用品についてはヤフオクを始めとするアンティーク玩具市場で見かけることは殆どありません。


●2代目クラウンの実車のカタログ・パンフレットより抜粋

1962年10月25日~11月7日に晴海で開催された第9回全日本自動車ショウのトヨタブースで配布された大判パンフレットの表紙は、ショウ開催直前の10月1日に発売されたばかりの2代目クラウン。このシックなコロシアムベージュメタリックがイメージカラー。


バックライトが円形のテールライト下に付いた、所謂、涙目テール。


何と給油口はリアナンバーを倒すと現れるという007まがいのギミック。


リアトレイのトランク設置型クーラー吹き出し口


1963(昭和38)年9月20日の最初のマイナーチェンジを受けた1964年型では白いバックライトがテールライト下部からリアグリル内の左右に移設。イチコー製の1stモデルではフロントは1963年型、リアはこの1964年型の意匠というチグハグな組合せとなっています(実車では初期型テールを1964年型に変更した事例もあったのでしょうか)。


1965(昭和40)年7月15日の2回目のマイナーチェンジでフロントグリルが華美な印象の意匠となり、従来の丸いテールライトは横長(所謂 、角テール)となり、スモールライト等が前後共にバンパー埋込みに変更されます。



【1963年 トヨペット クラウン デラックス(RS41型)実車 主要データ】(1963 Toyopet Crown Deluxe Typ.RS41 Specifications)
全長4610mm・全幅1695mm・全高1460mm ・ホイールベース2690mm・車重1265㎏・3R型 水冷 直列4気筒OHV1897ccエンジン・最高出力90ps/5000rpm・最大トルク14.5kgm/3400rpm・乗車定員6名・最高速140km/h・販売価格105万円


【イチコー 1/14.5スケール 1963年 トヨペット クラウン デラックス 主要データ】(1/14.5scale 1963 Toyopet Crown Deluxe by ICHIKO Model Toy KEY DATA)
・基本素材: ブリキ
・一宏工業 品番(管理番号): 1864
・発売時期: 1963年11月中旬 (65年式は1966年以降の発売)
・販売価格: 都内390円/全国430円(1965年に都内430円、全国470円に値上げ)
・全長:318㎜ (実車比:1/14.5スケール)
・全幅:115㎜ (実車比:1/14.7スケール)
・ホイールベース: 187㎜ (実車比:1/14.4スケール)
・カラーバリエーション: 黒・茶・紺・赤・緑・空色 等
・年式違いのバリエーション: 1963年型(リア1964年型)と1965年型(1966年前期型)
・ノーマル以外のバリエーション: 警視庁パトカー・消防司令車・消防庁赤十字車 (消防司令車と消防庁赤十字車は1965年型のみ)
・動力: 後輪フリクション
・箱のバリエーション: 前期2種、後期1種
・特記事項: 1stモデルではフロントグリル1963年型、リア周り1964年型の実車とは異なる意匠を再現。1965年7月15日MC後の実車を再現した2ndモデルではボンネット形状はMC前と同じ中央寄りに2本のラインの入った意匠のまま前後グリルを新型の意匠に変更。
・入手難易度: 10段階評価でレベル8~9程度
・2024年現在のアンティークトイ市場の推定評価額: 25~38万円 程度(箱付未使用ミントコンディションの場合)


●東京玩具商報1963年10月号に掲載された発売予告記事(国立国会図書館の蔵書より複写)
「本誌特選商品一覧」の中にイチコー製クラウンが掲載されています。全長12インチ(30㎝強)、11月中旬発売、4色等の記載があり、最後の4色というのは黒・茶・紺・赤のカラーバリエーションを示すと思われます。


この記事には同じイチコーのグロリアが11月初旬発売として掲載されています。



●東京玩具商報1963年12月号イチコー広告(同上)
クラウンとグロリアが価格入りで掲載されています(クラウンはこの号が東京玩具商報の広告初登場)。グロリアはデラックスをモチーフに造られたにも関わらず、「スパー6」(=スーパー6)と記載されています。


