「半分、青い」第103回~人生には、舵切る瞬間ってあるよね | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「半分、青い」 第103
第18週 「帰りたい!
人生には、舵切る瞬間ってあるよね

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

2002年12月23日

 

貴美香) かわいい女の子やよ~。

(赤ん坊を抱く鈴愛)

晴) かわいい。

 

**********

 

看護師) どうぞ。

 

生まれたばかりの彼女を迎えたのは、

みんなの笑顔でした。

サンキューと、この子が、

心の中で言ったかどうか

分からないけれど、いいお顔ね~。

こんにちは。

ひいばあちゃんの廉子です。

もう死んじゃってるけど、

お空から、君を守るよ~!

 

仙吉) 廉子さん見てるよ~。

 おめでとう。かわいい…。

涼次) (泣)

光江) あんた泣いてる場合やないで。

 

**********

 

2003年12月23日

 

<藤村家・離れ>

(巨大なクマのぬいぐるみ)

藤堂の声) お誕生日おめでとう!

 僕、本当は昨日まで上野動物園にい

 たんだけど、カンちゃんのお祝いに、

 抜け出して、君に会いに来たんだ!

(クマの後ろから顔を出すボクテ)

藤堂) あれ? ウケない。

鈴愛) カンちゃんよかったね。

 わ~って言ってるよ。

 ボクテありがとう。

 

2003年12月23日。

クリスマスイブイブ。

カンちゃん1歳の、お誕生日です。

 

(森山花野(かの) カンちゃん 1歳)

 

裕子) クウちゃんもこの前まで

 こんなだったのになあ。

藤堂) あれ? 裕子ちゃんとこの

 クウちゃん今いくつだっけ?

裕子) 7歳。今度小2。

藤堂) ええ~! 人の子は早いよねえ。

 自分の子いないけど。

鈴愛) あっ、ユーコもありがとう。

 レダハー。子ども服やっぱ違うわ。

(※)レダハーは某有名ブランドです

裕子) あのさ、カンちゃんのお誕生日

 とはいえど、こんな年末に押しかけ

 たのには、訳があります。

鈴愛) ん? 何?

裕子) この度私、東京は青山から、

 仙台に引っ越す事になりました。

鈴愛) えっ? 聞いとらん。

藤堂) 洋二さんの

 仕事の関係なんだって。

鈴愛) 家具の輸入?

裕子) うん。東京の方はもう軌道に

 乗ったから、故郷の仙台にも支店 

 を作ろうとしてて。

鈴愛) あ…そうなんだ。いつ行くの?

裕子) 急なんだ。年内には。

鈴愛) 不安や。ユーコがいなくなる。

裕子) いなくならないよ。

 仙台と東京、2時間だよ。

(裕子に手を伸ばす鈴愛)

裕子) この子はいつまでたっても

 甘えん坊さんや。

藤堂) 僕も。ギュ~ッ。

(抱きしめ合う3人。真ん中に花野)

裕子) カンちゃん、お誕生日おめでとう。

藤堂) おめでとう。

 カンちゃんの誕生日に、

 僕たちの永遠の友情を誓う。

裕子) ギュ~ッ。

(抱きしめ合う3人)

 

**********

 

<大納言>

田辺) そう、1歳か。かわいいさかり。

涼次) はい。子どもの写真で

 年賀状作っちゃいました。

田辺) ハハッ、そりゃ重症だ。

(トナカイの扮装をした田辺)

田辺)あっ、今年活躍した10人か。

 ふ~ん…。

(雑誌を見ている田辺)

田辺) 北島康介選手、

 なんでだろうのテツ and トモ。

 あっ。ああ、元住吉監督だ。ほら。

涼次) 本当だ。

田辺) へえ~。

 また来年早々新作か。すごいねえ。

 でもさ、涼ちゃん、よかったよ。

涼次) え?

