プラネタ旅日記 -25ページ目

プラネタ旅日記

児童書専門古本店プラネタ(無店舗)の管理人が細々~となにやら呟いております。大半は読書記録。時々頭の悪さと猫馬鹿具合を炸裂させてます。

↓の「マルチーヌとカロリーヌ」の記事を書いたあと、どうしてもマルチーヌちゃんの顔を思い出したくて延々と検索していましたら、自分のブログが引っかかりました(笑)

2005年10月8日のWhat's new? です。

そうか、自分とこで売ったんなら新着画像があるんだ!

……と、思い出したのは発見してからと言うお間抜けさんです。


↓マルチーヌちゃんはこんな子でした。↓





微妙に小さくてわかりにくいですが(汗)

取り敢えず、マルチーヌちゃんが黄色い髪(金髪)にツインテールじゃないと言うことは分かりました!

茶色い髪の……、ストレートかな?

カロリーヌちゃんより大人しい雰囲気の子なんですね。


ああ、すっきり。

これで今後、2人ど混同することはないでしょう。

良かった良かった♪


事件です。



カロリーヌちゃん(ピエール・プロブスト)とマルチーヌちゃん(マルセル・マルリエ、ジルベール・ドラエイ)の顔を思い出せません!

と言うか、既に頭の中で2人は一心同体……、同じキャラクターと化していました。

ふと、二人は別人!作者も違うのよ!と気づいて、急いで両方の顔を思い出そうとしましたが、全然、さっぱり思い出せません。

思い出せるのは、黄色い髪をツインテールにした女の子1人だけ……。

はて、これはマルチーヌ?カロリーヌ?



表紙を見れば思い出すかも!と思い、amazonで検索してみました。

カロリーヌちゃんの方は沢山画像があるのですが、マルチーヌちゃんはさっぱり……。

両方とも見たことがあるし、マルチーヌちゃんの絵本は売ったこともあるのに、どうしてちゃんと思い出せないのでしょうか……!!!


因みに、カロリーヌちゃんは↓こんな子です↓


ピエール プロブスト, Pierre Probst, 山下 明生
カロリーヌキャンプにいく (カロリーヌとゆかいな8ひき)
ピエール プロブスト, Pierre Probst, 山下 明生
カロリーヌうみへいく (カロリーヌとゆかいな8ひき)

お、黄色い髪でツインテールだ!

と言うことは、私の記憶に定着しているのはカロリーヌちゃん……?

それじゃあ、マルチーヌちゃんはどんな子なのーっ!?

気になって仕方がありません。


そう言えば、少し前に入手して未整理の本に、カロリーヌちゃんかマルチーヌちゃんがあったはず!

と思い出して確認してみましたら。

「カロリーヌはめいたんてい」でした。

……カロリーヌか……。



……マルチーヌちゃんって、どんな子!?

とりごえ まり
名なしのこねこ
内容(「BOOK」データベースより)
片目は目やにでふさがり、はなの穴もはな水がかたまり、ふさがっています。苦しそうに口で呼吸していました。『このままでは、死んでしまうかもしれない』そう思った瞬間、わたしはこねこを抱き上げていました。片手でもてるほどの、軽いからだでした。これは、わたしが1ぴきのこねこに出会ったときの、物語です。



一年間に、どれだけの名なしのこねこが命を落としていくのか、と考えればだんだん欝になります。

一年間に失われていく命に比べたら、幸運にも生き延びて、名前と住居を与えられる猫の数なんて、ほんのちょびっとだけです。

これは、そのほんのちょびっとの中に入り込めた本当に幸運なこねこのお話。


人間に捨てられたり、親猫とはぐれたり(親猫が死んでしまったり)した子猫は、2~3日で風邪を引き、1週間足らずで死んでしまうことが多いそうです。

週週間前ですが、生後10日足らずの子猫とご縁がありました。

猫を飼っている家で生まれたけれど、そんなに沢山育てられないので捨ててくれと言われた人が、ホームセンターで里親探しをしていました。

私が見たときには4匹いましたが、最初は5匹いたんだそうです。1匹は、親猫と離され、人工では栄養が足りずに死んでしまったそうです。

その中の1匹を、譲っていただきました。

と言っても我が家が育てるわけではなく、親戚の家の子になるのですが、譲っていただいた子猫は150gしかありませんでした。

まだ歯も生えてなく、臍の緒の場所がちゃんと分かる小ささ。

捨てられたら、本当に1週間足らずで死んでしまう子です。

幸いにも里親を探していた人が病院に連れて行き、丁寧にお世話をしていたようで、風邪や目だった病気、怪我の類はなく、お腹も壊さず元気いっぱいでした。

子猫は名付けられ、家族の一員としてすくすく成長中。


ちょうど、その子猫とのご縁があった頃にこの本を読んだので、名なしのこねここと、後に「ニヤ」ちゃんと名付けられた子には何だか親近感が沸きました(笑)

