★1965年1/30三浦トーイ東京都営トロリーバス ~ ブリキ自動車コレクションから 088 | ポルシェ356Aカレラ

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★映画館を満席可能に変更
2020年9月11日(金)、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(尾身茂会長:1949年6月11日-)は、観客が大声を出さない環境を確保できるとして映画館での満席を認める方針を決めたそうです。現在、映画館では最低1席以上を開けて観客を入れているのを取り止め、元々設置されている座席には全て人が座れるようになる訳ですが、そもそも映画鑑賞では興奮して大声を出す人がいないとも言えず、また隣の席に感染はしているけれども無症状の若いお兄さんに座られたりすることは避けたい気持ちがあり、私個人としては映画館には足が向きそうにはありません。尤もカップルで映画に行こうなんていう時に1席開けて座ったのでは2人で手を繋ぎながら見ることも出来ず、映画デートになりませんよね☆



★平均寿命

1)戦後2年目の1947年(昭和22年): 男性50.0歳・女性53.9歳

2)私が生れた戦後14年目の1959年(昭和34年): 男性65.2歳・女性69.8歳

3)2019年(平成31年・令和元年) : 男性81.41歳・女性87.45歳

このデータを見ると、戦後すぐの頃は還暦(60歳)まで生きれば平均を上回る長寿、私が生れた頃でも日本人の平均寿命は男女共にまだ60代であったことから、古希(70歳)まで生きれば長寿と言えたことが判ります。私が生れた時代には男性が55歳定年で退職して命が尽きるまで、ちょうど平均10年の余命があったということが言えます。それが現代ではサラリーマンが還暦で退職してから男性の場合は平均余命は20年強残っていることとなります。ところが、ジョン・レノンと同じ1940年(昭和15年)生まれで渋谷神山町に時価50億以上とも言われる御殿を持つ今年の誕生日で満80歳となる麻生財務大臣や麻生さんより更に1歳年長で今年81歳の二階幹事長などは現在の日本人の平均寿命まで秒読み乃至既に平均寿命を過ぎている訳ですが、それでも尚、政治家を務め続けられるということは、自分ではまだまだ頭が冴えていて緻密な仕事が出来ると自負していても還暦で定年退職、文字通りゴミ扱いの再雇用となっている私のようなサラリーマンからすると何とも羨ましい境遇であったりもします(そんなに羨ましいなら、お前も政治家になって死ぬまで頑張れば?という話にもなりますがww)☆☆



★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第88回記事として三浦トーイの都営トロリーバスをご紹介しますne☆☆☆



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★都営トロリーバス
明治末には試作されていたものの紆余曲折を経て開業に辿り着いたのは第2次世界大戦後のことでした。1952年(昭和27年)5月20日に上野公園~今井間15.537kmの101系統が最初に運行を開始し、その後、1956年(昭和31年)9月21日に池袋駅前~品川駅前の102系統(池袋~千駄ヶ谷四丁目間は前年1955年6月1日、千駄ヶ谷四丁目~渋谷間は1955年12月27日に運行開始)、1957年(昭和32年)1月12日に池袋駅前~上野駅前の103系統、1958年(昭和33年)8月18日に池袋駅前~浅草雷門の104系統が相次いで開業し、総営業キロ数51kmの日本最大のトロリーバス路線網が完成したのでした。

★都営トロリーバスの廃止
まず1967年(昭和42年)12月9日に102系の一部、渋谷~品川駅前間が廃止され、翌1968年(昭和43年)3月30日に102系統の渋谷駅前~池袋駅前と103系統・104系統が廃止、最後まで残った101系統も同年9月28日で運行を中止し、東京都交通局はトロリーバス事業より撤退しています。東京でトロリーバスの姿が見られたのは1952年(昭和27年)から1968年(昭和43年)までの僅か16年間であったことになります。

★東京都営トロリーバスの車両
103系統と104系統には国鉄山手貨物線・東武伊勢崎線・京成押上線・東武亀戸線の電化鉄道線との平面交差が4箇所も存在し、当初は都電との交差箇所と同様に交差用金具による簡略な処理を検討していたが各鉄道側から危険であると猛反対され、苦肉の策として踏切を渡る時にだけトロリーポールを降ろし自走するための補助ディーゼルエンジン搭載のトロリーバス車両を運用した。都営トロリーバスの車両には50形・100形・200形・250形・300形・350形の6形式が存在したうち、この踏切通過用の補助ディーゼルエンジン付の300形と350形の2形式はキャブオーバーバスのようにフロントにラジエターグリルを付けていることで一目で識別できます。