田辺) 人生には、

 舵切る瞬間ってあるよね。

 あっ、俺今トナカイか。トナカイの顔で

 こういう事言ってもあれだけど。

 俺、独りもんじゃん。

涼次) はい。

田辺) 若い頃、結婚のチャンスないこと

 なかったの。でもさ、俺、ミュージシャン

 目指してたからさ。

涼次) 初めて聞きました。

田辺) フフッ。その女の子、帝王製紙の

 お嬢さんでさ。社長令嬢。

涼次) すごい。

田辺) 婿に来てくれれば、社長の座は

 用意するって言われてたんだけどね。

 俺、音楽の道諦めきれなくて。あん時、

 人生の舵切りそこなったんだなあ、と

 思うよ。あん時結婚してれば、俺今は、

 帝王製紙の会長か何かで、孫とか抱

 いちゃってたのかな…なんて。まっ、

 今は今で、気ままでいいんだけどさ。

涼次) はい。

田辺) だからさ、何が言いたいかって

 いうと、涼ちゃん、いい時にいい具合

 に舵切ったよ。あんなかわいい奥さん

 もらって、カンちゃんいて。

 

**********

 

<藤村家・母屋>

(クリスマスの飾りつけがされた部屋)

光江) カンちゃんちゃん。わっ。わっ。

 カンちゃんちゃん。カンちゃんちゃん。

鈴愛) すいません。

 こんなにしてもらっちゃって。

めあり) ううん。これとか、子どもに

 戻ったみたいで楽しかった。

麦) 遅いねえ、涼ちゃん。

鈴愛) すいません。ちょっと、

 ミルク飲ませてきます。

光江) うん。はいどうぞ。

 カンちゃん、またね~。

 

**********

 

<藤村家・離れ>

鈴愛) おしゃぶりおしゃぶり…。

 まずは…。もうカンちゃんすぐ

 おしゃぶりどっかやっちゃう…。

(机の引き出しに目がとまる鈴愛)

(引き出しの中からノートを取り出す鈴愛)

 

それは、

この前掃除をしている時に見つけた、

涼ちゃんの新作でした。

 

(ページをめくる鈴愛)

(物語の構成やアイデア、イラスト

 が細かく書き込まれているノート)

(花野の泣き声)

鈴愛) あっ、ミルクね、ミルク。よいしょ。

 どうした? はいはい。来たよ。おいで。

(花野を抱き上げる鈴愛)

(泣き声)

鈴愛) 熱い。花野、どうした?

 どうしたどうした? 体温計、体温計。

 

**********

 

<母屋>

めあり) 40度!?

鈴愛) 42度。

めあり) あっ、あの、東病院!

光江) 救急あるとこな!

麦) 鈴愛ちゃん支度! 支度しよう!

 行こ。こっちこっちこっち。

 

**********

 

<病院>

鈴愛) え?

医師) ちょっと点滴します。

鈴愛) 点滴? こんな小さな子に?

医師) ごめんなさいね。

 ちょっとチクッとするよ。

(泣き声)

医師) よしよし、よしよし。

鈴愛) あ…。

看護師) おかあさん! 大丈夫ですか?

鈴愛) はい…。

(泣き声)

(看護師に支えられる鈴愛)

 

**********

 

<待合室>

(携帯の呼び出し音)

涼次・携帯) 「ただいま、

 電話に出る事が…」。

めあり) ああっ。

光江) もう…あの子は何やっとる。

 

**********

 

<別の診察室>

看護師) ここ今使ってないから。

鈴愛) あっ、あの…。

 あの子大丈夫なんでしょうか?

 あの、後遺症残ったりとか、

 死んじゃったりなんて事ないですよね?

 あの、耳が聞こえなくなったりとか、

 片耳聞こえなくなったりとかないですか?

 あの、私が、私がそうなんです!