ニヤちゃんは風邪を引いていたけれど、猫エイズ、猫白血病には陰性。

無事、先住猫のルルちゃんとポロンちゃんに受け容れられ、プロレスごっこをしたり、一緒に眠ったり……。

ポロンちゃんと一緒に丸まって眠る姿の、2匹のなんともいえない幸せそうな可愛い顔が、たまらないんです。

良かったねぇ、良い人に拾われて、家族が出来て良かったねぇ。

と、幸せな気持ちになれました。


『人間も動物も、命の尊さは、みな同じです。いい関係をつくりながら、共に生きていける日がくることを願っています』

と、あとがきの作者の言葉。

私も本当にそう願います。

あとがきには動物愛護管理法が紹介されていましたので、ここにも書いておきましょう。



動物愛護管理法 第6章 第44条


1、愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、一年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処す。

2、愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行った者は、50万円以下の罰金に処す。

3、愛護動物を遺棄した者は、50万円以下の罰金に処す。





~動物愛護管理法の改正を!~動物虐待への対策強化を求める請願活動

http://www.animalpolice.net/aigohou/aigohou2007/


動物愛護管理法の概要

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/law_summ/gaiyo.html


Stephenie Meyer
Eclipse (Twilight Saga)

そろそろ我慢も限界に達してきました(笑)

ステファニー・メイヤーの「トワイライト」シリーズ最新刊「Eclipse」、翻訳はいつ出るの~!!??

確か、今秋……今冬?11月か12月とか聞いたような気がしましたが、あれは待ちきれない私の妄想でしたでしょうか?あと1ヶ月か2ヶ月ですが……、本当に出るのかな?

見ると読みたくなるので、ネタバレは読まない方向でずっと我慢に我慢を重ねてきましたが、そろそろ限界。

ネットサーフィンしてネタバレを読んでしまいたくて仕方がありません。

でも、まだ続くとのことなので、読んでしまうときっと、夜も眠れないくらい悶々してしまうのでしょう(笑)

洋書にだけは手を出さないように……!と思っていますが、我慢が限界に達するとうっかり購入してしまいそうで恐いです。


しかしっ!

既に何度も書いたような気がしますが、洋書購入して読み終えたことがありません!(笑)

ハードカバーを購入し、その表紙やデザインの綺麗さにうっとりして、カバーを外して本体だけをナデナデしながら愛でて、数ページ頑張って読んでいる間に翻訳が出てしまいます。

今まで、無事に読み終えた洋書はたったの1冊!

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「Charmed Life」だけです。それも、既に「魔女集会通り26番地」「魔女とくらせば」を読んでいるから最後まで何となく読み終えられただけで……、ハリー・ポッターは翻訳を読んでいても数ページで挫折しましたし、「The Merlin Conspiracy」も最初の数ページで挫折。「King of Attolia」は「盗神伝4,5」を待つ間の慰めとして購入しただけで、最初の2~3ページを読んだだけ……。

我慢の限界だ!と言って「Eclipse」を買ったって、間違いなく自力で読み終えることはないわけです。

買っちゃダメ、買っちゃダメ……!

更なる我慢を自分に強いなければなりません。

苦しいなぁ……!

でも、ステファニー・メイヤーはヤングアダルト。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズやメーガン・ウェイレン・ターナーとはジャンルが違います。

もしかして、洋書も少しは読みやすい……???

ガチガチよりも、一人称で物語が進むものや日記形式のもの(←メグ・キャボットのプリンセスダイアリーみたいな)の方が読みやすいかも……??


Σいかんいかん、誘惑に負けるところだった……!!