イチコーは自動車玩具専業メーカーであることがアピールされています。



●東京玩具商報1964年1月号イチコー広告(同上)
東京オリンピックが開催された1964年の新春号のイチコー広告は国産高級車御三家クラウン・セドリック・グロリア。クラウンは既に発売されていたにも関わらず何故か製品写真ではなく実車カタログのイラストが掲載されています。



●イチコー1965年版カタログに掲載されたクラウン
品番1864として掲載されています。価格は発売時の都内390円/全国430円が1割程度値上げされて都内430円/全国470円と記載されています。イチコーのカタログでも他の製品は製品写真も多い中で何故かクラウンは実車イラストが使用されています。




●イチコー 1/14.5スケール 1963年 トヨペット クラウン デラックス 茶色 (傷み大ながら箱付・本体美品)
グレイミラー。箱は傷んでいるもののルーフに工場出荷時のシールも残っている美品。ポリ系素材のミラーには白系色とグレイの2種があり、初めはグロリアと共通の白系色ミラーが装着され、後に横目のセドリックやキャロルと共通のこのグレイのミラーも装着されたのではと思われます。
















フロントは1963年型


リアは1964年型






1/64TLVとの大きさ比較




室内プリント。ハンドルにはコラムシフトレバーも付いています。ペダルのプリントはクラッチなしの2ペダルのように見えます。


工場出荷時のルーフシール付


リアトレイのクーラープリント。アサヒ玩具や米澤玩具のクラウンRS41にも同様のクーラープリントが見られますが、まだクーラーが高嶺の花であった時代であり、実車ではクラウンデラックスの購入層でさえクーラーの装着率は低かったようです。


ダッシュボード左上にイチコー商標。


シャシー裏。デフ・プロペラシャフトの表現はあるもののシャシー形状はバンダイ製に見られるような実車通りのX型とはなっていません。




●イチコー 1/14.5スケール 1963年 トヨペット クラウン デラックス 紺色 (箱無・本体傷みあり)
グレイミラー。遊ばれたモノのようで各部に傷みがありますが、全体にはまずまず。












シャシー裏




●イチコー 1/14.5スケール 1963年 トヨペット クラウン デラックス 黒 (箱無・ミラー折れ・各部傷みあり)
白系色ミラーの基部を残し欠損しています。この黒の箱付美品を平成の初め頃(1990年頃)に下北沢のアンティークトイショップで見たのですが、高値で手が出ず、しかし、その後、黒の美品は一度も見ていません。












シャシー裏




●イチコー 1/14.5スケール 1963年 トヨペット クラウン デラックス 3色の並び










●イチコー 1/14.5スケール 1965年 トヨペット クラウン デラックス 赤 (箱無・ミラー/アンテナ欠品・各部傷みあり)
角テールをモチーフとした珍しい2ndモデル。ミラーはオリジナルから型取りしたリプロパーツを付けてあります。






角テール






シャシー裏




●イチコー 1/14.5スケール 1965年 トヨペット クラウン デラックス 緑 (箱無・ミラー欠品・各部錆傷あり)
2019年11月30日にヤフオクで3万9000円で落札された個体の出品画像。










●イチコー 1/14.5スケール1963年&1965年 トヨペット クラウン デラックスの比較
左1stモデル、右2ndモデル。






【参考】イチコー製2代目クラウン1stモデルの箱違いと2ndモデルの箱
2023年12月1日発行の書籍「日本の自動車おもちゃTOY CARS Made in Japan 1950-60s」66頁より転載。書籍販売問合せ先:シューストック

1stモデルの箱違い。1964年式が描かれています。


1965年MC後の2ndモデルの箱




●コロシアムベージュメタリックの1963年クラウンデラックスRS41型 5種類の比較
大きい方から、1/14.5イチコー、1/17バンダイ、1/40大盛屋、1/42旭玩具モデルペット、1/66TLV。イチコーは少々色味が異なりますが、元々は実車のコロシアムベージュメタリックを意識したカラーだったようにも思われます。














