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トルコの防空システム


ピンさんのブータンとトルコ田舎生活日記
今朝・21日も快晴です。

遠くで、トロール船が数艘漁をしています。冬の名物片口イワシでも捕っているのでしょう。

気温は夜間でも日中と大差なく、夜間も15度以上あります。



今日は新聞に載っていたトルコの防空システムの話題です。

トルコは防空システムの導入にあたり、中国のシステムを導入しようとしています。

トルコ政府は各国の防衛産業から見積もりを取ったら中国から一番条件のいい話が来たから導入しようとしていました。

ところがトルコはNATO加盟国です。NATO 軍の司令長官はアメリカ軍の司令長官です。

当然NATO軍の司令長官はNATOの防衛システムが中国に筒抜けになると反対し、抗議しています。


抗議を受けたトルコ政府は再度アメリカの軍事企業に再見積もりを要求することになりました。

NATO 軍に入っている以上はアメリカの要請には逆らえないということのようですが、トルコは中国にシステムを発注した裏には隠された事情があると新聞は伝えています。


それはエルドアン首相の息子さんが共同経営している船会社が中国の造船会社から6艘の船を買ったことが判りました。船の船籍はマルタ島となっていて、6艘合わせる10と9.1万トンで価格は2000万ドルとのことです。

どのような船かは不明ですから高いか安いかはわかりません。

中国ではわいろは当たり前とされていて、今回もそれではないかとの記事です。


それにしても、このニュースを聞いたとき、ブータンであった事例を思い出しました。

ブータンの首都ティンプーの交通混雑を避けるため、市内を循環するバスを導入するときに、時の首相であったティンレー首相が中国製の名もない会社の小型バスを15台輸入したのです。

私もそのバスを見ましたが特に新しい機能があるわけでもなく、ましてや領土問題でもめている国交のない中国から買うことは誰も想像していませんでした。

そのバスを輸入したのが、ティンレー首相の息子さんが経営している会社だったのです。

買うなら、経済援助で大きな負い目のあるインドの自動車会社から買うべき、と誰もが思っていただけに驚きでした。

その後、ティンレー首相は選挙で負け、野党に落ち、党首も辞任してしまいました。


「李下に冠を正さず」がどちらも必要と思います。


トルコの外国人観光客は世界第6位

今朝・20日の黒海です。



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快晴の朝です。今日は最高18度、最低15度の気温で過ごしやすい気候です。



昨年の世界各国の外国人観光客がUNWTO・国連世界貿易機構から発表されていました。

トルコは3500万人で世界第6位でした。

第1位はフランスで8300万人

第2位はアメリカで6700万人

第3位はスペインで5800万人

第4位は中国で5800万人

第5位はイタリアで4700万

第7位はドイツで3000万人

第8位はイギリスで2900万人


但しトルコの観光収入は260億ドルで第8位でした。

観光収入

第1位はアメリカで1260億ドル

第2位はスペインで560億ドル

第3位はフランスで540億ドル

第4位は中国で500億ドル

第5位はイタリアで410億ドル

第6位はドイツで380億ドル

第7位はイギリスで360億ドル


アメリカに行く人は一人当たり1881ドル使っていて、ダントツの支出高です。

トルコは一人当たり743ドルでアメリカに行く旅行客の4割程度の支出です。

トルコでは買いたくなるものが余りないからでしょう。

この結果についてトルコ政府は

グルジア人(隣国で大相撲の黒海の故郷)の建築労働者や、イラク人がトルコのアンタリア地方に住む親せきを訪ねてきた人が多く、彼らが金を落とさないからだ。
と言っています。


それにしても日本が1000万人の観光客にようやくなろうとしているのに、トルコや中国との格差は大きくて驚きます。

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日本でも有名なカッパドキアです。


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これはトルコ南部の地中海沿岸の町で開かれたシトラス祭りで、柑橘類の産地で、地元で採れるオレンジやレモンやグレープフルーツなどでモニュメントをいくつか作り、公園で展示をしていました。

これらは大半がボランティアで運営されていて1000人規模のボランティアが参加したとのことです。


ギリシャ・ローマ時代からオスマントルコなどの歴史遺産が色濃く残り、それを上手に見せようとしています。


近くに新空港ができる

今朝・19日の黒海です。


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静かな濃紺の海です。快晴です。


職場からの帰りにオトガル(長距離バスのターミナル)にバスが数台停まっており、人が多く待っていたので覗いてみました。
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このバスは前面ガラスの左下部にイスタンブールと電光表示されています。

