★1950年代 米澤玩具 トロリーバス 大中小3種 ~ ブリキ自動車コレクションから 116 | ポルシェ356Aカレラ

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本記事は2021年4月12日付アメーバブログ・コレクションカテゴリーの記事 第1位となりました。大勢の方に見ていただき、ありがとうございます☆

★新型コロナ第4波
変異株の感染拡大により関西同様に都内でも今後は爆発的に感染が広がる可能性があると言われる状況ですが、都内の通勤電車は相変わらず混んでいます。現在、私はJR中央線で通勤していますが、特に仕事帰りに通勤快速に乗ると人と人とが触れ合うレベルではなく押し合うレベルで混んでいることが多く、都内は感染者が多いため、ちょっと怖いなあと思います。
テレワークの浸透でコロナ前よりは都内の電車は少し空いたとはいえ、「まん延防止等重点措置」(=まんぼう)が発令されても、今後、もし都内の感染者数が激増して緊急事態宣言が再発令されたとしても、「企業活動も役所も学校も通常のまま継続」では、ワクチン接種が進み明らかな効果が出てこない限りは、あまり意味はないように思えます。
感染リスクを考えると都内の電車通勤は怖いため、昨年の春は暫くクルマ通勤をしていた訳ですが、駐車場代が1日3000~5000円前後も掛かることと、昨年春よりコロナ慣れした現在の方が都内の通勤時間帯の道路は混んでいるため確実に車通勤では片道1時間半程度かかり、仕事以外に毎日往復3時間の運転では疲れ果ててしまい電車通勤せざるを得ない状況なのです。
感染が爆発してきた際に一番良いのは社会インフラ以外の企業・役所・学校は原則活動を停止するよう国や行政が指示することだと思いますが、日本では色々な法律の縛りもあり欧米のようなロックダウンは難しいとの話を聞きます。しかしながら、人の命さえ助かれば、またイチから出直せば良いだけの話で企業がバタバタ沢山倒産したとしても根本的な問題は少ないと個人的には思います☆☆


★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第116回記事として米澤玩具(ヨネザワ)のトロリーバス3種をご紹介しますne☆これまで既にマルサン・三浦トーイ・増田屋のブリキの都営トロリーバスをご紹介していますが、今回の米澤製トロリーバス3種は都営トロリーバスを明確に意識したとは言えない製品群です☆☆☆



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★トロリーバス
トロリーバス (英: trolleybus、米: trolley bus)とは、道路上空に張られた架線(架空電車線)から取った電気を動力として走るバスを指し、1882年(明治15年)4月29日に、ドイツ・ベルリン郊外のハーレンシー(Halensee)付近の540メートルの区間で運行を開始したのが世界初のトロリーバスとされています。
「トロリー (trolley)」とは集電装置のことであり、トロリーバスの外観や操縦法は普通のバスと似たものとなっています。日本では俗にトロバスとも呼ばれ、法規上は無軌条電車(むきじょうでんしゃ)と訳されます。かつては無軌道電車(むきどうでんしゃ)と呼ばれていましたが、「無軌道」という言葉には「常軌を逸した」という意味があり悪い印象を与えることから「無軌条電車」に改められています。トロリーバスの運転士は大型二種免許に加え、動力車操縦者運転免許(無軌条電車運転免許)も取得しなければ運行することが出来ません。
日本の都市部のトロリーバスは、戦前4年弱の短期間存在した宝塚市を除けば、かつて東京・横浜・川崎・名古屋・京都・大阪の6都市に存在しましたが、渋滞激化やトロリーポールを持つが故の自由度の少なさ等により一般のバスと比べた際のメリットがなくなり、何れも1970年代初頭までに全廃されています。そのため、日本に於けるトロリーバスは昭和の風物詩の一つとしてノスタルジーと共に語られる存在となっています。
(以上、Wikipediaより抜粋および加筆)



●1950年代の絵本に描かれたトロリーバス

(1)京都市営トロリーバス?
小学館1952年12月1日発行「きしゃとでんしゃ」(B5判・20頁₎より。絵: 金子茂二 画伯。リアルに描かれたトロリーバスですがフロントの三角の塗分けからすると京都市営でしょうか。残念ながら、「○○駅」と書かれた行先表示の文字が読めません。右下のバーハンミゼットのような1つ目のスクーターは日本車でしょうか。



(2)都営トロリーバス
二葉書房1955年頃発行「じどうしゃ」(B5判・12頁)より。絵: 有本秀光 画伯。方向幕が「上野公園」の都営トロリーバス。都営トロリーの極初期の車両を描いたもののようです。トロリーバスの周りに描かれている車両は殆どがアメ車のようです。