●東京都営トロリーバス実物画像

(1)1958年(昭和33年)初冬、渋谷ハチ公前の102系統池袋行き都営トロリーバス
1992年12月7日発行・岩波書店ビジュアルブック江戸東京4巻「昭和30年東京ベルエポック~小春日和の東京」より。撮影:田沼武能氏(1929年-)。この写真には情報が沢山含まれています。右手前の観音開きのクラウンはサイドモールの付いた初期型デラックス(RSD)ながらルーフに営業車用の灯火、室内にもタクシーメーターが確認出来ます。トロリーバス右横の白っぽいクラウンはこの年の秋にMCしたばかりのRS20スタンダード、手前中央の自転車の荷台には映画館で掛け持ちで使用するフィルムの入った円形の缶が沢山載せられています。





(2)新宿伊勢丹前の都営トロリーバス(撮影者・撮影時期:不詳)
トロリーバスは「千駄ヶ谷四丁目」の行先表示を付けています。1955年6月1日に102系統の池袋~千駄ヶ谷四丁目間が開業した頃の写真でしょうか。トロバスの周囲にはいすゞBXの都バス、左手前にはボディにKTRのロゴの入った京王バス、トロバスの次位にはアメ車ビュイックらしき姿が確認出来ます。



(3)都営トロリーバス(撮影場所/撮影時期/撮影者 不詳)
今井行きトロバスの右側にダイハツハイゼットキャブとマツダE2000が写っていることから1965年以降の撮影と推定出来ます。



(4)都営トロリーバス(撮影場所/撮影時期/撮影者 不詳)
写真が小さく判りにくいですが右側の反対車線には40系2代目クラウンが写っているようです。トロバスは周りの交通に邪魔されずにスイスイ走っているように見えます。




【1949年 日野‐東芝 トロリーバス 単車 主要スペック】 (1949 Hino-Toshiba Trolley Bus Specification)
全長9970mm・全幅2400mm・全高2620mm・ホイールベース5000mm・電動機直流複巻式140馬力600V・車重6900kg・乗車定員74名・最高速50km/h


【三浦トーイ 1/30スケール程度 東京都営トロリーバス ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/30scale Tokyo Metropolitan Trolley Bus by Miura Toy Tinplate Toy KEY DATA)

・商品名: トロリーバス
・三浦トーイ製品番号(製品管理番号): 不詳
・発売時期: 1965年(昭和40年)頃
・販売価格: 都内売価230円・全国売価250円
・全長377mm (実車比:1/26.4スケール)
・全幅80mm (実車比:1/30.0スケール)
・全高100mm (実車比:1/26.2スケール)  
・ホイールベース202mm (実車比:1/24.8スケール)
・モデルとした実車形式: なし
・都営バス路線表記: 101系統(上野公園~今井)
・行先表示: 動物園行
・東京都交通局マークの有無: フロント正面にあり
・車番: 230
・ハンドル位置: 右(プリント表現)
・動力: 後輪フリクション
・箱のサイズ: 縦105×横382×厚さ82㎜
・バリエーション: ルーフ灯火の材質にブリキとプラの2種、ルーフ後部灯火の有無、ホイルキャップにメッキ無垢とプリントの2種等
・シャシー再現: 殆どなし
・特記事項: 箱付未使用のみならず遊ばれたジャンクであっても比較的現存個体は少ない。箱付未使用品はベリーレア。三浦トーイが元々保有していたバスの金型流用品。
・入手難易度: 10段階評価でレベル8程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 5~8万円程度 (箱付未使用ミントコンディションの場合)

※1/30スケールは全幅比。

●1965年 三浦商事 企業情報
1965年10月発行・第4回日本玩具国際見本市パンフレットより。取締役社長は三浦兼治氏、住所は東京都台東区浅草千束町2-13、販路は国内及び海外諸国、営業品目は金属製・人形製・プラ製・セルロイド製・紙製・空気ビニール製・ゲーム類と記載されています。三浦商事/三浦トーイの創業時期・業務停止時期等の企業データについては情報が得られず、今回ご紹介する1960年代の手元にある資料に記載されている情報程度しかありません。



●1967年10月 三浦トーイ 総合カタログ
第6回日本国際玩具見本市の折に配布されたカタログ(縦275×横258㎜・変形20頁)。奇をてらった訳ではなく恐らく玩具見本市の来場者の印象に残ることを目的に変わった判型で発行されたと思われる非常に珍しい三浦トーイのカタログ。1965年10月からの2年間に三浦商事株式会社から三浦トーイ株式会社に社名変更されています。