イスタンブールまで一本でいけるなら、と思いどれくらい時間がかかるか調べてみると16時間ほどかかります。

金曜日の夜ブランジャックを立ち、土曜日にイスタンブールを見学し日曜日朝にイスタンブールから帰ろうと考えていましたが無理です。

それと、バスでの16時間はきついですね。

成田からイスタンブールまで12時間です。この12時間でもきついのだからちょっとバスでは不可能です。

それならば飛行機ですが、ブランジャックから近くの飛行場はトラブゾンと言う町にあり、ここまでバスで2時間かかります。それも途中で乗り換えがあり一本ではいけません。乗り換え方がわかりません。


それで職員に聞くと、「この近くに空港が出来るよ」とのこと。

調べたら来年初めには完成予定で工事が進んでいるとのこと。

私がいる間には完成しません。無理です。


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これが計画書に載っている空港の写真です。

飛行機はトルコ航空ですが、空港は中部新空港の写真ではありませんか。

驚きです。

いいのかな?

他の案内書を見ると今度は関空の写真が載っています。

どうなっているんだろうと詳しく調べると形は関空風の空港でした。


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黒海の万が一の高波を避けるため5mの高さの護岸を作ること、3000m×45mの滑走路、28000㎡のターミナルビルで200万人の旅客を想定していることなどがかかれています。

空港の名前はオルド・ギレスン空港と言い、オルド県とギレスン県の住人が対象の県境にできる小さな空港です。

これが出来れば今いるブランジャックから10数キロです。

車で10分程度で行けます。遂に陸の孤島ではなくなります。


私の後任の方が赴任するのが3月です。そのころには完成して、この空港が利用できるはずです。

イワシのバーベキュー

今朝・18日の黒海です。

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久しぶりの晴れです。

穏やかな海の戻っています。

ここより南にある首都アンカラは大陸性気候で夜間はマイナスになりますが、ここブランジャックでは最低気温は8度前後ですから寒さは厳しくありません。



外出し、昼前に職場に戻ると、カウンターパートがいません。

そんな時の昼食は困ります。近くに食堂が無く、10分程歩かないと食堂が無いからです。

カウンターパートがいれば誰かの車に乗って食事に出かけられるのですが、いないので徒歩で出かけようとしていると職場の同僚のフセインが「カタノ食事だ」と言って呼びにくる。

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職場の中庭で片口イワシを炭火で焼いていて、煙がもうもうと立っています。

フセインが私が戻ってきたのを知って誘ってくれました。


カメラを構えると、イワシを焼く担当の用務員は「俺も写せ」と要求して、にっこりするおちゃめな人です。



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焼いた片口イワシをテーブルの上に敷いた新聞紙に落とします。

イワシにレモンをかけ、人によっては塩もかけ、パンと一緒に食べます。

カタクチイワシは魚屋が販売前に頭と内臓を取り除いてくれるので買ってきたらそのまま焼くだけです。

秋から冬にかけての風物詩らしく、皆が喜んで食べています。


普通片口イワシは焼くと骨まで食べられるものですが、職員全員とも骨を食べません。

私は骨が好きではありませんが食べるのに抵抗ないので丸ごと食べてしまいましたが、トルコ人は皆綺麗に骨だけをよけて食べていました。


一人当たり50匹は食べたでしょうか。イワシだけの食事は初めてです。

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イワシを手づかみで食べるので手が油で汚れてしまいました。

私にとって珍しい食事に誘ってもらったお礼に貰い物のリンゴがあったので皆におすそ分けしました。


右手前がフセイン。

朝は「カタノ元気か?」「困ったことがあれば何でも言ってくれ」と声をかけてくれる優しい性格です。

トルコ人は親切な人が多く、恵まれています。




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職場からの帰り道です。

街の繁華街の二重駐車です。相変わらずパトカーは通っても何も言いません。

これでも車が通れるので問題ないとしているのでしょう。

おおらかな国民です。

ギレスン博物館

今朝・17日の黒海です。


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今日も雨です。北の方角は大雨のようで、数キロ先は雨で海も空も白くなっています。