(3)名古屋市営トレーラートロリーバス
ひかりのくに昭和出版1952年頃発行「すばらしいのりもの」(B5判・12頁)より。絵: 安井小弥太 画伯。トレーラートロリーバスは名古屋市営以外の導入例がないため、名古屋市営トロリーを描いたものでしょうか。行き先表示は「昭和園」と読めます。ガード上をチョコレート色の旧国が走る構図は秋葉原あたりにも見えます。



【1949年 日野‐東芝 トロリーバス 単車 主要スペック】 (1949 Hino-Toshiba Trolley Bus Specification)
全長9970mm・全幅2400mm・全高2620mm・ホイールベース5000mm・電動機直流複巻式140馬力600V・車重6900kg・乗車定員74名・最高速50km/h



【米澤玩具(ヨネザワ) 1/17・1/27・1/80スケール程度 トロリーバス ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/17・1/27・1/80scale Trolley Bus by Yonezawa Toys Tinplate Toy KEY DATA)
・商品名: TROLLEY BUS
・米澤玩具 製品番号(製品管理番号): 不明(大:732番、中:3157番?)
・発売時期: 1/17(大)1955年頃、1/27(中)1962年頃、1/80(小)1950~1952年頃(オキュパイドジャパン=占領下の日本製)
・販売価格: 1/17(大)660円前後、1/27(中)240円前後、1/80(小)200円前後
・全長: 1/17(大)450㎜、1/27(中)320mm、1/80(小)105㎜
・全幅:1/17(大)145mm、1/27(中)90㎜、1/80(小)30㎜
・ホイールベース:1/17(大)263mm、1/27(中)158㎜、1/80(小)47㎜
185mm
・モデルとした実車型式: なし
・東京都交通局マークの有無: なし
・車番: 大サイズ①D.E.1207/リアナンバーM-732②7000/リアナンバーM⁻732、中サイズ・ナンバー5-3157、小サイズ・1系統
・ハンドル位置: 大サイズ・左、中サイズ・右、小サイズ・ハンドル表現なし
・動力: 大・中サイズ:後輪フリクション、小サイズ:ゼンマイ
・箱サイズ: 大サイズ縦150×横465×厚さ170㎜、中サイズ縦120×横320×厚さ93㎜、小サイズ縦100×横240×厚さ45㎜
・バリエーション:  大サイズ・シルバー/ブルー天窓なしとクリーム/グリーン天窓ありの2種、中サイズ・ホイルキャップにプリントとクロームメッキの2種、小サイズ・バリエーションなし?
・シャシー再現: なし

・入手難易度: 大サイズ10段階評価でレベル9程度、中サイズ10段階評価でレベル6程度、小サイズ10段階評価でレベル7程度
・2021年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 大サイズ10~15万円程度、中サイズ4~6万円程度、小サイズ9~12万円程度 (何れも箱付美品の場合)

※スケールは全て全幅比。


●1956年米澤玩具 海外向けカタログに掲載されたグレイハウンドバス
全長45cm(18.5インチ)のこのグレイハウンドバスの金型は1960年代半ばまで様々なバリエーションを生んでいますが、トロリーバスは比較的初期のバリエーションと思われます。





●1964年米澤玩具 国内向けカタログに掲載されたオリオンバス
全長32cmのこのバスの金型も様々なバリエーションを生み、トロリーバスも金型流用製品の一つで比較的多数が現存しているものの何故か1960年代の米澤玩具の製品カタログには掲載されていません。




●米澤玩具 1/17スケール程度 大サイズ・トロリーバス「ジュピター」 (箱付美品)
全長45cm。21世紀初頭に香川県内で発掘した個体。箱も本体も輸出用の趣ながら香川で発見されたことから少数ながらも国内販売されたものと思われます。現存個体が少なく、この1台しか確認出来ていません。箱絵や箱にはJUPITERの文字があるものの本体には何故かJUPITER文字が見られません。またフロントのCITYLINEのスペルが間違ってプリントされています。運転手さんは浅草玩具人形のパラダイス・トロリーバスと同じブリキ製のものが乗車しています。