都営トロリーバスが掲載されています。トロバスの右上の黄金バットバスも同一金型。


トロリーバスはルーフの灯火パーツがクロームメッキのブリキ製、ホイルキャップはプリントという仕様。今回ご紹介する2種のトロリーバスの何れとも異なるバリエーション。


裏表紙


本社・名古屋営業所・赤羽倉庫等の住所・電話番号が記載されています。1965年時点では三浦商事だった社名が三浦トーイに変更され、住所も東京都台東区浅草2丁目20番8号に変更されていますが、1965年以前の台東区の地図で確認する必要ありですが恐らく1965年以降に住居表示が変更されたための変更で場所自体は同じと思われます。




●三浦トーイ 1/30スケール程度 東京都営トロリーバス (1stモデル)






フロント中央に東京都交通局のマーク。上部に動物園行のプリント。右ハンドルを握る運転手さん。そして、車掌さんはちょっとバタ臭い感じの女性です。




左右の懐かしい矢印型方向指示器(ウインカー)がそそります♪


リア右下に三浦トーイのM商標




上箱右下に三浦トーイのM商標




手前は大きさ比較用トミカNo.79-2番1/131スケール都バス美濃部カラー




一番後ろの席にはGIアメリカ兵さんも乗車♪


シャシー裏




●三浦トーイ 1/30スケール程度 東京都営トロリーバス (2ndモデル)
ホイルキャップがメッキ無垢からプリントに変更され、ルーフの灯火パーツの材質がブリキからプラに変更された2ndモデル。










●三浦トーイ 1/30スケール程度 東京都営トロリーバ ス 1stモデルと2ndモデルの比較
左2ndモデル、右1stモデル。












手前はトミカ79‐2番






※日野トロリーバスの実車カタログについては2013年1月19日の自動車カタログ棚からシリーズ第105回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): アシェット・コレクションズ・ジャパン懐かしの商用車コレクションVol.2「1/43スケール1963年ホンダT360ヨコハマタイヤ販売店仕様」
2020年9月9日(水)発売の新製品。この2号T360と同時に定期購読特典の第1弾1962年ダイハツミゼットMP5パネルバン郵便車仕様も届きました♪



ミゼットMP郵便車は往年の光球商会のブリキのミゼットMP郵便車と並べてみると楽しいです♪












★オマケ(その2): 2020年9月トミカリミテッドヴィンテージ&NEO新製品
2020年9月のTLV&NEO新製品は計14種もあり、全て購入すると税込定価で5万円前後と現実的ではないため、9月10日(木)の第1期発売分11台では消去法で次の6台に絞って購入。
(1)TLV-187a 1962年トヨペットマスターライン1900白ルーフ/ベージュ(税込2860円)
(2)TLV-187b 1962年トヨペットマスターライン1900日本通運(税込2860円)
(3)TLV-190a 1964年いすゞエルフ高床荷台「日本通運」(税込3850円)
(4)TLV-191a 1966年いすゞエルフ高床荷台 4灯ヘッドライト(税込3850円)
(5)TLV-N209a 1997年日産セドリックワゴンV20E SGLリミテッド(税込3080円)
(6)TLV-N215a 1997年日産グロリアバン兵庫県警パトカー(税込3190円)
1981年3代目シルビアHBの黒とマルーン、1999年ランエボⅥの青メタとシルバーはパス。今月発売分は、まだフェラーリF355のクローズドとオープンそして5代目エルフ山崎パンも予告されていますが、来月10月には税込定価が約2万円と高価ながらも非常に魅力的ないすゞ810EX ウィングルーフトレーラの発売も予告されており、TLV&NEOの欲しいものを全て買っていると大変な散財となりそうです。尤も最近はTLV以外の1/64スケール国産ミニカーの新製品が猛烈な勢いで増えており、TLV&NEO以外のブランドは買わないのなら全ての1/64スケール新製品を買うことに比べれば、まだ散財の度合いは低いのかもしれません。今月、Y30セドリックワゴンとグロリアバン兵庫県県警パトカーは個人的にそそられるような年式ではないため当初パスしようと思っていたのですが、実物を見たら何とも魅かれてしまい2台共に購入してしまったのでした(大汗)。


初代エルフは何れもフィギュア1体付




1962年マスターライン1900(RS36V)




「日通無線車」というのは、どういった業務を行う車なのでしょうか。


買う気でなかったのに買ってしまったY30セドリックワゴンとグロリアバン兵庫県警パトカー






★オマケ(その3): 今日のビートルズ 「Ticket To Ride」 1965
ジョンの残した名曲の一つ。冒頭の「都電銀座2丁目の前」のメモ書きに注目☆