国語の読み取りテストでお悩みの皆様。
「分析批評」という読み取りの方法を学ぶことで、読み取りが上手になるかもしれません。
国語の読み取りはどのように指導すればいいか、わからないと言う方が多いと思いますが、
「視点」を決めて読み取ることで理解しやすくなります。
その視点とは、
1、色、イメージ
2、登場人物、視点
3、対比、レトリック
4、場面、クライマックス
5、主題、テーマ
です。
まずはじめの「色、イメージ」について、
文章の中に出てくる「色」は、作者のイメージを表していることが多いです。
例えば、「赤🔴」なら、火、明るい、強い、元気などのイメージがありますね。
泣いた赤鬼の赤鬼は、強くて人間と友達になりたい明るいイメージです。
これが青鬼だと、冷たい、悲しい、暗いなどのイメージになってしまいます。
ごんぎつねの最後のシーンで火縄銃から立ち上がる煙は「青い煙」と表現されています。
「なぜ、白ではないのか?」という問いは子どもの中から自然に出てきます。(公開授業などで子どものつぶやきを聞いているとほぼ確実に出てきます。拾えるかどうかは、先生の力量によりますが…。)
青は、「死」のイメージを持っており、ごんぎつねの死を暗示する表現となっています。
このイメージを理解していると、小学校六年生で学習する「やまなし(宮沢賢治 作)」の始まりと終わりの「青い幻灯」と言う表現が「死」につながっていることの読み取りにつながります。
この色、イメージについては、低年齢の方が学習しやすいので、3歳から小学校2年生までの間に、読み聞かせの中で教えておくと、後が楽です。
具体的には、読み聞かせの中で色が出てきたら、どんなイメージか聞いてみて、お子さんと意見を出し合ってみて下さい。
ウチではこんな会話になりました。
父「赤ってどんなイメージ?赤で何を思い出す。」
長女3歳「わからない。」
父「赤いものわからないの?りんごとかあるでしょ。」
長女3歳「えー。わからないよー。」
父「じゃあ、信号の赤は?」
長女3歳「通らないでください。」
父「なんで通ったらダメかな?」
長女3歳「通ったらダメだから。」
父「赤は、危ないからだよ。怪我したら血が出るでしょ。」
と教え込みになってしまいました。
過去記事「「非認知能力」を伸ばすには?その2、「対話する」でもご紹介した通り、3歳近辺は言葉の意味を教えてもらって獲得していく時期なので、
こんな感じでも、いろいろな色や単語について関連するイメージなどを教えておくといいと思います。
小学校中学年から、高学年だと色について、自分なりのイメージを持っているはずなので、それを聞いて、お子さんが気づいていないイメージがあれば、
「〇〇ってイメージもあるかもね。」などの声かけをしてあげると良いでしょう。
分量が多くなったので、その他の4つの視点については、次の記事に載せていきます。↓