源氏物語の謎 ⑤
与謝野源氏物語の第三巻の、『若菜上』の帖まで読み進めました。
この帖はこれまでの帖とは明らかに違う点があります。
会話文が多くなっています。
『若菜上』以前の帖では会話文はそれほど多くはなかったと思います。
作者が別人になってしまったのではないかとも感じられます。
作家の文体というものは、一つの物語を書く時間の中では大きくは変化しないはずです。
一つの作品の中で文体が変化するということは、一人の作家が源氏物語を書いたとしたら、かなり長期間に渡って書いたということだろう。
時間の経過とともに、作者の見識と見聞が積み重なることによって、文体が変化したのだという解釈も成り立つが、作者が複数いたと解釈するほうが自然だと思う。
デジタル美人
地デシ対応のテレビを買ってしまった。
アナログでもまだ見られたのだけれど、今買っておくほうが少しでも安く買えるだろうと思ったので、買ってしまった。
デジタルとアナログの違いなんて大したことはないだろうと思っていた。
しかし、実際の映像を見て、驚いた。
きれいにくっきり映る。というか、きれいに映り過ぎる。
きれいに映るといいことばかりのように思えるが、そうではない。
アナログで見ていた時には、女性ニュースキャスターとか、お天気おねえさんは、とてもきれいに見えた。
デジタルになると、きれいだったはずの女性たちの顔が、ちょっと別人のように見える。
「別人のように」の後に続く言葉は、『きれい』であるべきだろうが、そうではない。
アナログ美人は、必ずしも、デジタル美人ではないということが分かった。
見えすぎるということは、女性にとっては、あまり好ましいことではない。
少し、ソフトフォーカスにした方が女性はきれいに見える。
女性は、アナログのほうがきれいに見える。
私は、7時27分の恋人の半井小絵さえさんの天気予報を見るのを楽しみにしているのだが、この人に限っては、アナログでも、デジタルでも変わらず美人であると、納得している。
平和ぼけで何が悪い
考えてみれば、戦争のない時代というのは、昭和二十年から平成二十二年の現代までの約、66年ほどしかない。
江戸時代は、国内的には、260年ほど戦争はなかった。平安時代は、390年もの間、国内的には戦争のない平和な時代だった。
66年も戦争のない時代が続いていると考えるのか、わずか、66年しか平和な時代は続いていないと考えるべきなのか。
わずか、66年と考えるべきだろう。
「平和ぼけ」という言葉があるけれど、まるで、平和を非難するような言葉だ。
平和は何百年続いても歓迎したい。
平和ぼけで何が悪い。
コンセントの埃
蛍光スタンドが壊れてしまったと思った。
電灯が点滅をして、数秒間しか点灯しない。
電球を交換しても症状は変わらない。
長年使用してきたのだから、本体そのものが寿命なのだろうと納得した。
そして、電気店で並んでいる蛍光スタンドの中でもっとも価格の安いのを買ってきた。
家に帰って、壊れたと思った蛍光スタンドを取り外そうと思って、コンセントを抜いてみた。
おそらく、数年間はコンセントを抜いていないのではないかと思うのだが、コンセントに埃がくっついていた。
もしかして、と思って、コンセントの埃を取り除いてみた。
すると、どうだろう、蛍光スタンドは元の光を取り戻した。
充分に原因を調べることなく、新しい物を買ってしまったのは、ひとつの無駄買いになってしまったのだが、それよりも、もっと憂慮すべきことが起こっていたのだ。
それは、コンセントの埃。
たかが、埃なのだが、この埃が電気のショートを起こして火災につながる危険があったのだ。
そんなことは全く気にもせずに、今日まで蛍光スタンドを使ってきたことに戦慄を覚える。
もしかしたら、数週間後、あるいは、数日後の真夜中にコンセントから火が出て火事になっていたかも知れないのだ。
その火事を未然に防いでくれたのは新しく買った蛍光スタンドだ。
もし、新しく蛍光スタンドを買わずに、点滅を繰り返す蛍光スタンドを無理やり使い続けていたら、新しい蛍光スタンド交換するためにコンセントを抜くこともなかっただろうし、真夜中に火事になっていたかも知れないのだ。
そう考えると、新しい蛍光スタンドは無駄買いではなかった。
感動はどこから来るのか
何事もすんなりといってしまうとドラマにはならない。
障害があって、それを乗り越えようとするところにドラマかあり、大衆の心を打つ。
もし、障害を乗り越えようと努力をしなかったら、大衆は共感しないだろう。
テレビであっても映画であっても、小説であっても、フィクションだと分かっていながらドラマチックな展開を期待してしまう。
環境に引き裂かれる愛。環境に引き裂かれる家族。運命の波に飲み込まれる人々。
そういう人々には、共感するが、何も努力をせずに、のほほんと生きている人の姿を見ても人々は共感はしない。
理不尽な世界で、自己の尊厳を守ろうとする人々の生き様から感動が生まれてくる。