国語の読み取りテストでお悩みの皆様。
「分析批評」という読み取りの方法を学ぶことで、読み取りが上手になるかもしれません。
国語の読み取りはどのように指導すればいいか、わからないと言う方が多いと思いますが、「視点」を決めて読み取ることで理解しやすくなります。
その視点とは、
1、色、イメージ→分析批評で読みを鍛える。その1
2、登場人物、視点
3、対比、レトリック
4、場面、クライマックス
5、主題、テーマ
です。
今回は、2登場人物、視点について説明します。
物語文を読む時は、まずはじめに、登場人物について整理しましょう!
登場人物について考えるために必要なことがあります。
(1)主人公→物語の中心となる人物。
(2)対役→主人公の次に大きな役割を持つ人物。
(3)脇役→その他の人物。
の三つです。
(1)の「主人公」ですが、物語の中の事件を通して、生き方や考え方、心の変化が大きな人物であることが多いです。
また、題名に名前が使われていることもあります。
「桃太郎」や「浦島太郎」などはわかりやすいですね。
「僕」や「私」などその人物の視点から、書かれている場合も分かりやすいですね。
(2)の「対役」は、主人公の「敵役」だったり、「友達」だったりします。
「桃太郎」では、「鬼」にあたり、「浦島太郎」なら、「亀」になるでしょう。
(3)の「脇役」は主人公、対役のどれにも当てはまらない登場人物を指します。
幼稚園生ぐらいから、読み聞かせの中で「主人公は誰だと思う?」などの問いかけをして、三つの役割を意識させておくと良いでしょう。
登場人物の把握は、5つの視点の他の視点にも関わるので確実にできるようになってほしいところです。
小学生では、物語文を読んで、はじめに登場人物について、自分の考えをまとめるようにします。
ノートに、「登場人物」と書いて、主人公、対役、脇役に登場人物を分けて、なぜ、そう考えたか理由を書きます。
理由は、出来るだけ物語の本文を元に書くようにしますが、自分の体験や、知識を元にしても構いません。
「桃太郎」なら
「桃太郎が主人公。題名に名前が使われているから。」とか、
「桃太郎が主人公。全部の場面に出ているから。」
などの理由が考えられるでしょう。
中学生になると、「一人称視点」や「心情描写」の有無などを元に主人公、対役の判断ができるようになるといいかと思います。
「僕」、「私」などの一人称視点で書かれている物語の主人公は当然、「僕」、「私」となります。
視点が「彼」などの三人称視点の場合でも、その人物についての内面の描写が多い場合は主人公と判断できることが多くなるでしょう。
主人公が誰か判断しにくい物語ほど、主人公を考えることで学びが深まります。
おススメは「わすれられないおくりもの」です。
以前、授業で「主人公は誰でしょう?」という問いかけをして、2時間分、子供達が話し合いを続けたことがありました。
いろいろと面白い発見があると思います。
続きがかけたので、リンク貼っておきます。↓
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よろしくお願いします。
実際に子どもに習得させたいならこちら、簡単な演習を通して、分析批評の方法が身につきます。↓