ロードバイクを待ちながら -264ページ目

2009年 個人的 Best Books 小説の部

恒例の年間 Best Books 小説の部です。去年はあんまり読んでないのです。 34冊しか小説は読んでいない。 軽い新書とかの方が多かった。

では各部門別に

”不思議小説部門” 「マーティンドレスラーの夢」 スティーブン・ミルハウザー


去年読んだ一番「変」な本。異常なユートピアのようなホテルを建てた男の物語。この人の本をもっと読もうと思っていたのでありました。忘れていた。

マーティン・ドレスラーの夢 (白水Uブックス)/スティーヴン ミルハウザー
¥1,365
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”やたら長いSF部門” 「プロバビリティー」シリーズ (「ムーン」、「サン」、「スペース」) ナンシー・クレス


とにかく長い。各巻 800 ページぐらいで3巻。1巻ごとに違う味なのであきないです。好みなのは第一巻の文化人類学SFのところかな。

プロバビリティ・ムーン (ハヤカワ文庫 SF ク 13-1)/ナンシー・クレス
¥903
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プロバビリティ・サン (ハヤカワ文庫SF)/ナンシー・クレス
¥924
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プロバビリティ・スペース (ハヤカワ文庫SF)/ナンシー・クレス
¥987
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”やっぱり定番部門” 「ボーン・コレクター」 ほかリンカーン・ライムシリーズ 第3作間でジェフリー・ディーヴァー


何故か、今まで読んでいなかった超人気シリーズ。やっぱり面白いのです。今年は全巻制覇か。


ボーン・コレクター〈上〉 (文春文庫)/ジェフリー ディーヴァー
¥700
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”普通にBest Seller部門” 「1Q84」  村上春樹


ま、一応ね。村上春樹好きだしね。最近の村上春樹の本のなかでは一番読みやすいのでは。「ねじ巻き島クロニクル」なんか辛かった。


1Q84 BOOK 1/村上 春樹
¥1,890
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さて、今年はどんな本を読みましょうかね。

「探偵映画」 我孫子武丸

今年2冊目の小説。

探偵映画 (文春文庫)/我孫子 武丸
¥660
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密室殺人事件の推理小説映画を撮影中に、結末だけ撮らないで監督が失踪してしまいます。そこで、のこった出演者、助監督が、結末をなんとか考えて映画を完成させよう、というお話です。

私は「映画についての映画」が大好きなのです。トリュフォーの「アメリカの夜」とか、フェリーニのいろいろな映画とか、伊丹十三の「お葬式」も主人公は映画監督だし。

で、この小説は映画作りについての小説なので気に入りました。ラストのおちも映画ファン向けです。途中に出てくる映画トリビアも楽しい。この小説を映画化すると大変ややこしいことになるとおもうのですが、誰かやらないかな。

読んでから知ったのですが、実は19年前に書かれた小説の再刊でした。ちょうど私が映画を大量に見ていた80年代に近いのもなんとなく得点高いです。

謹賀新年 今年の一冊目は「チャイルド44」

今更ですが、新年明けましておめでとうございます。

年末に突如発症した右側顔面麻痺ですが、ちょっと改善してきたようです。今日は、病院に行って今年最初の神経ブロック注射をしてもらいました。これからは週一回でいいそうです。自転車乗りも病院行きが初乗りでした。

さて、年末から正月にかけて帰省中に読んだ今年最初の小説はトム・ロブ・スミスの「チャイルド44」(上下)です。
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)/トム・ロブ スミス
¥740
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チャイルド44 下巻 (新潮文庫)/トム・ロブ スミス
¥700
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スターリン時代末期のソ連で、連続児童殺人犯を追い詰める警官の話です。よくあるサイコパスものと違うのは、その時代のソ連は建前として「犯罪は スパイによる反政府工作以外にない」ことになっていて、どんどん無実の人を犯人として逮捕していく、という絶望的状況だということです。そんななかで、一 般市民の中の広域連続殺人犯を捜査すること自体が、反政府的行動になってしまうので、主人公の捜査官自身が大変な危機におちいってしまいます。

結末はミステリとしてはちょっと反則のような気もしますが、「犯罪捜査が犯罪になる国での推理小説」という前代未聞の小説であります。スターリン時代の恐ろしさはよく伝わってきます。最後に救いがあるとはいえ、陰惨、悲惨な新年にふさわしい一冊です。

去年のミステリのベスト10に入ってました。エイリアンのリドリー・スコットが監督で映画化されるそうです。