トルコの防空システム | ピンさんのブータンとトルコ田舎生活日記

トルコの防空システム


ピンさんのブータンとトルコ田舎生活日記
今朝・21日も快晴です。

遠くで、トロール船が数艘漁をしています。冬の名物片口イワシでも捕っているのでしょう。

気温は夜間でも日中と大差なく、夜間も15度以上あります。



今日は新聞に載っていたトルコの防空システムの話題です。

トルコは防空システムの導入にあたり、中国のシステムを導入しようとしています。

トルコ政府は各国の防衛産業から見積もりを取ったら中国から一番条件のいい話が来たから導入しようとしていました。

ところがトルコはNATO加盟国です。NATO 軍の司令長官はアメリカ軍の司令長官です。

当然NATO軍の司令長官はNATOの防衛システムが中国に筒抜けになると反対し、抗議しています。


抗議を受けたトルコ政府は再度アメリカの軍事企業に再見積もりを要求することになりました。

NATO 軍に入っている以上はアメリカの要請には逆らえないということのようですが、トルコは中国にシステムを発注した裏には隠された事情があると新聞は伝えています。


それはエルドアン首相の息子さんが共同経営している船会社が中国の造船会社から6艘の船を買ったことが判りました。船の船籍はマルタ島となっていて、6艘合わせる10と9.1万トンで価格は2000万ドルとのことです。

どのような船かは不明ですから高いか安いかはわかりません。

中国ではわいろは当たり前とされていて、今回もそれではないかとの記事です。


それにしても、このニュースを聞いたとき、ブータンであった事例を思い出しました。

ブータンの首都ティンプーの交通混雑を避けるため、市内を循環するバスを導入するときに、時の首相であったティンレー首相が中国製の名もない会社の小型バスを15台輸入したのです。

私もそのバスを見ましたが特に新しい機能があるわけでもなく、ましてや領土問題でもめている国交のない中国から買うことは誰も想像していませんでした。

そのバスを輸入したのが、ティンレー首相の息子さんが経営している会社だったのです。

買うなら、経済援助で大きな負い目のあるインドの自動車会社から買うべき、と誰もが思っていただけに驚きでした。

その後、ティンレー首相は選挙で負け、野党に落ち、党首も辞任してしまいました。


「李下に冠を正さず」がどちらも必要と思います。