それでも部屋にいてもすることが無く、雨が止んだのを見届けてギレスンの町にある博物館に行きました。


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ミニバスの停留所に行き、ギレスン行きか聞こうとしたら、運転手が「ギレスン」と大声で叫ぶので職場で聞いていた運賃2.5リラ払うと運転手が25クルシュを返してくれます。2.25リラ(110円ほど)でした。職場の人はミニバスの運賃を知らないようです。


バスは定員の15名にならずに出発しましたが、途中で道路脇で手を上げればバスは停まるので途中で20名の乗客になりました。

初めてミニバスに一人で乗ったので、他の人の様子を見るのが楽しみでした。

若い娘さんはスカーフをしていませんが、おばさんは9割がたスカーフを頭から巻いています。

車がまだ普及していないので若い男性客も多く乗っています。

途中から女性が乗ってきたら、女性と相席になっていた男性は席を立ち、乗ってきた女性に席を譲っていました。なかなかマナーがいいようです。


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15分ほどでギレスンの町の中心に到着しいました。時計台の温度表示が11度になっていました。


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以前前を通ったことがあるバーガーキングで昼食です。

久しぶりにハンバーガーを食べることが出来ました。
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セットで8.95リラです。日本円にして450円弱です。これは日曜割引料金で、平日は2リラ高くなっています。トルコのファストフードとしては高いですね。

従って客席は30席ほどあるのですが客は10名ほどで少々寂しいお店です。

ここからうろ覚えの地図を思い出しながら博物館を目指しましたが、一向に博物館に到着しません。

「博物館へ行きたいのですが」と町の人に何度も聞きながらやっとたどり着きました。


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たどり着くころには雨が降り出しました。傘を持ってきて助かりました。

この博物館はもともとはギリシャ正教の建物で、現在は博物館に転用されています。

入場料3リラを払い中に入りました。雨のせいか、私が見学している間は私だけの博物館でした。


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中に入ると高い天井の空間ですが、キリスト教の祭壇やステンドグラスはありません。

イスラム教徒が中を変えたのでしょう。


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天井中部のドームの中だけにキリストの像が残っていました。

へこんでいる部分なので消せなかったのでしょうか。



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紀元前の遺跡から発見された土器や、矢じりなどの出土品から、ギリシャローマ時代、オスマントルコ時代の道具や衣服などが展示されています。


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ローマ時代の宝飾品です。


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オスマントルコ時代の楽器です。


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オスマントルコ時代の銃です。手前右の拳銃は現代の銃のデザインの基になっています。


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イスラム教の聖典と数珠ですが年代がわかりません。

トルコは今はローマ字を使っていますが、昔はアラビア文字を使っていたことの証明です。


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コインも時代ごとに分けられ綺麗に展示されています。

ローマ時代とオスマントルコの時代のコインは輝いていました。



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博物館の裏手には地下貯蔵庫がありました。

ギリシャ正教時代はここで採れるブドウでワインを作っていたようです。

博物館の本だとか絵葉書があれば買おうかと思いましたが、それらのものは売っていませんでした。残念です。

それでも、一寸だけギレスンの歴史を知ることが出来ました。


ゆっくり見ていたら雨がひどくなり、ギレスン城(砦)も行こうと思っていましたが、仕方なくそのままブランジャックへ帰ることにしました。


晴れた日にギレスン城に登り、景色を楽しみたいと思っています。

トルコのミカンと栗

今朝・16日の黒海です。


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昨日より海が荒れています。と言っても日本海の荒波と違い、おとなしい白波です。ブランジャックは小雨交じりですが対岸のロシア方面は雲が無く、晴れています。


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望遠で覗いていたら、貨物船らしきものが通っていました。

この先が来年冬季オリンピックが開かれるロシアのソチと言う町です。

黒海を挟んで対岸に位置していますが、数百キロ離れているので見ろことはできません。

近くが曇っていて、遠くが晴れていたので夕方の景色のようですが朝の景色です。


昼頃から雨が降り出し、遠くへは出かけられないのでスーパーで見学兼買い物をしていました。


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スパゲティはトルコ生産の1.7mmのものが500gで99クルシェ(50円弱)です。安いですね。

その他のパスタも日本の3倍程度の品ぞろえがあり、トルコの家庭の食生活では利用頻度が高いように感じます。

そういえば、日本でトルコ産のパスタを売ってるスーパーがありますね。

この売り場を見ていたら、カップヌードル奈良にカップパスタを作って売ったら売れるのでは?と思ってしまいました。

日清さんがカップヌードルをトルコで売り出してということですが、ラーメンがトルコでは見かけないのと、ブランジャックのような田舎まではカップヌードルが流れてこないのでよくわかりませんが、ラーメンよりスパゲティーのほうが面白いのでは?と思いながら売り場を眺めていました。