●コロシアムベージュメタリックの1963年クラウンデラックスRS41型 7種類の比較
上掲の5種に加えて、近年のエブロと国産名車の1/43ミニカー2台を加えた並び。






バックはリアルタイムに発売された2代目クラウンのプラモデル(左:三共1st、右:三共2nd、中央上:三和模型)。




【参考1】三共1/25スケール1963年トヨペットクラウン プラモデル 初版/再版の比較(画像提供:henry collection)
イラスト箱の初版(左)と写真箱の再版(右)とでは、成型色も箱内側の帯も替わっていることが判ります。




【参考2】大滝1/30位?1963年トヨペットクラウンデラックス プラモデル(画像提供:henry collection)
三共以上にレアな大滝製RS41プラモデル。


三共(左)と比べると大滝(右)は、一回り小さいことが判ります。




【参考3】三和模型1/40程度 1963年トヨペットクラウンデラックス プラモデル(画像提供:henry collection)
これもレアな三和製のRS41プラモデル。本体全長約115mm。




【参考4】アシェットコレクションixo国産名車VOL.148 1/43トヨペットクラウンデラックスRS41型
東日本大震災の発生した2011年の9月21日号。当時定価1790円。後にファースト43ブランドで色違いも発売されています。1/43国産名車シリーズは何故か外国車が入り始めた200号を越えた頃まで定期購読し、このクラウンやコンテッサ1300クーペなど特に思い入れの大きい車種については定期分+1部の2台購入しています。


2011年発売のixo国産名車(左)と2003年発売のエブロ(右)の1/43RS41コロシアムベージュメタリックの比較。エブロはグリルが何故か黒っぽく、実車のギラギラしたクロームメッキの印象把握は国産名車の方が優れているように思います。


リア周りも国産名車(左)の方が実車のイメージに近い印象です。




※2代目クラウンの実車カタログについては2013年1月6日の自動車カタログ棚からシリーズ第102回記事をご参照ください。

※イチコー2代目クラウンのパトカー等緊急車については2019年12月8日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第39回記事をご参照ください。

※バンダイ2代目クラウンについては2019年3月21日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第19回記事をご参照ください。

※アサヒ玩具2代目クラウンについては2019年8月4日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第32回記事をご参照ください。

※米澤玩具(ヨネザワ)2代目クラウンについては2019年10月13日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第37回記事をご参照ください。




★オマケ(その1): ホットウィール新製品 ポルシェ959 (1986)EURO HAULER トランスポーターセット「Brumos Racing」
国内定価2000円前後?これは誰しも開封して積み下ろし遊びがしたくなるセット♪






★オマケ(その2): Solido 新製品 1/43ポルシェ911カレラRS(964)赤/青 2色
税込5280円。バングラデッシュ製。964のミニカーはリアルタイムのNZGやSCHABAKといったメーカーのものから夥しい種類が発売され沢山購入して手元にありますが、空冷ポルシェのミニカーについては今後もスケールを問わずエンドレスに新製品が出ることが予想されますので、そろそろコレクションの辞め時を考えなければマズイのかもしれません(汗)。








仏solidoは1932=昭和7年創業、2024年で創業92周年と歴史があることがアピールされていますが、商品本体はバングラデッシュ製です。


品番、価格等を印字したラベル




★オマケ(その2): 今日のビートルズ「Long Tall Sally」 1964
邦題:のっぽのサリー。手許にあるレコードは1965年2月発売の東芝音楽工業オデオンレコード330円定価時代(価格印字部分が削られています)の黒盤(規格番号OR-1155)。国内オリジナルのこのシングルジャケットのデザインは吉祥寺の某レコード店の買い物袋に長く使われていましたが、何とも良い感じのジャケットだと思います。リトル・リチャードのカバーながら、例によってオリジナル以上に有名なビートルズバージョンです☆☆


解説は片桐和子氏。


ライブ


スタジオ録音版