そう言えば、来年「The Host」と言う本が出るそうです。これはトワイライトのシリーズではないみたいですね。

「トワイライト」のシリーズでは、来春に「Midnight Sun」が出版されるとか、秋には「Breaking dawn」が出版されるとか……。

楽しみなんですが、翻訳を待つ身は長く辛いものです……



Stephenie Meyer
The Host





佐竹美保さん挿絵の「おやゆびひめ」を入手しました。

ひかりのくに名作・昔話絵本と言うもので、1989年発行です。

佐竹美保さんと言えば、絵本・児童書の挿絵家さんとして超がつくほど有名ですね。

私は「魔法使いハウルと火の悪魔」で初めて名前を覚えた新参者ですので、絵本の挿絵を見たのはこれが初めてだったり致します。

ぷくぷくした可愛らしい親指姫です。


ところで、親指姫。

子供の頃に確かに読んだはずですが、内容を忘れています。

子供のいない女の人が子供を授けて下さいとお願いしたら、チューリップから親指ほどの大きさの小さな可愛い女の子が生まれたけれど、二人は離れ離れになり、ひとりぼっちの親指姫はヒキガエルに結婚を迫られて逃げ出し、ツバメと逃避行して南の国へ飛んで行き、そこで王子様と出会ってめでたしめでたし……と言うストーリーだと思いますが、どうして女の人と離れたのか、どこでツバメとであったのか、細かいところはすっかり忘れています。

そんなわけで、この絵本を読んでみたのですが、ヒキガエルの他に虫たちやネズミやモグラが出てきていたとは、全く記憶にありませんでした。

ヒキガエルが実は、女の人のところにいた親指姫を誘拐してきた……なんてところもすっかり忘れています。

あらすじは覚えていても、細かい部分は忘れている……と言うことは、「赤頭巾」や「白雪姫」「シンデレラ」も、記憶違いなところがあったり、忘れているところがあったりするのかも知れません。

たまに読み返してみると、楽しいかも知れませんね。

この「親指姫」は整理した後、出品の予定で御座います。


因みに、「シンデレラ」では、シンデレラがお城の舞踏会に出掛けたのは2回だと記憶しています。

最初の夜は約束を守って12時の鐘がなる前に無事に帰宅、2回目の夜にガラスの靴を落とした……。

1回だけだと言う人と、3回だと言う人がいまして、どれが正しいのか……?


海賊船と聞いて思いつくのは「ピーターパン」とか「ONE PIECE」とか「少女海賊ユーリ」とか……その辺。

ん?いやいや、ちょっと待てもっと色々あるだろもっと!

何だかすごく格好良い海賊の出てくるお話を読んだような気がするぞ?ん?ん?

ああ、ダメ、思い出せない……!(←間違いなく脳が老化しています。)

パイレーツ・オブ・カリビアンとかどうでしょうか。

あれは……格好良いと言うより面白い……?むしろ可愛い?

と、余談は置いといて。


四国中央市……(かな?)に、「ピノキオ」と言うリサイクルショップがあります。

私はリサイクルショップや骨董屋さんが大好きで、出先で見つけると必ずと言って良いほど立ち寄ります。

古本とか扱ってるお店は大喜びで行きますし、骨董屋さんで見かける昭和初期や大正時代の絵葉書などは、購入できなくても見てるだけで垂涎もの。

古い文房具も大好きで、インク瓶や質の悪そうなノートの類、ペンなどにはもう、本当に目がありません。

薬瓶も可愛くて可愛くてたまらないですね!

衣装箱(←箪笥長持の類)や薬箱なんかも、丹塗りのものとかすごく綺麗だと思うし、食器なんかもいいなぁと思います。

価値なんかはさっぱり分かりません。ただ、好き、面白い、可愛いと言うだけの理由でデレデレしながら見るわけですが。

今日はすごく面白いものを発見しました。




海賊船の窓




私の目にどかーんっ!と飛び込んできたのは「海賊船の窓」なのです。

「海賊船で仕様されていた窓」と書いてありました。

本当かーっ!?

思わず店員さんを読んで真偽のほどを確かめたくなりましたが、そこは素直に信じることにして。

「うわー、海賊船の窓だってー!すごーっ!!!」

と、純粋に驚いたり喜んだり。

面白い。

面白すぎます。

そしてすごく素敵だ!

それが本物か、偽物か、いつのものだとか、そんなの関係なく、欲しくなりました(笑)

別に海賊船じゃなくたって、私は船が好きですし、車も好きですし、バイクも好きですし、眺めてるだけで面白いし格好良い。

お値段6万円です(だったハズ)


我が家には、置き場がないので買えません。

置き場とお金があったらば是非とも購入して、テーブルとして使いたい!(え?)