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ミカンを買ってみました。

1kg1リラ(50円)です。

バラで売られているので不良品が多く、傷の無いものを探すのが大変でした。

大小色とりどりをかって食べて見ました。

量が少ないのは半分程度食べた後に写真をとったからですが、酸味はさほど強くなく、甘みは日本の物より多少弱い程度で、十分食べていて美味しく感じます。

以前ブータンで食べていたミカンと比べると雲泥の差です。ブータンの農家はもっと頑張らなくてはだめですね。


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冬の風物詩として甘栗が道路脇のの屋台で売られています。

炭火で鍋に入れた栗を焼いて量って売っています。

結構人気があり、私以外にも数人が並んで買っていました。


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日本の栗より小ぶりです。

200gほどで2.5リラ(120円ほど)ですから結構高い栗です。

日本の物より甘みが少ないのですが、暖かい栗のホクホク感は冬の食べ物としてはぴったりです。

素敵な夕食会

今朝・15日の黒海です。

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雨の一日で、朝から黒海は白波が少し立っています。

それでもさほど寒くは無く、15度前後の気温です。


書き込めなかったことがあるので忘れないうちに書き留めておきます。


水曜日にJICAの調整員が交替し、日本に帰るのでブランジャックまで挨拶に来てくれました。

私が日本語で話す唯一のトルコ在住の日本人です。

でも実際に彼に会うのは1か月ぶりです。

久しぶりに日本語が話せました。


彼はトルコ語が堪能で、一度私がインターネットのことでお店の人と話が通じなかった時は電話で通訳をやってもらったことやいろいろ相談にのって貰ったことがあり世話になりました。


その彼を送る夕食会がブランジャックの町であり、県の食糧農業畜産局の職員やブランジャック支所の職員が開いてくれました。



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なかなか立派なレストランで、メインディッシュは魚料理でした。


彼へのプレゼントはナイキのサッカー用のウェアーで、表はトルコ国旗を、背中には名前をプリントしてくれています。


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素晴らしいプレゼントです。


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みんなで記念写真を撮りました。


彼のこれまでの努力が報われました。

また、見ていてトルコ人のやさしさを実感しました。


その後ギレスンのの夜景を見ようということで街の中の小高い丘の上にあるブランジャック城の跡地へ行きコーヒを飲んでくつろぎました。

お城は暗くて寒いので見学をあきらめました。


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いい景色ですがカメラマンが悪くきれいに写っていませんね。

ここは港に何艘かの船が停泊している港町でもあります。



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中東っぽいコーヒーカップです。


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蓋を取ると、トルココーヒーの香りがしてきます。

トルココーヒーは粗びきのコーヒー豆がカップの中ほどまで入っていて、上半分を上手に飲まないと粗びきのコーヒー豆を飲み込んでしまいます。

日本人がいつも飲んでるコーヒとは違い、濃いのですがおいしいとは思えません。

トルコ人はこれがおいしいと言いますので、おいしさの違いは食文化の違いなのでしょう。


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このご夫婦が案内をしてくれました。

奥様は以前食料農業畜産局に勤めていて、日本へ研修に行ったことがあり、案内役をかってくれました。ご主人は建築家でこのギレスンの街の大きなビルを何棟か設計したとのことです。


城から降りる途中にライトアップされた素敵な建物がありました。


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昔ギレスンにはイスラム教より先にキリスト教が入ってきていました。

オスマントルコはその後トルコ全土をイスラム教に改宗させたのでキリスト教は壊滅状態似なりました。

その中でキリスト教の建物だけが残ったギレスン市はこれを博物館に転用し活用しているのです。

夜遅いので見学できませんでした。

近いうちに休みに見学に来ようと思っています。


山奥へ・2

今朝・14日の黒海です。



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快晴の天気で今日は18度~16度で過ごしやすい一日でした。

