捉え後の世界(捉え暦):7ヵ月

原始体操開始から:7ヵ月20日

検証理論:北京原人理論(重心力トレーニング)

 

【その①】

 

●上半身(胸)主導の重心移動

 

これまで過去記事で【胸主導の重心移動】について書いた。

1年4ヵ月23日【胸の独立】【「反る」と「反り返る」の違い】

満1年5ヵ月(1年4ヵ月~1年5ヵ月)【連動運動:内転筋・肩】【胸の独立と重心移動①】

1年5ヵ月2日【胸の独立と重心移動②】

胸の動かし方には感覚的にこれまで2つ存在していた。

 

まず1つ目は、鳩尾・胸骨を左右に動かす。これは単純にこの部分(正確にこの奥深くの深層筋)を左右に動かす。もちろん前後にもこの感覚で動かす。【鳩尾・肋骨主導】とする。

 

次に今度は動かす側の肋骨を開く・広げる感じで動かす。右に動かす場合は右の数本ある肋骨を蛇腹を開くようにして重心を右へ導く。前は前を開くように、後ろは後ろを開くように。

これは【開く主導】とする。

 

で、最近面白いことに気づいた。右に動かす場合、逆の左側の肋骨を畳むのである。そうすると、左から押されたように右へ移動する。これを【畳む主導】とする。もちろんこの時、胸骨は右へ移動しさらに右側の肋骨側面は開いている。

 

簡単にまとめると、

 

【開く主導】は何か引っ張られるような動き

【畳む主導】は何か押されるような動き

 

である。

 

畳む側がある種のジェットエンジンの噴射口みたいな感じある。感覚的には【開く主導】よりも瞬発力があるように感じる。推進力を生むブースタースイッチのような感じかな。

 

それからこれは決して身体を横にくの字にするわけではない。感覚的には肋骨側面そのものだけを上下から力を加えて畳むのである。見えない動きといったほうが正確かもしれない。特に上からの力は動く方向の股関節をめがけて畳むとかなりの瞬発力が出る。

 

少なくとも胸を独立して動かせ・肋骨の癒着がかなり取れていないとこの動きは難しいと思う。特に肋骨だけを感覚的にだが独立して開く・畳むができないと厳しいであろう。

 

さっそく遊んでみた。

 

左右は上記の通り。

前後は、前方向に行く場合は肋骨の後ろ側を畳む。後ろ方向は前側を畳む。

斜め方向。例えば、右斜め前への移動の場合、左肋骨の斜め後ろを畳むとそれに反応して対角線上の右肋骨の斜め前が開く。

 

さらに歩きながら遊んでみた。

 

歩きながら、肋骨後ろを畳むと前への推進力がものすごく上がる。後ろから手を添えてもらって歩くと歩きが軽くなるという経験があると思うが、まさに誰かに押されたかのように歩きが軽やかに速くなる。重心が後ろから押される感じ。歩いていて他の人と並走して気まずいとき追い抜こうと思うことがあると思うが、そのオーバーテイクにもってこい!

 

だからと言って、重心は骨盤内からは出ない重心はいつも股関節の上コントロール下にある。ずっと一緒!歌舞伎や能でさささーっと速足で歩くことがあるがあんな感じ。ススス~って感じ。故にブレない。

 

重心と身体が一体となって動く(歩く)ので脚への負担はかなり少ない

 

巷で言われている「上半身を倒すとか倒れるようにして重心を動かす」とかあるが、そんなことは不要である。肋骨の弾力性・柔軟性を取り戻し、股関節の捉えを日常化し、重心を骨盤内にキープできるようになれば、前への重心移動の推進力を得る方法は、肋骨の後ろ側を畳むだけ。変に反ることもないし、上半身を前に倒す必要はない。

 

斜め歩き。歩きながら③のことをやってみた。④と同じ感じで斜めに移動できる。これ面白い。なんというか自動運転みたいな感じ。移動方向を「右斜め前」と設定すると、勝手にその方向に押されるように動く。もちろん設定方法は肋骨の畳み方向である。

 

で、思った。サッカーのトッププレーヤーが何故あんなに動きが速いのか。おそらくここで書いた似たような動きをできるからであろう。トッププレーヤーを見るとやはり肋骨の動きがやばい。弾力があって柔軟性もある。

 

肋骨のみの動きで、さらに畳むとかで重心移動しているとすれば、完全に見えない動きなので、それが分からない・または出来ない状態では、ついていけるわけがない。まるで突風が吹いたようにサッと抜かれてしまう。

 

嘘か本当か内部感覚からの報告でした。

 

始まりはいつも北京原人から。