運転手さん♪










手前は大きさ比較用トミカ。米澤製トロリーバス大サイズが巨大であることが判ります。


左後輪後ろに桜にYの字のお馴染み米澤玩具の商標




シャシー裏




●米澤玩具 1/17スケール程度 大サイズ・トロリーバス「7000」 (箱なし・錆/傷あり・リアバンパー欠品)
全長45cm。上掲のジュピターと同じ金型流用ながら、メトロ窓に天窓も付いた更に凝った造りの製品。バスの王者をイメージしたのでしょうか、フロントにはCROWNの印字も見られます。運転手さんはこれにも同じブリキ製が乗車。緑系のカラーリングは東京都営トロリーバスを参考にした可能性もありと思われます。状態がよくないながら、このトロリーバスも現存個体が少なく、これもこの1台しか確認出来ていません。トロリーバスの専用パーツの欠品は幸いないため、共用パーツのリアバンパーは同金型の部品取りのバスから容易に移植できます。実は部品取り用の米澤製バスは入手済で移植作業が未実施の状況です。








運転手さんは同じ


リアバンパー欠品


リアにお馴染みの米澤商標




手前は大きさ比較用トミカ






●米澤玩具 1/17スケール程度 大サイズ・トロリーバス2種 (英字表記モデル)
全長45cmと巨大なため2台並ぶと存在感が半端ではありません。












●米澤玩具 1/27スケール程度 中サイズ・トロリーバス・プリントホイール (箱付・美品)
全長32cm。リアにスパッツを付けた個性的な米澤オリジナル・デザインのバスながら、緑系のカラーリングについてはこれも東京都営トロリーバスを意識したものである可能性があります。
















手前は大きさ比較用トミカ


上箱左下に米澤商標




シャシー裏


工場出荷時の緩衝材入り未使用品




●米澤玩具 1/27スケール程度 中サイズ・トロリーバス・メッキホイール (箱なし・小傷あり)
全長32cm。ホイールキャップが上掲のプリント仕様ではなくクロームメッキされたバリエーション。ホイールキャップ以外の差異は全く見られないため、どちらが先に市場に出たものなのかは不明です。










●米澤玩具 1/27スケール程度 中サイズ・トロリーバス・ホイール違い2種










●米澤玩具 1/80スケール程度 小サイズ・トロリーバス・セット (箱付・美品)
全長10.5cm。1947年(昭和22年)~1952年(昭和27年)の占領下の日本製であることを示す「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の文字が箱にも本体にも入っています。本体、架線柱2本、直線レール2本、曲線レール2本のセット。貴重なオキュパイド・ジャパン物であることからアンティーク・トイ市場の評価は高目です。しかし、路面電車に近い造形は味わい深いものの実在したトロリーバスとはかけ離れておりスケールモデル的な製品ではありません。2021年現在もゼンマイを巻くと勢いよく走ります。古い製品ながら、現存する数は上掲の大サイズ・トロリーバスよりずっと多い印象です。


OCCUPIED JAPANの印字












本体にもOCCUPIED JAPANのプリント






シャシー裏。前輪は左右に動作します。




●米澤玩具 トロリーバス大中小サイズ集合!

手前2台はタイムスリップグリコの都営トロリーバス










本体以上に貴重な元箱3種




※日野トロリーバスの実車カタログについては2013年1月19日の自動車カタログ棚からシリーズ第105回記事をご参照ください。


※ブリキ製の都営トロリーバスについては以下の記事をご参照ください。
(1)マルサン商店・・・・・2020年8月8日の「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第82回記事
(2)三浦トーイ・・・・・2020年9月12日の「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第88回記事
(3)増田屋斎藤貿易(マスダヤ)・・・・・2020年9月16日の「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第89回記事





★オマケ(その1): トミカリミテッド ヴィンテージ&NEO 2021年4月 新製品
TLV&TLV-NEOの4月新製品が4月8日(木)に発売になっています。今月は以下の計4台といつになく少な目のリリースで助かります。とは言え、税込み定価は4台で6桁超えとなります。
1)LV-192a 1970年トヨペットクラウン ハードトップSL(黒/薄青メタ・税込3080円)
2)LV-192b 1970年トヨペットクラウン ハードトップSL(黒/金茶メタ・税込3080円)
3)LV-N230a 1981年ニッサンスカイラインHT2000ターボGT⁻Eサラブレッド(白・税込2970円)
4)LV-N230b 1981年ニッサンスカイラインHT2000ターボGT⁻ES(赤・税込2970円)






ENIFの1/43スケールMS51前期(定価13860円)との並び。TLVはMC後の後期、ENIFはデビュー時の1968年型前期モデル。






★オマケ(その2): 今日のビートルズ 「Your Mother Should Know」 1967
個人的に10代の頃から口ずさむことが多かった1曲。ポールの名曲。


私のテキトーピアノ・バージョン