昨日はブログを終りかけて時に「インターネットプラウザーが動作を停止しました」と表示が出て、一瞬にして書き込んだものが消滅してしまい、再度書き直しています。


月曜日に行ったギレスン県の一番奥地にある、シェビンカラヒサルからの帰り道です。



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途中の盆地にコテージ風のホテルが出来ていました。

手前が本館で奥がコテージです。ヘリポートまであります。

こんなところで商売が成り立つのかな?と思える場所で、景色が良いわけではなく、草が生えているだけの小さな盆地です。

聞くところによると、ギレスンにも来年には飛行場が出来るわけで、道路の拡張工事も進められているのでリゾートを求めてくる客がいるとの予測だそうです


帰り道でますの養殖をしているところがあり立ち寄り、そこでます料理を戴きました。
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水槽が10個ほどあり、サイズ別に養殖されています。トルコはますの養殖が多く行われており、ギレスン県でも数か所で養殖が行なわれています。


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見学用の水槽には体長30cmほどのますが泳いでいます。


その道中に村の直売場がありました。


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それぞれの農家で取れた野菜や自家製の漬物やお菓子などが売られており、覗いていると「食べてみるかい?」と漬物をプラスチック容器から出して食べさせてくれます。
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酢漬けのカブの類です。少々甘味があるものの日本の物とは調味料が違うようで買ってまで食べたい味ではありません。


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せっかくなので何かを飼おうと思いバクラバと言うお菓子を買ってみました。


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切ってみるとわかったのですがパイ生地にナッツ類を絡ませて砂糖で煮込んだもので、何層にも折りたたんだもので、20cm四方での大きさで7リラ(350円)ですから菓子としては結構な値段です。

食べてみるとカラメルにナッツが絡まった田舎風の味です。

トルコでは伝統的に家庭で作られてきたお菓子だそうです。



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このバクラバを飼ったら、この花を戴きました。

花の名前は聞いてすぐ忘れてしまいましたが、枝はすっかい渇れています。花だけが取れずに2年間は飾っておけると言うことで古くから売られているそうです。

一つ一つの花が1cmにも満たない小さな菊のように見える花です。

田舎のおばちゃんも親切です。



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羊の一団が通り過ぎて行きました。


厳しい気候で野菜や果物が不足する状況の中で生活をしていくことの大変さを知る機会でした。


山奥へ

昨日・11日の黒海です。


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快晴で暖かい朝です。海は遠くで縞模様を描いていますが、手前は真っ青な海です。

今日の日中の気温は20度になっていました。


今日・12日の黒海です。

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朝は少々曇っていましたが日中は快晴になりました。

昨日夜7時前にブログを書き込んでいたら、こちらの時間で夜7時から翌日未明の1時まで(日本時間AM2時から8時まで)アメーバのコンピューターがメンテナンスで休止するということになり、途中まで書き込んだものが1日遅れになってしまいました。

月曜日は私がいるギレスン県で一番山奥にある、シェビンカラヒサルと言う町の見学に出かけ ました。

この町はギレスンの町から100kmほど山を登ったり下りたりして行くところにあります。

ギレスン県の山奥の田舎の現状を知るために県の農業事務所がセットしてくれました。

所要時間がブランジャックから3時間かかります。

この時期に行かないと途中の峠が雪で通れなくなる可能性があるので行こうと行くことです。

来週あたりから途中の峠で雪が降るという予報です。


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シェビンカラジサルの全景です。

街の裏には玄武岩で出来た木が1本も生えていない不気味な岩山が控えています。

街の周囲を見渡しても牧草地以外は玄武岩が露出した貧しい土地です。

昔この山の上の砦があり、観光地でもありますが観光客は多くありません。

途中の峠は海抜2200mで、ブランジャックが気温20度でしたが、10度以下に低くなっており、風も強く、寒い冬を感じました。

2200mと言えばブータンで住んでいたパロの町がやはり2200mでしたが、パロは亜熱帯地域ですがこちらは温帯ですので寒さはひとしおです。


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街の中心部です、人口は2000年には3.6万人いましたが現在1.2万人に人口は減少しています。

亜鉛の炭鉱が閉鎖されたことや、冬の寒さを避け都会へ降りて行った人などで人口は減少しています。

また、農業でもやせた土地なので牧草地が大半で牛乳やチーズなどとブドウ栽培やクルミが採れる程度です。


それにしても人口1.2万人の町とは思えない立派な商店街です。

人口がが減少しても営業している店が多いということは、借金をせず自前で商売しているからでしょうか?
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また、この町も町の中心部にイスラムの立派なモスクがあります。

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地元で取れるクルミや干しぶどう(サルタナレーズンと言う青いレーズン)などを売るナッツの店を訪ねました。

