謹賀新年 今年の一冊目は「チャイルド44」 | ロードバイクを待ちながら

謹賀新年 今年の一冊目は「チャイルド44」

今更ですが、新年明けましておめでとうございます。

年末に突如発症した右側顔面麻痺ですが、ちょっと改善してきたようです。今日は、病院に行って今年最初の神経ブロック注射をしてもらいました。これからは週一回でいいそうです。自転車乗りも病院行きが初乗りでした。

さて、年末から正月にかけて帰省中に読んだ今年最初の小説はトム・ロブ・スミスの「チャイルド44」(上下)です。
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)/トム・ロブ スミス
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チャイルド44 下巻 (新潮文庫)/トム・ロブ スミス
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スターリン時代末期のソ連で、連続児童殺人犯を追い詰める警官の話です。よくあるサイコパスものと違うのは、その時代のソ連は建前として「犯罪は スパイによる反政府工作以外にない」ことになっていて、どんどん無実の人を犯人として逮捕していく、という絶望的状況だということです。そんななかで、一 般市民の中の広域連続殺人犯を捜査すること自体が、反政府的行動になってしまうので、主人公の捜査官自身が大変な危機におちいってしまいます。

結末はミステリとしてはちょっと反則のような気もしますが、「犯罪捜査が犯罪になる国での推理小説」という前代未聞の小説であります。スターリン時代の恐ろしさはよく伝わってきます。最後に救いがあるとはいえ、陰惨、悲惨な新年にふさわしい一冊です。

去年のミステリのベスト10に入ってました。エイリアンのリドリー・スコットが監督で映画化されるそうです。