源氏物語の謎 ⑤
与謝野源氏物語の第三巻の、『若菜上』の帖まで読み進めました。
この帖はこれまでの帖とは明らかに違う点があります。
会話文が多くなっています。
『若菜上』以前の帖では会話文はそれほど多くはなかったと思います。
作者が別人になってしまったのではないかとも感じられます。
作家の文体というものは、一つの物語を書く時間の中では大きくは変化しないはずです。
一つの作品の中で文体が変化するということは、一人の作家が源氏物語を書いたとしたら、かなり長期間に渡って書いたということだろう。
時間の経過とともに、作者の見識と見聞が積み重なることによって、文体が変化したのだという解釈も成り立つが、作者が複数いたと解釈するほうが自然だと思う。