なかなk外観から見ても感じのよい店です。

右手前のプラスチックに入った黒っぽいものはブドウをドロドロに煮込んであるもので、ジャムとして使ったり、水で薄めてジュースとして飲むそうです。

手前左ははちみつです。

その後ろにレーズンやヘーゼルナッツの皮無しや皮付きを売っています。


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店内の写真です。

ギフト用に使えるように箱入谷瓶入りなどが整然と並んでいます。

左に一寸見えるガラスケースの中にはトルコの喜びと言う英語名のロクムと言う歌詞がバラで売られています。


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ロクムはいろいろな形がありますが、砂糖とコーンスターチを煮込んで粘りを出していろいろな市電香料を使い香りを漬け、それにトルコで取れるヘーゼルナッツやクルミやピスタチオなどの細切れを練りこんだものでヨーロッパでは有名なお菓子です。


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干したサルタナレーズンや杏やイチジク、などをばら売りしています。


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手前の麻袋ではナッツ類の加工前のものが売られています。

家庭で加工され料理に使われる用途も多いようです。

もう少し工夫すれば加工食品化できるアイテムがあるのでこれについて提案しようと思っています。

また、ここでは羊や乳牛から作ったチーズも売られています。


このナッツショップの後にシェビンカラヒサル郡の農業事務所に向かい所長に表敬訪問しました。

所長は獣医です。このシェンビンカラヒサルは乳牛や羊が農業で一番大きな分野を占めているので獣医が所長にいるのも当然なのです。

それにしても痩せた土地での農業振興のむつかしさを実感しました。

野菜や果物などの素材を売っていても生活できません。


加工食品化して、少しでも付加価値を高める工夫が求められています。


長くなりましたので後半は明日書き込みます。

黒海の魚の水揚げ

今朝・10日の黒海です。

今は10日の夜7時です。日本時間だと11日午前2時で、7時間の時差があります。
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快晴の穏やかな青い海です。


朝から埠頭に魚船が4艘泊まっていました。


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大きな10トンほどのトラックも埠頭に停まっており、漁船から魚を水揚げする準備をしていました。



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近くへ寄ってみると、左の漁船から直ぐ横のトラックがポンプで漁船の水槽から水と一緒に魚を右のトラックに送り込む準備をしていました。



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漁船の水槽の中にはイワシらしき魚があふれています。それに海水を足してポンプで魚を吸い込みやすくしているところです。


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その水槽の魚を吸い込むポンプを準備しているところです。


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左のトラックが漁船から一番左の黒いホースで海水と一緒に魚を吸出し、海水はトラックのすぐ横の黒いホースで海に流し、魚だけを右のトラックに送り出すようになっています。


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こぼれ出した魚です。

イワシとはちょっと違うようですが、魚はよくわかりません。


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こぼれだした魚を食べに、どこからともなくカモメが多数集まってきました。凄い嗅覚です。


1時間ほどで魚の水揚げが終わりました。

初めて見る光景で、いい社会勉強になりました。




ところで今日のニュースでタイガーウッズがヨーロッパツアーのトルコ航空オープンゴルフで3位入賞のニュースをやっていました。1位とは4打差でした。

それでも今年の世界ランク第1位だけにTVニュースも優勝者並みの取り扱いをしていました。

このトルコ航空オープンは協賛が以外にもトルコ政府文化観光省なのです。

昨日、トルコの観光客が増加していることを書きましたが、トルコは観光を遺跡だけではなく、リゾートも積極的にPR しようとしています。

従って、今回の開催地は地中海に面したアンタルヤと言うリゾートで開催されています。

トルコ随一の海洋リゾートであり、グリシャ・ローマ時代の遺跡もある場所で、ヨーロッパじゅうからリッチな観光客を誘致する目的もあるのです。

だから政府がスポンサーにもなろうとしたわけです。

日本の政府はこんなことしないでしょうね。


それ以外のユーロニュースと言うヨーロッパを網羅するニュース放送(CNNのようなニュース放送局)が韓国で行われている日本産の魚の輸入禁止のニュースを取り上げていました。

韓国の魚屋さんの店先で韓国人のお客さんにインタビューするとともに、ガイガーカウンターを置いてお客さんに放射能を調べさせているニュースです。

ヨーロッパ中にこれが放送されているわけで、ヨーロッパの人がこれを見たら、日本の魚に対し不安を持つろ思われます。

早く放射能問題を片付いてほしいものです。