だってすごく頑丈な窓でしたよ!少々乱暴にコップを置いたって割れないし、傷だって付かなさそう。本を積み上げたって平気そう!

うーん、素敵。

格好良い。


いつか誰かが買って行くのでしょうか、それとも、チェーン店らしいので、他のお店に回ったりするんでしょうか。

なくなってしまう前に、もう一度見に行って、しっかり目に焼き付けておきたいものです。


フランチェスコ・コスタ, 森友 典子, 高畠 恵美子
鏡の中のアンジェリカ

夏休み、別居中のパパと暮らすために海辺の町にやってきたジャコモ。

誕生日を祝うために、ママとママの親友のティナもやってきた。

パパとパパの恋人のアダ、アダの娘イレーネと、ママとティナとジャコモ。

イレーネにも、「子供を愛のトラブルに巻き込んではいけない」なんて言う大人にも、ジャコモはうんざりしていた。

誕生日を祝うパーティーの時、壁を覆う鏡を見てジャコモは悲鳴を上げた。

そこには、自分の姿ではなく、恐怖の目で自分を見つめる見知らぬ女の子の姿があった……




鏡に、自分ではなく見知らぬ人が映ったら?

プールの水面に自分ではなく、見知らぬ女の子が映ったら?

話し相手の目の中に、自分ではない人が映っていたら?

そして、自分を怯えた目で見つめ返していたら?


ホラーだ!

何だかとっても恐そうだ!

きっと、ジャコモの目に映る少女は、遠い昔に何かで死んでしまった少女に違いない。

どこかで過去への扉が開き、ジャコモが少女を救いに行くんだ!


……なんて、ありきたりすぎるストーリーを勝手に想像しながら読んでいましたが、全然、ホラーじゃありませんでした(笑)

ホラーと言うよりはちょっとしたミステリー。

助けて欲しいと強く願った少女(アンジェリカ)の思いがジャコモに通じ、最終的にはジャコモ(とイレーネ)がアンジェリカを助けるわけですが、アンジェリカは過去の人物ではなく、現代の、普通の女の子。

両親とアダとティナの間で板ばさみになっているジャコモと、両親の離婚トラブルに巻き込まれ、恐怖の日々を過ごすことになったアンジェリカ。

2人に通じる感情が、2人を救うことになったと言うわけです。


友人のジュリオへ宛てた手紙として物語が進むので、とても読みやすいです。ただ、後日談になるので、臨場感には欠けています。

臨場感には欠けても、手紙と言うのは自分の感情を結構ストレートに表現できるもので、ジャコモの両親に対する思いも、素直に表現されています。

ジャコモの両親は、自分達を「パパ」「ママ」とは呼ばせない。自分のことを「ジャコモ」ではなく、「ぼうず」「ぼうや」と呼ぶ。

外国では、両親を名前で呼んだりするのは結構普通なんでしょうか、映画や本の中では、両親をファーストネームで読んだりしていますよね。

お父さんはお父さん、お母さんはお母さんと定着しきっている私には、何だか不思議な感覚ですが、やっぱりそれを寂しいと思うこともあるようで、ジャコモ「パパ、ママと呼ばせてくれたら大満足」と書いてあります。

辛くても辛いといえない子供。

「捨てられた哀れな子供だなん感じていない」と、いつも周囲に示していなければならない子供。

それがどんなに辛くて苦しいことか、当の大人たちは全然分かっていない。

それを歯がゆく思いながらも、大人にそうであるとははっきり言えない、言える状況にない、たとえ言ったとしても理解してもらえないのが子供。

結局、自分で納得して、我慢して、解決していくのは子供。

ジャコモの両親がジャコモのことを本当に理解して、子供のためを思ってくれることがあるんでしょうか。

自分の子供が本当の英雄であるかのように、誇らしげな顔をするけれど、「パパママ」ではなく「ステッラ」「マルチェッロ」であることは変わらないんだろうなぁ……。


ところで、ステッラとティナが見ている映画は「風と共に去りぬ」?


立秋を過ぎ、季節が秋になりました。


秋と言えば読書の秋!