看護師) おかあさん。

 ちょっと落ち着きましょう。

鈴愛) 情けない…。

(花野の泣き声)

鈴愛) あっ、花野が泣いてる。

看護師) 私たちに任せて。

 おかあさんはここで少し休んで。

 ほら、ご家族の方も待合室に

 いらっしゃるし。ねっ。

 おかあさんがそばで動揺すると、

 赤ちゃんもびっくりしちゃう。

鈴愛) はい…。

看護師) お嬢さんの状態、逐一知らせ

 に来ますし、おかあさんも何かあった

 らこれ、ナースコール押して下さいね。

鈴愛) すいません…。

(花野の泣き声)

 

**********

 

(通用口を出て、電話をかける鈴愛)

(携帯の呼び出し音)

電・晴) はい、もしもし。

電・鈴愛) お母ちゃん、鈴愛。

電・晴) ああ、電話しようと思っとった。

 カンちゃん1歳の誕生日や。

電・鈴愛) それどころやない。

 カンちゃんが、熱出した。42度やと。

 どうなってまう?

電・晴) そこ、病院か?

電・鈴愛) うん。

 今、お医者さんが診てくれとる。

電・晴) ほうか。

電・鈴愛) 怖い…。

電・晴) 大丈夫や。

電・鈴愛) お母ちゃん。

電・晴) カンちゃん大丈夫や。

 あんたも強かった。

電・鈴愛) ほうか。

電・晴) あんたは半々やった。

電・鈴愛) は?

電・晴) へその緒複雑に巻いとって、

 生まれてくるかどうかは半々やった。

電・鈴愛) それ小学校3年の時にも聞いた。

 小学校3年の私によう言うなと思った。

電・晴) ほやかったかね。悪かったね。

 ほやけど、よう育った。

 今は、立派な30過ぎたおばさんや。

電・鈴愛) おい。

電・晴) 元気や。ほやから大丈夫や。

 うちの家系は強い。

 カンちゃんも絶対大丈夫。

電・鈴愛) ほやろか。

電・晴) うん。

電・鈴愛) あんたお母ちゃんやろ。

 カンちゃんのお母ちゃん

 あんたしかおらん。しっかししなさい。

 カンちゃんは大丈夫。

電・晴) はい。

 

**********

 

<楡野家>

(仏壇の前に仙吉、晴、宇太郎、草太)

仙吉) 頼むよ、廉子さん。

 

ここは、なんとしてでも…。

 

**********

 

<病院>

光江) うちもう一回、涼ちゃんに電話。

(使用可能エリアで電話をかける光江)

(携帯の呼び出し音)

電・光江) あ…。

電・女性) はい、もしもし。

 もしもし。どちら様でしょうか?

(電話を切る光江)

めあり) どうした? 

 涼ちゃん、電話つながった?

光江) 女が出た。

めあり) はあ!?

 

**********
 

森山花野という名前の由来、誰が付けたのか

も語られないまま、愛称はカンちゃんとのこと。

普通はカノとつけたなら、音の響きを重視して、

カノちゃんと呼びそうなのになぜかカンちゃん。

ナレーションで名前を紹介すればいいのに~。

 

早く先に進ませたいのだろうけれど、飛ばし過

ぎ。妊娠しました。出産しました。1歳になりま

したって…せめて、1週間はかけてほしかった。

あまりにも飛ばし過ぎて、描きたいところは分

かるんだけど、気持ちがついていかないよ…。

 

人生には、舵切る瞬間ってあるよね。

 

ミュージシャンの夢を諦めきれず、逆玉のチャ

ンスを逃し、人生の舵を切りそこなったという

田辺さん。そして涼次は、いい時いい具合に

舵を切ったと。でもね~舵を切る瞬間は一つ

じゃないんだよね~。舵を切って正解なのか、

間違っていたのかも、死ぬ瞬間まで分からな

い。わざわざ田辺に言わせているので、鈴愛

も涼次も、大きな舵を切る瞬間が待ち受けて

いるってことだよね。大体もう見えてるけど…。

 

電話の思わせぶりな女の声も、出演者の表示

を見れば分かってしまうし…。今期の朝ドラの

ネタバレ度がひどすぎて、楽しみがないという

か…。ちょっとは驚かせてほしいよ、ホント…。

 


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