コンセントの埃
蛍光スタンドが壊れてしまったと思った。
電灯が点滅をして、数秒間しか点灯しない。
電球を交換しても症状は変わらない。
長年使用してきたのだから、本体そのものが寿命なのだろうと納得した。
そして、電気店で並んでいる蛍光スタンドの中でもっとも価格の安いのを買ってきた。
家に帰って、壊れたと思った蛍光スタンドを取り外そうと思って、コンセントを抜いてみた。
おそらく、数年間はコンセントを抜いていないのではないかと思うのだが、コンセントに埃がくっついていた。
もしかして、と思って、コンセントの埃を取り除いてみた。
すると、どうだろう、蛍光スタンドは元の光を取り戻した。
充分に原因を調べることなく、新しい物を買ってしまったのは、ひとつの無駄買いになってしまったのだが、それよりも、もっと憂慮すべきことが起こっていたのだ。
それは、コンセントの埃。
たかが、埃なのだが、この埃が電気のショートを起こして火災につながる危険があったのだ。
そんなことは全く気にもせずに、今日まで蛍光スタンドを使ってきたことに戦慄を覚える。
もしかしたら、数週間後、あるいは、数日後の真夜中にコンセントから火が出て火事になっていたかも知れないのだ。
その火事を未然に防いでくれたのは新しく買った蛍光スタンドだ。
もし、新しく蛍光スタンドを買わずに、点滅を繰り返す蛍光スタンドを無理やり使い続けていたら、新しい蛍光スタンド交換するためにコンセントを抜くこともなかっただろうし、真夜中に火事になっていたかも知れないのだ。
そう考えると、新しい蛍光スタンドは無駄買いではなかった。