……としか思いつかないあたり、芸がないですね。

しかも、秋どころか春夏秋冬気が向けばいつでも読書三昧な毎日♪

図書館で借りた本やら、未読のまま積み上げた本やらを、せっせせっせと読んでいます。

特に未読本は、年末までに頑張って読んで処分して、部屋をすっきりさせたいものです。

ハードカバーは場所をとっていけません。

部屋に積み上げていても、猫達が激突して破壊してくれるので、なかなか危険です。



ところで、配送方法と支払方法を少し変更しました。

http://planeta.holy.jp/riyouhou.htm


私は基本、郵便局ユーザーなのですが、民営化に伴い、振込手数料とか少々値上がりするようですね。

最近は郵便振込よりもネットバンク振込の方が多いです。

今更、切手や小為替でなんて……と思いますが、手数料を考えればこちらの方が安くつく場合もあり、一応、追加(と言うより再開)してみました。

急がず慌てず、気長に取引希望の方向けですね♪


配送方法も、ポスパケットとエクスパックを追加してみました。

ポスパケットって使ったことがないんですが(汗)

問題は厚さですよね。

絵本や文庫、新書などは十分いけます。

冊子小包よりは高くなりますが……、ご利用下さいませ。

綾野 まさる
帰ってきたジロー―柴犬・730日愛と勇気の旅
内容(「BOOK」データベースより)
これは、ジローをめぐる武内さん一家の愛のドラマと、さすらいの旅をつづけたジローの勇気をドキュメンタリー風につづった童話です。
綾野 まさる, 日高 康志
帰ってきたジローもうひとつの旅―みんなに愛された奇跡の柴犬 (ドキュメンタル童話・犬シリーズ)
内容(「BOOK」データベースより)
主人の家を求めて70キロ、730日の孤独な旅の末、わが家にたどり着いた「奇跡の旅」から17年、今度は「生涯の旅」を終えるまでの感動の日々。小学校中学年以上向き。


2冊続けて読みました。

猫が一番好きですが、犬も大好きなので、こう言う動物モノにはとっても弱いです。

一匹の犬や猫が、幸せな人生を送り、幸せな最期を迎えると、それだけで心が温かくなり、幸せな気持ちになります。

それが、ジローのように困難を乗り越えた一生であれば、尚更。


転勤や新居購入、色々な事情でお引越はあるわけですが、何より困るのは、一緒に暮らしているペット。

ペット可の物件が増えてきた(マンションだってペット可のところが沢山あります)近年では、ペットも一緒にお引越と言うのが当たり前ですが、引越しシーズンになれば公園に捨て犬・捨て猫、はたまた捨て兎、捨てネズミが増えるのは今も、実はそんなに変わらない現実。

ジローのように、断腸の思いで実家に預けられ、そこで生活できる子は、とっても幸せなんです。

引越先がペット不可だから、もう大きくなってしまったから、世話が大変だから、飽きたから……、様々な理由をつけて、動物は捨てられ、保健所に送られ、人間を信用しきった生涯を、3分の1くらいに短縮して終えてしまいます。

早くに親から引き離され、頼りない、あどけない可愛さに釣られて買われ、愛玩具として適当に遊ばれて、野生なんてとうに忘れてしまった動物たちが、突然自分で餌を見つけなければならない、猛烈なスピードで迫ってくる巨大な車から逃れなければならない、バイキンがゴミのように扱われ、ともすれば、全くいわれのない虐待を受けなければならないような状況に追い込まれ、一体、どれだけ生きていられるでしょう。

ジローは2年、頑張りました。

実家の、友達もいる、ちゃんと食事ももらえる居場所を与えられたけれど、食べることだけじゃなく、友達や、安心して眠れる場所だけじゃなく、「家族」とは、どうしても離れていられなかったのです。


石を投げられ、追い払われ、野犬と喧嘩をして、稀に優しい人に助けられて。

人間からすれば、70キロなんて大した距離じゃないかも知れないけれど、小さな存在には、とてつもなく遠く果てない道のりだった。

何と730日をジローは生き抜き、耐え抜いて、家族と再会します。

ところが、再会を喜んでいられないのも悲しい現実。

新しい家であるマンションでは、犬を飼育することが出来ません。

再会を喜んだのも束の間、ジローには住む家がないのです。


一つの例外を許せば、必ず不平不満が出てくるものです。

動物なんて大嫌い、気持ち悪い、恐いと言う人だって、それは沢山いるのですから、どんなにジローが頑張って家族の元に戻っても、そうそう簡単には変えられない決まりです。

さて、ジローはどうなってしまうんでしょう。

折角2年も頑張って、家族に会えたのに、また別れることになってしまうんでしょうか?

と、その続きは読んでからのお楽しみ、と言うことにして。


犬や猫が、「家族」なんて思うはずがないと思いますか?

とんでもない。

犬は飼い主に忠実ですよね。

猫は気まぐれだからそんなことはない?

いえいえ、とんでもないです。

私はもう、20年近く猫と一緒に暮らしていますが、猫もなかなか忠実な生物ですよ。

親戚の事情で、1週間ほど、犬と猫の世話を頼まれたことがありました。

猫は遊びに出掛けたまま、呼んでも帰ってきません。

缶詰やドライフードは減っているから、帰ってきているのは確かなんだけど……。

1匹は老猫で、もう老衰が近い感じ。

きっと、飼い主を待って旅立つんだろうな、と言う感じ。

いよいよ具合が悪くなり、親戚に連絡をして急いで帰って貰ったら、私が呼んでも呼んでも姿を見せなかった猫が、たったの一声で帰宅しました。

老猫の方は、飼い主に甘えて甘えて、それから1週間くらい、殆どつかず離れずで眠ったまま旅立ちました。


一度「家族」になってしまえば、彼らはずっとずっと、飼い主を待ってるんですね。

仕事や遊びや旅行に出掛けた飼い主を。

もう一度、名前を呼んでくれることを願って。

もう一度、優しい手で撫でられることを願って。



森 絵都
リズム
内容(「BOOK」データベースより)
ガソリンスタンドで働きながらロックバンドで歌をうたう、いとこの真ちゃん。そんなハデな真ちゃんに、まゆをひそめる人もいるけれど…。小さいころから大すきだった真ちゃんの家族が、ばらばらになってしまうかもしれないと知った、さゆきは…。第31回講談社児童文学新人賞。

森絵都さんの作品はいくつか読みましたが、これは未読でした。どの作品も読みやすくて、抵抗なく読むことが出来ます。

この「リズム」も、すんなり読めました。

何だか、昨日の「15歳-あたしたち、最高の女の子」とは対照的な作品ですね。(若干、年齢に差はありますが)

どちらも、「今この瞬間は永遠に続かない」と言うところは同じですが。


小さな頃から仲良しだった従兄の真ちゃん。

真ちゃんは高校へ行かず、働きながらロックバンドで歌を歌っている。

「ワルがき」から「不良」に、周囲の評価が変わってしまった。

そして、「第二の我が家」と呼んでいた真ちゃんの家が、ばらばらになるかも知れない。


お姉ちゃんもお母さんも眉をひそめる。

だけど、真ちゃんが好きなことだけは、絶対に変わらない。


……なんてところだけをピックアップすると、普通に恋愛小説のようですが、もう一人の幼馴染、泣き虫のテツの存在と、真ちゃんを否定するお姉さんの存在がスパイスになって、純粋で切ないティーン向けの小説に仕上がっています。


変わってしまうものがある。

だけど、変わらないものもある。


「ここから見える景色は、変わらなければいいな。十年後も、百年後も、このままずうっと」

「うん、千年後もね」


二人が見た景色は、変わってしまうでしょう。

もしかしたら、数年後に。百年後には全く違う景色になっているでしょう。

だけど、二人で見た事実は変わらないし、そのときの思いも、決して変わらない。


真ちゃんは新宿へ行き、テツは強くなる努力を始めた。

さゆきは、心の中でリズムをとり始めた……。


変わり始めた、さゆきを取り巻く世界。変わっていく人。変わっていく自分。そして何か変わらないもの。

さゆきがこれから、どんな風にその変化を受け容れていくのか、とても興味があります。

……と思ったら、ちゃんと続編が出ていまして。

「ゴールド・フィッシュ」と言うそうです。

さゆきが、お姉ちゃんと同じ年になり、受験を迎えます。

まだ、自分の将来なんて想像もつかないのに……。

大人になる過程の、何分の何かの時期。

面白そうです。



森 絵都
ゴールド・フィッシュ
内容(「BOOK」データベースより)
新宿へいってしまった真ちゃん、いつのまにか大人びてきたテツ、そして、高校受験をひかえ、ゆれるさゆき。三人の〈リズム〉のゆくえは―。好評『リズム』の続編。